『14ALL』というボーイズGサバイバル・オーディション番組が始まった―サバ番オタクの視点/『LOUD -JAPAN EDITION-』

2021年11月2日

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・サバ番オタクは番組のどこに惹かれるか、番組終了後も応援するかどうかの決め手は何か
・『14ALL』にはレベルの高い参加者やビジュアルの良い参加者がいる
・『14ALL』は地上波で紹介されず、強力な後ろ盾もなければ、埋もれる可能性もあるかも？
・商品情報（LOUD -JAPAN EDITION-）

「14ALL」（ワンフォーオール）というボーイズグループ発掘サバイバル・オーディション番組が、ABEMAのK WORLDチャンネルで、2021年10月29日にスタートした（毎週金曜21時～）。ただ、今のところ世の中でほとんど話題になっていないようだ。

サバ番オタクは番組のどこに惹かれるか、番組終了後も応援するかどうかの決め手は何か

筆者はサバイバル・オーディションもしくはデビュー・サバイバルの番組を観るのは、結構好きだ。新たな才能やスター性のある候補者を見つけた時の感動・興奮と、注目している候補者が無事デビューに漕ぎつけるかどうかのハラハラ感が魅力だ。

このサイトではボーイズグループの番組についてしか書いていないが、ガールズグループの番組にも関心はある。Niziプロジェクトで誕生したNiziUは好きだし、「Girls Planet 999」は初回と最終回はしっかり観た（幸い投票しなかったので、最後のショックは大きくはなかった）。「Who Is Princess?」は地上波「シューイチ」での紹介分だけ観ていて、最新回でやっと人気が出そうな子が登場してホッとした。

この1年余りのサバ番を振り返ると、自分が投票に参加したものが特に印象に残っている。破格のレベルの高さと残酷さで最も印象に残ったのは、ENHYPENを生んだ「I-LAND」だった。勝ち残ったスーパースターの7人組ENHYPENだけでなく、デビューを逃したケイやタキたちのHYBE LABELS JAPANボーイズグループも応援するつもりだ。

また、バケモノみたいな天才少年たちが世界中から集まった、ハイレベルすぎる「LOUD」は、お金を払ってでも観続けたかったし、デビューするJYPの5人組（日本人ケイジュとアマルを含む）とP NATIONの7人組（日本人コウキがいる）には、大いに注目している（2021年12月15日に日本で発売されるCDアルバム「LOUD -JAPAN EDITION-」については下記を参照）。

「I-LAND」や「LOUD」ほど超ハイレベルではないが、それでもレベルの高い練習生がいて、毎回楽しみだったのが、「PRODUCE 101 JAPAN」（日プ）シリーズだった。JO1を生んだシーズン1は1 pickがデビューに至らなかったが、INIが誕生したシーズン2は1 pickがデビューできたので、とても後味の良いファイナルになった。

中国で開催された「創造営2021」は、とにかく面白かったし、とても魅力的な実力派グループ（INTO1）が誕生したが、デビュー後が若干問題だった。パフォーマンスもビジュアルも凄いのだが、楽曲がちょっと日本人のテイストと違うかも、という気がしたので、このサイトで積極的にお勧めするのを、今のところ見合わせている。

BE:FIRSTが誕生した「THE FIRST」は、視聴者投票がなく、1 pickもいなかったが、合宿審査で楽曲制作や振付考案も課題になったところからは面白くなった。

サバイバル番組で誕生したグループを（場合によっては派生グループもだが）、デビュー後も応援し続けるかについては、(1) 音盤・音源購入などお金を払って応援する、(2) お金は使わず精神的に応援する、(3) 追うのをやめる、の3択となる。

追うのをやめる主な理由は、楽曲が好きでなかったり、活動状況、運営あるいはファンダムに、不満や失望が生じたりするからだ。

『14ALL』にはレベルの高い参加者やビジュアルの良い参加者がいる

「14ALL」については、取りあえず第1話を全部観たが、まだ自分がどれくらい興味を持てるかが読み切れていない。歌が上手な参加者が数名いて、ダンスが上手な参加者も何人かいて、ビジュアルが良い参加者もいる。

歌・ダンス・ビジュアルの3要素を全部備えている人もいたようだったが、オーディションが地味だったせいか、「この人絶対人気が出そう」というスター性があるかどうかまでは、確信できなかった。次回も観てみたいとは思う。

「創造営2021」に参加していた都築雄哉（Yuya）が今回のオーディションに参加している。ただ、「創造営2021」のYuyaは第1回順位発表で脱落したので、筆者はYuyaの記憶がない。今回はダンスチェックの際に前列で踊っていたので、トレーナーからは割と良い評価をもらったようだ（後列にはダンスについて行けていない人がいた）。

