(目次)・TOP
・やはり日プは面白い―面白いサバ番と面白くないサバ番の違いは人間性深堀り・感情移入力とPDの力量
・Lemino第1話無料配信は10月12日(木)22時まで!/ 投票は公式サイトとLeminoアプリ(dアカウントで)
・レベル分けテスト前に、練習生同士による評価を導入(顔モザイク映像を観て評価)
・レベル分けテスト前半結果―MC木村カエラもトレーナー陣に加わり審査/ A判定または大注目の練習生
・佐々木心菜(B)―アイドル・オーラにトレーナー陣が注目
・海老原鼓(つづみ)(A)―ギター弾き語りもできるメインボーカル候補
・櫻井美羽(A)は虹プロ→HYBEで現NewJeansと一緒に練習→ガルプラの苦労人/ 山本すず(A)は韓国練習生経験あり
・高見文寧(あやね)(A)―ハイレベルな歌唱力/ 小田有葉(あゆは)(A)―ダンスの達人で振付もできる
サバイバル・オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」(日プガールズ、日プ女子、日プ3)の第1話が2023年10月5日(木)21時より動画配信サービスLeminoで配信開始となった。101人の練習生たちの初顔合わせ、それに先立つ練習生同士の評価の順位公開、レベル分けテストの前半までが描かれた。
日プ女子は、日プ1・2同様に、非常に面白かった。やはりMnetが生み出したサバ番は面白い。具体的には、既にブランド力のある「PRODUCE」(プデュ)シリーズと、その変化球の「BOYS PLANET」だ。オーディション番組のブランド力だけで、デビューグループの巨大なファンダム形成が可能だ。
ただし、配信プラットフォームがGYAO!からLeminoに変わり、無料配信が短い期間限定になったことが不便であり、日プ女子の不安要因となっている。
やはり日プは面白い―面白いサバ番と面白くないサバ番の違いは人間性深堀り・感情移入力とPDの力量
筆者は数々のオーディション番組を観てきたが、中には退屈で、結果を見届けなければとの“義務感”だけで頑張って観続けたものもあったし、それでもついに耐えられなくなって観るのをやめたものもあった。今回日プ女子を見て、面白いサバ番とつまらないサバ番の違いが、分かった気がした。
もちろん、途中過程で脱落者がある緊張感も重要な要素だが、それだけでなく、プデュ・シリーズは、視聴者に感情移入させやすい演出が上手い。練習生たちは本名で出演し、出身地や経歴も隠さないから、それぞれの人生の挫折や、オーディション出演のための退学・進学断念など、ドラマティックな部分をさらけ出す。また、トレーナー陣も、カメラの前で、容赦ない厳しい言葉や、ファンみたいな大絶賛のセリフを言う。
日プ女子を見て、他の幾つかのオーディション番組が、なぜつまらなかったか分かった。たとえばHYBEの「&AUDITION」もそうだったが、参加者の本名や出身地や経歴が伏せられ、練習中の拙い部分やトレーナーに厳しく叱責されるシーンやチーム内の不協和音の場面が映らないと、参加者の人間性や成長する姿が深堀りされず、視聴者が感情移入できる部分が少なく、つまらない。「Nizi Project」も参加者の人間性や感情はあまり深堀りしないが、名物プロデューサーでサバ番の達人のJ.Y.Parkのおかげで面白い。
Lemino第1話無料配信は10月12日(木)22時まで!/ 投票は公式サイトとLeminoアプリ(dアカウントで)
無料配信してくれるLeminoは、最初通信がぶち切れてギョッとしたり、第1話の無料配信期間が、10月12日(木)22時までと表示されていたのは不満だし、大きな不安要因だ。そんなことでは、視聴者のすそ野が広がらないよ。
一方で、第1話配信後、直ぐにYouTubeのPRODUCE 101 JAPAN THE GIRLSチャンネルに、沢山のハイライト動画を公開してくれたのは良かった。
番組の配信は実際のオーディションの進行に遅れているので、はっきり言って、映る分量が多めの練習生の子が、人気があって勝ち残っているのだろう、と察する。101人のうち第1話段階で怪我で1人が辞退したが、残りの100人全員を覚えられないので、クラス分けでAクラスになった練習生や、トレーナー陣の注目度が高かった練習生を中心にまとめ、初回レベル分けテストのクラス判定の結果をデータとして記録しておく。
