&TEAM/ &Audition BMSG/ BE:FIRST/ MAZZEL INI J-POP JO1 K-POP: BTS K-POP: ENHYPEN K-POP: LE SSERAFIM K-POP: NCT K-POP: NewJeans K-POP: SEVENTEEN K-POP: Stray Kids K-POP: TREASURE KPOP: ATEEZ NiziU 米津玄師

ビルボード・ジャパン’23年上半期【考察】-ボーイズ&ガールズGはHOT 100中19曲、CDアルバムTOP20中17作品

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2023年上半期のBillboard JAPAN HOT 100に登場したボーイズまたはガールズグループは15組・19曲
CDアルバム売上ランキング―TOP20のうち17作品がボーイズまたはガールズグループ、半分がK-POP
CDシングル売上ランキング―TOP20は全部アイドルグループ(ボーイズまたはガールズグループ)

ビルボード・ジャパンの2023年上半期のチャートが出揃った。

上半期の総合ソングチャートBillboard JAPAN HOT 100のTOP3の1位がOfficial髭男dism「Substitute」、2位が米津玄師「KICK BACK」、3位がYOASOBI「アイドル」だったことについては、J-POPを代表するトップアーティスト3組であり、何の違和感もない。

ここでは主に、チャートインしたダンス&ボーカルのボーイズグループおよびガールズグループの動向についてまとめておく。結論から言うと、Billboard JAPAN HOT 100に登場できたグループは15組・19曲だった。これがCDアルバム売上のみだと、TOP20のうちボーイズまたはガールズグループが17作品を占めた。さらにCDシングル売上のみだとTOP20の全部だった。

2023年上半期のBillboard JAPAN HOT 100に登場したボーイズまたはガールズグループは15組・19曲

上半期の総合ソングチャートBillboard JAPAN HOT 100に登場した歌って踊るボーイズグループもしくはガールズグループは、全部で15組・19曲だった。ボーイズグループは7組・10曲、ガールズグループは6組・9曲だった。うち、K-POPのボーイズグループは2組・3曲で、K-POPのガールズグループは日本拠点のNiziUを含め5組・8曲だった。

図表1 2023年上半期 Billboard JAPAN HOT 100(TOP3とボーイズグループ/ガールズグループ作品)

1位 Official髭男dism「Subtitle」
2位 米津玄師「KICK BACK」
3位 YOASOBI「アイドル」

17位 NewJeans「Ditto」
22位 NewJeans「OMG」
28位 Da-iCE「スターマイン」
30位 LE SSERAFIM「ANTIFRAGILE」
31位 King & Prince「ツキヨミ」
46位 Stray Kids「CASE 143」
49位 LE SSERAFIM「FEARLESS」
53位 TWICE「MOONLIGHT SUNRISE」
56位 BE:FIRST「Smile Again」
57位 NiziU「Paradise」
59位 BE:FIRST「Boom Boom Back」
64位 NewJeans「Hype Boy」
68位 Da-iCE「CITRUS」
74位 新しい学校のリーダース「オトナブルー」
76位 BTS「Dynamite」
78位 Snow Man「タペストリー」
81位 8LOOM「Melody」
92位 IVE「After LIKE」
100位 BTS「Butter」
出所: ビルボード・ジャパン(2022年11月28日~2023年5月28日)

最高順位となったのがK-POPのHYBEのADORから2022年に韓国デビューした5人組ガールズグループ・NewJeansの「Ditto」の17位で、NewJeansはこのほか22位に「OMG」、64位に「Hype Boy」をチャートインさせている。NewJeansはまだ日本デビューもしていないが、その音楽性がK-POPの新局面を切り拓いたと大注目されているだけあって、日本でもJ-POPの人気アーティスト並みに聴かれている。

韓国でもボーイズグループよりもガールズグループのほうが耳に馴染みやすいサウンドのためストリーミングで強い傾向があるが、日本のK-POP楽曲の上位チャートインの作品を見ても、ガールズグループ優位の結果になっている。

非K-POP系国内ガールズグループで唯一チャートインしたのが、TikTokで話題となった“踊る、セーラー服と奇行癖”という異色の4人組・新しい学校のリーダーズの「オトナブルー」(74位)だ。このグループをNiziUとほぼ並ぶ日本のガールズグループの代表格とみなすことには違和感を感じる人が多いかもしれないが、曲が流行ったことは間違いない。

