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2023年日本ボーイズグループ市場展望―競争激化(BE:FIRST、JO1、INI、&TEAM、NCT東京、NiziPro2)

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(目次)・TOP
ジャニーズ―最盛期は既に終わっている/ スノストを本気で売れるか、逃げられるかがカギ
LAPONEのJO1とINI―ファンの熱量は高いが総力戦でファン数を増やす必要あり、事務所の力不足が不安要因
JO1―機会を逃さず、物おじせず攻めるべき年、事務所のプロデュース力・国際展開力の弱さが心配
INI―踏ん張り時、新章で新たな魅力を示せるかがカギ、個人活動も増やすべき、事務所の力不足とJO1優先が不安
BMSG―BE:FIRSTは今のところ順風満帆、弟グループMAZZELとファミリー売り
BE:FIRST―非ジャニーズ・ボーイズグループで今のところ最も広く支持されている、すべては社長次第
HYBE JAPAN―&TEAMはファン急増中、HYBEの名にかけ躍進させる/ 日本人アーティスト獲得が不安要因
&TEAM―オーディション番組不人気をHYBEの剛腕プロデュース&プロモーションで見事挽回し躍進中
SMエンターテインメント―NCT東京(仮)は知名度不足でも、世界で大人気・NCTの一部であることが強み
JYPエンターテインメント―Nizi Project2はコケない、J.Y.Parkが意地でも何とかする

以下は、単なるボーイズグループオタクの個人的な予想にすぎないが、2023年には間違いなく、日本のボーイズグループ戦国時代がさらに激化すると思われる。

厳しい競争の中、事務所のファミリー売りは当たり前で、あらゆる資源を全て活用する総力戦になると予想される。非ジャニーズの国内ボーイズグループの覇権争いの中心は、BE:FIRST、JO1、INI、&TEAM、NCT東京(仮)、JYPのNizi Project2で誕生するグループの6組、とみている。

海外進出で有利なのは&TEAMとNCT東京(仮)と思われるが、今回は主に日本国内で戦う観点からの、各グループの展望、強みと弱点をまとめてみた。その前に、前提となるジャニーズの展望にも少し触れておく。

ジャニーズ―最盛期は既に終わっている/ スノストを本気で売れるか、逃げられるかがカギ

2023年の展望:
全盛期は2016年初めのSMAP騒動直前。その後は世代交代に成功してピーク近くで安定していたが、2022年秋の滝沢秀明前副社長の退社、King & Princeの3人の退社決定でつまずいた。2023年は、タッキー派だったSnow ManとSixTONES、特にSnow Manをジュリー社長が本気で推して立て直しに成功すれば、横ばい、もしくは緩やかな下り坂と予想。

万一、Snow ManとSixTONESが丸ごと退社すれば、事務所は急激に衰退し、ジャニーズ忖度は完全終了。両グループから退社希望者が出た場合、社長は少なくともSnow Manの目黒蓮をはじめとするオキニ・メンバーを優遇して死守し(SMAPの木村拓哉同様)、グループの分断を図るだろう。

昭和・平成型アイドルのなにわ男子(大倉忠義プロデュースでジュリー社長の最大オキニ)が、かつてのSMAPや嵐と同様の国民的アイドルとなる可能性は、筆者個人的にはないと思っている。

タッキーが新事務所を立ち上げて、そこにIMPACTorsらが所属すると、世論は味方に付くが、民放キー局に影響力のある後ろ盾に恵まれるか、テレビ局側のジャニーズ忖度がどうなるか、ジャニーズの看板を失ったタッキーが時代にマッチしたプロデュースができるのか等、不透明な部分もあるので、どこまで成功するかは微妙。

LAPONEのJO1とINI―ファンの熱量は高いが総力戦でファン数を増やす必要あり、事務所の力不足が不安要因

LAPONEエンタテインメント(事務所)―強みが活かしきれておらず力不足、しっかりしてほしい

強み:
・過半数(70%)株式所有の親会社は韓国エンタメ・コンテンツ大手で、Mnet放送局と世界規模のフェスKCONと授賞式MAMAを運営するCJ ENM
・K-POPの先端トレンドを採り入れられる音楽プロデューサー陣
・韓国での高クオリティーMV制作が可能
・日本でのマネジメントは大手芸能事務所・吉本興業が担当。

