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・3番目のテストのダンスバトル―日本人ニキは絶賛されるもI-LAND組昇格ならず
・第1ステージ最後のテスト―I-LAND組12人のうち6人が降格され、グラウンド組は視聴は投票だのみ
・大事なパート決め、ニキがリーダーを引き受けるべきかの葛藤、ニキとタキの友情シーン
・ニキの登場シーンが多いのは、プロデューサーが救済したいと思っているから?
ワールドスターのBTSを輩出したビッグヒットエンターテインメントが、Mnet放送局のCJ ENMと組んで行っている壮大なグローバル・ボーイズグループのサバイバル・オーディション「I-LAND」の第5回が、ABEMA TV(通訳版と字幕版あり)とMnet(韓国語のみ)で2020年7月24日23時より放送された。
第5回では、3番目のテストの続きと結果が判明し、デビュー候補者12人を決定する第1ステージ最後の4番目のテストの準備に、12人の「I-LAND」組と11人の「グラウンド」組が心理的不安を抱えながら取り組む様子が描かれていた。
グラウンド組で、ともに2005年生まれの日本人少年のニキとケイの友情が感じられるツーショットが印象的だった。特に、2人きりになって日本語で、ニキがグラウンド組リーダーを引き受けるべきか躊躇し、話し合っていたシーンだ。
第5回終了後、グローバル視聴者投票が始まった。コミュニティーアプリのWeverseに登録して電話番号認証した人でなければ投票できない。この投票結果は、第1ステージ最後のテストでI-LANDから降格した6人と、グラウンド組11人の中から、デビュー候補者12人のうちの6人を選ぶために用いられる。
3番目のテストのダンスバトル―日本人ニキは絶賛されるもI-LAND組昇格ならず
前回・第4回の最後には、3番目のテストのボーカル代表の得点発表があり、I-LAND組のゴヌとヒスンが81点と判明したところで、終わっていた。
グラウンド組のボーカル代表のソヌとダニエルの点数は、74点だった。落胆するグラウンド組。
次は、I-LAND対グラウンドのダンス代表3人ずつのバトルだ。3曲つないだサウンドで、創作パートもある。
グラウンド組のダンス代表のニキ、ニコラス、ジェホの3人のユニットの課題曲はH.O.T.の「Warrior’s Descendant」、X-Teenの「Reversal」、G-DRAGONの「ONE OF A KIND」だった。
彼らのパフォーマンスは、ド派手でめちゃうまで、アクロバティックでもあった。特に、卓越したダンス技術・表現力の日本人ニキと、ストリート系を大胆にこなすニコラスがよかった。
審査員(プロデューサー)のRAINは、「ニキは赤ちゃんみたいな表情・体をしているのに、どうやってあんなパワフルな感情を出せるんでしょうか」、ZICOも「ニキ君がしっかりリードしていた」と褒めていた。
一方、I-LAND組のダンス代表の日本人ケイ(22)、ジョンウォン、元フィギュアスケーターのソンフンの3人のユニットの課題曲は、RAINの「Rainism」、Dynamic Duoの「3 Dope Boyz」、G-DRAGONの「ONE OF A KIND」だった。
彼らのダンスには、また独自のカッコよさがあった。審査員のRAINは「ケイは上手いね」ZICOは「(曲ごとに)ジャンルが変わるたびに、ケイ君の表情ががらりと変わっていました」と褒めた。今回はボーカル代表に回ったエース・ヒスンの役割を、ケイが果たしていた。
グラウンド組代表の3人のうちニキとニコラスのダンス技術は素晴らしかったが、曲に合わせた表現力などで、I-LAND組が凌駕した。
ダンスバトルの得点は、I-LAND組が154点、グラウンド組が139点だった。ボーカルとダンスの合計点でも、I-LAND組が勝利したため、予め定められたルール通り、降格者はなしだった。つまり、グラウンド組からI-LAND組への昇格者もいない。
明け方まで練習して臨んだグラウンド組は、よくやったとハグし合ったものの、意気消沈して雨の中をグラウンド練習場まで歩いて帰り、仲間と顔を合わせると泣きだした者もいた。
RAINとZICOがグラウンド組の練習場に来て、すっかり落ち込んでいるグラウンダーたちをフォローアップした。
RAINは代表者たちをハグして、よくやったとねぎらい、どこが足りなかったかを説明した。「ニキ、大丈夫だよ。まだ終わりじゃないから。2人とも凄く上手かったんだけど、少し残念だったのは、もっと安定的に動くことができたと思う。最初センターの位置が合ってなかった」
ZICOも「曲のジャンル・ムードが変わっても、君たちの雰囲気は同じだった(変えるべきだった)」と説明した。去り際に2人は「ニキ、笑って。ニコラスも笑って。大丈夫だよ」と激励した。
第1ステージ最後のテスト―I-LAND組12人のうち6人が降格され、グラウンド組は視聴は投票だのみ
ステージ1の最後の4番目のテストで、最終的にデビュー候補者の12人が決まる。その後ステージ2で、12人がデビューする人数(未定)まで絞られる。
次のステップに進む12人は、アイランダーの選択、プロデューサーの選択、グローバル視聴者投票によって決まる。
4番目のテスト後に、アイランダーの選択によって、12人のうち3人が降格され、さらにプロデューサーの選択によって3人が降格される。
計6人の降格者は、グラウンダー11人とともに、グローバル視聴者投票による選択を待つことになる。グローバル投票の結果によって、6人がI-LANDのデビュー候補者に加わることができる。視聴者投票だから、人気投票になり、目立つと有利になりそうだ。
