（目次）・TOP
・オーディション『LOUD』総括―超ハイレベル、楽曲制作できるメンバーがいる時代に、PSYの魅力を知る
・生放送前の楽屋での個人インタビューでの日本人3人のコメント
・JYPチームがPSY『チャンピオン』のパフォーマンス
・PSYチームがJ.Y.Park（パク・ジニョン）『Behind You』のパフォーマンス
・人気者4人によるBTS『MIC Drop』パフォーマンス―ギョンジュン、ケイジュ、ジュニョク、ゲフン
・JYPチームのタイトル曲『Get Loud』披露
・P NATIONチームのタイトル曲『180秒』披露
・J.Y.Park（パク・ジニョン）とPSYが共作した心温まるファンソング『Walk your walk』披露
・MVPはイ・ゲフン、日本人3人が最後に日本語で挨拶
K-POPのJYPエンターテインメントの創業者で著名音楽プロデューサーのJ.Y.Park（パク・ジニョン）と、「江南スタイル」で韓国初の米Billboard Hot 100の2位を獲ったアーティストでP NATION創業者のPSY（サイ）が共同プロデューサーを務める韓国SBSのボーイズグループ・サバイバル・オーディション番組「LOUD」は、2021年9月11日夜に最終回（グランドフィナーレ、第15話）が、日韓同時生放送・生配信された。
日本ではdTVがリアルタイム配信した。最終回の1つ前の第14話のアーカイブ配信は9月16日0時から、最終回・第15話のアーカイブ配信は9月23日0時から、日本語字幕入りで配信される予定だ。
既に前回の第14話で、JYPからデビューする5人組とP NATIONからデビューする７人組のメンバーは確定していた。両事務所とも脱落者が出て、号泣状態でデビュー・メンバーが確定した。
最終回・グランドフィナーレでは、デビューする両事務所の計12人が晴れやかな笑顔で、自分たちの新曲であるタイトル曲（デビュー曲）を含む計6曲の、素晴らしいステージ・パフォーマンスを披露して、オーディション番組「LOUD」の最後を飾った。
歌手・イ・スンギが巧みにMC役をこなした。最後の各メンバーの挨拶の際には、韓国の地上波テレビ番組としては異例なことに、イ・スンギは日本人のケイジュ、アマル、コウキの3人に日本語でのコメントを促した。イ・スンギは日本語も解するようだが、彼らの日本語の通訳はせず、他に通訳者はいなかったので、韓国の視聴者は意味が分からずじまいだった。
最終回生放送は夜9時過ぎに始まったが（韓国の生放送の音楽番組にはよくあることだが、予定より遅れて放送開始）、まさかのグループ名発表なしのまま、11時に終了した。
オーディション『LOUD』総括―超ハイレベル、楽曲制作できるメンバーがいる時代に、PSYの魅力を知る
サバイバル・オーディション「LOUD」を通して観て、筆者は個人的には、世界中から才能ある少年たちが集まって、レベルがとても高かったと思った。
歌やダンスの達人はもちろん、作詞のみならず作曲の才能もある、つまり楽曲制作できる少年たちも数名いたのに驚いた。今後は楽曲制作できるメンバーがいることが、K-POPボーイズグループでは当たり前になって行きそうな予感がある。
ハイレベルな日本人参加者3人（ダンスの達人のコウキとケイジュ、歌の得意なアマル）が、事務所は別々になったとはいえ、デビュー組に残れたのも嬉しい。
JYPからデビューするケイジュとアマルは、遠からず日本のテレビ番組に出演できるだろうと確信しているが、コウキのいるP NATIONの7人組も是非とも日本のテレビ番組に出演してほしい（できれば、それぞれJ.Y.ParkとPSYと一緒に）。
J.Y.Park（パク・ジニョン）のオーディション番組を観るのは「Stray Kids」「Nizi Project」に次いで3回目だったので、プロデューサーとしてのJ.Y.Park（パク・ジニョン）が、にこやかながらも厳しく評価するのは分かっていた。
一方、PSYは「江南スタイル」を歌っている動画でしか見たことがなかったので、今回初めてPSYの人情深い人柄やミュージシャン・エンターテイナーとしての才能を知ることができた。
生放送前の楽屋での個人インタビューでの日本人3人のコメント
冒頭に楽屋での個別インタビューの映像が流れた。
親元を離れて韓国で練習生生活を送っていた日本人・アマル（15）とお母さんの、個人的な電話でのリアルな会話の映像が流れた。お母さんは「アマルが一番カッコいい」と、息子を褒めていた。
ケイジュ（14）は日本語で「LOUD」について、「自分を進化させるというか、自分を上達させる場所だと思います。第1ラウンドの時、歌もまだ上手くなくて。コメントなどを頂いて、自分が上達しているような気がするので。自分にとっての『LOUD』はレベルアップする感じのところです」と語った。ケイジュはアイドルキャラでダンスが抜群に上手だが、コメントもしっかりしていて、知性を感じさせた。
