(目次)・TOP
・根拠なき悪意の誹謗中傷が拡散された
・運営が行動を起こさなかったことが残念
・オーディション後も問題が尾を引き、ようやくビッグヒットが張本人に謝罪させた?
BTSを擁するビッグヒットエンターテインメントとMnet放送局のCJ ENMが共催したサバイバル・オーディション「I-LAND」では、イケメン・実力派ぞろいの7人組グローバル・ボーイズグループ・ENHYPEN(エンハイフン)が誕生した。新グループは応援したい。
しかし、このオーディションには、後味の悪さが残った。ファイナルの1つ前のセミファイナルでプロデューサー評価1位だった日本人のケイ(22)が、ファイナルで脱落してしまったことだ。しかも、最後のグローバル視聴者投票に影響を与えた可能性があったのが、一部韓国ファンによる、ケイに対する根拠なき誹謗中傷運動だった。
デビューする7人は、グローバル視聴者投票での上位6位と、ビッグヒットのパン・シヒョク代表らプロデューサー陣が選ぶ最後の1人で決定された。歌もダンスも極めてハイレベルで華のある9人から7人だけ選ぶ必要があったのか、と正直今でも思っている。
ケイはグローバル視聴者投票で7位だったが、プロデューサー陣が選んだのは、愛嬌たっぷりキャラが際立っていた17歳の韓国人・ソヌだった。前回プロデューサー評価1位だった最年長のケイが、オーディションの全期間を通じて、チームリーダーとして年下の子たちの面倒をみるなど尽力していたことも、重々承知の上での判断だった。
実力で選べば、前週のプロデューサー評価1位のケイだっただろうが、おそらくプロデューサー陣は、グループのバランスやソヌの韓国での人気などのビジネス要因を優先したのだろう。もしかしたら、運営側はケイが選ばれソヌが脱落した場合の韓国国内での大炎上を恐れて、韓国人ソヌを選んだという面もあったのかもしれないが、確かめようがない。
根拠なき悪意の誹謗中傷が拡散された
最後のデビュー組を決定するグローバル視聴者投票の期間は長く、セミファイナルの前から始まっていたが、既にその段階で、ケイに対する根拠なき誹謗中傷が韓国内の一部の視聴者によって、SNSで拡散されていた(問題の概要は現代ビジネスの2020年9月21日付「“第2のBTS”誕生に世界中が注目!日本人メンバーの脱落に署名活動も」を参照されたい)。
その誹謗中傷は、現在22歳のケイと思われる人物が何年も前に(7年くらい前だったと思う)SNSで、東京・原宿に買い物に行くという友人に対し、高値をふっかけたりする悪質な黒人店員がいるから気をつけて、というアドバイスを何気なく書き込んでいたことを、悪用したものだった。
ケイは特定の悪質店員のことに言及していたのに、韓国のアンチたちはケイは人種差別論者だと決めつけ、辞退させろの運動を「#K-OUT」のハッシュタグで世界中に拡散させた。韓国語の掲示版などでは、もっと酷い運動が展開されていたとの情報もある。
筆者はこの問題を知っていたが、当サイトでは取り上げなかった。理由は、日本人読者が読む日本語サイトで取り上げても、解決できないだろうと思ったからだ。
その代わり筆者は、英語で書き込めるツールに、ケイに対する誹謗中傷は誤解に基づいている、ケイは人種差別論者などではない、でっち上げはやめてもらいたい、と英語で書いた。こんな言われなき誹謗中傷で、ケイの人生を台無しにさせてはいけない、と思った。
しかし、今回の言われなき誹謗中傷運動は韓国の非常に若い(一説には中学生)視聴者が始めたというから、英語のコメントすらもなかなか彼らに届かなかった可能性があり、韓国語で書くべきだった。
残念ながら、筆者は韓国語は初心者で、英語で書いたのと同じ内容の文章が韓国語では書けない。もっと韓国語を勉強しておくべきだった、と後悔するのみだった。
「PRODUCE 101 JAPAN」の時も、自分の推しをデビューさせたいがために、ライバルの練習生に対する誹謗中傷をSNSに書き込んでいた視聴者がいた。視聴者投票で合格者を決めるオーディション番組には、付き物の問題と言えそうだ。
運営が行動を起こさなかったことが残念
今回納得できないのは、運営がこの問題に触れなかったことだ。韓国のケイのアンチの中には、ビッグヒットエンターテインメントに直接ケイに対する誹謗中傷や辞退要求をFAXなどで送ったりした者もいたという。また、今回謝罪した人物は、途中で自分の書いた誹謗中傷が間違っていることに気づいてもやめなかった、と告白している。
運営側はグローバル視聴者に早い段階で、誹謗中傷をやめるように警告を発するべきだった。
ビッグヒットが行動を起こさなかったことも残念だが、ビッグヒットとオーディションを共催したCJ ENMは、「PRODUCE 101 JAPAN」や刑事事件にもなった韓国の「PRODUCE」シリーズをずっと手掛けていたのに、何の学習効果もなかったのか、と呆れるばかりだ。
オーディション後も問題が尾を引き、ようやくビッグヒットが張本人に謝罪させた?