韓国と日本では「I-LAND」全編が放送されているが、その他の国ではYouTubeや公式サイトに上げられたパフォーマンス動画に頼らざるをえないのではないか。つまり、練習中や休憩中の素の姿を見る機会が、ほとんどないのではないか。
大事なパート決め、ニキがリーダーを引き受けるべきかの葛藤、ニキとタキの友情シーン
4番目のテストの課題曲は新曲だ。パン・シヒョク代表が「テーマは覚醒です。また、自分を信じて欲しいというテーマです」と解説していた。パート番号のゼッケンを付けたプロのダンサー12人によるダンス動画が、公開された。目立つ重要パートは1番、次に5番のようだ。
I-LAND組、グラウンド組それぞれでパート決めの話し合いを行った。I-LAND組では、ケイが1番を、自分のダンスのスタイルに合っているからと希望し、メンバーの多数決で承認された。ゴヌが4番。多数決でジョンウォンが5番に。
グラウンド組のパート決めの話し合いでは、ニキは1番は自分に合わないような気がすると感じて、諦めた。隣にタキが座っていて、ニキの肩に軽く触れる場面もあった。タキはカッコいい5番パートは少し難しいけどチャレンジしたいと希望し、多数決で承認された。
チーム長、すなわち振付のリーダーを決めようとして、ニキが推薦されたが、ニキは仲間の世話に追われて自分の練習の時間がなくなることを危惧した。結局、ニキは全体的なことも見ることになったが、最後のチャンスなので、自分のパートに集中したがった。
ニキとタキが2人だけでベンチで日本語で会話している、友情がうかがえるシーンがあった。
ニキが「俺が1から(チームの振付を)全部やったほうがいいと思う?」と尋ねると、タキは「いいと思う」と答えた。だがニキは「でも、(I-LANDに)行けなかったら、自分の時間が持てなかったってわけだ。今回どうしたらいいと思う?」まだダンスができていないメンバーもいて、ニキには悩ましい時間だった。
評価方法がチーム戦から個人戦に代わり、練習の雰囲気も変わった。チームワークそっちのけで、個人の顔色をうかがうようになる。振付の難易度もこれまでの課題曲で一番難しく、歌では裏声も多い。
特にI-LANDでは、今の12人中必ず6人が降格ということで、かなりのストレスを抱え込むことになった。
グラウンド組の中間チェックに、プロデューサーのRAINと振付師ソンドゥクがやって来た。「リーダーは誰?」と聞かれても、誰も返事をしない。
RAINはむっとしながら、叱咤激励した。「もどかしい。君たち既に負けてる」「できるという意志がないと。鏡を見て! 意志を持った目?」「やろうという意志を誰かが見せないとダメだよ。リーダーがとても大事。意志と自信を持っていれば成功する」
ダンスのパフォーマンス指導が行われた。タキが目立っていて、RAINが思わず微笑んだ。RAINはタキに「もっと全身を使って体を動かして」など、いくつかアドバイスをし、タキは感謝した。RAINはハンビンにもアドバイスし、チームリーダーとして「ニキが見たほうがいい」と言い残して去って行った。
ニキの登場シーンが多いのは、プロデューサーが救済したいと思っているから?
結局ニキが「チームのために役に立ちたい」と、グラウンド組の振付のリーダー役を務めるようになって、みんなを指導した。他のメンバーは、ニキが助けてくれて雰囲気がよくなったと感謝した。
ソヌにニキが「動きをもっと大きく」などアドバイスし、ソヌはインタビューで「ニキがダンスのサポートもかなりしてくれました」と感謝していた。
日本で放送されているせいか、随分ニキにスポットライトが当たるシーンが多かった。もしかしたら、プロデューサーたちがグラウンド組から抜け出せずにいるダンスの達人・ニキを救済したいと思っていて、その意向を汲んでニキのシーンが多い編集になっていたのかもしれない。
もはやニキをI-LANDに行かせてデビュー候補者に入れる手段は、グローバル視聴者投票しか残っていない。
一方、I-LAND組はプロデューサーが3人降格させるのを気にしていて、降格されたら終わりだと恐れていた。実際には、たとえ降格されても、グローバル視聴者投票で上位になれば、I-LANDに戻ってデビュー候補者12人に入ることができる。
エースのヒスンはインタビューで「3年以上、長い間準備してきました。この仕事以外考えられません」と述べていた。
第5回放送回は、4番目のテストのI-LAND組パフォーマンスが始まる直前で終わった。テスト結果に誰かが泣いている予告編も流れた。
プロデューサー(審査員)たちは、これまで見てきたすべてのテストを勘案しながら、3人の降格者を決める。
グローバル視聴者投票は、コミュニティーアプリのWeverseと公式サイトで毎日できる。Weverse会員登録、電話番号認証が必要になる。今のところ(次回放送まで)、1日6人に投票できる。
商品情報(PR)
* BTSを輩出したBig HitエンターテインメントとMnetのCJ ENMが共催したサバイバル・オーディション「I-LAND」で誕生し、両社の合弁会社BELIFT LABに所属する7人組多国籍ボーイズグループのENHYPEN(エンハイフン)が、2020年11月30日(月)18時に韓国で1stミニアルバム「BORDER: DAY ONE」を発売しデビュー。タイトル曲は「Given-Taken」。CDミニアルバムは外装と封入物が異なるDAWNとDUSKの2形態で販売。日本では輸入盤となり、2形態が選べずランダム・バージョンとなるストアもある。ENHYPEN Weverse Shop JapanまたはUNIVERSAL MUSIC STOREで11月上旬より予約受付開始となるイベント抽選応募対象商品を購入すると、購入者対象メンバー参加オンラインイベントの抽選に申し込める。
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