SMオールスターSuperMへの重圧、BTSを意識し全米1位を目指す、年長テミンも重責

2019年9月23日

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・ SuperMは韓国・米国重視、BTSを意識か、これまで貢いだ日本のファンは置いてけぼり
・ SuperMメンバーはプレッシャーにさらされハード、ファンは楽しみと複雑な心境
・今のところ日本の輸入盤CD取り扱いはほとんどない
・商品情報

SMエンターテインメントが、人気若手ボーイズグループからの選抜メンバーによる新グループSuperMを結成し、2019年10月4日に1stミニアルバム「SuperM」を全世界に向けてリリースする。

SuperMに選ばれたのは、SHINeeのテミン、EXOのベクヒョンとカイ、NCT 127のテヨンとマーク、WayVのテンとルーカスの7人だ。

SuperMの1stミニアルバムが告知された後、YouTubeのSuperM公式チャンネルに、メンバー1人ずつのトレーラー等の宣伝動画が次々とアップされた。

筆者の場合は、メンバーにテミンがいるからこのグループに注目しているが、9月22日に公開されたテミン中心のトレーラーは、テミンの魅力がよく表現できていた。

・YouTubeに2019年9月22日に公開されたSuperM Trailer: TAEMIN

SuperMは韓国・米国重視、BTSを意識か、これまで貢いだ日本のファンは置いてけぼり

ただし、SuperMが全世界に向けて1stミニアルバム「SuperM」をリリースと言っても、プロモーション的には、韓国と米国中心に大々的に売り出す方針だと伝えられている。

日本で売り込む気がないとすれば、これまでSMエンターテインメントのアーティストたちにさんざん貢いできた日本のファンには冷たい仕打ちのようにも感じるが、昨今のK-POP国際戦略の環境変化を考えれば、ある程度は致し方ないのかもしれない。

ちょうど日韓関係が徐々に悪化して行ったこの1年ほどの間に、K-POPの人気グループは米国市場での成功をより重視するようになってきたように思われる。

理由は日韓関係の悪化による日本依存へのリスクも一因かもしれないが、それよりもBTS（防弾少年団）が全米ビルボード・アルバムチャート（ビルボード200）1位を3回獲るなど、米国で大成功したことの影響が大きいとみられる。米国を制すれば世界を制したも同然の名誉となる。

筆者はSuperM結成の話を初めて知った時、これはBTSのように全米1位が獲れそうなSMオールスター・チームを結成したかったのだろう、と思った。

新興芸能事務所のビッグヒットエンターテインメント所属のBTSにできて、最大手のSMエンタのアーティストにできないなど、プライドが許さないだろう。

SMエンタ所属のNCT 127のアルバム「NCT #127 WE ARE SUPERHUMAN」は、2019年6月8月付けの米国ビルボード200で自己最高の11位にランクインした。11位でも凄いことだが、SMエンタとしては、1位のBTSにまだかなり差があるのが、面白くないだろう。

NCT 127は、頑張れば今後もっと上位が狙えそうな気がする。しかし、SMエンタはNCT 127の一段のごり押しよりも、オールスター・チームSuperM結成を選んだ。

SuperMメンバーはプレッシャーにさらされハード、ファンは楽しみと複雑な心境

SuperMのメンバーたちは、かなりのプレッシャーを感じているのではないか。SMオールスター・チームである以上、絶対売れなければならないし、NCT 127よりも上を、おそらく全米1位を目指さなければならない。

年齢的にはEXOのベクヒョン（27）がテミン（26）よりも1歳年上だが、グループ・アーティスト歴はテミンが一番先輩だ。ベクヒョンがグループリーダーになったが、テミンも重圧を感じていそうだ。

また、テミンの所属するSHINeeの他のメンバーたちは兵役中だが、SuperMの他のメンバーの所属グループは活動を休止するわけではないから、かけ持ちで相当ハードなスケジュールになる者もいるだろう。

さらに、出身グループ（SHINee、EXO、NCT 127、WayV）の残りのメンバーたちや彼らのファンにとっては、人気メンバーがSuperMと掛け持ちになって、嬉しい話とは言い難いだろう。出身グループの活動が手薄になれば、残されたメンバーたちは置いてけぼりにされたみたいに感じるかもしれない。

SuperMはこのように、楽しみでもあるし、複雑でもある、という心境のファンに見守られての門出となる。

ここにきて、NCT 127のテヨンがSMエンタ入り前に学校でいじめの加害者だったことが明るみになったり、政治面で韓国と米国の関係に不透明感があったりといった、ちょっとした懸念材料が浮上した。

それでも、SuperMの米国でのテレビ出演を含むプロモーション活動に影響するほどではないだろう。

今のところ日本の輸入盤CD取り扱いはほとんどない

なお、SuperMが日本に本格進出する気がないせいか、今のところ日本の主要ECサイトでは、「SuperM」CD輸入盤の取り扱いを行っているところがほとんどない。

もちろん、「SuperM」が韓国・米国で大ヒットすれば、日本で輸入盤CD販売が行われないはずはないが、2019年9月23日時点ではほとんど取り扱われていないのが現状だ。

現時点では、数少ないテミン・バージョンが選べるショップでも、バージョンが変更になる可能性が但し書きされている場合があるので、注文する人は注意されたい。

[追記]11月初め頃以降、ようやく日本でも輸入盤がまともに取り扱われるようになる。

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商品情報

*テミンの2019年8月28日発売の3rdミニ・アルバム「FAMOUS」は、全て新たにレコーディングした新曲のみ6曲収録。リード曲「Famous」は激しいダンス曲。3rdミニ・アルバム「FAMOUS」は、撮り下ろしスペシャルフォトブック（60P）付きの初回生産限定盤A、「Famous」MVとMVおよびジャケ写メイキング映像が収録されているDVD付きの初回生産限定盤B、CDのみの通常盤の3形態で販売。

ストアにより先着予約・購入特典が付く。タワーレコード（店舗・TOWERmini・オンライン）ではマルチファイル、HMV/HMV&BOOKS onlineではA3クリアポスター、TSUTAYAではICカードステッカー、楽天ブックスではクリアファイル、Amazonではクリア・カードケース、UNIVERSAL MUSIC STOREではポラロイド風フォトカード、それ以外ではB3ポスターが付く。

また、「TAEMIN ARENA TOUR 2019 ～X™～」全国アリーナツアー会場予約特典として、テミンのご当地ショットによる「エリア限定・想い出フォト」が全員に付き、プレミアム抽選特典「TEAMIN with You」として、イベント（メッセージカード手渡し・テミンに聞きたい『X』！本人回答）に各日抽選にてLIVE終演後30名様をご招待。

さらに、以下の指定店舗で予約した人は、8月10日・11日・12日の東京・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナで開催される追加3公演に各20名様ご招待の抽選に7月17～30日の受付期間中に応募できるアクセス番号がもらえる、という特典も追加された。

指定店舗は、HMV（record shop/HMV&BOOKS onlineを除く）、HMV＠Loppi（ローソン/ミニストップ）、タワーレコード（mini全店、オンラインも含む）、TSUTAYA5店舗（SHIBUYA、EBISUBASHI、天神ショッパーズ福岡、函館蔦屋書店、金沢店）、UNIVERSAL MUSIC STOREだ。