FANTASY BOYS/ 少年ファンタジー

『少年ファンタジー』#3-ビジュ1位ホン・ソンミン、個人戦ミッション前半1位はリン・チ、ソウル、クム・ジンホ

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視聴者投票の暴走を抑制―見せ場2カ所の担当1人は視聴者・1人はPDが選ぶ、分量格差あり、問題場面をしっかり放送
ビジュアル投票1位はホン・ソンミン→順位の高い順に好きな衣装コンセプトのチームを選ぶ
チーム戦だと思っていたら個人戦だった/ 各チーム見せ場(“ときめきパート”)担当は2人
THE BOYZ『The Stealer』チーム―1位はリン・チ、韓国語がほとんど話せないメンバーがいてチームの雰囲気が悪い
Stray Kids『ソリクン』チーム―自己主張の強いソウルが嫌われるも現場ファン投票でクム・ジンホと1位タイ
その他気になったこと―ジュンウォン銀髪、キム・ギョレの歌下手強調の編集、ヒカリの分量少なすぎ

韓国地上波MBCのグローバル・ボーイズグループ結成のためのサバイバル・オーディション番組「少年ファンタジー」(소년 판타지、Fantasy Boys)の第3話が、日本でABEMA SPECIALチャンネルで字幕付きで、2023年4月13日(木)22時より、日韓同時・国内無料放送された。

前回には、レベル分けテストを経て、早くも脱落者が出て、当初54人いた練習生たちが42人に絞られ、1学期の順位発表があった。最初の脱落者はレベル分けテストで一番低い3レベルと判定された練習生の中から決まり、どのように決定されたかは明かされなかったが、現役アイドル/アーティストのプロデューサー陣が決めたようだ。

今回は2学期のビジュアル・ミッションということだった。練習生同士によるビジュアル投票を経て、視聴者投票ひいては順位に影響するミッションのチーム編成から本番ステージの前半までがオンエアされた。チーム編成方法は独特で、課題曲名を伏せられて衣装と衣装コンセプトだけを見せられ、ビジュアル順位の高い順に6チームから1つを選び、チーム編成が終わると曲名が公表された。

図表1 各課題曲の衣装コンセプト、ときめき(見せ場)パート1担当者/ときめきパート2担当者

・THE BOYZ「The Stealer」: 制服(警察官風)―リン・チ/ アイバン
・Stray Kids「ソリクン(Thunderous)」: 東洋美―ソウル/ チン・ミョンジェ
・BTS「Boy In Luv」: 学生服(黒詰め襟):―キム・ギョレ/(次回判明)
・ATEEZ「Déjà Vu」: ヴァンパイアルック―ホン・ソンミン/(次回判明)
・TOMORROW X TOGETHER「CROWN」: マリンコーデ―ヒカリ/(次回判明)
・NCT U「90’s Love」: スポーティールック―カン・ミンソ/(次回判明)

このミッションはチーム評価でなく個人評価の投票になる。このため、チームワークを良くするインセンティブに乏しくなり、今回ビハインドが明かされた2チームを見る限り、自己主張が強い練習生がいたりして、チームの雰囲気は良くなかった。「ソリクン」チームでは、ソウルが我儘を言い続けてパート決めが難航し、ついにトレーナーが実力相応に決定する場面もあった。

視聴者投票の暴走を抑制―見せ場2カ所の担当1人は視聴者・1人はPDが選ぶ、分量格差あり、問題場面をしっかり放送

全てを視聴者投票に委ねるのは危険との判断も働いているようで、各課題曲の2つの見せ場(“ときめきパート”)を担当する練習生のうち1人はファン投票、もう1人は4人のプロデューサー陣が決定した。もちろん、ビハインド映像で個別練習生の映る尺の分量格差や、問題ある練習生の問題行動をクローズアップしたりなど、サバ番特有の誘導的編集になっていた。

ファンに大人気でもスタッフに好かれていないことがうかがえた例としては、ソウルの自分中心なところや、キム・ギョレが歌がかなり下手なところがしっかりオンエアされていた。

なお、ビジュアル・ミッションとはいえ、本番での現場投票は、あくまでもステージを観て「良かった」と思う練習生に投票するよう指示された。次回の終盤には、早くも次の順位発表式・脱落者決定があるようだ。

グローバル視聴者投票が、直接デビューメンバー12人の決定につながると説明されている。ただし、100%視聴者投票のみで決まるのか、だったら4人のプロデューサー陣は決定権がないのかは不明だ。日本からも投票できる(番組の日本語公式サイト・投票方法はこちら ( https://fantasyboys.jp )。韓国票60%、それ以外の地域の票40%に換算されて、練習生の順位が決まる。

ビジュアル投票1位はホン・ソンミン→順位の高い順に好きな衣装コンセプトのチームを選ぶ

最初に42人の練習生によるビジュアル投票があった。1人5票で、ビジュアルがいいと思う練習生5人の顔に小さなハート型シールを貼り、獲得したシールの数で順位が付けられた。