一方、チャートインしたボーイズグループは、J-POPの非ジャニーズが3組・5曲、ジャニーズが2組・2曲、K-POPが2組・3曲となっている。

ボーイズグループの最高順位は、J-POPの非ジャニーズのDa-iCEの2022年8月リリースの「スターマイン」の28位で、ロングランヒットとなっている。同じDa-iCEの68位の「CITRUS」は2020年リリースで2021年のレコード大賞受賞曲だ。Da-iCEの人気曲は、時間をかけてストリーミングでチャートインをキープして、ロングランヒットにつながっている。

一方、同じJ-POPの非ジャニーズ・グループでも、BE:FIRSTはDa-iCEとは異なり、ファンダムの熱量が高く、リリース時にCD売上、ダウンロード、ストリーミングで上位を獲る瞬発力を発揮し、その後緩やかなロングランヒットにつなげるタイプだ。56位の「Smile Again」は2023年4月リリースの新曲で、59位の「Boom Boom Back」も2023年2月リリースだ。

ジャニーズではデジタル解禁していないがCD売上が突出していたKing & Princeの「ツキヨミ」が31位、Snow Manの「タペストリー」が78位にチャートインした。

なお、既に活動終了した2022年10月クールのTBS系ドラマ「君の花になる」のボーイズグループ・8LOOMの「Melody」が、81位にチャートインしたことには、驚いた。8LOOM再結成の声が上がりそうだ。

K-POPボーイズグループでは、チャートインしたのはBTSとStray Kidsのみだ。ただし、BTSは2020年の大ヒット曲「Dynamite」(76位)と2021年の大ヒット曲「Butter」(100位)の超ロングランヒットだ。一方、Stray Kids「CASE 143」は2022年10月リリースのヒット曲で、米Billboard 200の2作連続1位をきっかけに、日本でも最近Stray Kidsへの関心が強まっていることと符合する。

CDアルバム売上ランキング―TOP20のうち17作品がボーイズまたはガールズグループ、半分がK-POP

Billboard JAPAN HOT 100の構成項目の中の、CD売上のみに注目したランキングのTOP20についても見てみよう。

一般音楽ファンからは、上位作品のほとんどはオタクがCDを積んでいるだけで、ストリーミングで世の中に浸透した曲ではない、という声が上がるのが避けられない。それでも、高水準のCDアルバム売上は、たとえアーティストが望んでも決して容易に実現できるものではなく、ファンの熱量と(主に著作権者やレコード会社が)儲けた金額の凄まじさを示している。

2023年上半期のアルバム売上のランキングであるBillboard JAPAN Top Albums Salesでは、TOP20のうち、17作品がダンス&ボーカルのボーイズグループもしくはガールズグループもしくはそれらのメンバーのソロ作品となっている。

例外は11位のロックバンド・back numberの「ユーモア」、12位の(動画配信等で活動のエンタメユニットの)すとぷりの「Here We Go!!」、16位の(TVアニメの劇中バンド)結束バンドの「結束バンド」の3作品のみだ。しかし、これら3作品を含め、TOP20のすべての作品が複数形態売り・特典付き(映像特典もしくは外付けグッズ特典もしくはイベント応募特典)となっている。

CDアルバム売上TOP20の内訳を見ると、ジャニーズが1位のKing & Prince「Mr.5」を筆頭に4組・4作品、韓国のボーイズグループが3位のSEVENTEEN「FML」(輸入盤)を筆頭にメンバーソロ作品も含め8組・9作品、日本拠点の非ジャニーズ・ボーイズグループが6位のINI「Awakening」と13位の&TEAM「First Howling: ME」の2組・2作品、日本のガールズグループがNMB48「NMB13」の1組・1作品、韓国のガールズグループがLE SSERAFIM「UNFORGIVEN」(輸入盤)の1組・1作品、となっている。

K-POPは、韓国のボーイズおよびガールズグループが9組・10作品だが、日本拠点のK-POP系資本の入ったグループであるINIと&TEAMも含めると11組・12作品となり、TOP20の過半数に及んでいる。