もしかしたら、謝罪した人物は、ビッグヒットがその人物に謝罪するよう促したから、謝罪に踏み切ったのかもしれない。
ビッグヒットは、この問題がオーディション後も、ケイのファンの署名運動などで依然尾を引いていることに気づいて、これはまずい、とようやく分かって、謝罪を求めたのだろうか。
視聴者としては、ケイの脱落を見届けてからの謝罪では遅いとの不満はあるが、謝罪と誤解を解くことは必要だ。
ビッグヒットとしても、今後もビッグヒットの練習生としてとどまるであろうケイの将来のためには、誤解を晴らす必要があるだろう。また、いつまでのケイの問題が尾を引いていては、「I-LAND」で誕生した新グループ・ENHYPEN(エンハイフン)のイメージに悪影響を与えかねない。
*後続記事:
2021年1月1日付 ENHYPENがBig Hit年越しライブで3曲+ニキソロ/『I-LAND』ケイ、タキらが日本からデビュー決定
K-POPランキング
韓国アイドルランキング
にほんブログ村
ENHYPEN イベント情報
2020年
11/13(金) 17:00~20:00頃「TGC teen 2020 Winter online」スペシャル・トーク・ゲストとしてVTR出演
12/6(日)「2020 Mnet Asian Music Awards (MAMA)」
12/12(土) 16:00~「THE FACT MUSIC AWARDS (TMA)」オンライン開催
12/22(火) ENHYPEN Weverse Shop JapanおよびUNIVERSAL MUSIC STORE購入者対象メンバー参加オンライン電話イベント(指定商品を指定期間内に購入し、抽選に応募して当選すれば参加できる)
12/26(土) ENHYPEN Weverse Shop JapanおよびUNIVERSAL MUSIC STORE購入者対象メンバー参加オンライン電話イベント(指定商品を指定期間内に購入し、抽選に応募して当選すれば参加できる)
12/26(土) ENHYPEN Global Official Fanclub ENGENE Membership (JP)会員限定イベント
12/31(木) 21:30 「2021 NEW YEAR’s EVE LIVE presented by Weverse」(BTS、TXT、ENHYPENらBig Hitレーベルアーティストの合同コンサート。SEVENTEENは不参加)(チケットはWeverse Shopで販売。配信サイト: https://www.venewlive.com/concerts/nyel/ )
2021年
1/5(火) ENHYPEN Weverse Shop JapanおよびUNIVERSAL MUSIC STORE購入者対象メンバー参加オンライン電話イベント(指定商品を指定期間内に購入し、抽選に応募して当選すれば参加できる)
1/9(土)・1/10(日)「第35回ゴールデンディスクアワード」9日はデジタル音源部門、10日はアルバム部門(BTS、SEVENTEEN、GOT7、NCT 127、Stray Kids、NU’EST、MONSTA X、THE BOYZ、TXT、TREASURE、ENHYPEN、TWICE、ITZY、MAMAMOO、OH MY GIRLなどが出演)
番組情報
1/1(金) 11:30~17:45 Mnet「2020 Mnet Asian Music Awards (MAMA) 字幕なし再放送」 (BTS、SEVENTEEN、TXT、ENHYPEN、NCT、Stray Kids、GOT7、MONSTA X、TREASURE、THE BOYZ、ATEEZ、CRAVITY、TWICE、IZ*ONE、JO1らが出演)
1/1(金) 18:00~21:00 ABEMA TV (ABEMA GOLDチャンネル)「I-LAND #9, #10」
1/1(金) 21:00~22:00 ABEMA TV (K WORLDチャンネル)「ENHYPEN CONNECT TO JAPAN -デビュー記念特番!-」
1/1(金) 22:00~23:15 ABEMA TV (K WORLDチャンネル)「ENHYPEN DEBUT SHOW: DAY ONE」
1/2(土) 17:00~21:29 ABEMA TV (ABEMA GOLDチャンネル)「I-LAND #11, #12」
