星野源「POP VIRUS」が2018年国内男性ソロアルバムで最大のヒット

2018年12月26日

星野源が2018年12月19日発売した約3年ぶりのアルバム「POP VIRUS」は、オリコン調べで発売初週に27万8,168枚を売り上げて、週間アルバムランキングで初登場1位を獲得した。

この初週売上枚数は2018年発売の男性ソロアルバムでは最高となっており、オリコンによると、男性ソロアーティストでのアルバム初週25万枚超えは2012年10月8日付の山下達郎「OPUS ～ALL TIME BEST 1975-2012～」以来6年3カ月ぶりだとういう。

また、アルバム「POP VIRUS」はオリコンの週間デジタルアルバムランキングでも初登場1位を獲得した（7配信サービスの提供データによるダウンロード数は2万5,795DL）。

この結果、オリコンが新たに導入した週間合算アルバムランキングでも、「POP VIRUS」は30万3,963ptで、2位のBOYS AND MEN「ボイメン・ザ・ベスト」の7万3,751ptを大きく引き離して断トツの1位となった。

この合算ランキングでは、CD売上枚数（1枚=1pt）＋デジタルダウンロードDL数（単曲2.5DL=1pt, シングルバンドルDL数１DL=1pt）＋ストリーミング再生数（300再生=1pt）の合計ポイント(pt)数で、ランキングが決定されている。

魅力満載のアルバム

今回の4形態で販売されたアルバム「POP VIRUS」には、売れる要素がいろいろあった。

今作にはテレビドラマの主題歌に起用されて大ヒットシングルとなった「恋」「Family Song」および大ヒット配信ソングとなった「アイデア」が収録されており、アーティスト・星野源の入門編アルバムとしても購入しやすかった。

また、こうしたドラマソングとはガラッと違った曲調・グルーブのタイトル曲「POP VIRUS」などもあり、星野源本人が「AERA」2018年12月31日・2019年1月7日合併号で述べたように、アーティストとして「フリースタイルで」臨んだ意欲作でもあった。

ファンには初回限定盤の特典映像のスタジオライブおよび密着ドキュメンタリー「ニセ明と、仲間たち」も楽しみだった。

また、今作アルバムの4形態共通で、発売初週の最終日の12月23日応募締切の、「星野源 DOME TOUR 2019 『POP VIRUS』」チケット抽選の応募IDが封入されていたことも、初週売上の押し上げ要因になった。

星野源は米津玄師と並んで、2018年の国内の音楽シーンの最前線にいるソロアーティストとなった。もちろん、ドラマも含めテレビの露出がある分、一般視聴者への知名度はこれまでテレビに出ないできた米津玄師よりも、星野源のほうが圧倒的に高い。

大晦日のNHK「紅白歌合戦」では、まんまとこの2人の取り込みに成功し、米津玄師は故郷・徳島からの中継でテレビ初歌唱し、星野源は冠音楽番組「おげんさんといっしょ」ファミリーとしても登場することが決定した。

*星野源の2018年8月20日配信リリースの「アイデア」