『&AUDITION』ボーカル指導Soma Genda氏が明かした厳しい言葉の真意とK、EJの心境

（目次）・TOP
・Soma氏の人物像と『&AUDITION』指導者としての信念
・Kに『踊りを殺さない最低限の歌』『歌では感動させられないんじゃないか』と指摘―Soma氏の真意とKの心境
・EJとHARUAに『楽しくなさそう』『音楽が好き？』と指摘―Soma氏の真意とEJの心境
・イベント情報　・番組情報　・商品情報

音楽プロデューサーのSoma Genda氏と言えば、HYBE LABELS JAPANのサウンドディレクターで、9人組多国籍グループ・＆TEAM（エンティーム）を誕生させたオーディション「&AUDITION」で参加者15人のボーカルトレーニングやミッションの指導・講評を担当していて、一躍有名になった。

音楽ナタリーの2022年10月7日配信の「『&AUDITION』で投げかけた『音楽、好き？』の真意」と題する記事（前・後編の前編）では、土岐麻子との対談で、Soma Genda氏が「&AUDITION」についてもいろいろ語っていて、大変興味深い。もちろん、＆TEAMファンは必読だ。

「&AUDITION」の期間中、少なからざるオーディション・オタクたちは、ボーカルのレッスンのシーンをもっと見たいのに、ほとんど放送してくれない、と不満を述べていた。

Huluでの「＆AUDITION」を振り返ると、チームごとの課題曲の練習のシーンで、Soma氏以外のボーカル・トレーナーの姿が映っていた場面も僅かにあったが、今回のインタビュー記事で、シンプルに、Soma氏は極めて多忙だったことが分かった。

Soma氏が「&AUDITION」で、15人の参加者たちの各グループ・ミッションでの指導、中間チェック、本番審査と講評、課題曲（リミックス）制作、井上さくらパフォーマンス・ディレクターと共同で課題曲のパート決めといった仕事をしていたのは、視聴者にも分かっていた。

しかし、これだけではなかった。Soma氏は、個人別のボーカル・レッスンも毎週1人1時間ずつ行っていた（つまり15人の合計で週15時間）と明かした。つまり、Soma氏は超多忙だったはずで、15人それぞれのボーカルの実力もよく把握していた。

Soma氏は話し方は穏やかだが、厳しい言葉を述べたこともある。今回のインタビュー記事では、その例としてケイ（K）やウィジュ（EJ）・ハルア（HARUA）に述べた言葉とSoma氏の真意が述べられている。

実は、Soma氏のそうした厳しい言葉をケイ（K）やウィジュ（EJ）がどう受け止めたかが、最近Huluで配信された「＆STORY」の＆TEAMメンバーの個別インタビューで語られていた。結論から言うと、良い方向に作用していた。良かった！

Soma氏が彼らの指導者で、本当に良かったと思えた。Soma先生、今後も＆TEAMをよろしくお願いします！

ちなみにSoma氏は今も拠点は日本だが、楽曲制作期間は韓国と日本を行き来しているという。

Soma氏の人物像と『&AUDITION』指導者としての信念

Soma氏は、6歳から歌とピアノをやっていて、ミュージカルを18歳くらいまで習ったとのことで、歌に関しては、6歳から指導を受けてきた人だった。ギタリストになろうとして上京し、自分のバンドでギターボーカルを担当したが、次第に楽曲提供・プロデュースを手掛けるようになったという。

コンペティションを経て、最近有名になった岡嶋かな多（Kanata Okajima）氏とBTSのRMと共作したBTSの日本オリジナル曲「Crystal Snow」（2017年）で、HYBEとの縁ができ、「&AUDITION」に参加することになったという。

Soma氏は「&AUDITION」で長期間韓国に滞在することになったが、最初は韓国語は「領収書ください」しか喋れず、3カ月くらい語学学校に通ったという。韓国語でコミュニケーションがとれるように、相当努力したのだ。

「&AUDITION」では、日本語がほとんど話せない韓国人参加者も複数いた。Soma氏は、通訳なしで彼らとコミュニケーションをとるために、あらゆる努力をした。具体的には、こう述べている。

「英語でコミュニケーションを取るか、覚えたての韓国語でがんばって伝えていました。あとは翻訳アプリに打ち込んだテキストを見せたり、僕が歌ったお手本をミラーリングしてもらったりもしました」