弱点:
・LAPONEのプロデュース力、経営戦略が、ライバルの事務所に比べて弱い。結果、「JO1が〇〇事務所だったらもっと売れていた」と一部JAM(ファン)に言われる始末。2023年は崔信化(チェ・シンファ)社長にとっても大勝負の年。失敗したらCJ ENMからの突き上げで引責辞任もあり得るかも。
・韓国大手事務所のようなグローバル・ファンダム向けプラットフォームがない。
・せっかくMnetがあるのに十分活用できていない。
・LAPONEファミリー売りを始めたのが2023年初めで遅すぎた(既に相手グルのアンチであるJAMオンリーやMINIオンリーが存在)

JO1―機会を逃さず、物おじせず攻めるべき年、事務所のプロデュース力・国際展開力の弱さが心配

特徴:
トレンドを採り入れ洗練されたサウンド、パワフルだが気品あり

2023年の展望とミッション:
「NHK紅白歌合戦」初出場で知名度が上がったので、この機を逃さず、2023年はさらに攻めて国内市場での人気を不動のものとし、海外にも進出し始めるべき。

強み:
・全員イケメン
・河野純喜の声量豊かなパワフル・ボーカル
・川尻蓮のキレがありアーティスティックなダンススキル
・一糸乱れぬシンクロダンス
・「NHK紅白歌合戦」初出場で知名度大幅アップ→この機を逃さず2023年はさらに攻めるべき
・ファンの熱量が高い

弱点:
・メンバーのキャラが薄い(ジャニ―ズなどと比べて); ファン以外に顔・名前を知られているメンバーがほとんどいない
・ファン以外に覚えてもらえているヒット曲がほとんどない
・ストリーミングにあまり強くない(→一般音楽ファンへの浸透が弱い)
・海外でライブMCや記者会見ができる語学(英語)力に達していない
・コアなファンの絶対数がまだ少ない(ジャニーズなどと比べて)
・ライトなファンの絶対数がまだ少ない(BE:FIRSTに比べて)
・事務所のプロデュース力が弱い(例: 「紅白歌合戦」のパフォーマンス後の初見視聴者の反響は、JO1よりもBE:FIRSTのほうが大きかった。JO1がカットしたダンスブレイクを、BE:FIRSTは最大の見せ場としてSOTAにスゴ技を披露させて、大反響を呼んだ)
・事務所が頼りない
・海外のファンのためのプラットフォームがない
・海外ファン向けコンテンツが少ない

INI―踏ん張り時、新章で新たな魅力を示せるかがカギ、個人活動も増やすべき、事務所の力不足とJO1優先が不安

特徴:
明るく個性豊かな次男坊、手掛ける音楽は最先端トレンド
(「INIは世界市場で最もホットなジャンルの音楽をするアイドルグループ」と、オーディション当時からINIメンバーたちを率いてきた張赫珍(ジャン・ヒョクジン/ チャン・ヒョクジン、장혁진)氏が2022年5月1日の聯合ニュースの記事で述べていた)

2023年の展望とミッション:
最初の1年の"第1章"が完結し、次の"第2章"にどんなコンセプトでどんな曲を採用するかが重要。2023年は踏ん張り時であり、新たな魅力を出して行ければ、さらに上跳ねが可能。ただし、事務所がJO1にばかり力を注いで、INIを後回しにするリスクも出てきた。メンバーの得意分野や個性がはっきりしているので、ドラマ出演なども含め、それぞれの特性を伸ばすソロやユニットでの活動も、どんどんしていくべき。

強み:
・全員イケメン
・ハイレベルなボーカル陣(特に藤牧京介、髙塚大夢)
・ダンス御三家(木村柾哉、西洸人、田島将吾)
・許豊凡の英語力と中国語
・田島将吾の韓国語力
・各メンバーの得意分野や個性がはっきりしている

