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J.Y.Park×PSYオーディション『LOUD』#12―最終生放送ラウンドで毎週3人脱落で視聴者大荒れ

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韓国SBSの生放送中の視聴者投票開始で、日本からもリアルタイム視聴・投票希望者急増
事務所が決まった後の最終ラウンドで毎回3人脱落と判明し、視聴者大荒れ
最終ラウンドに残った両事務所のデビュー候補者一覧

(*その後の投票ルール等の変更を考慮し、加筆修正しました)

K-POPのJYPエンターテインメントの創業者で著名音楽プロデューサーのJ.Y.Park(パク・ジニョン)と、「江南スタイル」で韓国初の米Billboard Hot 100の2位を獲ったアーティストでP NATION創業者のPSYが共同プロデューサーを務める韓国SBSのボーイズグループ・サバイバル・オーディション番組「LOUD」は、2021年8月21日から韓国では生放送の最終ラウンドに入った。

日本ではdTVが日本語字幕入りで3週間遅れで配信しているが、9月に入ると配信ペースをアップして、9月11日の最終回は日韓同時生放送・生配信となる。日本での配信が遅れている間も、YouTubeのSBS Entertainment公式チャンネルに参加者のパフォーマンス動画が韓国での放送直後に公開されていて、日本語メディアの概要報道もある。

韓国SBSの生放送中の視聴者投票開始で、日本からもリアルタイム視聴・投票希望者急増

しかし、8月21日から3週にわたる生放送最終ラウンドの事務所(チーム)対決の勝敗が、韓国SBSの生放送中の視聴者投票で決定され、その結果が各事務所チームの脱落者数に影響することになった。

このため、韓国語が分からなくても、とにかくSBSの生放送を視聴してその場で投票したいと望む日本のファンが急増中だ。筆者は詳しくないが、日本からはVPN接続で韓国SBSでの生放送をリアルタイムで視聴できる(たとえばこちらのサイトの説明を参照)。

生放送中(土曜20:55~)のチーム投票は、生放送文字投票(応援するチームの番号を書き留めて#0606に文字送信)、SUPER STAR JYPNATIONアプリまたはSUPER STAR P NATIONアプリで投票(Dalcom IDの作成・認証が必要)、SBSホームページから会員登録・ログインして投票、の3つの方法がある(たとえばこちらのサイトの説明を参照)。

[追記] 2021年8月27日に、YouTubeのSBS Entertainmentチャンネルで、日本語の「LOUD 生放送投票ガイド」の動画が公開された。やはり、 SBSホームページにログインして投票する(予め会員登録を済ませるとスムーズに投票できる。右上の로그인はログイン、이용권は利用権)か、SUPER STARアプリ(SUPER STAR JYP NATIONかSUPER STAR PNATION)から投票することになる。両事務所チームの対決についての投票で、各事務所の脱落者決定につながる(勝者チームは1人、敗者チームは2人)

・YouTubeのSBS Entertainmentチャンネルに2021年8月27日に公開された<LOUD> 生放送投票ガイド ㅣ라우드 (LOUD)ㅣSBS ENTER.(49秒)

生放送開始当日朝10時締切の毎週の個人別人気投票に参加するには、これまで同様、2つの方法がある。SUPER STAR JYPNATIONアプリまたはSUPER STAR P NATIONアプリで投票するか(Dalcom IDの作成・認証が必要)、あるいはNAVER V LIVEでログインして(現在は8月21日~28日10:00投票期間の)投票サイトで投票できる(現在は毎日3人に投票可)。この順位が最も低いメンバーから脱落させられる。

事務所が決まった後の最終ラウンドで毎回3人脱落と判明し、視聴者大荒れ

3週間にわたる最終ラウンドでは、JYP所属が決まった9人とP NATION所属が決まった10人が、毎週事務所対抗バトル3戦を行う。

生放送中の視聴者投票で各対戦の勝利チームが決定され、3戦中少なくとも2勝した事務所チームが、その週の勝者チームとなる。

問題は、毎週勝者事務所チームから1人、敗者事務所チームから2人、つまり合計3人の脱落者を出さなければならない、というルールだ。これが3週続くから、合計9人もの脱落者が出てしまう。

どうしても欲しい人材が脱落してしまった場合は、"救済ワイルドカード"の使用も認められるとされたが、8月21日時点では、その行使のタイミングについては、説明がなかった。

最終ラウンド初回の8月21日生放送では、両事務所(プロデューサーおよび本部実務スタッフ)がステージ・パフォーマンスを観て自社のメンバーを評価した上で、各事務所1人ずつ脱落者を決定した。さらに、その週の敗者チームとなった事務所からは、事前ファン投票で最下位だったメンバーも脱落させられた。

最終ラウンド生放送の初週となった8月21日の結論から言うと、3勝0敗で勝者チームとなったP NATIONはキム・ドンヒョンを、全敗して敗者チームとなったJYPはカン・ヒョヌを脱落させた。さらに、敗者チームとなったJYPのメンバーから、事前ファン投票で最下位だったパク・ヨンゴンも脱落させられた。

脱落者について、オーディション番組慣れしているJ.Y.Park(パク・ジニョン)は相対的に実力不足だったと説明した上で「残念だ」と述べたが、「これまで通りにやっていればまた会える」と、将来への含みを持たせた。

一方、オーディション番組初心者のPSYは、自社の脱落者発表の時にかなり辛そうで「申し訳なく思う」と述べ、P NATION社員が涙を見せたりして、悲壮感を漂わせた。

