BE:FIRSTシングル『Masterplan』初日売上が前作比2割減、SKY-HIの望み通りCD依存低下か

2024年4月24日

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・初日売上は前作比で22％減少→SKY-HIが提唱するCD依存のビジネスモデルからの脱却と整合的
・ CDを『買うな』ではなく『積むな』
・商品情報（PR）

BMSGの7人組ダンス＆ボーカルグループ・BE:FIRSTの2024年4月24日（水）発売のコンセプトシングル「Masterplan」の、フラゲ日・4月23日（火）の売上はオリコン推定で8万3,778枚となり、オリコンのデイリーシングルランキングで初登場2位を獲得した。

1位はSTARTOのWEST.（旧ジャニーズのジャニーズWESTから改名）の「ハート/FATE」の20万4,514枚だった。

初日売上は前作比で22％減少→SKY-HIが提唱するCD依存のビジネスモデルからの脱却と整合的

BE:FIRST「Masterplan」のオリコンによる初日売上・8万3,778枚はシングルの前作である2023年9月13日発売の4thシングル「Mainstream」の初日売上の10万6,871枚から2万3,093枚（▲22％）の減少となった。

しかし、BMSGのCEO（最高経営責任者、社長）であるSKY-HI（日高光啓）にとって、CD売上の減少は、決して悪いニュースではないはずだ。SKY-HIはCD依存のビジネスモデルからの脱却を説く立場であることから、CD売上の減少を懸念するには及ばないのではないか。むしろ、CDの売上が減ることは、自らが提唱するCD依存のビジネスモデルからの脱却と、方向的に一致している。

2024年2月13日にSKY-HIはBMSBの公式サイトで、「BMSGから音楽業界を持続不可能にしないための提言」と題するコメントを発表した。

「時代が変わっている中でCDの売り上げという指標を継続して目標に設定される結果、ストリーミングへの移行が遅れチャンスを逃したり活動を続けられなくなった方々もいます。環境への影響も無視できないところまできています」「開封されずに捨てられる大量のCDゴミ（中略）に対してもここまで音楽業界が具体的に対応策を示せなかった事を改めて問題視するべきタイミングだと思います」

「CDの売り上げを下げることが目的ではありません。枚数に対する社会的な依存度とプレゼンスが問題であると思っています」

また、2024年4月15日のビジネスカンファレンス「Greeting & Gathering ‘24」で、SKY-HIは再びCDビジネスへの依存について、「氷山に向かっているタイタニック号の状態」と述べ、危機意識を露わにした（Real Soundの2024年4月20日配信の「新レーベル設立、マネジメント強化、ビジネス改革……日高光啓（SKY-HI）が明かす、BMSGの経営戦略」およびYouTubeのBMSGチャンネルの「東京を拠点に、世界の音楽市場へ。【2024 BMSG CEO PRESENTATION】」を参照）。

CDを『買うな』ではなく『積むな』

こうしたSKY-HIのコメントからは、CDを買わないで欲しい、とファンに依頼しているのではなく、CDを必要以上に「積む」、つまり1人のファンが同じCDを何枚も買うことは控えて欲しい、とのメッセージが読み取れる。

今回のコンセプトシングル「Masterplan」においては、この2月13日のコメントに「まずCDの製造段階からプラスチックの使用を減らします。そしてCDに様々な特典をつけるのではなく、直接その特典に値するグッズを販売する仕組みを試験的に導入します」とあったように、プラスチックケースをやめて紙ジャケットを使用し、CDに外付け特典を付けて販促することも控えている。

まだ初日だけの売上なので、初週の売上がどうなるかを見極める必要があるかもしれないが、オリコンでの初日の売上枚数が前作比で22％減というのは、ある意味、ちょうど良いくらいの落としどころだったのではないか。激減というほどではなく、これまで1人で複数枚のCDを積んでいた人が1枚だけ購入したらこんな感じかな、と思える程度の減少だ。

SKY-HI社長の希望通り、余分なCDを買う人が減ったのであれば、コンセプトシングルの試みが成功したと言えて、好ましいのではないか。

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商品情報（PR）

*BE:FIRSTの2024年4月24日（水）発売のコンセプトシングル「Masterplan」は、「Boom Boom Back」「Mainstream」の続編に位置付けられるヒップホップ曲のリードトラック「Masterplan」、第102回全国高校サッカー選手権大会応援歌「Glorious」、ONE PIECE CARD GAMEとのコラボレーション・ソング「Set Sail」、「Nova Flame ～One of the BE:ST-01 JUNON～」の全4トラックを全形態共通で収録。

一般ストアで販売されるCDシングルは、「LIVE -D.U.N.K. Showcase in KYOCERA DOME OSAKA-」のライブ映像を収録したDVDまたはBlu-ray付きのLIVE盤[CD+DVD（スマプラ対応）]、[CD+Blu-ray（スマプラ対応）]、リード曲と「Glorious」のミュージックビデオ（MV）およびビハインド映像を収録したDVDまたはBlu-ray付きのMV盤[CD+DVD（スマプラ対応）]、[CD+Blu-ray（スマプラ対応）]、CDのみの[CD（スマプラ対応）]、の3形態5種があり、いずれも初回分には応募抽選特典シリアルコードと形態ごとに異なるトレーディングカードセットが封入される。

*BE:FIRSTの2023年6月28日（水）発売のライブBlu-ray/DVD「BE:FIRST 1st One Man Tour “BE:1” 2022-2023」は2023年1月の国立代々木競技場第一体育館公演の模様をビハインド映像、「Milli-Billi -7 Chasing Camera-」映像とともに収録。BMSG MUSIC SHOP盤には「First Step -7 Chasing Camera-」およびMCダイジェストの特典映像も収録し、フォトブックと銀テープレプリカを封入。

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