弱点:
・事務所が頼りない
・事務所にJO1より後回しにされそう
・ファン以外に覚えてもらえているヒット曲がほとんどない
・ストリーミングにあまり強くない(→一般音楽ファンへの浸透が弱い)
・コアなファンの絶対数がまだ少ない(ジャニーズなどと比べて)
・ライトなファンの絶対数がまだ少ない(BE:FIRSTに比べて)
・海外のファンのためのプラットフォームがない
・海外ファン向けコンテンツがかなり少ない

BMSG―BE:FIRSTは今のところ順風満帆、弟グループMAZZELとファミリー売り

BMSG(事務所)―日高(SKY-HI)社長の腕の見せどころ

強み:
・日高(SKY-HI)社長のプロデュース力
・業界を変えたいとの志で日高社長が私財1億円を投げうってオーディションを開催して才能を発掘し、クラウドファンディングも大成功し、テレビ局の忖度も和らぐほど認知された、というジャパニーズ・ドリーム的なストーリー(ドラマ性)が、多くの日本人の心を捉えていて、アンチ・ジャニーズの支持も高い
・事務所の意思決定が速い
・BE:FIRSTのファンを事務所箱推し(ファミリー売り)に誘導することに成功

弱点:
・小さい事務所で、世界進出に必要なインフラが整っていない(海外ファン向けコンテンツやプラットフォームなど)
・ジャニーズ忖度の悪影響がまだある
・日高(SKY-HI)社長が喋りすぎることがある
・日高(SKY-HI)社長に意思決定が集中しすぎて、2つ目のボーイズグループ・MAZZEL(マーゼル)をBE:FIRSTと上手く差別化しながら、両グループともしっかり売ることに十分手が回るのか、不安もないとはいえない

BE:FIRST―非ジャニーズ・ボーイズグループで今のところ最も広く支持されている、すべては社長次第

特徴:
客観的にみて、非ジャニーズの国内実力派ボーイズグループとして、2023年年初時点で、(お金を使わないライトなファンも含めて)最も広く支持されている。

2023年の展望とミッション:
「NHK紅白歌合戦」初出場のステージが大成功して、さらに知名度・人気が上がったので、好機を逃さず攻め続ける。日高(SKY-HI)社長は既にオーディション時に「この国獲るぞ」と発言していたので、当然、ボーイズグループ・ナンバーワンを狙っている。

強み:
・JUNONの奇跡の高音ボーカル
・SOTAの凄すぎるダンススキル
・全員の歌唱力・ダンススキルの平均的レベルが高い
・日高社長のプロデュース力が高い
・RYOKIが英語を話せる

弱点:
・ビジュアル・スターがいなくて地味に見える
・事務所が小さく、世界進出に必要なインフラが整っていない(海外ファン向けコンテンツやプラットフォームなど)
・日高(SKY-HI)社長のプロデュース・制作参加に頼りすぎると、曲の傾向が偏ったり、マンネリになるおそれがある
・全ての意思決定を日高(SKY-HI)社長に頼ると、弟グループ・MAZZEL(マーゼル)のデビューで社長がより多忙になり、BE:FIRSTへの施策が手薄になるおそれがある

HYBE JAPAN―&TEAMはファン急増中、HYBEの名にかけ躍進させる/ 日本人アーティスト獲得が不安要因

HYBE LABELS JAPAN(事務所)―HYBEの強みを発揮、間口を広げてレベルを落とす可能性が心配

強み:
・既に世界で成功したHYBEの剛腕
・BTSを世界で成功させた音楽プロデューサー陣も楽曲制作に参加
・海外展開のノウハウが豊富で世界中のファン向けプラットフォームも整備されている
・ジャニーズ忖度の悪影響が少ない

