XYがデビュー曲『Crazy Love』を6月30日に配信リリース決定―多忙すぎるYOSHIKIに依存のジレンマ

超多忙のYOSHIKIは『本当に命を削って頑張っているよ』、でもやっぱり遅いのはマイナス

YOSHIKIは自身のツイッターの2023年6月19日の投稿で、XYの「Crazy Love」の6月30日デジタルデビュー以外に、YOSHIKIのシングル「REQUIEM」リリースは延期、The Last Rockstarsは近日発表、X JAPANの「ANGEL」は7月28日リリースと列挙した上で、「リリースが遅れたり、色々と批判もされているけど、俺、本当に命を削って頑張っているよ。ファンのみんな、信じて欲しい」などと述べている。

XYの「Crazy Love」は2023年3月4日の「TOKYO GIRLS COLLECTION 2023 SPRING/SUMMER」で初パフォーマンス披露されているが、その後も修正作業を加えていた模様で、ついに完成形となって6月30日にデジタルリリースされることになった。

YOSHIKIが自身やThe Last RockstarsやX JAPANのリリース等との同時進行で超多忙なため、XYのデビュー曲リリースも遅れてしまったことは察しがつく。幸い、YOSHIKIおよびX JAPANのファンは、不満を言いつつも長期にわたって忍耐強く待つことには慣れている。

ただ、YOSHIKIの既存ファンでなく、オーディション番組「YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X」で初めて興味を持ってくれたXYのファンやボーイズグループ・オタクにとっては、メンバーのTikTok動画公開はあったものの、「Crazy Love」の初披露から正式リリースに至るまでの期間が長すぎて、しびれを切らして離脱した人もいると思われる。

歌割はどうする？ JAYだけにしか歌わせないのか？

気になるのは歌割だ。これまで何度か「Crazy Love」のパフォーマンスが披露されたが、筆者が見た限りでは、すべてJAYが歌っていて、ダンス＆ボーカルグループの他のボーカル（のはずの）メンバーは歌っていなかったのが、可哀想に思えた。確かに、JAYの歌声は魅力的でYOSHIKIがJAYに歌わせたいのは分かるが、これでは他のボーカルメンバーの立つ瀬がないのではないか、と思えた。

持ち歌が増えないと単独ライブができない→でも多忙なYOSHIKIに依存せざるを得ないジレンマ

また、デジタルシングルの「Crazy Love」が単曲のみのリリースとなると、XYの持ち歌が1曲しかなくて、他のアーティストのカバーでもしない限り、単独ライブができない。夏フェスの季節を迎え、本来ならXYは夏フェスにとても適合性が高いグループと思われる。しかし、披露できる曲が何曲かなければ、そういう場にも出演できずじまいになってしまうのではないか。

「Crazy Love」が単曲デジタルリリースの後、そう遠くない将来に2～3曲を収録したシングルもしくは4～6曲程度を収録したEPが出せないのか？ XYがアイドル性のないグループというのなら、CDにしなくてもいいかもしれないが、せっかくのデビューなので、近いうちにCDデビューしてもいいんじゃないか。でも、売上が一目瞭然になる、とかいろいろ考えてしまう。

バンド・グループはバンドであるからにはオリジナル曲を出してほしいが、ダンス＆ボーカルは当面すべてYOSHIKIが曲提供するつもりなのだろうか？ そうなるとYOSHIKIは超多忙だから、なかなか進展がないということになってしまいそうだが、YOSHIKIが楽曲提供すればYOSHIKIファンの支援が期待できる。難しいな、このグループは。

XYの公式ツイッターのフォロワー数は2023年6月19日16:30時点で2万人で、人気ボーイズグループに比べて少ない。ボーイズグループ戦国時代の中で、厳しい戦いを強いられることになるだろう。

だからこそ、現実的に考えると、やはりYOSHIKIファンの支援が必要だろうし、音楽番組への出演もYOSHIKIとのセット売りでないと難しいのではないか（特に、オーディション番組を放送・紹介してきた日本テレビ以外では）。

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