「&AUDITION」では、Soma氏は参加者たちを自ら指導して育てるとともに、彼らの評価もしなければならなかった。当時の心境について、Soma氏は「心苦しい部分もありました」と明かした。親心が芽生えていたのに、11人の練習生のうち、6人を落とさなければならなかった。

「&AUDITION」の第7話で、参加者たちと一緒に床に輪になって座って話しているSoma氏の姿が映し出されていた。Soma氏によると、それは「ライブの練習をしていたときのもの」で、人前でライブをした経験がないメンバーも沢山いたため、Soma氏は「『ライブに出るときはこうするんだよ』と、バンドマスターみたいな役割で教えて、同じステージを作る感覚で進めていました」という。

記事（前編）の最後に、「&AUDITION」参加者に音楽を楽しむようアドバイスするなどのSoma氏の指導の様子を見たミュージシャンから、共感を得たことが明かされている。Soma氏も「指導者というよりは、ミュージシャン寄りの目線」で参加者たちに接していたかもしれない、と振り返っている。

「&AUDITION」のパフォーマンス・ディレクターの井上さくら氏は別のインタビューで、あくまでも先生として見られるように、アーティストには近くなりすぎないように気を付けている、と述べていた。

Soma氏は「僕はさくらさん以上に線を引いていましたね。『ちゃんと評価ができなくなるから』というわけではないんですが、妥協を許す関係になるのは嫌だったので」と明かした。

「&AUDITION」当時、Soma氏は15人の参加者に対し、「毎週1人1時間くらいずつ指導していました」と明かした。それに加えて、グループごとのミッションの指導や中間チェックおよび本番ステージの審査もこなさなければならなかった。それぞれの課題曲のパート割は、井上氏とSoma氏で決めていたという。

Soma氏から見た井上氏は「さくらさんは（中略）メンバーのお姉さん的存在というか、すごくかわいがっていましたね」とのことだった。

Kに『踊りを殺さない最低限の歌』『歌では感動させられないんじゃないか』と指摘―Soma氏の真意とKの心境

Soma氏が3ラウンド（第5話のSEVENTEENミッション）の本番の講評の際に、エース的存在のケイ（K）に対して、「実力者だからこそアドバイスするね」と前置きをした上で、「ステージでケイ（K）の歌を聴くとグッとこない。踊りを殺さない最低限の歌を歌ってんだなと思って。やっぱ歌では感動させられないんじゃないか」と指摘した場面があった。

この時を振り返り、Soma氏は「彼らの普段の姿を見ているからこそ、ステージでももっとできることを知っているから、そういう部分はちゃんと伝えたかったですね」と述べた。

一方、ケイ（K）はHuluの「&STORY #1」のインタビューで、この時の心境について、「僕的にはすごくプラスに考えていて。世界に羽ばたいた時に、他の海外アーティストと比べられる対象になる立場だし。そういうふうな規模で喋ってくださってるんだな、とポジティブに受け取りました」と明かした。良かった！

EJとHARUAに『楽しくなさそう』『音楽が好き？』と指摘―Soma氏の真意とEJの心境

2ROUNDの中間チェックで、ウィジュ（EJ）チームのTOMORROW X TOGETHERの曲のボーカルチェックをした際に、Soma氏は「ハルア（HARUA）とウィジュ（EJ）が楽しくなさそう」「本当に音楽が好き？音楽が好きな気持ちを忘れてるんじゃない？」と指摘した。

この時の真意を、Soma氏はこう明かした。「『音楽、好き？』っていうのは、僕が昔、師匠に言われた言葉なんですよ。ギター弾いてた17歳くらいの頃に、『ステージ上で全然楽しそうじゃないし輝いてない。音楽を好きにならないと楽しませられないよ』って言われたのをすごく覚えていて。同じことを彼らに言ってあげたら、響くかなと思いました」

Soma氏の思惑通り、この問いかけは、ウィジュ（EJ）に響きまくっていた。Huluの「&STORY #4」のインタビューで、ウィジュ（EJ）はこの時を振り返り、こう話している。

「辛かった時がありました」「中間チェックの時、Somaさんから『本当に音楽が好き？音楽が好きな気持ちを忘れてるんじゃない？』と言われて」「中間チェックの後に、（中略）話し合って。その後からは、曲の雰囲気も明るくて、楽しくなったと思います」「その時を思い出すと、未だに感動するし、忘れられない」

