ORβITのヒチョンとヨンフンが入隊で活動休止、同じ事務所のBUGVELのHIKARU（北川暉）が脱退

2022年1月27日 2024年9月13日

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・ ORβIT（オルビット）のヒチョンとヨンフンが入隊―日本人メンバー4人だけでも、積極的に活動すべき
・BUGVELのHIKARUが脱退―新たな道で頑張ってほしい、才能ある残りの5人にもっと機会を！

2019年のサバイバル・オーディション「PRODUCE 101 JAPAN」シーズン1（日プ1）を勝ち抜いた11人はJO1（ジェイオーワン）として大活躍だが、同じ日プ1の元人気練習生たちも、幾つもの派生グループもしくはソロでデビューした。

日プ1が2019年12月にファイナルを迎えて2年が経過した今、派生グループで最も主要メディアへの露出が多いのは、日プを運営した吉本興業の所属の4人組・OWV（オウヴ）で、リリースしたCDも初週売上が週間チャート5位以内をキープしている。2022年3月9日（水）には5thシングル「You」を発売する。

また、吉本興業のグループ会社のShow Title所属の9人組・円神（エンジン）も、2022年3月4日～31日に初の全国ライブツアーを6都市で開催する予定で、精力的に活動を展開している。2022年1月19日（水）に発売したシングル「Far away」はオリコン週間シングルランキングで10位だった（推定売上は5,757枚）。

一方、吉本興業と無関係の事務所に所属している派生グループの中で最も知名度があってチャート実績もOWV並みの上位キープに成功しているのが、DREAM PASSPORT所属の7人組日韓ボーイズグループ・ORβIT（オルビット）だ。

DREAM PASSPORTには、全員が日プ1元練習生だったORβIT（オルビット）以外に、日プ１元練習生４人を含む６人組・BUGVEL（バグベル）と、日プ1元練習生だったソロアーティストのHICO（今西正彦）も所属している。

しかし、2022年1月26日に、ORβIT（オルビット）の韓国人メンバーであるリーダーのHEECHO（ヒチョ、ヒチョン）とYOUNGHOON（ヨンフン）が兵役のため、2022年2月1日より活動休止することが発表された。

さらに1月27日には、BUGVELの6人のうちの1人・HIKARU（北川暉）の脱退が発表された。DREAM PASSPORTが大きく揺れている。

ORβIT（オルビット）のヒチョンとヨンフンが入隊―日本人メンバー4人だけでも、積極的に活動すべき

ORβITの活動を2月1日より休止して入隊するHEECHOとYOUNGHOONの、復帰時期は2023年秋頃とされている。グループの結成当初から明言されていたが、入隊・除隊に関する詳細な日程は公表されないが、本人たちから何らかの形でファンに挨拶があるという。

正直、ORβITは日プ1の人気練習生が揃っていたし、歌唱力の高いメンバーもいるため、2020年2月初めにグループ結成が判明した時点では、もしかしたらJO1に匹敵するくらいの人気グループになれるのではないか、と期待していた。

グループ結成からちょうど2年、2020年11月のデビューからは1年3カ月弱を経て、残念ながら当初の期待通りの活躍ができていないのは、コロナ禍での日本への入国制限のため、7人揃って日本でライブ開催等の活動ができなかったことが大きい。

また、筆者の個人的見解だが、日プ1を運営した吉本興業と円満な関係を維持しながらグループ活動を開始できなかった可能性があることも、ORβITが華々しいスタートを切れなかった理由と思っている（女性セブンのオンライン版記事を参照）。違うというのなら、DREAM PASSPORTの代表が自ら表に出て、事実関係を説明すべきだったと思う。

結果、ORβITは「PRODUCE 101 JAPAN」出身であることを宣伝材料にできず、日本の地上波テレビなどの主要メディアへの露出機会も限られてしまった。しかも、ORβITのCDは、Amazon本体や楽天ブックスはもちろん、タワーレコードでも扱っていない。

日プ1のORβITの件が影響したのかどうかは不明だが、日プ2（シーズン2）では、オーディション終了後半年間は、練習生が吉本興業の許可なく他の事務所と契約したら違約金を支払うルールが徹底された、という情報を見かけた。日プにはオーディション番組としては日本最大級のお金がかけられているから、トレーニングして投資した練習生を奪われたくない、というビジネス判断は理解できる。

また、せっかく韓国にはヒチョンが代表を務める関連会社のFuture Passportを立ち上げ、キャリア5年以上の韓国人メンバーが3人いて、日本人メンバー4人が韓国に滞在する期間も結構あったのに、韓国デビューや韓国のメディア出演の話が全く聞こえてこなかった。日本の事務所の代表と韓国の事務所の代表の経営手腕が、不十分だったのではないか。

しかし、オーディション中に高い歌唱力が評価されていたTOMO（安藤誠明）やラップスキルに定評のあったJUNE（上原潤）が、会社の事情で埋もれてしまうのは、非常にもったいない。今回兵役に行かないYOONDONG（ユンドン）がいつ日本に再入国できるかはコロナ禍次第だが、日本人メンバー4人だけでも、積極的に活動すべきだろう。

BUGVELのHIKARUが脱退―新たな道で頑張ってほしい、才能ある残りの5人にもっと機会を！

DREAM PASSPORTでORβITに次いで結成されたのが、6人組日台ボーイズグループ・BUGVEL（バグベル）だ。メンバー6人のうち4人は日プ1の元練習生で、ファイナリストの人気ラッパー・井上港人（INIの後藤威尊と同じ大学の同じダンスサークルだった）および歌唱力のある佐藤來良もいる。

残りの2人は韓国の大手事務所・YGエンターテインメントの元練習生で、サバイバル・オーディション「PRODUCE X 101」の元練習生でもあった、日本人のMAHIRO（日高真宙）と台湾人のGUNO（ワン・グノ、王君豪）だ。

はっきり言うと、大手YGの練習生だから、普通の日プの練習生に比べると、はるかにレベルが高い。MAHIROに至っては、作詞作曲もできるミュージシャンでもある。MAHIROとGUNOが日本の無名の新興事務所に入ったとの報に驚いた海外ファンが多かったことを、DREAM PASSPORTの代表は知っているだろうか？

筆者から見ると、DREAM PASSPORTにおいて、BUGVELの立場はORβITよりも下で、これまでORβITはCDアルバムおよびCDミニアルバムを計3作リリースしたのに、BUGVELはデジタルシングルを2曲配信リリースできただけだ。いずれもMAHIROを中心に楽曲制作したもので、ミュージシャンとしてのMAHIROの才能がよく分かる。

2022年1月27日、突然公式サイトで、BUGVELのメンバーのHIKARU（北川暉）がこの日をもってグループを脱退することが発表された。今後の活動について話を進めていく中で、HIKARU本人より活動辞退の申し入れがあったという。突然の申し入れで、メンバー・スタッフ一同、簡単に受け入れることが難しく、話し合いを重ねてきたが、本人の脱退の意思が強かったという。

HIKARUが事務所も退所するとは書いてない。しかし、事務所に残るとも書いてないため、もしかしたら今後事務所との契約解除・退所の方向なのかもしれない。おそらくHIKARUは既に自分が他にやりたいことがあるのだろう。

HIKARUには自分の道で頑張ってほしい。また、才能ある残りの5人も、もっと活躍できる機会に恵まれますように。