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・2学期末の順位発表―ようやく実力が反映され始めた/ 1位ホン・ソンミン、2位ユ・ジュンウォン
・2学期末の最終順位一覧―実力反映、ベネフィットの影響も大きかった
サバイバル・オーディション「少年ファンタジー（Fantasy Boys）」の第5話が、韓国MBCと日本のABEMA（日本語字幕入り）で、2023年4月27日（木）22時より日韓同時放送された。ABEMAでは放送後6日間無料視聴できる。
以下、ネタバレを含む点に留意されたい。
今回は番組前半では、グローバル視聴者投票に基づく2学期の最終順位が発表され、42人の練習生が37人に絞られ、5人が脱落した。ただし、その後「特別救済券」が行使され、2学期のメイン・プロデューサーの2PM・ウヨンが、脱落者5人のうち、パク・ヒョングンを「まだ発見されていない宝石」として救済した。
1学期の順位は、まだ番組放送開始前の宣材のビジュアルや知名度で、視聴者が投票していた部分が大きかったとみられる。しかし、2学期の順位は概ね、ミッションのステージ・パフォーマンスでの実力が反映される方向に順位の変動が起きていたので、筆者個人的にはほっとした。
それでも、実力があるのにまだ「見つかっていない」ため順位が過小評価されている練習生もいるし、順位に実力が追いついていない練習生もいるようだ。
番組後半の3学期の冒頭で、タイの人気俳優・ヤヤが膝の怪我の悪化で辞退した。もしかしたら、ダンス初心者なのに番組に参加して叩かれていたのも、影響したかもしれない。
それから、3学期の「専攻分野ミッション」のチーム編成があった。K-POP人気曲である課題曲5曲と、各曲のボーカル、ラップ、ダンスの担当者の人数が予め決められていて、練習生たちはくじ引きで呼ばれた順に、希望曲の希望ポジションを選択した。
空きがなくなった場合は、放出したい誰かを指名してその場で実力を披露し、チーム内多数決でどちらの練習生がいいか決定された。「＆AUDITION」出身のユ・ジュンウォンは、希望曲のダンスポジション獲得を懸けて、超本気でこの対決に挑み、高い技術だけでなくしなやかな表現力の素晴らしいダンスを披露し、ポジション・ゲットに成功した。
このミッションのステージ披露では、現場のファンタジーメーカー（ファン）の投票により、各ポジション別1位となった練習生にベネフィットが付与され、ポジション別1位がいるチームの全メンバーにもベネフィットが付与される。
ボーカル、ラップ、ダンスの実力者が注目されるのはとても好ましいが、各ポジション別1位が獲れそうな練習生（例: ダンスだとシリュウ）がチーム編成時に引っ張りだこになる事態となった。
3学期「専攻分野ミッション」の課題曲5曲
・BTS「I NEED YOU」
・EXO「Monster」
・WINNER「REALLY REALLY」
・Stray Kids「MIROH」
・MONSTA X「Shoot Out」
なお、毎日の投票は、日本からも可能だ（韓国票60％、韓国以外の票40％に換算されて順位が決される）。番組の日本語公式サイト・投票方法はこちら ( https://fantasyboys.jp )
まだ4学期終了後のデビューメンバー12人の決定には程遠いのに、デビューメンバーの日本初コンサートが早々と決まった。2023年7月9日（日）に東京国際フォーラムAホールで開催される。既に4月21日0時より、チケット先行受付もスタートした。
2学期末の順位発表―ようやく実力が反映され始めた/ 1位ホン・ソンミン、2位ユ・ジュンウォン
1学期の順位はほぼ放送開始前の宣材のビジュアルと知名度だけで決まったようなものだったが、2学期になると、概ねステージでの実力が反映される方向に順位が変動したので、筆者個人的には、正直ほっとした。
顔とスタイルはいいが、1学期も2学期も歌うと正しい音程が全くとれず音痴と言われても仕方ない惨状で、トレーナーやプロデューサー陣を当惑させたキム・ギョレが、ベネフィットなして、順位を2つ下げて、デビュー圏外の14位になった。
視聴者投票制だから、特に最初はビジュアルや知名度がかなり優先されるのは仕方ないが、日本の旧来型アイドルじゃあるまいに、K-POPグループとしてデビューする以上、実力のあるメンバーを揃えないと、叩かれてデビューグループの命運にかかわることになる。
順位はグローバル視聴者（「ファンタジーメーカー」）投票が韓国票60％、それ以外の国地域票40％に換算されて得点となり、さらに2学期のミッション・ステージの現場のファンタジーメーカー（ファン）の投票で各チーム内1位になった練習生には、ベネフィット2,000点（1位タイ2人の場合はそれぞれ1,000点）が加算された。
MCの東方神起・チャンビンは、順位を発表する際に、プロデューサー陣の評価が高い実力者をさりげなくPRした。たとえば、34位のキム・ボムジュンを「『少年ファンタジー』を代表するラッパーです」、27位のハ・ソクヒを「ハイレベルな歌唱力を見せた」、17位のイ・ハンビンを「キリング・ボイスで心を奪った」と称えた。
また、チャンビンは22位の日本人・ヒカルについて「ときめきパート担当なのに低い順位」と述べ、暗に視聴者が過小評価していると示唆した。
日本人の最高順位はヒカリの3位だった。ヒカリは第1話～3話まではほとんど映らなかったのに、1学期末の順位が8位と高かったのが不思議だった。しかし、4話で謎が解けた。ヒカリはアイドル・ビジュアルが大人気だが、歌に自信がなかったのだ。