サバイバル・オーディション番組を渡り歩く人もいるが、視聴者に覚えられている場合、前回よりもレベルアップしていることをアピールできないと、多くはまた落ちて終わる。スキルはあっても華がなくてデビュー組に選ばれなかった人は、ファイナルかセミファイナルでの脱落を繰り返す恐れがある。

数少ない成功例としては、日プ1で脱落した林龍太と三井瞭が、その後G-EGGで勝ち残って、日韓ボーイズグループ・NIKとしてデビューし、日本では知名度が上がらず苦戦しているものの、韓国では有名音楽番組に次々と出演できていることだ。

『14ALL』は地上波で紹介されず、強力な後ろ盾もなければ、埋もれる可能性もあるかも？

気になるのは、「THE FIRST」が日テレ「スッキリ」で密着してもらえたように、「14ALL」を地上波の番組が扱う予定が、今のところないことだ。はっきり言って、「THE FIRST」は「スッキリ」が扱わなければ、埋もれたままで終わったと思う。

「14ALL」は、今のところABEMAで放送されるだけだ。「I-LAND」も日本ではABEMAで放送されたが、BTSやTOMORROW X TOGETHERやSEVENTEENが投入されて、グローバル投票もあったから、大盛況だった。「14ALL」はそういう展開が何もないとすれば、埋もれかねない。

また、「THE FIRST」はavexという後ろ盾があった。「14ALL」は、Blowoutという、筆者が聞いたことがなかったレーベルもしくは事務所が絡んでいる（そこの練習生も参加している）が、無名の会社が単独でこんなサバイバル番組ができるはずがないし、デビュー後のこともあるので、何らかの後ろ盾がいるとみられるし、いなければ問題だ。

後ろ盾となっているのは、もしかしたら、今回のプロデューサーの大橋莉子氏のつながりの、ハロプロ関連なのかもしれないし、J-POPとK-POPの両方のいいとこ取り路線で行くらしいので、K-POPのどこかの事務所も絡んでいるかもしれないが、筆者にはまだ分からない。

取りあえずの関心事は、14名の参加者の中に、スター性のありそうな人がいるか、あわよくば、観る張り合いになるような推しが見つかるかどうかだ。第1話では確信できなかったので、次回以降、じっくりと見てみたい。

YouTubeの14ALLチャンネルはこちら

商品情報（LOUD -JAPAN EDITION-）

*2021年6月5日～9月11日に韓国SBSが放送（日本ではdTVが配信）したJ.Y.Park（パク・ジニョン）とPSYがプロデューサーを務めたボーイズグループ・サバイバル・オーディション番組「LOUD」でデビューが決まったJYPエンターテインメント所属の5人（日本人アマル、ケイジュを含む）とP NATION所属の7人（日本人コウキを含む）の最終ラウンドのステージ・パフォーマンスの楽曲を中心に収録したCDアルバム「LOUD -JAPAN EDITION-」が2021年12月15日（水）に日本で発売。

CDアルバム「LOUD -JAPAN EDITION-」は、完全生産限定フォトブック盤Team JYP Ver.[1CD]、完全生産限定フォトブック盤Team P NATION Ver.[1CD]、限定2CD+DVD盤、通常盤[1CD]の4形態で販売される。フォトブック盤はA4サイズの80P歌詞対訳付きフォトブック付き。全形態共通の収録曲は、Team JYP歌唱の5曲、Team P NATION歌唱の6曲、両チームが歌唱した「Walk Your Walk」の全12曲。さらに、限定2CD+DVD盤の2枚目のCDにはMission Round Discとして、デビュー組に入れなかった参加者の披露曲を含む全25曲を収録し、DVDにはデビュー組に入れなかった参加者の披露曲を含む6曲のステージ・パフォーマンス（日本人参加者のパフォーマンス映像なし）と、デビューが決まったTeam JYPの5人（日本人アマル、ケイジュを含む）とTeam P NATIONの7人（日本人コウキを含む）の短いソロ・ビハインド映像を収録。

期間限定で、初回プレス分に特典応募シリアルアクセスコードが封入される。応募期間中に、メンバー別フォト付きひと言ボイスメッセージ、チーム別直筆サインカード、メンバー別ポラロイド写真、メンバー別直筆サインカードのいずれかの抽選プレゼントに応募できる。また、ストア別の先着外付け特典がある。

UNIVERSAL MUSIC STORE限定で期間限定抽選特典企画として、2021年11月28日（日）23:59までの期間に、メンバー別ひと言ボイスメッセージ付きトレーディングカードが抽選で当たる「ラッキードローイベント」対象の通常盤が販売される（通常ページとは別の特設販売ページでの購入が必要）。

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商品情報（LOUD -JAPAN EDITION-）

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