コウキ（12）は韓国語で「みなさん、ありがとうございます。愛してます」と言って、胸の前で両手でハートマークを作った。
最終回・グランドフィナーレのステージが始まると、J.Y.Park（パク・ジニョン）とJYPからデビューする5人組が黒の衣装で、PSYとP NATIONからデビューする7人組が白基調の明るい色の衣装で登場した。
JYPチームがPSY『チャンピオン』のパフォーマンス
JYPチームがPSYの「チャンピオン」のパフォーマンスを披露した。パワフルだった。終わって、カメラ目線で1人ずつ自己PRしていた際、ケイジュはウィンクした。アマルはニコッと笑ってしきりに照れていた。
・YouTubeのSBS Entertainmentチャンネルに2021年9月11日に公開されたJYPチームによるPSY「チャンピオン」ステージㅣ라우드 (LOUD)ㅣSBS ENTER.（2分12秒）
PSYチームがJ.Y.Park（パク・ジニョン）『Behind You』のパフォーマンス
P NATIONチームがJ.Y.Park（パク・ジニョン）の「Behind You (너의 뒤에서)」のパフォーマンスを披露した。エモーショナルなバラード曲だ。コウキが振付を考えたという。チョン・ジュニョクの歌が上手だった。コウキのソロダンスが素晴らしかった。オーストラリアに長く住んだウ・ギョンジュンの英語の発音が良かった（当たり前）。
J.Y.Park（パク・ジニョン）が驚き、絶賛した。終わった後のカメラに向かっての個人別PRで、コウキは緊張して韓国語が上手く言えず、やり直しが許された。可愛いかった。
・YouTubeのSBS Entertainmentチャンネルに2021年9月11日に公開されたP NATIONチームによるJ.Y.Park「Behind You (너의 뒤에서)」のステージㅣ라우드 (LOUD)ㅣSBS ENTER.（3分30秒）
人気者4人によるBTS『MIC Drop』パフォーマンス―ギョンジュン、ケイジュ、ジュニョク、ゲフン
ドリームマッチということで、ウ・ギョンジュン（P NATION）、ケイジュ（JYP）、チョン・ジュニョク（P NATION）、イ・ゲフン（JYP）という4人の人気者による1夜限りの特別ユニットでのBTS「MIC Drop」のパフォーマンスがあった。
ケイジュは「ジュニョクさんの歌声が好きで、一緒にステージを作りたいと思っていました」と述べていた。
冒頭のラップはイ・ゲフンが担当し、ウ・ギョンジュンが続いた。ビートが強まってメロディーになったところで、ケイジュが前に出て歌いながら踊り、チョン・ジュニョクが引き継いだ。
素晴らしかった。まだデビュー前なのに、ものすごく華のある4人のカッコ良すぎるステージで、思わず釘付けになった。今後は事務所が違うから、この組み合わせのステージはもう観られないだろう。
・YouTubeのSBS Entertainmentチャンネルに2021年9月11日に公開されたウ・ギョンジュン×ケイジュ×チョン・ジュニョク×イ・ゲフンによるBTS「MIC Drop」ステージㅣ라우드 (LOUD)ㅣSBS ENTER.（2分43秒）
JYPチームのタイトル曲『Get Loud』披露
J.Y.Park（パク・ジニョン）がJYPからデビューする5人組のために制作した彼らのデビュー曲「Get Loud」は、パワフルで中毒性のあるダンスチューンだった。ケイジュが初めて聴いた時の感想は、「聴いてる時に体が動いたりして、この舞台やるのが楽しみだと思いました」。
弾けるような激しいダンスと、ユンミンを筆頭に安定した歌唱力が印象的で、改めて実力派チームだなと感じた。
・YouTubeのSBS Entertainmentチャンネルに2021年9月11日に公開されたJYPチーム「GET LOUD」ㅣ라우드 (LOUD)ㅣSBS ENTER.（3分9秒）
P NATIONチームのタイトル曲『180秒』披露
P NATIONからデビューする7人組のデビュー曲「180秒」は、ベースとギターのユニゾン・リフがカッコいい、ヒップホップ・ダンスチューンだった。制作したPSYのエンターテインメント精神もよく表れていた。
コウキがセンターでラップしながら力強くダンスする姿は、とてもまだ12歳と思えないカッコ良さだった。J.Y.Park（パク・ジニョン）はヒョンスに心を奪われていたようだった。PSYは、自分が初めて手がけるボーイズグループに思い描いていたイメージ通りのステージと評していた。
・YouTubeのSBS Entertainmentチャンネルに2021年9月11日に公開されたP NATIONチーム「180度」ㅣ라우드 (LOUD)ㅣSBS ENTER.（3分26秒）
