宇多田ヒカルライブ映像作品「Laughter in the Dark Tour 2018」で改めて天才だと思う、ダウンロード販売・配信開始

2019年6月28日

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・20周年をファンが祝い感涙、両親への感謝
・共演ミュージシャンが皆、宇多田の才能を絶賛
・商品情報

宇多田ヒカルの2019年6月26日発売のライブ映像作品「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」の完全生産限定スペシャルパッケージが届き、ライブ映像とバンドメンバーのインタビューなどの特典映像を視聴した。

ますます宇多田ヒカルというアーティストの凄さを実感した。作詞、作曲、編曲、プログラミング、歌唱、すべて一人でこなし、しかも極めてハイレベルな天才だ。また、トークは飾らずチャーミングでもあるから、愛される。こんな人は他にいない。唯一無二だ。

この映像作品のライブ本編に収録されているのは、12年ぶりの国内ツアー「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」のファイナルとなった2018年12月9日の幕張メッセ公演だ。

筆者はこの約1カ月前の横浜アリーナ公演に行っている（2018年11月8日付「宇多田ヒカル2018年11月7日横浜アリーナ公演、極上の歌声と音楽で贅沢な時間」を参照）。

横浜アリーナ公演ももちろん素晴らしかったが、ファイナルとなると、MCで宇多田が何度か涙ぐんでいて、感動もさらに大きい。

また、ドキュメンタリー映像では、ヨーロッパから集められた一流ミュージシャンであるバンドのメンバーなどが皆、宇多田の才能を絶賛していた。宇多田はセットリストの全曲の歌詞を、彼らのために英訳していたそうだ。

Blu-ray・DVDパッケージ化された今回の完全生産限定スペシャルパッケージは、既に多くのストアで売り切れている。

一方で、2019年6月26日より、iTunes Storeの映画（Movies）カテゴリーで、コンサート本編とドキュメンタリーのライブビデオ（映像）がダウンロード販売されている。

iTunes:Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018 - 宇多田ヒカル

また、スカパー！オンデマンドで、コンサート本編のみ1週間視聴可能映像としてペイパービュー販売（8%消費税込みで594円）されている。NETFLIXでは、サブスクリプション・ビデオオンデマンドでコンサート本編のみ配信されている（2019年6月28日現在。サイトにて最新配信情報をご確認ください）。

20周年をファンが祝い感涙、両親への感謝

既にこのファイナル公演直後のメディア報道でもかなり伝えられていたが、1998年12月9日にシングル「Automatic/time will tell」でデビューした宇多田にとって、ファイナル公演が開催された2018年12月9日はデビュー20周年記念日であり、MCでもファンからの祝福を受けて感涙する場面が何度かあった。

CDデビューした時について、宇多田は「15歳で、学校の帰りに友達とCD屋さんに行って、『ほんと出てる！』」と喜んだという。

だが、「1位にならなかったんだよね。『だんご3兄弟』がずっと1位で」と振り返った。母・藤圭子が30週以上も1位を維持した記録がいかにすごいか、理解することができたそうだ。

また、宇多田はMCで活動休止していたことに触れ、「待っててくれた人にありがとう」「スタッフに感謝」と述べるとともに、「長い休み」の間に「いろいろあって、もうライブとかできないかもと思った」と明かした。（母の死という辛い出来事もあった）

普段言えないことを言いたいとして、宇多田は「ありがとうと言いたい人が2人いる。私を育ててくれた母親と父親」と語った。

「人としてというのもあるけど」としつつも、「母親の情熱と信じてくれる気持ち」「私あんまり人前に出るタイプじゃない」ということで、自分の音楽的才能を信じていた亡き母に感謝を述べた。

また、マネジメントを担当している父については「よく会うけど、なかなか言えないから、この場を借りて、ありがとうと言わせてください」と述べた。

共演ミュージシャンが皆、宇多田の才能を絶賛

今回のツアーには、ヨーロッパ中から集まった一流ミュージシャンがバンドに参加していたが、ドキュメンタリー映像のインタビューで、彼らは皆、宇多田の才能を絶賛していた。

たとえば、秀逸な楽曲として「花束を君に」が挙げられていた。

バンドマスターでもあったベーシストは、宇多田がクリエイター・プロデューサーとしてだけでなく、ステージではPOPスターの才能も発揮していることに触れ、そんな人はなかなかいない、と絶賛した。

宇多田が日本とアメリカと両方の文化の中に育ったことも、唯一無二の存在の要素の一つとみられている。

さらに、才能に秀でているだけではなく、宇多田が誠実で謙虚であることも称賛された。宇多田は歌詞も自らの素直な感情を書くことが多いが、ツアーに当たって、メンバーのためにセットリストの歌詞を全て英訳したそうだ。バンドメンバーたちの演奏における表現力に大いに役に立ったことは間違いない。

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商品情報

*宇多田ヒカルの12年ぶりの国内ツアー「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」が映像化され2019年6月26日に発売。完全生産限定スペシャルパッケージ盤はBlu-ray1枚とDVD2枚から成り、Blu-ray・DVDにはツアー最終日2018年12月9日の幕張メッセ公演およびドキュメンタリー「Talking About Laughter in the Dark」を収録（Blu-ray、DVDは同内容）。さらにボーナスDVDには「Forevermore」「あなた」「初恋」のミュージックビデオ（MV）と「M-ON!」でオンエアされたMV制作現場ドキュメンタリー映像3作品を収録。オンステージからリハーサルまで多数の未公開写真を含む60Pフォトブックとバックステージパス（レプリカ）も封入。店舗により先着特典としてオリジナルネックストラップが付く。