だから、番組側は第1・2話で、日本人練習生の中から、プロダンサー級のダンスの達人のシリュウと、アイドルとしての実力者・ヒカルを選んで、多くの尺の分量で紹介した。しかし、結局2学期の順位はヒカルが22位、シリュウが25位で、それぞれ1学期から上昇してはいるものの、圧倒的アイドル・ビジュアルのヒカリの3位には遠く及ばなかった。
そのヒカリは1学期の8位から2学期には3位に大躍進し、韓国語でお礼のスピーチをして、「1位じゃなかったらどれも同じです」と闘志を覗かせていた。
元HYBE練習生で「&AUDITION」に出演していたユ・ジュンウォンは、1学期も2学期も2位だった。ミッションのステージでベネフィットがもらえたホン・ソンミンが1位だった。ホン・ソンミンがベネフィットがもらえてなかったら、ユ・ジュンウォンが1位になれていたかもしれない。ユ・ジュンウォンは淡々とした口調ながら、「次は必ず1位の椅子に座れるよう頑張ります」と、野心を見せていた。
一方、中国出身でビジュアル自慢のソウルの、自己中心的で大胆不敵なキャラが、またしてもクローズアップされた。ソウルは「『少年ファンタジー』は、僕の無限の可能性を見せられる場所です。やりたいことを後悔なく全部やります」と宣言した。
このキャラはチームワークに向かないかもしれないが、テレビ番組的には盛り上げてくれるありがたい存在で、運営が「悪編」しなくても、素のままで十分にファンとアンチの両方を増やすなど、インパクトがありそうだ。
2学期末の最終順位一覧―実力反映、ベネフィットの影響も大きかった
図表1 2学期末の最終順位（2023年4月27日放送の第5話冒頭時点、前回は1学期末）
1位 ホン・ソンミン（Hong Sungmin 히카루）ベネフィットあり ↑前回3位
2位 ユ・ジュンウォン（Yu Junwon 유준원） →前回2位
3位 ヒカリ（Hikari 히카리）ベネフィットあり ↑前回8位
4位 ソウル（Ksoul 소울）ベネフィット半分あり ↑前回7位
5位 リン・チ（Ling Qi 링치）ベネフィットあり ↑前回10位
6位 サンタ（Santa 산타） ↓前回1位
7位 カン・デヒョン（Kang Daehyeon 강대현）ベネフィットあり ↑前回17位
8位 ムン・ヒョンビン（Moon Hyunbin 문현빈） ↓前回5位
9位 テソン（Taeseon 태선） ↓前回6位
10位 オ・ヒョンテ（Oh Hyeontae 오현태）ベネフィットあり ↑前回19位
11位 ヤヤ（Yaya 야야） ↓前回4位
12位 キム・ウソク（Kim Wooseok 김우석） ↑前回24位
13位 カン・ヒョンウ（Kang Hyunwoo 강현우） ↓前回11位
14位 キム・ギュレ（Kim Gyurae 김규래） ↓前回12位
15位 ユウマ（Yuma 유우마） ↓前回9位
16位 カン・ミンソ（Kang Minseo 강민서） ↓前回14位
17位 イ・ハンビン（Lee Hanbin 이한빈） ↑前回18位
18位 ティケイ（TK 티케이） ↓前回13位
19位 チン・ミョンジェ（Jin Myungjae 진명제） ↓前回15位
20位 ケイダン（Kaedan 케이단） ↓前回16位
21位 クム・ジンホ（Keum Jinho 금진호）ベネフィット半分あり ↑前回31位
22位 ヒカル（Hikaru 히카루） ↑前回28位
23位 ナム・スンヒョン（Nam Seunghyun 남승현） ↓前回21位
24位 ハヤト（Hayato 하야토） ↑前回25位
25位 シリュウ（Shiryu 시류） ↑前回26位
26位 ファン・ジェミン（Hwang Jaemin 황재민） ↓前回22位
27位 ハ・ソクヒ（Ha Seokhee 하석희） ↓前回20位
28位 キム・ギュヒョン（Kim Kyuhyun 김규현） ↓前回23位
29位 アイバン（Ivan 아이반） ↑前回27位
30位 カン・イラン（Kang Irang 강이랑） →前回30位
31位 ポク・ダニエル（Daniel Hyunoo Lachapelle 복대니얼） ↓前回29位
32位 キム・スンジュン（Kim Seung Jun）
33位 ソ・サンウ（Seo Sangwoo 서상우） ↓前回32位
34位 キム・ボムジュン（Kim Beomjun 김범준） ↑前回35位
35位 キム・デヒ（Kim Daehui 김대희） ↑前回36位
36位 チョン・ドゥンヘソル（Jeong Deunhaesol 정든해솔） ↓前回33位
37位 ソン・ドゥヒョン（Song Duhyun 송두현） →前回37位
脱落者
38位 パク・ミングン（Park Mingeun 박민근） ↑前回39位
39位（救済）パク・ヒョングン（Park Hyeonggeun 박형근） ↑前回42位
40位 チェ・ミンソ（Choi Minseo 최민서） ↓前回38位
41位 ペ・ジェホ（Bae Jaeho 배재호） ↓前回40位
42位 ムン・ヒョクジュン（Moon Hyeokjun 문혁준） ↓前回41位
注: デビューできるのは12人。39位のパク・ヒョングンは「特別救済券」の行使で救済・復活させられた。11位のヤヤはこの発表後、膝の怪我のため辞退した。
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*イベント情報
7/9(日) 14:00/ 18:30「少年ファンタジー～Welcome to your Fantasy～」@東京・東京国際フォーラムAホール
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