その時は辛かったけど、乗り越えていい思い出になったようだ。

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*イベント情報

8/24 (水) 18:00～「&AUDITION - The Howling - サプライズファンイベント」（都内、抽選申込は&AUDITION Weverseで8月21日10:00～18:00に受付）（Huluで生配信予定）
9/3(土) 16:00～「&AUDITION - The Howling – ファイナルラウンド」＠東京ガーデンシアター（地上波日本テレビで生中継、Huluで生配信。抽選招待への応募は&AUDITION Wevserseで8月22日23:59まで受付）
12/8(木) 「デビューシングル発売記念ショーケースイベント」（ライブ＆トーク）＠東京体育館

*番組情報

・スマホ専用Smash.アプリで＆AUDITIONの動画コンテンツ公開中（2022年10月現在）。

9/24(土) Hulu「&STORY」#1,#2（K, FUMA）
9/27(火) 24:35～25:05 フジテレビ（関東ローカル）「HYBE JAPAN TV」
10/1(土) Hulu「&STORY」 #3 （NICHOLAS）
10/8(土) Hulu「&STORY」 #4 （EJ）
10/9(日) 23:00～24:00 フジテレビTWO ドラマ・アニメ「HYBE JAPAN TV」CS完全版
10/15(土) Hulu「&STORY」 #5 （YUMA）
10/22(土) Hulu「&STORY」 #6 （JO）
10/29(土) Hulu「&STORY」 #7 （HARUA）
11/5(土) Hulu「&STORY」 #8, #9 （TAKI, MAKI）

商品情報

*「＆AUDITION」で誕生したHYBE LABELS JAPAN所属の9人組ボーイズグループ・＆TEAM（エンティーム）の2022年12月7日（水）発売のデビューシングル（タイトル未定）のCDシングルは、36Pフォトブック付き初回限定盤A（フォトカードA封入）、36Pフォトブック付き初回限定盤B（フォトカードB封入）、CDのみで8Pブックレット付きの通常盤（フォトカードC封入）、CDのみで8Pブックレット付きの＆TEAM Weverse Shop JAPAN盤（フォトカードA封入）、CDのみで8Pブックレット付きのUNIVERSAL MUSIC STORE盤（フォトカードB封入）、CDのみで12Pブックレット付きのメンバーソロジャケット盤9種類（フォトカードD・E封入）の計14形態で販売。

フォトカードA・B・Cはそれぞれ9種からランダム1枚封入となる。フォトカードDは各メンバー別3種中ランダム1枚封入となる。ソロジャケット盤のPOCS品番はKが39009、FUMAが39010、NICHOLASが39011、EJが39012、YUMAが39013、JOが39014、HARUAが39015、TAKIが39016、MAKIが39017。

全形態の初回プレス分にシリアルナンバー入り応募抽選券を封入。対象イベントは、メンバー全員サイン会、メンバー個別サイン会（メンバー選択不可）、メンバー全員特典お渡し会（ランダム1名よりお渡し）、メンバー個別特典お渡し会（メンバー選択不可）で、東京・愛知・宮城・大阪・福岡で開催される。

2022年12月8日（木）に東京体育館にて開催のデビューショーケースイベント（ライブ＆トーク）の抽選応募対象商品が、UNIVERSAL MUSIC STOREと＆TEAM Weverse Shop Japan限定で販売され（「ショーケース応募商品」と明記してあるもののみが対象）、応募期限は1回目が10月6日10:59、2回目が10月24日10:59（詳細はこちら）。オリコン・チャートでは「アーティスト参加型の販売施策イベント」特典付き商品は、1人3枚上限までしかカウントしないので、可能な場合は1会計3枚以内に分けるといい。

ストアごとに異なる先着外付け特典が1形態購入ごとに付く。Amazon.co.jpではビジュアルシート（購入形態と同じ絵柄）、楽天ブックスではA4クリアファイル、タワーレコードではICステッカー（全9種からランダム1種）、HMVではL版ブロマイド（全9種からランダム1種）、TSUTAYAではポストカード、セブンネットではアクリルチャーム・ミニキーホルダー（全9種からランダム1種）、その他店ではB2ポスターが付く。