HYBE 2021年は大幅増収増益/ 2022年デビューはガールズ3組とボーイズ2組（Trainee AとHYBE JAPAN）

2022年2月23日

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・コロナ禍でもHYBEの売上と利益は大幅増、韓国芸能事務所初の年間売上1兆ウォン超え
・ガールズグループ戦国時代、HYBEは2022年に新人ガールズグループ3組デビューを目指す
・ボーイズグループのデビューは、韓国からはTrainee A（3月2日22時よりQ&A LIVE）
・HYBE LABELS JAPANから「&AUDITION」を経て新ボーイズグループ結成・デビューへ

BTSを輩出したHYBEの2021年年間の連結決算によると、コロナ禍にもかかわらず、売上も利益も大幅増となった。あり余るほど資金が潤沢だから、2022年にはどんどん事業を拡大するとともに、マルチレーベル展開で、新たなガールズグループを3組、ボーイズグループを2組（うち1組は日本拠点で）デビューさせる見込みだ。

コロナ禍でもHYBEの売上と利益は大幅増、韓国芸能事務所初の年間売上1兆ウォン超え

HYBEの2021年の売上高は前年比58.0%の大幅増加で、1兆2,577億ウォン（約1,210億円）に達した。韓国芸能事務所としては初の年間売上1兆ウォン超えだという（聯合ニュースの2022年2月23日付「BTS所属のHYBE 21年の売上高1210億円」を参照）。

本業のもうけを示す営業利益は前年比30.8%増の1,903億ウォン（約183億円）、当期純利益は62.0％の大幅増で1,410億ウォン（約136億円）だった。

アルバムの売上高は3,785億ウォン（約364億円）で、アーティスト別の売上枚数ではBTSが740万枚、SEVENTEENが370万枚、ENHYPENが220万枚、TOMORROW X TOGETHER（TXT）が180万枚だった。

また、HYBEが2021年に買収した米イサカ・ホールディングス所属のアリアナ・グランデは240万枚、ジャスティン・ビーバーは235万枚の売上だった。BTSが突出した稼ぎ頭だったことが、よく分かる。BTSが業界地図を塗り替えた。

ガールズグループ戦国時代、HYBEは2022年に新人ガールズグループ3組デビューを目指す

2022年に、HYBEは新人グループを続々とデビューさせると見込みだ。まずは、K-POPガールズグループ戦国時代への参戦だ。

その戦国時代の先陣を切ったのは「Girls Planet 999」を勝ち抜いた9人組Kep1er（日本人のヒカルとマシロを含む）だ。CJ ENM傘下のWAKE ONEエンターテインメントから2022年1月3日に1stミニアルバム「FIRST IMPACT」でデビューした。2月28日（月）には日本のTBS系「CDTVライブ！ライブ！」（21:00～）に初出演し、大ヒットしたデビュー曲「WA DA DA」を、日本のテレビ初披露する。

JYPエンターテインメントからは、7人組NMIXX（韓国語読みでエンミックス）が2022年2月22日18時にデビューシングル「AD MARE」を発売し、衝撃のタイトル曲「O.O」のMV ）を公開した。可愛さ・美しさと激しさ・ガールクラッシュの全てを兼ね備えた次世代ガールズグループとして、天下獲りに名乗りを上げた。

HYBEはこれまでガールズグループでは大きな成功はできていないが、2022年には3つのグループをデビューさせるとみられている。

まずは、傘下のSource Musicから、元IZ*ONEの宮脇咲良とキム・チェウォンを含む新ガールズグループをデビューさせる見込みだ。

また、HYBE内にSMエンターテインメント出身のミン・ヒジン氏が2021年に立ち上げた新たなレーベルADOR（All Doores One Room）も、2022年の新ガールズグループのデビューを目指している。オーディションは、ADOR設立よりもかなり前から行っていた。

さらに、HYBEとCJ ENMとの合同レーベルのBELIFT LABからも、オーディション「I-LAND2」（女性版）を経て、新ガールズグループをデビューさせる見込みだ。ENHYPENの妹分となるはずのグループだ。

ボーイズグループのデビューは、韓国からはTrainee A（3月2日22時よりQ&A LIVE）

HYBEから2022年にデビュー予定の新ボーイズグループは、BTSやTXTと同じレーベルのBIGHIT MUSIC所属のボーイズグループと、HYBE LABELS JAPAN所属のボーイズグループだ。

韓国拠点のBIGHIT MUSICから2022年のデビューを予定しているのは、YouTubeなどで公開され、「Trainee A」と呼ばれていた7人の練習生たちのグループとみられる。

これらの練習生たちは既に2021年秋からデビュー評価過程に入っているが、デビューメンバーが確定したかどうかは不明だ（2022年1月16日付「HYBE BIGHITのTrainee A 7人組がデビュー評価過程入り、自分たちで楽曲制作・振付ができることが条件」を参照）。

グローバル展開を見据えた多国籍グループとなっていて、メンバーには日本出身で日本でボーイズグループ活動をしていたダンスが得意な日米ハーフ・JJも含まれている（英語は話せないらしい）。

自主制作グループを目指しており、オーストラリア出身のLEOは楽曲制作もできる。香港出身のJAMESはタイと中国語のハーフで、4カ国語が話せる。YORCHはタイ出身だ。、メンバーがさまざまな言語が話せることは、グローバル展開をする上で強みとなる。

ただ、一部の韓国ネットユーザーが、韓国のグループなのに7人のうち韓国人が半分未満の3人しかいないことを批判するという、思わぬ逆風も出ている模様だ。

なお、Trainee Aの練習生たちは2022年2月21日午後5:00の公式ツイッターへの投稿で、2022年3月2日（水）の22:00より、YouTubeの公式チャンネルで「Q&A LIVE」を行うと告知した。

HYBE LABELS JAPANから「&AUDITION」を経て新ボーイズグループ結成・デビューへ

一方、HYBE LABELS JAPANから2022年にデビュー予定のボーイズグループは、2020年のサバイバル・オーディション「I-LAND」に参加していた日本人のケイ（K）とタキ（TAKI）、韓国人のウィジュ（EJ）および台湾人のニコラス（NICHOLAS）と、オーディション「&AUDITION」で選ばれる追加メンバーから成る。

デビューメンバーを確定するためのオーディション番組が日本で放送されることは決まっているが、いつどの局で放送されるかは、まだ分からない。

コロナ禍で停止されていた外国人の日本への入国がようやく3月から少しずつ解禁されることになったので、ようやく外国籍メンバーが来日できるメドが立った。しかし、人数制限が厳しいので、いつ全員がまともに日本で活動できるようになるかは不透明だ。

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