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・日本人練習生3人が気になる―ニキがグラウンドに降格、タキがI-LANDに昇格
・次の課題はBTS『FIRE』(Remix)、アクロバティックな動きあり、チームワークが不可欠
・『I-LAND』組センター・ヒスンのオーラが凄い、日本人ケイとタキに審査員がポジティブなコメント
・BTS番組情報
BTSを輩出したビッグヒットエンターテインメントがMnet放送局のCJ EMNと組んで実施しているグローバル・ボーイズグループ・オーディション番組「I-LAND」の第3回が、2020年7月10日夜23時過ぎから(23時からの冒頭はBTSのMV特集だった)、ABEMA TVのSPECIALチャンネルとMnet(日韓同時放送)で放送された。
ABEMA TVでは、一部日本語字幕付きの第3回のアーカイブ配信が始まっている。前回と同じなら、11日夕方以降、字幕が増えたバージョンも配信開始となるだろう。
このオーディションは、豪華施設の「I-LAND」で寝泊まりしながら施設内で練習や審査に望む12人と、施設外の「グラウンド」と呼ばれる簡素な練習室で地道に練習を続ける11人が、同じ課題曲に取り組む。
最大の特徴は、プロの審査員が個人の点数を付けて本人に知らせるものの、「I-LAND」の12人は連帯責任制で、グループの平均点で「グラウンド」への移動者の人数が決まり、実際に誰が移動するかは、メンバーによる投票で決定されることだ。
「I-LAND」で欠員が生じた場合、「グラウンド」から同人数が補充されるが、こちらはプロの審査員がパフォーマンスのビデオを見て、誰が「I-LAND」に昇格できるかを決める。
残酷だし、メンバーは合理的に投票できるのだろうかと、抵抗感を覚える視聴者もいるだろう。
だが、彼らも一緒にグループを組みたいメンバーを選べるメリットがあるし、ちゃんと実力で評価しないと、次の課題でグループの平均点が下がって自分も「I-LAND」から脱落する。最終的にデビューするに当たっては実力のあるグループでなければならない、との自覚もある。
日本人練習生3人が気になる―ニキがグラウンドに降格、タキがI-LANDに昇格
このオーディションでは、23人の練習生のうち3人が日本人だ。だから、日本人が誰もいない場合よりも、日本の視聴者の関心が高いと思われる。
2018年にはBTSが反日ではないかと一部の外野の人たちが言ったことがあったが、日本人メンバーを採用することで、そうした誤解が生じずに済む、とビッヒは考えているのだろうか。
第2回で日本人のダンスの達人・ニキがセンター・1番パートを務めた際に、歌唱力が不十分だと、審査員からかなり厳しい批判を受けた。センターは目立つから、他のメンバーよりも厳しい目が向けられるのは分かるが、日本人だったからさらに厳しくなったのではないか、と一部の日本の視聴者が勘ぐったかもしれない。
そもそも、K-POPで日本人がセンターを務めるボーイズグループは、見たことがない。天下のBTSを擁するビッヒの次のデビュー組のセンターが日本人だと、韓国の一般視聴者の中には抵抗感を持つ人もいるかもしれないなど、いろいろ考えてしまった。
だからこそ、万一最終的にデビューするメンバーに日本人の3人が誰も入ることができないで終わった場合、国籍ではなく実力でそうなったのだ、と誰もが納得できるように、個人別評価の理由がきちんと開示される、透明性のあるプロセスであってほしい。日本人メンバーがいるかどうかで、日本のファン数も違ってくるとは思うが。
第2回の最後に、「I-LAND」から「グラウンド」へ移動する人数が6人と決まり、第3回では冒頭で、誰が移動するかをメンバーの匿名投票で決めなければならなかった。
プロの審査員が付けた12人の個人の得点は40~75点で、ニキは65点で、割と良いほうだった。にもかかわらず、ニキはメンバーによる脱落者投票で8票で6位となり、「グラウンド」に降格させられてしまった。
ニキ自身は「僕は1番パートをしたのでチームが良くない点数になって、僕が選ばれたと思いました」と受け止めた。
ニキが「グラウンド」の練習場に入って行くと、そこにいた最年少日本人メンバーのタキが「何で? 何で?」と納得いかない様子だった。しかし、そのタキは、審査員の決定により、「I-LAND」に昇格した。
次の課題はBTS『FIRE』(Remix)、アクロバティックな動きあり、チームワークが不可欠
それから、「I-LAND」組12人も、「グラウンド」組11人も、2番目の課題曲であるBTSの「FIRE」(リミックス・バージョン)に取り組むことになった。
お手本として示されたのは、BTSのミュージックビデオ(MV)ではなく、プロのダンサーたちがアクロバティックな動きも含む難しい振付でパフォーマンスをする映像だった。6日間で自分たちで協力して細かい振付などを考えながら、仕上げなければならない。
