『Nizi Project2』NEXZデビューメンバー7人決定！ほぼ予想通りだが彼も入れてほしかった/ 日本人気を得るためには

2023年12月15日

K-POPのJYPエンターテインメントの日本拠点ボーイズグループ（NiziUの弟分）発掘のオーディション番組「Nizi Project Season2」（虹プロ2、ニジプロ2）の最終回第10話の後編が、2023年12月15日（金）正午からのHulu完全版配信に先駆けて、12月15日（金）の日本テレビ系「DayDay.」で先出特集され、ついにデビューメンバー7人とグループ名「NEXZ」（ネクスジ）が発表された。Tverでの見逃し配信は放送日の21時から利用可能だ。

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デビューメンバーは、筆者の予想通り、ダンスのフォーメーションに適した7人で、ユウキの順位が3位と高かったこと以外は、特に驚かなかった。最後のパフォーマンス審査でダメ出しされたエイジとミラクが脱落の可能性が高いとの予感はあった。ただ、パワフルダンスの達人・エイジはSNSで大人気だったので、人気確保の観点からも、できればエイジを含む8人グループにしてほしかった。

図表1 「Nizi Project Season2」最終順位（上位7人がボーイズグループ・NEXZ（ネクスジ）としてデビュー決定、年齢は2023年11月28日「DayDay.」放送時に表示された年齢）

1位　トモヤ（植村朋哉、17、2006年1月19日生、福岡県、JYP練習生）
2位　ハル（井上陽、17、2006年1月23日生、大阪府、JYP練習生）
3位　ユウキ（西山裕貴、16、2007年9月20日生、兵庫県）
4位　ケン（蘇建、17、2006年9月13日生、東京都）
5位　ユウ（富安悠、18、2005年4月27日生、福岡県）
6位　ユウヒ（小森優陽、16、2007年5月11日生、和歌山県、JYP練習生）
7位　セイタ（河嶋星太、17、2006年11月28日生、埼玉県、JYP練習生）

脱落: エイジ、ミラク

デビューメンバー7人は、12月18日（月）の「DayDay.」生放送に、韓国からの中継で初出演する。

日本で人気を得るために―切れ目ない露出とコンテンツ供給、キャラ立ちと話術・バラエティー力は必須

NEXZは「DayDay.」や土曜日の「実況！ニジプロ2」での特集の効果もあって、オーディション中にハマったファンが多いが、オーディション番組終了時点で、同じ日本テレビ/Huluでのオーディション番組で誕生したNiziUやBE:FIRSTに匹敵する大人気とまでは言えない。

オーディション番組中からのファンを維持し、さらに新規ファンを増やしてデビューを成功させるためには、ここから切れ目なく露出し、コンテンツを供給して行けるか否かが、カギとなりそうだ。

どうせなら、J.Y.Parkとファイナル審査に加わったStray Kidsの3RACHA（バンチャン、チャンビン、ハン）がNEXZのデビュー曲を制作すれば、さらにいいのに、と思う。

また、ボーイズグループ戦国時代の日本で大衆人気を得たければ、個々のメンバーのキャラ立ち、話術やバラエティー力も必須だ。個性に乏しい、喋りがつまらない、などと思われると苦戦する。ライバルはHYBEの＆TEAM、SMのNCT NEW TEAM（仮）、LAPONEのJO1とINIだ。

『DayDay.』でのデビューメンバー発表ドキュメンタリー―ほぼ予想通りだが、エイジも入れ8人組にしてほしかった

12月15日の「DayDay.」では、9:26頃より「Nizi Project Season2」の先出特集が始まり、ファイナル審査終了後のJ.Y.Park（パク・ジニョン）によるデビュー・グループ名発表から始まった。

J.Y.Parkはグループ名が「NEXZ」（ネクスジ）であると発表した。その意味は、Next Z(Generation)、すなわち「次の世代」だという。これは良いネーミングだと思った。「A2K」から誕生したグローバル・ガールズグループが「VCHA」（ヴィチャ）の名前になった時、正直、日本語表記にすると語感があまり良くないかも、と思ったからだ。

続いて、J.Y.Parkは、デビューする人数を明かさないまま、運命の順位発表を1位から始めた。1位のトモヤ、2位のハルは、筆者だけでなく、多くの「虹プロ2」ファンの予想通りだったのではないか。

