K-POP: LOUD VCHA/ A2K

JYPデビュー計画―A2Kガールズは23年後半、『LOUD』組’24年に延期の背景に重大な離脱(あわやTrainee A)

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『LOUD』はJYPにとって使い勝手の悪いオーディション番組だった―5人しか残らず経験不足の者もいた
楽曲制作ができるユン・ミンが離脱→4人でセルフプロデュースGとしてのデビューは無理(HYBEのTrainee Aのパターン)
残った4人でどうやって成功裏にデビューする? 追加メンバーを入れる?
2023年は新人ボーイズグループの熾烈な戦いの年→2024年に延期でも構わない

K-POPの大手事務所のJYPエンターテインメントが2023年8月11日に自社の公式サイトの IR(投資家リレーション)ページで公表したFY23 Q2 IR Resultレポート(PDFファイル)の中に「Artist Line-up Expansion (by year)」(アーティスト・ラインアップ拡張(年単位))と題する図があり、以下のデビュー計画が示されている。

2022年 NMIXX デビュー
2023年2H Project C(China)デビュー
2023年 2H A2K(USA) デビュー
2024E 1H Nizi Project 2 (Japan) デビュー
2024E 1H LOUD Project デビュー

Eは見込みを示す英語(Expectation/ Estimate)の略称だが、2023年2H(下半期)については、Eがないので確定プランと解される。つまり、中国拠点のグループ(Project C)のデビューと、米国拠点のA2Kオーディションで誕生するガールズグループのデビューは、確定事項と思われる。

一方、日本の「Nizi Project 2」で誕生するボーイズグループと、2021年のオーディション番組「LOUD」で誕生したボーイズグループは、2024年上半期のデビュー見込みとなっている。

米国のガールズグループ発掘オーディション「A2K」は現在YouTubeで週2回のハイペースで公開されていて、実際にはおそらくデビュー準備がかなり進んでいるものと思われる。また、「Nizi Project 2」は2023年末にデビューメンバーが決定する見込みだ。この2つのオーディションについては、このサイトでも追っている。

懸念されるのが、2021年の「LOUD」で誕生したボーイズグループのデビューの遅れだ。これまで、2023年のデビュー見込みとされていたが、今回初めて2024年のデビュー見込みに延期された。理由の説明はない。

なお、JYPはSMエンターテインメントのように、デビュー計画をYouTubeの動画で公開してくれないから、投資家や企業財務関係者以外はなかなか気づかず、ファンから不親切と思われても仕方がない。

だが、IR関係の公開情報は、内容の正確さを徹底していないと、証券市場(株価等)に悪影響を与えて法令違反になりかねないので、簡潔であっても非常に重みがある。また、変な憶測などを招いて市場に悪影響を与えないためにも、余計なことは述べないのだろう。

『LOUD』はJYPにとって使い勝手の悪いオーディション番組だった―5人しか残らず経験不足の者もいた

2021年9月にファイナルを迎えたSBS「LOUD」は、このサイトでも追っていたし、筆者も含め、デビューを心待ちにしているファンが多かった。だが、率直に言って、両事務所ともに、扱いにくいオーディションだったと思う。

このオーディションからは、PSYが率いるP NATIONとパク・ジニョン(J.Y.Park)が率いるJYPと、2つの事務所からそれぞれ楽曲制作ができるメンバーがいるボーイズグループがデビューすることになったが、練習生の行き先の希望と事務所側がほしい練習生が、特にJYPの場合、ミスマッチが多い印象だった(これはパク・ジニョンが敷居の高い印象を与え、PSYが熱意に溢れる印象だったことも一因)。

しかも、一旦入所候補者が決まった後も、ファイナル・ラウンドで事務所対抗戦で負けると、強制的に脱落者を出さなければならない、という厄介なシステムのオーディション番組だった。おそらく、パク・ジニョン(J.Y.Park)もPSYも、同じオーディション番組は2度とやりたくないだろう。

P NATIONでは最終的に7人のデビューが決まったが、その後、唯一の日本人天才ダンス少年・コウキ(当時12歳)が、歌やラップの実力不足との理由で、デビュー組から離脱となってしまった。これで、デビュー・グループのTHE NEW SIX(TNX)の日本のファンが減ってしまった。

一方、JYPからデビューが決まった5人は、実力の高いJYP練習生でラップ詞も書けるイ・ゲフン(当時16歳)、高い歌唱力のJYP練習生日本人・アマル(当時15歳)、楽曲制作ができて歌も上手なユン・ミン(当時20歳)、ダンスの達人だが歌・ラップは若干不安もある日本人ケイジュ(当時14歳)、ダンス歴が浅いイ・ドンヒョン(当時14歳)、という顔ぶれだった。