SNSを見渡すと、この理不尽な脱落システムに対する視聴者の不満が噴出していた。特に、勝者側の事務所も、スタッフが泣きながら脱落者を決定しなければならないシステムなんて間違っている、との批判が多発していた。番組にルール変更要求を送ると書き込むファンもいて、大荒れだった。

[追記] 次週からは、これまでのような累積得票数に基づく順位ではなく、毎週順位がリセットされてその週の得票で順位が決まるという(SNS情報で、筆者は直接確認できていない)。これは重大だ。毎週順位が大変動する可能性が出てきた。崖っぷちメンバーに救済票が集中すれば、上位だった者すら安泰ではなくなる。

おそらく、累積得票数に基づく順位はあまり変動がないから先行きが読めてしまい、つまらないと感じた番組側が、波乱を起こして盛り上げるために、毎週リセット方式に変更したのだろう。

そうなると、理不尽な結末を回避する手段として期待されている"救済ワイルドカード"の行使のタイミングは、次週ではなく、9月11日の最終回で劇的に発表、というやり方かもしれない。JYPのStray Kidsが誕生したサバイバル・リアリティー番組「Stray Kids」も、途中でリノとフィリックスが脱落して残りのメンバーが放心状態になっていたが、最終回でJ.Y.Park(パク・ジニョン)が復活させた。

生放送初回の事務所対決でJYPが惨敗したこともあり、韓国内のみならず世界中のJYP推しファンが団結して投票して、JYPを勝者チームにしよう、と呼びかける動きが出てきた。J.Y.Park(パク・ジニョン)自ら、自身のインスタグラムにデビュー候補9人との集合写真を掲載して、#VOTE_FOR_JYP_LOUDと、投票を呼び掛けた。P NATIONは新興事務所、JYPは大手だから、ファン数の差は歴然ではある。

ただ、この番組は今のところ日本で同時生放送されていないから、日本のファンにとって、事務所対決の勝敗を決定する生放送中の視聴者投票に参加するハードルは高い(参加方法は上記参照)。また、日本人のアマルとケイジュはJYP、コウキはP NATIONの所属だから、3人ともデビューしてほしい日本のファンには、事務所対決投票はジレンマとなる。

一方、生放送開始直前までの毎週の個人別人気投票であれば、日本のファンももっと簡単に投票できる。上述のように、投票には(1) SUPERSTAR JYPNATIONもしくはSUPERSTAR P NATIONのアプリを利用するか、(2) V LIVE を利用するか、の2通りがある。

なお、個人の人気投票順位が最後まで油断禁物となったことで、「I-LAND」の最後の最後での悲劇が思い出される。あの時は、最後の1人をプロデューサー陣が選んだが、日本人ケイではなく、韓国人ソヌが選ばれた。仕方ないよね、と思うしかなかった。

今回は、"救済ワイルドカード"に期待したいところだし、デビューできなくても事務所が決まるだけマシと考えるべきか。とにかく、後味の悪い終わり方になりませんように。

最終ラウンドに残った両事務所のデビュー候補者一覧

JYPがキャスティング(9人→2人脱落で7人に、視聴者人気順):

・イ・ゲフン(2004年9月16日生・満16歳、作詞・ラップが得意なオールラウンダー、元JYP練習生)
・ケイジュ(オカモト・ケイジュ、日本人、2006年10月4日生・満14歳、ダンスが得意、アイドルキャラ)
・アマル(ミツユキ・アマル、日本人、2005年10月2日生・満15歳、歌唱力が高いオールラウンダー、元JYP練習生)
・イ・ドンヒョン(2007年3月13日生・満14歳、元アイスホッケー選手、ダンス歴は少ない、アイドルキャラ)
・ユン・ミン(2000年12月22日生・20歳、楽曲制作できる、ラップと歌も上手)
・ユン・ドンヨン(フィリピン名Justin Lajo、韓国フィリピンハーフ、2003年9月26日生・満17歳、ダンスが得意)
・チョ・ドゥヒョン(2000年3月16日生・満21歳、バレエダンサーだった)
・カン・ヒョヌ(8月21日に脱落)
・パク・ヨンゴン(8月21日に脱落)

P NATIONがキャスティング(10人→1人脱落で9人に、視聴者人気順):

・チョン・ジュンヒョク(チョン・ジュニョク)(2004年9月20日生・満16歳、元P NATION練習生)
・ウ・ギョンジュン(2002年8月30日生・満18歳、美形、10年間オーストラリアに留学していた、元P NATION練習生)
・オ・ソンジュン(2005年8月30日生・満15歳、元P NATION練習生)
・ウンフィ(2004年11月11日生・満16歳、楽曲制作できる、元スキー選手、ダンスは初心者だった)
・コウキ(タナカ・コウキ、日本人、クランプ・ダンスの天才少年、2009年1月29日生・満12歳)
・チェ・テフン(2002年11月19日生・満18歳、元P NATION練習生)
・ダニエル・ジェガル(ジュガル・ヨンジュン、韓国系だがアメリカ・ブラジルで育つ、2004年6月24日生・満17歳、楽曲制作・映画制作できる、ラップも上手、ダンスは初心者だった)
・チャン・ヒョンス(2003年9月16日生・満17歳、元P NATION練習生)
・イ・イェダム(2003年1月19日生・満18歳、ダンスが得意)
・キム・ドンヒョン(8月21日に脱落)(2008年12月14日生・満12歳)

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