TOP5は、1位がティザーに起用されていたホン・ソンミン(23票)、2位が「&AUDITION」出身の貴公子タイプのユ・ジュンウォン(20票)、3位が派手な顔立ちのテソン(17票)、4位がタイの人気俳優・サンタ(13票)、5位が美容熱心なソウル(10票)だった。

筆者個人的には、1学期の順位の高い練習生がビジュアルでも上位だったため、概して大きなサプライズはなかった。

チーム戦だと思っていたら個人戦だった/ 各チーム見せ場(“ときめきパート”)担当は2人

次に6つの課題曲のチームが編成された。曲名が伏せられたまま、まず各曲の衣装(実物1着)と衣装コンセプトだけ明かされ、ビジュアル投票での順位の高い練習生から好きな1つを選んだ。6チームのメンバーが決まってから、課題曲が明かされた。

この時点までは、本番ステージでの現場ファン(ファンタジーメーカー)の投票が個人評価であることが伏せられていた。このため、チーム対決のつもりで順位の高い練習生がヴァンパイア・コンセプトのチームに集まった。彼らは、その後課題曲がATEEZの「Deja Vu」と発表されても何てことはなかったが、個人戦でチーム内1位にのみベネフィット2,000点が加算されると告知されると、衝撃が走った。

各課題曲ごとに、“ときめきパート”(見せ場のセンターポジション)が2つあり、各曲の“ときめきパート1”を誰が務めるかは、ファンタジーメーカー(投票するファン)を集めたイベントで、全員が衣装を着てランウェイを歩き、現場ファンタジーメーカーの投票で決定した。

もう1つの“ときめきパート2”は、練習開始後の中間評価時に、4人のプロデューサー陣が決定した。この各チーム2人センター制は賢明だった。

各チーム1人目を選ぶランウェイ・イベントでは、現場招待されたファン(ファンタジーメーカー)たちは、みんなプロ仕様のカメラを持参していて大興奮だったが、その時点では必ずしも練習生たちの実力は知れ渡っていなかったように思う。

THE BOYZ『The Stealer』チーム―1位はリン・チ、韓国語がほとんど話せないメンバーがいてチームの雰囲気が悪い

ビジュアル・ミッションの本番ステージが最初にオンエアされたのは、(警察官風の)制服衣装コンセプトのTHE BOYZ「The Stealer」が課題曲のチームだった。

このチームでは、1学期の最終順位が最も高ったのが10位のリン・チで、前回までに有名だったのは、バラエティ・キャラのキム・ウソク(24位)くらいだった。

このチームは中国系のリン・チとアイバンが韓国語を上手く話せず、チーム内の意思疎通が大変だった。キム・ウソクが少し英語が話せたので、英語を交えて何とか会話する場面もあった。しかも、チーム戦でなく個人戦だから、意思疎通を改善するモチベーションも少なく、雰囲気が悪かった。

ランウェイ・イベントでファン投票で選ばれた“ときめきパート1”の担当(センター)はリン・チで、中間評価でプロデューサー陣に選ばれた“ときめきパート2”担当はアイバンだった。その日のうちにまた練習中にチーム内でいさかいが起きたりして、ギスギスしていた。「韓国語を勉強しろ!」と苛立つメンバーも。

本番ステージでは、プロデューサー陣から「チームワークが足りなかった」「自分だけ生き残ろうとしている」「チームのトラブルはステージに表れる」と叱責された。

現場ファン(ファンタジーメーカー)による個人投票の結果、1位はリン・チ、2位はキム・ウソク、3位はキム・ギュヒョン、4位はチョン・ドゥンヘソル、5位はポク・ダニエル、6位はムン・ヒョクジュン、7位はアイバンだった。1位のリン・チは感極まって泣いた。

・YouTubeの放課後のときめきシーズン2[少年ファンタジー]チャンネルに2023年4月13日に公開されたTHE BOYZ「The Stealer」チームのパフォーマンス(Ling Qi , Kim Wooseok , Kim Kyuhyun , Jeong Deunhaesol , Daniel Hyunoo Lachapelle, Moon Hyeokjun, Iven, 4分)

・YouTubeのMBCkpopチャンネルに2023年4月13日に公開されたLING QI(リン・チ)の「The Stealer」チッケム(3分54秒)
・YouTubeのMBCkpopチャンネルに2023年4月13日に公開されたKIM WOOSEOK(キム・ウソク)の「The Stealer」チッケム(4分2秒)

Stray Kids『ソリクン』チーム―自己主張の強いソウルが嫌われるも現場ファン投票でクム・ジンホと1位タイ

東洋美の衣装コンセプトのチームは、課題曲がStray Kids「ソリクン」だったが、チーム編成の時点では曲名は伏せられていた。このコンセプトは不人気だった。ビジュアル投票5位のソウルのみ自主的にこの東洋美コンセプトのチームを選んでいたが、他のメンバーはビジュアル投票での順位が低く、ここしか空いてなかったから来た者ばかりだった。