わざわざパン・シヒョク代表が画面に登場して、今回はチームメンバーの協力が試される課題だと述べていた。デビュー後もチームとして長く一緒に活動するから、チームワークに向かない人は困る、というのは分かる。
第1回目の課題と同様、チームの平均点の水準によって、「I-LAND」脱落者の人数が決まり、メンバー投票で誰が移動するかを決める。今回は平均点が96点以上なら、脱落者はゼロとされた。100点満点だが、チームワークの減点があり、最悪マイナス100点だという。また、個人順位1位の者は脱落しなくていいことになった。
「I-LAND」組には、タキの他にケイという日本人メンバーもいて、この2人は2人きりの時は日本語で会話していた。年下のタキが「ケイお兄さんが大好きです」と話す場面もあった。
練習の途中で、プロの中間チェックが入る場面があった。「グラウンド組」をチェックに来たプロデューサーのRAINは、メンバーの協力が必要で難易度が高いアクロバティックな振付部分を後回しにしてまだ練習していなかったと判明すると、冷静ながらも「礼儀がない」と叱った。
その後、アクロバティックな動きをプロの先生が指導し、やっとできるようになるとRAINが褒めてくれた。さらに、RAINが歌のお手本を実演したが、とても上手だった。
一方、「I-LAND」組のチェックにやってきた3人のうちの1人はBTSの振付師として有名なソン・ソンドゥク氏で、BTS「FIRE」の原曲の振付を作った人でもあった。
ソンドゥク氏は練習生たちのパフォーマンスを見て、「最悪の最悪だったと思います、本当に。何をやっているか分かりません。列も合わない、動作も合わない」と酷評した。
しかし、そういう厳しい指摘に、「I-LAND」組は本命のセンター・ヒスンを中心に発奮して頑張った。
『I-LAND』組センター・ヒスンのオーラが凄い、日本人ケイとタキに審査員がポジティブなコメント
いよいよ本番のステージの日を迎えた。。「I-LAND」組12人は、赤系統のカッコいいスポーティーな衣装で、ステージに上がった。
BTSのFIREは「PRODUCE 101 JAPAN」(日プ)のグループバトルの課題曲でもあり、筆者は推しが出ていたので、今でもよくFIRE組の動画を見ている。
日プ練習生の「FIRE」パフォーマンスはBTSの原型を踏襲していたが、「I-LAND」では大人数でアクロバティックな動きが組み込まれ、違った作品のようだった。メインボーカルの子がすごく上手だったし、センターのヒスンのオーラが半端なかった。
審査員たちが、彼らの本番パフォーマンスを別室でスクリーンで見ながら内輪でコメントしている様子も、放送された。彼らはセンターのヒスンの表情を褒め、日本人メンバーのケイについては「いたずらっぽい表情がいい」、同じく日本人のタキについては「タキは頑張っているね」などと話していた。
結果の一部しか放送されずに、第3回が終わった。個人の得点で4人続けて80点台が出ていたから、前回の課題の時よりも高評価だった。しかし、それでも「I-LAND」から「グラウンド」に移動しなければならない練習生が発生した、と判明したところで終わった。何人なのかは、まだ分からない。
移動が生じたことで、「グラウンド」組も準備してきた「FIRE」のステージ・パフォーマンスを披露できることとなった。彼らも黒い練習着から華やかな衣装に着替えることを許されるのだろうか。
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* BTSを輩出したBig HitエンターテインメントとMnetのCJ ENMが共催したサバイバル・オーディション「I-LAND」で誕生し、両社の合弁会社BELIFT LABに所属する7人組多国籍ボーイズグループのENHYPEN(エンハイフン)が、2020年11月30日(月)18時に韓国で1stミニアルバム「BORDER: DAY ONE」を発売しデビュー。タイトル曲は「Given-Taken」。CDミニアルバムは外装と封入物が異なるDAWNとDUSKの2形態で販売。日本では輸入盤となり、2形態が選べずランダム・バージョンとなるストアもある。ENHYPEN Weverse Shop JapanまたはUNIVERSAL MUSIC STOREで11月上旬より予約受付開始となるイベント抽選応募対象商品を購入すると、購入者対象メンバー参加オンラインイベントの抽選に申し込める。
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レコチョク: BORDER : DAY ONE (ENHYPEN) 2020/11/30
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