図表2 2023年上半期 Billboard JAPAN Top Albums Sales (CD)

1位 King & Prince「Mr.5」 137万6,802枚
2位 Snow Man「i DO ME」 116万2,120枚
3位 SEVENTEEN「FML」(輸入)79万1,275枚
4位 Stray Kids「THE SOUND」61万7,849枚
5位 SixTONES「声」59万5,008枚
6位 INI「Awakening」33万2,324枚
7位 ジャニーズWEST「POWER」26万9,124枚
8位 TOMORROW X TOGETHER「The Name Chapter: TEMPTATION」(輸入)25万3,762枚
9位 Jimin「FACE」(輸入)24万8,411枚
10位 SEVENTEEN「DREAM」24万4,347枚
11位 back number「ユーモア」20万8,162枚
12位 すとぷり「Here We Go!!」20万6,833枚
13位 &TEAM「First Howling: ME」20万6,833枚
14位 NMB48「NMB13」19万0,063枚
15位 ENHYPEN「DARK BLOOD」(輸入)16万6,585枚
16位 結束バンド「結束バンド」16万1,614枚
17位 ATEEZ「THE WORLD EP. PARADIGM」16万1,131枚
18位 TREASURE「THE SECOND STEP: CHAPTER TWO」13万2,876枚
19位 Agust D「D-DAY」(輸入)13万2,153枚
20位 LE SSERAFIM「UNFORGIVEN」(輸入)12万2,870枚
出所: ビルボード・ジャパン(2022年11月28日~2023年5月28日)

CDシングル売上ランキング―TOP20は全部アイドルグループ(ボーイズまたはガールズグループ)

CDシングル売上ランキングになると、TOP20の全部がボーイズグループまたはガールズグループの作品となっている。つまり、全てが複数形態売り、特典付き(映像特典もしくは外付けグッズ特典もしくはイベント応募特典)だ。

一般音楽ファンからは、単にオタクがCDを積んでいるだけで、世の中に浸透しているとは言えない曲がほとんど、と思われがちだ。一方、オタクの立場では、単に特典目当てというよりも、CD売上で立派な実績を作って推しを喜ばせ世の注目も集めたい、との考えで頑張って積んでいる熱量の高いファンもいて、持続性が危ぶまれるケースもある。

TOP20の内訳は、ジャニーズが1位のKing & Princeの5人体制最後の作品を筆頭に5組・6作品、国内46/48系女性アイドルグループが3位の乃木坂46を筆頭に6組・7作品、その他国内女性アイドルグループが2組・2作品、国内LAPONEボーイズグループが8位のINIと12位のJO1の2組・2作品、韓国ボーイズグループが13位のNCT DREAMと15位のTREASUREの2組・2作品、韓国ガールズグループがLE SSERAFIMの1組・1作品、となっている。

図表3 2023年上半期 Billboard JAPAN Top Singles Sales (CD)

1位 King & Prince「Life goes on/ We are young」110万4,399枚
2位 Snow Man「タペストリー/ W」101万2,650枚
3位 乃木坂46「ここにはないもの」98万3,925枚
4位 乃木坂46「人は夢を二度見る」74万2,645枚
5位 日向坂46「One choice」58万1,809枚
6位 なにわ男子「Special Kiss」55万4,325枚
7位 AKB48「どうしても君が好きだ」55万0,773枚
8位 INI「DROP That」52万2,251枚
9位 SixTONES「ABARERO」47万1,485枚
10位 櫻坂46「桜月」43万4,904枚
11位 LE SSERAFIM「FEARLESS」43万3,953枚
12位 JO1「TROPICAL NIGHT」43万2,289枚
13位 NCT DREAM「Best Friend Ever」41万5,789枚
14位 STU48「息をする心」36万3,561枚
15位 TREASURE「Here I Stand」32万4,292枚
16位 King & Prince「ツキヨミ/ 彩り」30万3,347枚
17位 BiSH「Bye-Bye Show」28万3,389枚
18位 HKT48「君はもっとできる」27万8,450枚
19位 =LOVE「この空がトリガー」27万5,853枚
20位 Kis-My-Ft2「想花」26万3,402枚
出所: ビルボード・ジャパン(2022年11月28日~2023年5月28日)



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