パク・ジニョン(J.Y.Park)を知っている人なら誰でも、彼が実力不足のメンバーをすぐにデビューさせるわけがないと、分かっているだろう。だが、5人しかいないから、P NATIONのコウキのように、デビュー組から簡単に離脱もさせられなかった。イ・ドンヒョンのダンスやケイジュの歌もしくはラップが上達するまでは、デビューさせるわけには行かなかったはずだ。

楽曲制作ができるユン・ミンが離脱→4人でセルフプロデュースGとしてのデビューは無理(HYBEのTrainee Aのパターン)

実は、JYPの「LOUD」組にとって重大な変化が、2023年春頃までに生じていた。ユン・ミン(Yoon Min、22)の離脱だ。4月までにユン・ミンは個人のインスタグラム・アカウントを開設していた。JYPの練習生だったら、それはあり得ないだろう。

筆者は「LOUD」組の誰かが離脱して個人SNSを始めたらしいとの噂はキャッチしていたが、それが誰なのか分からなかった。やっとそれがユン・ミンだと分かり、英語のファンベースのSNSから、彼のインスタグラム・アカウントが特定できた。

確かに、最初の投稿で「#yoonmin」およびハングルの「#윤민」(ユンミン)と書かれていて、本人の写真がある。それに対して、ファンの英語の悲しみのコメントの書き込みが沢山あった。「嘘でしょう、2年近くも待っていたのに。どうかこれが間違いでありますように」といった感じだ。

ユン・ミンは上述のように、楽曲制作できる、ラップと歌も上手なメンバーだった。彼がいるから、このボーイズグループは、Stray Kidsのように、セルフプロデュース・ボーイズグループになれる、と筆者は期待していた。彼が「LOUD」組から離脱して残念だ。

楽曲制作ができるユン・ミンが離脱したとなると、残った4人は歌やラップやダンスができる、普通のK-POPの実力派練習生たちだ。つまり、この4人だけでは、普通のボーイズグループだ。Stray Kidsのようなセルフプロデュース・ボーイズグループとしてのデビューは、事実上無理になったと思われる。

ユン・ミンの離脱は、このグループのコンセプト・特徴に重大な影響を及ぼす変化と思われる。

これは、HYBEのBIGHIT MUSICのTrainee Aの幻のデビューを彷彿させる。Trainee Aと呼ばれる練習生グループが、セルフプロデュース・ボーイズグループとしてデビューを目指すプロジェクトが2021年10月に始動したが、楽曲制作のできるメンバーが2022年8月に離脱してしまい(その後別事務所からソロアーティストとしてデビュー決定)、その後Trainee Aのデビューは取り消され、解散となってしまった。

残った4人でどうやって成功裏にデビューする? 追加メンバーを入れる?

事情はどうあれ、ユン・ミンが離脱し、JYP「LOUD」組は4人だけになってしまった。SMの4人組ガールズグループ・aespaは強烈な個性と売り出し戦略で成功できたが、JYP『LOUD』組が4人だけで成功するにはどうしたらいいか、JYPは慎重に考えなければならなくなった。

4人で勝算がなければ、新たにJYP練習生を追加するしかない。こうなったらもはや、「LOUD」出身者にこだわっている場合ではない。P NATIONだって、視聴者に約束したデビュー組7人からコウキを離脱させた。とにかくデビューを成功させなければならない。

JYPがこの「LOUD」組をどういうボーイズグループとして売り出したいかによって、追加メンバーを誰にするかが違ってくる。つまり、デビューに至るまでにはかなりの時間がかかりそうだ。

2023年は新人ボーイズグループの熾烈な戦いの年→2024年に延期でも構わない

幸か不幸か、2023年は新人ボーイズグループの熾烈な戦いの年になったから、JYPとしては、この年を避けて2024年デビューにしても構わなくなったとみられる。

「BOYS PLANET」で誕生したWAKEONE所属の9人組ZEROBASEONEは、いきなりデビューミニアルバムがミリオンセラーを達成した。

HYBEのKOZエンターテインメントのBOYNEXTDOORは、HYBEの剛腕でメンバー1人を「SBS人気歌謡」のMCに押し込み、ZEROBASEONEを猛追しようと2作目のリリースも告知した。

SMエンターテインメントからは、元NCTのショウタロウとソンチャンのいる新人ボーイズグループ・RIIZE(ライズ)が9月4日にデビューし、ボーイズグループ戦争に参戦する。

彼らの戦いが一段落したタイミングで、再編されたJYP「LOUD」組が満を持してデビューする。それでいいではないか。というか、それしかない。

*関連YouTube動画:
2023年10月2日公開 JYP LOUD組はどうなった?