その後のCMにP NATIONチームが出演していた。
J.Y.Park（パク・ジニョン）とPSYが共作した心温まるファンソング『Walk your walk』披露
J.Y.Park（パク・ジニョン）とPSYが一緒にファンソング「Walk your walk」を制作しているシーンの映像が流れた。完成した時に2人でハグし合って喜び合っていた。
JYPチームとP NATIONチームがビデオ通話をしている映像が流れた。アマルへの返事とみられるが、コウキが日本語で「愛してる」と呼びかけていた。その後、海外のファンから英語の応援コメント映像が多数届いた。
ファンソング「Walk your walk」は、リズミカルで心が温かくなる曲だった。JYPチームとP NATIONチームの総勢12人が、白い衣装でパフォーマンスした。12人が花吹雪を浴びながら、晴れやかな笑顔でダンスしながら歌っている姿を見ると感無量になった。感涙した視聴者も多かっただろう。年末のSBS歌謡祭でこの12人が共演してくれるだろうか？
・YouTubeのSBS Entertainmentチャンネルに2021年9月11日に公開されたJYPチーム×PSYチームによるLOUDファンソング「Walk your walk」ㅣ라우드 (LOUD)ㅣSBS ENTER.（3分28秒）
この後流れたCMに、JYPチームが出演していた。
MVPはイ・ゲフン、日本人3人が最後に日本語で挨拶
生放送中の視聴者投票で選ばれたMVPは、JYPのイ・ゲフンだった。
最後にデビューするメンバーが1人ずつ挨拶した。MCのイ・スンギが日本人メンバーに日本語で挨拶していいと許可し、韓国の地上波番組では異例の、通訳なしの日本語コメントが展開された。
韓国での練習生生活で韓国語が上手なアマルは、突然日本語を振られて、「お母ちゃん観てますか？ 今やっと終わりました」と言った。
ケイジュは「いろいろなスタッフのみなさんに支えられて、本当にいい舞台を作ることができました。本当にありがとうございました」と述べた。
コウキは「この年でデビューは僕は全然思ってなくて。今としては、兄たちやお客さん、視聴者、事務所のみなさんのおかげでここまで来れましたので、本当にありがとうございました」と、しっかりコメントした。
2時間弱にわたった最終回生放送は、夜11時に、まさかのグループ名発表なしのまま、終わってしまった。
dTVでは、生放送終了後に、韓国語を解する古家正亨が、J.Y.Park（パク・ジニョン）とPSYの最後の挨拶を、日本語で要約してくれた。
J.Y.Park（パク・ジニョン）はオーディションを振り返り、「才能あるアーティストに会うことができた。JYPエンターテインメントが緊張した」と話していたそうだ。また、PSYは、とりわけ事務所の制作陣に深い感謝を表していたという。
JYPエンターテインメントのデビューメンバー: 5人
・ユン・ミン（2000年12月22日生・20歳、楽曲制作できる、ラップと歌も上手）
・アマル（ミツユキ・アマル、日本人、2005年10月2日生・満15歳、歌唱力が高いオールラウンダー、元JYP練習生）
・イ・ドンヒョン（2007年3月13日生・満14歳、元アイスホッケー選手、ダンス歴は少ない、アイドルキャラ、8月28日に脱落対象になったが"救済ワイルドカード"で回避）
・ケイジュ（オカモト・ケイジュ、日本人、2006年10月4日生・満14歳、ダンスが得意、スター性が評価されたアイドルキャラ）
・イ・ゲフン（2004年9月16日生・満16歳、作詞が高評価、ラップも得意なオールラウンダー、元JYP練習生）
P NATIONのデビューメンバー: 7人
・ウンフィ（2004年11月11日生・満16歳、ハイレベルの作詞作曲ができる、元スキー選手、ダンスは初心者だった）
・チョン・ジュニョク（2004年9月20日生・満16歳、元P NATION練習生、歌・ダンス・ビジュアルが揃ったエース級、高音歌唱が上手）
・オ・ソンジュン（2005年8月30日生・満16歳、元P NATION練習生、ロウソク消し一発芸で失敗しても動じない度胸あり、自分の練習生生活のため単身赴任となった父を気遣う）
・ウ・ギョンジュン（2002年8月30日生・満19歳、美形、10年間オーストラリアに留学していた、元P NATION練習生）
・チェ・テフン（2002年11月19日生・満18歳、オールラウンダーでオーラがある、元P NATION練習生）
・コウキ（タナカ・コウキ、日本人、2009年1月29日生・満12歳、クランプ・ダンスの天才少年）
・チャン・ヒョンス（2003年9月16日生・満17歳、元P NATION練習生、実家は農家、年少メンバーの面倒見がいい）
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