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ENHYPEN妹分『R U Next』で誕生I’LL-ITから主力ヨンソが脱退の衝撃

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デビュー準備期間中のメンバー離脱は、実は珍しくない

K-POPのHYBEのBELIFT LAB所属のENHYENの妹分を発掘するオーディション番組「R U Next」(アユネク)の2023年9月1日のファイナルで誕生した6人組ガールズグループ・I’LL-IT(アイリット)のヨンソ(YOUNGSEO)が離脱した、と2024年1月5日午後に、BELIFT LABよりWeverseで発表があった。日本語の発表文の主な部分は以下の通りだ。

「I’LL-ITが5人体制でデビューすることとなり、ご報告させていただきます。

当社とYOUNGSEOは、今後の活動について話し合いを重ねた結果、専属契約を終了することに合意いたしました。当事者の意思を尊重しながら相互協議を通じて慎重に下した決定ですので、憶測や誤解はお控えくださいますようお願い申し上げます。当社は、YOUNGSEOの今後の活躍を心より応援してまいります」

このコメントを読んだ感想を率直に述べると、衝撃だった。何それ? 主力メンバーが離脱するのに、理由をはっきり言わないなんて、どういうこと? ミュージックビデオ撮影とみられる台湾ロケの目撃談でヨンソ不在の5人しかいなかったから、嫌な予感はあったとはいえ、まさかのデビュー目前で離脱とは。よほどの理由があったに違いない。

筆者個人的には、オーディション番組「R U Next」は、BELIFT LABがオーディション番組の達人・Mnetの母体のCJ ENMと合弁解消したため、HYBE特有の盛り上がりに欠ける(つまらない)オーディション番組になってしまったと思っており、事務所がプロモーションで相当頑張らないと、デビューも盛り上がらない可能性があると懸念している。

ファイナルのデビューメンバーとして最初に呼ばれたウォンヒと2番目に呼ばれたヨンソは、グローバル視聴者投票でそれぞれ1位と2位だった。あとの4人はコーチ陣が決定した。主力メンバーの1人のヨンソがいなくなるのは、I’LL-ITにかなりの痛手と思われるが、決まったことなので、残った5人で頑張るしかない。

ヨンソはNewJeansのデビュー候補グループにいたが、デビューを逃し、6年間も練習生生活を送った。ソロでなくグループであることの制約とか、事務所の方針に従わなければならないことは、よく分かっていたはずだ。

デビュー準備期間中のメンバー離脱は、実は珍しくない

デビューメンバーが決定してデビュー準備期間中にメンバーが離脱する例は珍しくない。ヨンソに当てはまりそうな例はあるだろうか?

日本では、オーディション番組「iCON Z」で誕生したLDH×HYBE LABELS JAPANのガールズグループ・MOONCHILDはデビュー準備中に1人が腰痛悪化で離脱し、もう1人が心の準備・覚悟が整わず離脱した。最近では、旧ジャニーズでデビューが内定していたと言われるAぇ!groupの福本大晴がコンプライアンス違反で事務所から契約解除された。だが、こういう例は、ヨンソには当てはまらない。

K-POPでは、2023年にSMエンターテインメントのNCT New Team(仮)のデビューメンバーに選ばれたジョンミンが、体調の問題を理由に離脱した。YGエンターテインメントの新人ガールズグループ・BABYMONSTERも、デビュー決定後にメンバーのアヒョンが健康上の理由で離脱した。しかし、ヨンソの離脱理由が体調不良なら、事務所はその旨述べたと思われるので、ヨンソは体調不良による離脱とは思えない。

「少年ファンタジー」のユ・ジュンウォンは、所属事務所との契約内容に親が反対し、話し合いがこじれて事務所との間の信頼関係が失われて、ユ・ジュンウォンが一方的に去る形でデビュー作に不参加となり、巨額の損害賠償請求の訴訟沙汰となって、一審でユ・ジュンウォン側が負けてしまった。BELIFT LABの発表文にある「当事者の意思」に、ヨンソだけでなく親の意思も含まれるのだろうか?

HYBEでの前例もある。2021年にHYBE LABELS JAPANであった例だ。年初に、「I-LAND」でデビューを逃した参加者のうち5人がHYBEの日本支社傘下のHYBE LABELS JAPANからデビューすることが決定した、と発表されていたのだが、同年5月31日に、5人のうち韓国人ギョンミンの離脱・退社が発表された。

その際は理由として、ギョンミンの活動に対する方向性が会社と一部異なり、話し合いを重ねた結果、HYBE LABLES JAPANを離れることになった、との説明があった。その後、ギョンミンは韓国の大手でない事務所からボーイズグループとしてデビューしたので、日本拠点のグループが嫌だったのだろう、と推察された。デビューする国の問題はヨンソには該当しないとしても、「活動の方向性」の違いはヨンソの脱退理由の可能性がある。

HYBEでデビューが決定する目前の段階での離脱の例としては、2022年にBIGHIT MUSICのデビュー最終評価段階にあった練習生7人組・Trainee Aの楽曲制作ができるリオ(REO)が離脱し、Trainee Aは解散し、リオはその後小さな事務所でソロアーティストになる道を選んだ。

これにそっくりなのが、JYPエンターテインメントのオーディション「LOUD」でデビューが決定した5人組のうち、楽曲制作ができるユン・ミンが離脱した例だ。

ヨンソがソロアーティスト志向と思われる根拠は見当たらないが、BELIFT LABがヨンソの「今後の活躍を心より応援してまいります」と述べているので、可能性はゼロではなさそうだ。

あるいは、たとえばBELIFT LABがガールズグループ・I’LL-ITに要求している活動内容やコンセプトや楽曲が、ヨンソには耐えがたいものだった可能性もある。そこで思い出すのは、「R U Next」で、歌唱力が評価されていたが脱落したシャネルだ。シャネルは自分が好きでない楽曲を歌わされるのが耐えがたいことを隠さなかった。

BELIFT LABの兄グループ・ENHYPENはヴァンパイアのコンセプトで、それに沿った曲が多い。ファンの一部に、ENHYPENの妹グループは赤ずきんコンセプトかも、と言っていたが、実際どんなコンセプトなのかは現時点では不明だ。

ヨンソが抜けたI’LL-ITは、気持ちの立て直しに時間がかかるかもしれないが、才能とやる気のある子たちなので、何とかなるだろう。

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I’LL-IT/「R U Next」の記事:

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2023年8月20日 『R U Next』#8―5R順位発表で日本人フウナら3人脱落、セミファイナルのパートオーディションで波乱
2023年8月14日付 『R U Next』#7―5Rコンセプト評価前半、人気投票1位ミンジュ、2位ヨンソ、日本人最高は5位イロハ
2023年8月6日付 『R U Next?』#6―4Rポジション評価と順位、ヨンソと日本人イロハの優位は盤石、コーチ陣はジウを高評価
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2023年7月9日付 『R U Next?』#1#2―日本人はイロハ、モカ、ルカが注目を浴びる(ENHYPENの妹分オーディション)

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