『MISSION×MISSION』#4-REIKO離脱、次回から新参加者らとデビュー組入りを目指す/ 新規ファン獲得は?

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・REIKOの離脱―芸術的才能のある繊細なボーカリストは精神的に追い込まれやすい？
・次回からは新たな参加者も加わってデビュー組選抜をかけて課題に取り組む
・『MISSION×MISSION』は内輪向けコンテンツのようで新規ファン獲得に不利なのでは？

SKY-HIこと日高光啓が社長を務めるBMSGのBE:FIRSTに次ぐ2つ目のボーイズグループ・MAZZEL（マーゼル）誕生までのドキュメンタリー・「MISSION×MISSION」の第4話が、2023年2月3日にYouTubeのBMSGチャンネルに公開された。

今回は、デビュー目指さして“疑似グループ”として課題に取り組んできた4人組のうち、REIKO（レイコ）が離脱するという、重要な回だった。

MAZZELは「MISSION×MISSION」の初回に8人のメンバーのビジュアルが公開されていたため、そこにBE:FIRSTを誕生させたオーディション番組「THE FIRST」に参加していたREIKOの姿がないことは、既に分かっていた。しかし、なぜREIKOがいなくなったのかは、分かっていなかった。今回その理由が明かされた。

REIKOの離脱―芸術的才能のある繊細なボーカリストは精神的に追い込まれやすい？

繊細な彼REIKOは、精神的に追い込まれて、まともに練習に参加することすらできない状態になっていた。

それだけ、第一線で活躍するボーイズグループになるためには、強靭な精神力が必要なのだろう。

筆者は個人的には2つの先例を思い浮かべた。1つは、K-POPのHYBEのBIGHIT MUSIC（BTSと同じ事務所・レーベル）でデビュー目前だったセルフプロデュース・ボーイズグループの候補（“Trainee A”）が、楽曲制作の主力メンバーが精神的に追い込まれて離脱した後、昨年12月までにグループのデビュー自体が白紙になってしまったことだった。

もう1つは、せっかくボーイズグループとしてデビューしたのにパニック障害のような精神面での体調不良でデビュー後数カ月で活動休止になって、もう何カ月も戻れていないOCTPATHのメインボーカル・冬馬のことだった。REIKOのMAZZELとしてのデビューが強行されても、やはりデビュー後に活動休止に追い込まれるリスクは高いと思えた。

REIKOも歌が上手だ。美し歌声で表現力豊かに歌い上げる才能溢れるボーカリストが、繊細な感受性の持ち主であるのは、ある意味整合的だ。大雑把で鈍感な人物が、繊細に美しく歌い上げる姿は想像しにくい。

今回対照的だと思ったのが、RAN（ラン）だった。「THE FIRST」の終盤の古家蘭は、どこか憔悴した雰囲気があって、結果的にメンタル面がまだ十分強くないとの判断もあって、SKY-HIは彼をデビュー組に入れなかった。

しかし、今のRANは当時とは全く別人のように、肝が据わっているように見える。BE:FIRSTとしてデビューできなかった悔しさをバネに、技術もさらに磨き上げたのみならず、精神的にも強くなったようだ。ただ、まだデビューが確定していないせいか、表情は硬かった。

もちろん、RAN-REIコンビが同じグループでデビューできなかったのは寂しいし残念だが、それぞれの個人の人生にとって何が最善かを考えると、別の道を行くのも仕方がない。

次回からは新たな参加者も加わってデビュー組選抜をかけて課題に取り組む

次回からは、新たなオーディションでトレーニー（練習生）としてBMSGに入って来る12人が加わって、計15人でデビュー組に選抜されることを目指す展開になっていくようだ。既に課題に取り組んできたRAN、KAIRYU、SEITOの3人はいわばシード権を持っているが、まだデビュー確定というわけではないようだ。SKY-HIは甘くなかった。

『MISSION×MISSION』は内輪向けコンテンツのようで新規ファン獲得に不利なのでは？

ところで、「MISSION×MISSION」の今回（第4話）はREIKOが離脱という重要回だったので、筆者もこれだけ書くこと・思うことがあったが、このように書くのが第1話以来間が空いてしまったのは、第2･3話も観たけど、まとまった量の感想を書くことができなかったからだ。

筆者はドキュメンタリーとして観続けて行くが、このコンテンツがBMSGのアーティストに関心のない人の目に留まるには、面白さが不足しているように思う。

率直に言って、今「MISSION×MISSION」を全て観ている人のほとんどは「THE FIRST」を観ていた人か、BE:FIRST（もしくはBMSGファミリー）のファンかのいずれかなのではないか。このコンテンツは、「THE FIRST」を観ていた人やBE:FIRST/ BMSGファン向けの、いわば内輪向けのドキュメンタリーのような印象がある。

「THE FIRST」の時のように、「MISSION×MISSION」は地上波テレビ番組で定期的に紹介してもらえていないから、視聴者のすそ野がなかなか広がらないような気がする。

つまり、デビュー前から膨大な数の（ライト層も含む）ファンダムができ上がっていたBE:FIRSTと違って、このままではMAZELLは、デビュー前にはBMSGファン以外の新規ファンを増やすことが難しいかもしれない。

もちろん、MAZZELがデビュー直前からメディア露出を精力的に増やせば、新規ファンを十分獲得しながらデビューを飾ることができるので、そこは社長の手腕に期待しよう。

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商品情報

*BE:FIRSTの2022年8月31日（水）発売の1stアルバム「BE:1」は、新曲8曲を含む全15曲を全形態共通で収録。ただし、初回生産限定盤のみボーナストラック「To The First」を追加収録。CDアルバム「BE:1」はCDのみの初回生産限定盤[CD]、Blu-ray2枚組またはDVD 2枚組付きの【ライブ映像】通常盤[CD+2Blu-ray][CD+2DVD]、Blu-ray1枚またはDVD1枚付きの【MV】通常盤[CD+Blu-ray][CD+DVD]、Blu-ray2枚組またはDVD 2枚組付きのBMSG MUSIC SHOP限定盤[CD+2Blu-ray][CD+2DVD]の4形態7種で販売。

CDのみの初回生産限定盤[CD]には、トレーディングカードA（全7種から1種ランダム）、アナザージャケット（全7種から1種ランダム）、応募抽選特典シリアルコードを封入。Blu-ray2枚組またはDVD 2枚組付きのライブ映像通常盤[CD+2Blu-ray/2DVD]の映像には、「"Bye-Good-Bye” One-day One Man Show」ライブ映像およびビハインド映像、「Bye-Good-Bye」および「Gifted.」のChasing Cameraを収録し、トレーディングカードB（全7種から1種ランダム）、ステッカーセット、応募抽選特典シリアルコードを封入。Blu-ray1枚またはDVD1枚付き通常盤[CD+Blu-ray/DVD]の映像には、ミュージックビデオ（MV）集を収録し、トレーディングカードC（全7種から1種ランダム）、ステッカーセット、応募抽選特典シリアルコードを封入。BMSG MUSIC SHOP限定盤[CD+2Blu-ray/2DVD]の映像には、「"Bye-Good-Bye” One-day One Man Show」ライブ映像およびビハインド映像、「Bye-Good-Bye」および「Gifted.」のChasing Camera、さらにMV集を収録し、フォトブックとステッカーセットを封入（応募抽選特典シリアルコードはない）。