なお、投票については、番組公式サイトにdアカウントでログインすれば、1日11人に投票できる。また、Leminoアプリで追加の投票も可能だ。デビューするグループは11人組だ。正直、デビュー後の新規ファン獲得を客観的に考えると、11人は多すぎで、5人~7人が理想的と思う。それでも、サバイバル・オーディション番組だと、どうしても情が湧いて、なるべく大勢をデビューさせてあげたくなるので、11人でも足りないと思えるようになる。
レベル分けテスト前に、練習生同士による評価を導入(顔モザイク映像を観て評価)
初回は練習生101人の初顔合わせとレベル分けテストの前半だった。日プ1・2になかった新しい試みとして、初顔合わせ前の練習生評価、という順位があった。これは、事前に各練習生が、歌、ダンス、またはラップのうち1分野のパフォーマンス動画を撮り、その後、顔がモザイク加工されて誰だか分からなくした動画を練習生全員に見せて、評価させ、その結果で順位をつけたものだ。その順位は、初回の顔合わせで登場して、好きな席に座った直後に公開された。
1位の海老原鼓(つづみ、16)、2位の高見文寧(あやね、18)はどちらも歌唱力が高く、3位の小田有葉(あゆは、21)はダンスの達人だった。
もっとも、顔をモザイクで隠していたから、ダンスを表情豊かに踊っても分からないという点で、ダンス分野の練習生には若干不利になったかもしれない。テーマ曲「 LEAP HIGH! ~明日へ、めいっぱい~」の、全員でのパフォーマンスでセンターを務めた櫻井美羽は、51位という悔しい順位だった。青山テルマは、練習生評価はあまりアテにならないと思っていたようだ。
登場時に好きな席に座っていいのだが、1位の席に座ったのが中野心結(ここな、16)だった。事前の練習生評価による順位は11位で、デビュー圏ではあった。何人かが1位の席を奪おうと、まばたき我慢競争に挑んだが、失敗した。しかし、最後の最後で、鈴木玲名(れな、17、練習生評価39位)がまばたき我慢競争で勝利して、1位の席に座った。
レベル分けテスト前半結果―MC木村カエラもトレーナー陣に加わり審査/ A判定または大注目の練習生
レベル分けテストで審査したトレーナー陣は、以下の通りで、青山テルマ、仲宗根梨乃、KEN THE 390はINIを輩出した2021年の「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」(日プ2)に続いての出演となった。なお、レベル分けテストのボーカル審査には、MCの歌手・木村カエラも加わった。
・歌: 青山テルマ、イ・ホンギ(FTISLAND)
・ダンス: 仲宗根梨乃、YUMEKI(K-POP振付師・ダンサー)
・RAP: KEN THE 390
以下、前半の各チームの個別メンバーの当初クラス分け判定結果を記録しておく。
チームマンネ
髙橋妃那(ひな、15)(練習生評価35位): C
阿部和(なごみ、16)(練習生評価27位): C
2人とも高校1年。SEKAI NO OWARI 「Habit」を、机と椅子を使ったパフォーマンスで披露。学校の夏服風のブラウスとチェックのスカートで、初々しくて可愛いかった。振付は「2人で作りました」。リクエストされ、高橋妃那は裸足になって空手を披露した。
コト&ユイ
安藤佑唯(ゆい、19) (練習生評価20位)歌に自信、父がボイストレーナー: C
田中琴 (練習生評価5位)ダンスに自信: C
宇多田ヒカル「Automatic」を披露。難しい曲。仲宗根梨乃が「出しきれない」「もっとぶちかましてほしかった」とコメント。安藤佑唯はアカペラ歌唱をリクエストされ、HY「366日」を披露。田中琴は仲宗根にダンスをリクエストされ、リズム音楽に合わせて踊り、アクロバティックな動きも入れた。
ビギナーズ
荒牧深愛(あらまきじょあ、18)ダンスに自信: B
脇本実楓(わきもとみはや、17): C
小林さえ(18): C
栗原果乃(かの、18): D
中村葵(17): F
Kep1er 「Wing Wing」を披露。
ポケプリ
北爪さくら(きたづめさくら、19)アクロバットができる: B