弱点:
・日本ではまだ浸透していない
・視聴者の中には嫌韓もいる
・SEVENTEEN(日本レーベルはHYBE LABELS JAPAN)の香取慎吾とのコラボ曲リリース決定は驚きであり、日本でタッグを組む日本人アーティストについては、韓国の実力ある練習生等に比べてレベルをかなり下げる可能性が出てきたことに、ブランド力維持の観点から一抹の不安
・HYBE JAPAN下の別の新レーベル・NAECOが今後、韓国の実力ある練習生等に比べてレベルが低い日本人アイドル等を所属させた場合、HYBE JAPANのブランド力が低下する可能性

&TEAM―オーディション番組不人気をHYBEの剛腕プロデュース&プロモーションで見事挽回し躍進中

特徴:
実力とビジュアルを備えた爽やかで国際的エリート・ボーイズグループ

2023年の展望とミッション:
HYBEの剛腕で躍進する見込み。メンバー自ら「賞を獲りたい」と述べていたので、日本レコード大賞の新人賞や「MAMA AWARDS」もしくは他のアジア全域対象のK-POPの何らかの賞を狙う。実現のためには、当然ながら毎リリースごとの国内チャート1位を目指す。

強み:
・全員イケメン
・ケイ(K)、ニコラス(NICHOLAS)の高いダンススキル
・マキ(MAKI)の高い歌唱力
・グループの平均的な歌・ダンスのレベルが高い
・マキ(MAKI)とニコラス(NICHOLAS)の英語力、ニコラス(NICHOLAS)の中国語
・韓国語はウィジュ(EJ)がネイティブ、ケイ(K)、ニコラス(NICHOLAS)、タキ(TAKI)、フウマ(FUMA)はかなり流暢、その他のメンバーもある程度話せる
・HYBEの国際的ブランド力
・HYBEの高いプロデュース力とプロモーションでの剛腕(主要音楽番組に次々と出演。YouTubeの&TEAMチャンネルの登録者数は、日本拠点のボーイズグループの中で、最近最も増加ペースが速く、結成直後の2022年9月6日の0:30時点では31.2万人だったが、デビュー後の12月11日15:15時点では46.3万人、2023年1月3日18:15には51.6万人に増加)
・2020年の韓国オーディション「I-LAND」当時からの海外ファンも沢山いる
・HYBEファミリー売りが使える

弱点:
・視聴者の中には嫌韓もいる
・HYBE LABELS JAPANが&TEAMの日本での活動範囲をどこまで広げるかが不明(ばら売りでのバラエティーやドラマへの進出など)
・事務所が日本では新参者のため不慣れ・不手際が心配
・海外ファンが炎上しやすい

SMエンターテインメント―NCT東京(仮)は知名度不足でも、世界で大人気・NCTの一部であることが強み

K-POPの老舗名門・SMエンターテインメントは、2023年にNCT東京(仮)をデビューさせるべく、既に候補とみられるメンバーたち(ショウタロウ、ソンチャン、SMルーキーズの3人)の冠番組を日本テレビとHuluで開始している。

今のところは、彼らの日本での知名度は低いが、ファンは徐々に増えつつある。YouTubeのNCT Universeチャンネルの登録者数は、2022年12月1日2:40時点の21.6万人から2023年1月3日18:35には25.3万人に増えている。

NCT東京(仮)の候補者たちの知名度が当面あまり上がらなくても、このグループは、全世界に膨大な数のシズニ(ファン)がいるNCTの一部なのだ。世界中のシズニが総動員され、応援してくれる見込みなので、心配しなくていいだろう。ただし、本国SMの迷走は不安要因。

JYPエンターテインメント―Nizi Project2はコケない、J.Y.Parkが意地でも何とかする

JYPエンターテインメントは2023年に、NiziUが誕生したNizi Project2男性版を公開し、そこから日本拠点のボーイズグループをデビューさせる予定だ。

オーディション番組飽和状態と言っても、J.Y.Parkはオーディション番組の達人にして名プロデューサーだ。コケるわけがないと信じている。もちろん、ここから誕生するボーイズグループは、JYPファミリー総動員で応援して売り込むはずだ。

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