JYP練習生のトモヤは、パフォーマンスのスキルやスター性がとても高いだけでなく、明るくて人望があり、参加者投票によるリーダーになってほしい参加者で、全会一致で1位になっていた。トモヤは「夢がかなって･･･（涙で言葉に詰まる）」「みんなのおかげで頑張れたけんさ、ありがとう」と広島弁（？）混じりの感謝の言葉を述べた。

JYP練習生のハルは、最後のパフォーマンス審査で、J.Y.Parkから「ハル君のダンスは、9人の中で一番素晴らしかったです」と絶賛されていた。Stray Kidsのヒョンジンの雰囲気もある感じのハルは、「世界一のアーティストになれるように、みんなと頑張りたいです」との抱負を述べた。

3位がマンネ（末っ子）ラインの1人のユウキだったのは、若干意外だった。ユウキは最後のパフォーマンス審査で、課題だった高音歌唱を見事に克服してJ.Y.Parkに褒められ、デビュー・グループのメインボーカル候補になりそうな兆しはあったが、ぎりぎりの順位でのデビューかと思っていた。ユウキはキュートなアイドル・ビジュアルなので、若年ファン獲得要員として、デビュー組に選ばれるといいな、とは思っていた。

ユウキは呼ばれて驚き、「耐えることができたのは、ここにいるみんなのおかげ」「家族にも本当に感謝を伝えたいと思います」と述べた。

4位のケンは、ファイナルの前半ステージで、J.Y.Parkに『Nizi Project Season2』の主人公はケン君だと思います」「ケン君が地域予選の時に、どれだけヘタだったか覚えています」「（今まで手掛けた多くのオーディションの中で）オーディション期間中に成長した幅が、僕が見てきた多くの参加者の中で、最高レベルだと思います」と絶賛されていたので、デビューはほぼ確実と思われていた。

ケンは呼ばれると驚き、すぐに泣いた。「地域予選から、みんなより実力が足りない中、メンバーたちが助けてくれて、本当に感謝を伝えたいし、頑張ってやって行きたいです」とコメントした。

5位のユウは、前髪を下ろすと嵐の松本潤に少し似ているビジュアル・センター要員として、日本での人気獲得に絶対必要だと、筆者個人的には思っていた。地域予選時にはスキル不足の感もあったが、韓国合宿では猛練習の成果で大躍進していた。

ユウは「デビューできると思っていなくて。期待に応えるよう活躍できるといいなと思っています」と述べた。

6位のユウヒは、JYP練習生として確かなスキルがあり、同学年のユウキとのマンネ（末っ子）コンビとして、可愛がられそうだ。ユウヒは「何よりも家族に、幼かった僕を韓国に贈ってくれて、本当にありがとう、と言いたいです」とコメントした。

7位の発表前に、J.Y.Parkは突然「7位は最後の最終メンバーになります」と告げた。やはり7人グループだった。JYPの近年のオーディション番組（NiziUが誕生した「Nizi Project Season1」やグローバル・ガールズグループVCHAが誕生した「A2K」）では、ファイナルでそれぞれ3人と2人が脱落させられており、筆者も残念だが全員デビューはないだろう、と覚悟していた。

最後に7位で呼ばれたのはJYP練習生・セイタだった。芸能活動歴があったセイタは、韓国合宿になってから、スキルが大幅にアップして、デビューメンバーにふさわしいと思われるようになっていた。セイタは「まだ実力も足らない部分も多くて」「（先に名前が呼ばれたメンバーと）自分も一緒に歩みたいという思いが強く、僕を選んでくださり、ありがとうございます」と述べた。

7人組はダンスの構成作りに適しているし、上位7人の顔ぶれにも意外感はないとはいえ、やっぱりあと1人、エイジも入れて8人組にしてほしかった。エイジはパワフルなダンスが称賛されていたが、繊細な表現が苦手で、最後のパフォーマンスでもJ.Y.Parkにダメ出しされ、脱落フラグが出ていた。

最年少・ミラクも、最後のパフォーマンスでJ.Y.Parkに「力（パワー）が足りない」とダメ出しされ、韓国合宿で順位も最下位かその近辺だったので、やはり脱落フラグは出ていた。最後に落とされるために残されていたのかと思うと切ない。

エイジとミラクとの別れに、デビューメンバーが泣き、特にケンが床に崩れ落ちて号泣していた。サバ番の最後はいつも辛い。だが、エイジもミラクも、JYPのオーディションのファイナリストという立派な肩書ができたし、才能はあるので、今後どこかでデビューできるだろう。

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