細井彩加(あやか、21): C
岡部望々花(ののか、18): C
本橋明桜(もとはしめいか、17): D
髙木舞優(たかぎまゆ、20)(練習生評価は最下位100位): D
TWICE「One More Time」を披露。北爪さくらは、リクエストされてアクロバットを披露。バク転もキレイに決めた。
MYDO GIRLS
渡辺未優(わたなべみゆ、16): D
渋谷芽衣(しぶやめい、17): D
神尾彩乃(17): D
田中花(15): F
坂田琴音(ことね、20): F
加藤神楽(かぐら、18): F
INI「We Are」を披露。練習期間は2週間だったが、トレーナー陣から「チームに全然見えなかった」と厳しい評価。
Yummy’s
片岡陽音(りお、19): D
加藤好実(このみ、19): D
仲村璃彩(りろ、18): D
井餘田華(いよたはな、17): D
KARA「GO GOサマー」を披露。
アップルミント
田邊果凜(たなべかりん、20): B
川畑蘭華(かわばたらんか、17): B
田淵美優(たぶちみう、19): D
関口理香子(16): D
6人組だったが、あとの2人の結果は映らなかった。
欅坂46「不協和音」を披露
MISS JAPAN代表
安藤千陽: D
小山麻菜: F
ミスワールド出場ペアが浜崎あゆみ「BLUE BIRD」を披露。
佐々木心菜(B)―アイドル・オーラにトレーナー陣が注目
チームNANA
佐々木心菜(ここな、17): B
斉藤芹菜(せりな、17): C
・YouTubeのPRODUCE 101 JAPAN THE GIRLSに公開された#1 ハイライト┊チームNANA ✧ Perfume ♫ FLASH[レベル分けテスト](2分47秒)
元々3人だったが1人けがで辞退。Perfume「FLASH」を披露。佐々木心菜がアイドル・オーラを醸し出していたようで、かなり長い尺で映った。仲宗根が「心菜ちゃん、大好きです。ピュア的。めっちゃ目が行きました」、イ・ホンギが「心菜ちゃん、1回も笑顔がなかった。でも純粋なエネルギーが感じられました」とコメント。KEN THE 390は「心菜さん、フレッシュさとか、すごく目が惹かれる。スキルより高めの評価です」と述べた。
海老原鼓(つづみ)(A)―ギター弾き語りもできるメインボーカル候補
アオハル
海老原鼓(えびはらつづみ、16)(練習生評価1位)歌に自信、ダンスは習ったことない: A
鈴木玲名(れな、17): B
田端那菜(たばたなな、17): B
植木美々(みみ、16): C
茂木詩音(もぎしおん、16): C
山口愛咲(みさき、15): D
・YouTubeのPRODUCE 101 JAPAN THE GIRLSに公開された#1 ハイライト┊アオハル ✧ ITZY ♫ WANNABE-Japanese Ver. [レベル分けテスト](3分50秒)
全員高校生。ITZY「WANNABE」を披露。この曲はダンス・トレーナーのYUMEKIがITZYの振付に参加していた。長い尺で映った。フレッシュでパワーがあって、カッコよかった。YUMEKIが「ITZY本人たち、見てるみたいでした。曲のコンセプトとかイメージを上手くキャッチして」と褒めた。
練習生評価で、海老原鼓(つづみ、16)はアコースティック・ギターを弾きながらあいみょんの「マリーゴールド」を歌って、高い歌唱力が注目され1位だった。
仲宗根が「鼓ちゃん、デビューした感じ」と絶賛。イ・ホンギにリクエストされて、海老原鼓があいみょん「愛を伝えたいだとか」のギター弾き語り披露。圧倒的な歌唱力で、イ・ホンギが「あ、うま!」と絶賛した。仲宗根も「スターです」と言った。海老原鼓は、練習生評価1位でプレッシャーを感じていたとのことで、「A」で呼ばれて泣いた。
Swans
菅井夏帆: F
太田紗蘭: F
青木友香: D
木村カエラ「Butterfly」を披露。バレリーナの衣装で登場。全員バレエ経験者。バレエ以外目立ったものがなかった。
櫻井美羽(A)は虹プロ→HYBEで現NewJeansと一緒に練習→ガルプラの苦労人/ 山本すず(A)は韓国練習生経験あり
ウィング・ベル・ムーン
櫻井美羽(みう、21)(虹プロ、HYBE傘下事務所練習生、ガルプラ): A