1/2(土) 21:29~22:36 ABEMA TV (ABEMA GOLDチャンネル) 「ENHYPEN DEBUT SHOW: DAY ONE 字幕版」
1/2(土) 22:36~23:34 ABEMA TV (ABEMA GOLDチャンネル)「ENHYPEN CONNECT TO JAPAN -デビュー記念特番!-」
1/3(日) 14:15~17:10 ABEMA TV (K WORLDチャンネル)「I-LAND #1, #2」
1/3(日) 16:50~18:00 ABEMA TV (ABEMA GOLDチャンネル) 「ENHYPEN DEBUT SHOW: DAY ONE 字幕版」
1/3(日) 18:00~19:00 ABEMA TV (ABEMA GOLDチャンネル) 「ENHYPEN CONNECT TO JAPAN -デビュー記念特番!-」
1/3(日) 20:10~21:00 ABEMA TV (K WORLDチャンネル)「ENHYPEN&Hi #1」
1/4(月) 7:00~9:00 ABEMA TV (ABEMA GOLDチャンネル)「I-LAND #1」
1/4(月) 19:00~21:00 Mnet「I-LAND 字幕版 #9」
1/29(金) 21:30~Mnet/Mnet Smart「2020 Mnet Asian Music Awards (MAMA) 字幕付き」 (BTS、SEVENTEEN、TXT、ENHYPEN、NCT、Stray Kids、GOT7、MONSTA X、TREASURE、THE BOYZ、ATEEZ、CRAVITY、TWICE、IZ*ONE、JO1らが出演)
商品情報
* BTSを輩出したBig HitエンターテインメントとMnetのCJ ENMが共催したサバイバル・オーディション「I-LAND」で誕生し、両社の合弁会社BELIFT LABに所属する7人組多国籍ボーイズグループのENHYPEN(エンハイフン)が、2020年11月30日(月)18時に韓国で1stミニアルバム「BORDER: DAY ONE」を発売しデビュー。タイトル曲は「Given-Taken」。CDミニアルバムは外装と封入物が異なるDAWNとDUSKの2形態で販売。日本では輸入盤となり、2形態が選べずランダム・バージョンとなるストアもある。ENHYPEN Weverse Shop JapanまたはUNIVERSAL MUSIC STOREで11月上旬より予約受付開始となるイベント抽選応募対象商品を購入すると、購入者対象メンバー参加オンラインイベントの抽選に申し込める。
Amazon: BORDER: DAY ONE ラインナップ (ENHYPEN) 2020/11/30以降
楽天市場: BORDER: DAY ONE ラインナップ (ENHYPEN) 2020/11/30以降
楽天ブックス: 【輸入盤】ボーダー:デイ・ワン (ENHYPEN) 2020/12/1
TOWER RECORDS: BORDER: DAY ONE ラインナップ (ENHYPEN) 2020/12/6
TOWER RECORDS: BORDER: DAY ONE (DAWN Ver.) 先着ポスター付 (ENHYPEN) 2020/12/6
TOWER RECORDS: BORDER: DAY ONE (DUSK Ver.) 先着ポスター付 (ENHYPEN) 2020/12/6
TOWER RECORDS: BORDER: DAY ONE (ランダムバージョン) (ENHYPEN) 2020/12/6
TSUTAYA: BORDER: DAY ONE (DAWN Ver) (ENHYPEN) 2020/12/1以降
TSUTAYA: BORDER: DAY ONE (DUSK Ver) (ENHYPEN) 2020/12/1以降
TSUTAYA: BORDER: DAY ONE (ENHYPEN) 2020/12/1以降
HMV&BOOKS: BORDER: DAY ONE (ランダムカバー・バージョン) (ENHYPEN) 2020/12/7
セブンネット: BORDER : DAY ONE(輸入盤)(ENHYPEN) 2020/12/1以降
Neowing: BORDER: DAY ONE [輸入盤] 先着ポスター付 (ENHYPEN) 2020/12/9
Yahoo!ショッピング: BORDER: DAY ONE ラインナップ (ENHYPEN) 2020/11/30以降
デジタルミュージック配信
