米津玄師『毎日 -Every Day』リリース、ジョージアCM、『ガンくれた猫』ジャケ、面白い歌詞、Yaffle参加

ジャケットは『ガンくれた猫』、歌詞は報われない苛立ちやぼやきをユーモラスに表現、今回のアー写は普通

歌詞を見る前に目に入ってきた、この曲のジャケットは猫の画になっていて、米津玄師自身が描き下ろしたという。

赤い背景に横を向いた猫の画だ。猫の何かを見上げて凝視しているような目には青が入っていて、首からお腹にかけて、白、黄色、水色、赤などの鮮やかな色彩となっている。何を見つめているの、と思わず猫に話しかけたくなる。

改めて「毎日」の歌詞を見ると、「ガンくれた猫」というフレーズが出て来る。だから猫なのか、と納得した。

歌詞自体が、めちゃくちゃ面白い。毎日毎日、僕なりに頑張ってきたのに報われない、というやるせなさや苛立ちが伝わってくる。何一つも変わらないものをまだ愛せるだろうか、という不安めいたフレーズもあれば、やけっぱちの気持ちをぶつける言葉も出てくる。

「ダサい？」「グダグダ」とかの自虐的な言葉に加え、「わかってんだクソボケナス」という苛立ちのフレーズも出て来て、なかなか面白い。こんなストレートな表現を歌詞に盛り込んでも、曲がハイクオリティーを保てるソングライターは、珍しいのではないか。

面白おかしいフレーズも出てくる歌詞だが、世の中には思い通りにならなくて苛立ったり辛かったりする人は沢山いるから、共感を呼びそうな歌詞でもある。辛さを暗くせずに、ユーモラスに描いているから、聴いていて落ち込まず、救われる。そういうところも、米津玄師の才能だ。米津さん、さすが。

なお、前作の「さよーならまたいつか!- Sayonara」の米津玄師のアーティスト写真は深紅の衣装にお下げ紙という奇抜な姿だったが、反響が大きくて懲りたのか、今作の米津玄師のアーティスト写真は、至って普通の青年の姿になっている。

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