山本すず(16)(練習生評価15位)(韓国で練習生経験あり): A
日高葉月(はずき、16)(元YG練習生。兄は元YG練習生で現BUGVELの日高マヒロ): C
・YouTubeのPRODUCE 101 JAPAN THE GIRLSに公開された#1 ハイライト┊ウィング・ベル・ムーン ✧ aespa ♫ Spicy [レベル分けテスト](5分41秒)
aespa「Spicy」を披露。かなりの長い尺で映った。パフォーマンス前に仲宗根に問われて、櫻井美羽は初顔合わせの場面で、VTRで紹介され、「Nizi Project」(虹プロ)の後に韓国大手事務所(HYBE傘下のSOURCE MUSICと思われる)に入ったが、デビューできなくなったので出て、「Girls Planet 999」(ガルプラ)に出演した、と述べていた。
パフォーマンス直前に、櫻井美羽は「私は元々NewJeansのデビュー組にいて一緒に練習してきました。今日私がデビューメンバーにふさわしいことを、この舞台で証明します」と述べた、また、VTRで「これが最後になるかもしれないなって思って来ました」と話しているシーンが流れた。
櫻井美羽は冒頭ラップを担当し、高音ボーカルもこなした。山本すずも華・存在感があり、ボーカルも上手だった。仲宗根は16歳の山本すずと日高葉月を「精神年齢が高い」と褒めた。
イ・ホンギが「美羽さん上手いんですね、ボーカルもダンスも。パフォーマンスも全部上手いと思うんですけど、何かで固まっている」と言うと、櫻井は泣き出して、言葉に詰まり、「最初は全く自信もなかったですし、何回もデビューを逃しているので、何か足りてないと思っていて、自分のことを信じていられなかった。ずっと不安な気持ちでいっぱいで」と述べた。これに仲宗根は「感情ってパフォーマンスに出ちゃうんだよね。心の底から信じてください、自分を」と話した。
山本すずが16歳にしては大人びた表情が上手で、存在感・オーラを感じさせた。KEN THE 390は「すずさん、踊り出すとスイッチの入り方がえぐかった」と述べた。
「A」で呼ばれて、櫻井美羽は涙ぐみ、山本すずは驚いていた。
高見文寧(あやね)(A)―ハイレベルな歌唱力/ 小田有葉(あゆは)(A)―ダンスの達人で振付もできる
Cool Girls
高見文寧(あやね、18)(練習生評価2位)歌が上手 作詞作曲できる: A
岡村菜那(18): C
会田凜(あいたりん、17): C
新澤実華: D
桜庭遥花: F
及川里桜: F
・YouTubeのPRODUCE 101 JAPAN THE GIRLSに公開された#1 ハイライト┊Cool Girls ✧ IZ*ONE ♫ 好きと言わせたい [レベル分けテスト](2分40秒)
IZ*ONE「好きと言わせたい」を披露。歌の上手な高見文寧が歌うシーンが少ししか映らなかったのは残念。イ・ホンギに授業とか受けたことがあるかと尋ねられると、高見文寧は「少しだけ教えて頂いたことがあります」と小さな声で答えた。KEN THE 390が「歌、すごいパワフルだったのに」と驚いた。高見文寧はAで呼ばれて驚いていた。
G-TRIANGLE
小田有葉(あゆは、21) (練習生評価3位)東京出身、アメリカでダンスを習い、ダンスに自信。歌は初心者: A
小柳絵美 インドネシアのプリンセス: D
佐藤あめり(19) NY出身、体が柔らかい、3歳からバレエを習い、コロナ禍でアイドル志望に転換: D
・YouTubeのPRODUCE 101 JAPAN THE GIRLSに公開された#1 ハイライト┊G-TRIANGLE ✧ IZ*ONE ♫ Violeta-Japanese Ver. [レベル分けテスト](3分1秒)
IZ*ONE「Violeta」を披露。
振付を作ったのは小田有葉。元々ダンサー志望だったがアーティスト志望に転じた。フリースタイルダンスをリクエストされて披露。
rebloom
笠原桃奈
加藤心
アイドル経験者。笠原桃奈(練習生評価8位)は元アンジェルムのメンバー。加藤心は韓国で活動経験があり、Cherry Bulletのメンバーだった。
次回、YOASOBI「アイドル」を披露する。
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