参考: 2021年9月にオーディション番組『LOUD』でデビューが決定したメンバーのプロフィール(年齢は当時)

JYPエンターテインメントのデビューメンバー: 5人

・ユン・ミン(Yoon Min, 2000年12月22日生・20歳、楽曲制作できる、ラップと歌も上手)
・アマル(ミツユキ・アマル、日本人、2005年10月2日生・満15歳、歌唱力が高いオールラウンダー、元JYP練習生)
・イ・ドンヒョン(Lee Dong hyeon, 2007年3月13日生・満14歳、元アイスホッケー選手、ダンス歴は少ない、アイドルキャラ、8月28日に脱落対象になったが"救済ワイルドカード"で回避)
・ケイジュ(オカモト・ケイジュ、日本人、2006年10月4日生・満14歳、ダンスが得意、スター性が評価されたアイドルキャラ)
・イ・ゲフン(Lee Gye Hun, 2004年9月16日生・満16歳、作詞が高評価、ラップも得意なオールラウンダー、元JYP練習生)

P NATIONのデビューメンバー: 7人

・ウンフィ(2004年11月11日生・満16歳、ハイレベルの作詞作曲ができる、元スキー選手、ダンスは初心者だった)
・チョン・ジュニョク(2004年9月20日生・満16歳、元P NATION練習生、歌・ダンス・ビジュアルが揃ったエース級、高音歌唱が上手)
・オ・ソンジュン(2005年8月30日生・満16歳、元P NATION練習生、ロウソク消し一発芸で失敗しても動じない度胸あり、自分の練習生生活のため単身赴任となった父を気遣う)
・ウ・ギョンジュン(2002年8月30日生・満19歳、美形、10年間オーストラリアに留学していた、元P NATION練習生)
・チェ・テフン(2002年11月19日生・満18歳、オールラウンダーでオーラがある、元P NATION練習生)
・チャン・ヒョンス(2003年9月16日生・満17歳、元P NATION練習生、実家は農家、年少メンバーの面倒見がいい)
・コウキ(タナカ・コウキ、日本人、2009年1月29日生・満12歳、クランプ・ダンスの天才少年)→歌・ラップ等の実力不足でデビューメンバーから離脱



LOUDの記事:

2022年1月24日付 『LOUD』出身P NATIONの12歳日本人コウキがデビュー組離脱、もう少し時間が必要
2021年11月2日付 『14ALL』というボーイズGサバイバル・オーディション番組が始まった―サバ番オタクの視点/『LOUD -JAPAN EDITION-』
2021年9月12日付 J.Y.Park×PSYオーディション『LOUD』グランドフィナーレ―デビュー曲、J.Y.Park×PSY共作曲など豪華ステージ
2021年9月11日付 J.Y.Park×PSYオーディション『LOUD』ファンミ―コウキはクランプ、ケイジュ愛嬌ソング、アマル皿回し披露
2021年9月5日付 J.Y.Park×PSYオーディション『LOUD』#14―デビューメンバー決定、日本人3人/ Stray Kids3人も共演
2021年9月4日付 J.Y.Park×PSYオーディション『LOUD』最終R進出19人紹介動画/ Stray Kidsの3人が9月4日第14話出演
2021年8月29日付 J.Y.Park×PSYオーディション『LOUD』#13―日本人3人残留、課題曲にスキズ『School Life』BTS『No More Dream』も
2021年8月23日付 J.Y.Park×PSYオーディション『LOUD』#12―最終生放送ラウンドで毎週3人脱落で視聴者大荒れ
2021年8月16日付 J.Y.Park×PSYオーディション『LOUD』が意義深い理由―次世代K-POPグループのあるべき姿を提示
2021年8月15日付 J.Y.Park×PSYオーディション『LOUD』#11―日本人ケイジュはJYP、コウキはP NATIONがキャスティング
2021年8月9日付 J.Y.Park×PSYオーディション『LOUD』#10―日本人アマルをJYPがキャスティング
2021年8月3日付 J.Y.Park×PSYオーディション『LOUD』#9―日本人コウキが絶賛されるもまさかの脱落候補に
2021年7月13日付 『Nizi Project Season2』ボーイズ募集開始/ J.Y.Park×PSY『LOUD』日本人ケイジュがダンス1位
2021年6月30日付 TWICEツウィのソロMVにStray Kidsバンチャン参加/ オーディション『LOUD』日本人明暗、dTV配信開始
2021年6月6日付 J.Y.Park×PSYオーディション『LOUD』#1―日本人ケイジュとコウキのダンスが絶賛される
2021年6月1日付 J.Y.Park×PSYオーディション『LOUD』参加者75名公開、日本人も(ダンス動画あり)、6月5日スタート
2021年5月16日付 J.Y.Park×PSYボーイズグループ・オーディション番組『LOUD』2021年6月5日21時SBSで放送開始
2021年5月8日付 SMが米国でNCT-Hollywoodオーディション番組、JYPはPSYとグローバル・ボーイズGオーディション番組

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