Amazon: BORDER: DAY ONE [デジタルアルバム] (ENHYPEN) 2020/11/30
Apple Music/iTunes: Border: Day One – EP (ENHYPEN) 2020/11/30
レコチョク: BORDER : DAY ONE (ENHYPEN) 2020/11/30
ENHYPEN/ I-LANDの記事:
2021年1月1日付 ENHYPENがBig Hit年越しライブで3曲+ニキソロ/『I-LAND』ケイ、タキらが日本からデビュー決定
2020年12月29日付 2020年『世界で最もハンサムな100人』K-POP勢25人、最高はBTS・Vの2位、日本人ENHYPENニキ24位
2020年12月13日付 『2020 TMA』-ENHYPEN日本人ニキ堂々ソロダンス/ Stray Kidsは大ヒット曲2曲を凝った演出で
2020年12月8日付 ENHYPENデビュー作ビルボード・ジャパン週間2位/『とくダネ!』インタビュー/『2020 MAMA』パフォーマンス
2020年12月2日付 ENHYPENが『FNS歌謡祭』でデビュー曲披露/ デビューアルバム大ヒット/『Seventeen』表紙登場
2020年11月30日付 ENHYPENがデビュー、兄グループBTSやTXTとは異なるカラー/ ニキは岡山出身
2020年11月27日付 BTSと末弟ENHYPENが『FNS歌謡祭 第1夜』出演決定、ENHYPENはデビュー3日目の好待遇
2020年11月23日付 BTSの末弟・ENHYPENが『スッキリ』にVTR出演、最年少・日本人ニキはダンスの達人
2020年11月6日付 TXTオリコン1位、SEVENTEEN2週目2位、ENHYPENはTGCイベント出演のビッヒ・グループ快進撃
2020年10月29日付 ENHYPENデビューアルバム『BORDER: DAY ONE』2020年11月30日発売決定、日本人NI-KI含む7人組
2020年10月27日付 TXT『minisode1: Blue Hour』リリース、MVに遊園地/ ENHYPEN始動、ハンビンがイベント、ケイ誕生祭
2020年9月21日付 『I-LAND』で日本人ケイへの根拠なき誹謗中傷を展開した人物がケイが脱落してから謝罪
2020年9月20日付 『I-LAND』で結成のENHYPENが翌日SNS開設、日本語動画、トーク配信・グッズ販売の電光石火
2020年9月19日付 『I-LAND』#12―7人組ENHYPENデビューメンバー決定、ニキ合格、ケイ脱落/BTSとTXTのコメント
2020年9月17日付 『I-LAND』最終回目前に個人PR動画、日本人ニキ(16歳)はMジャクソンのダンス、ケイは茶目っ気
2020年9月12日付 『I-LAND』#11―PD評価で日本人ケイ1位、ニキ2位も次回最終回に不安、特番にセブチ・TXT
2020年9月5日付 『I-LAND』#10―日本人タキが脱落、SEVENTEEN4人出演/ BTS、セブチ、TXTが『THE MUSIC DAY』出演決定
2020年8月30日付 『I-LAND』#9―脱落者決定待ち、日本人メンバーに不安/ SEVENTEENの4人が次回出演
2020年8月22日付 『I-LAND』#8―BTSテストでプロデューサー評価で1人脱落し11人に、日本人3人は残るも順位が心配
2020年8月15日付 『I-LAND』#7―日本人3人もパート2に進めたが、デビューできるのは12人中7人、BTS登場
2020年8月1日付 I-LAND #6―パート2に進める6人が確定、グローバル投票であと6人追加へ/ 8月14日にBTS降臨?
2020年7月26日付 I-LAND #5―グローバル視聴者投票開始、日本人ニキとタキを含むグラウンド組救済手段は投票のみ
2020年7月22日付 I-LAND #4―日本人ケイが1位でI-LANDダンスリーダーに、降格組日本人ニキが一発逆転を狙う
2020年7月11日付 I-LAND #3―日本人ニキが脱落組に、代わりにタキが昇格、次の課題はBTS『FIRE』(Remix)アクロバット入り
2020年7月4日付 I-LAND #2―日本人ニキがセンターを務めるも厳しい評価、審査員は脱落者数を決め、誰かは仲間内投票
2020年6月28日付 BTSがTOKYO MX『音ボケPOPS』にVTR出演/『I-LAND』#1―超豪華施設、残酷な仲間内投票制