既に多くのファンがいるソウルは、ランウェイ・イベントでの現場ファン(ファンタジーめーメーカー)の投票でも断トツ人気で、“ときめきパート1”の担当(センター)に選ばれた。

ソウルは自己主張が強く、本来ボーカル担当だったが、この曲では是非ラップにも挑戦したい、と粘った。しかし、ソウルはラップの経験に乏しく、中国出身で韓国語の発音が下手だった。このため、ラップができるキム・ボムジュンらが気を悪くし、チームの雰囲気が悪かった。

このチームは自分たちでパート決めを決着できず、トレーナーのレッスンの際にソウルが「やりたいことを言いたいです」と主張を続けた。結局、トレーナーがソウルとキム・ボムジュンにラップの箇所を実演させ、「発音が重要」との理由で「ボムジュンがやるべき」と判定を下した。

ソウルが「パートを奪われた」との被害者意識でいると、トレーナーはソウルに「自分の“ときめきパート1”も不十分なのに他のパートに欲を出している」「パートを奪われたと思うなら、(ボーイズグループでなく)ソロでやるべき」と厳しく告げた。ソウルは泣いていたが、他のメンバーが慰めに来ないので、トレーナーのところに行った。

中間評価では、プロデューサー陣は“ときめきパート2”の担当者としてチン・ミンジェを選んだ。

本番・ステージでは、チン・ミンジェは白に近い金髪の長髪のウィッグを付けていて、目立っていた。

「ソリクン」の曲の冒頭のキム・ボムジュのラップは原曲より単純化されていたようだが、結構上手で、声もStray Kidsのチャンビンに似ていた。

ソウルは何だかんだ言われても、ステージで映えるタイプだった。チン・ミンジェは歌は音程を外していたが、ステージで独特の存在感はあった。さらにダンスのキレが凄くて存在感があったのが、クム・ジンホだった。

プロデューサー陣にはこのチームのパフォーマンスは好評で、カン・スンユンは「ジンホが完璧」と絶賛していた。

現場のファン(ファンタジーメーカー)の投票の結果、1位はクム・ジンホとソウルが同点、3位はチン・ミンジェ、4位はキム・スンジュン、5位はナム・スンヒョン、6位はキム・ボムジュン、7位はパク・ミングンだった。

1位タイのクム・ジンホは「実は脱落すると思っていました」と言いながら、感極まって泣いた。同じく1位タイのソウルが「僕だけフィードバックがなくて心配でした」と述べると、プロデューサー陣は笑いながら口々に「上手だった」と言ってくれた。

・YouTubeの放課後のときめきシーズン2[少年ファンタジー]チャンネルに2023年4月13日に公開されたStray Kids「ソリクン (Thunderous)」チームのパフォーマンス(Keum Jinho , K-soul, Jin Myungjae, Kim Seungjun, Nam Seunghyun, Kim Beomjun, Park Mingeun、3分55秒)

・YouTubeのMBCkpopチャンネルに2023年4月13日に公開されたクム・ジンホ(Keum Jinho)のStray Kids「ソリクン (Thunderous)」チッケム(3分56秒)
・YouTubeのMBCkpopチャンネルに2023年4月13日に公開されたソウル(K-SOUL)のStray Kids「ソリクン (Thunderous)」チッケム(3分45秒)

その他気になったこと―ジュンウォン銀髪、キム・ギョレの歌下手強調の編集、ヒカリの分量少なすぎ

次回予告で、ユ・ジュンウォンがやや青みがかった銀髪になっていた。「&AUDITION」ではずっと黒髪だったので、ジュンウォンの変貌ぶりが気になる。「&AUDITION」でもそうだったが、ジュンウォンが喋っているシーンがほとんど放送されていないので、実際どれだけ喋っているのか、喋らないと自己主張の強い練習生に負けるのではないかと気になる。

学生服(黒詰め襟)コンセプトのBTS「Boy In Luv」チームの“ときめきパート1”には、最年少のキム・ギョレが現場ファン投票で選ばれた。しかし、前話でもそうだったが、キム・ギョレが歌がとても下手で音程を外しまくっている映像が、今回も放送された。キム・ギョレは人気があるが、番組運営側としてはおそらく、彼をデビューさせたくないのだろう。

マリンコーデ衣装コンセプトのTOMORROW X TOGETHER「CROWN」チームの“ときめきパート1”には、日本人のヒカリが現場ファン投票で選ばれた。ヒカリは1学期の最終順位も8位と高く、視聴者(おそらく日本の視聴者中心)の人気が高いようだが、放送で映る尺の分量が非常に少ない。今のところ、運営から推されてないようだ。

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