藤井風が米リパブリックレコードと契約、同社のLAスタジオで英語詞曲作りと格闘（NHK MUSIC SPECIAL）

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・3月の『tiny desk CONCERTS』の映像がYouTube公開され、世界の視聴者に大好
・米リパブリックレコードと契約、自作の英語詞曲を集めたニューアルバムを出す予定
・英語詞書きで苦闘、アルバム完成予定がかなり後ずれすることに
・2日で14万人動員の日産スタジアムライブのダイジェスト
・アジアツアーの前に1週間だけLAのスタジオに戻り2曲のデモ音源完成
・イベント情報　・番組情報　・商品情報＋最近の記事リスト

岡山県出身のR＆B系シンガーソングライターの藤井風（Fujii Kaze）が、2024年10月31日（木）のNHK総合「NHK MUSIC SPECIAL 藤井風～登れ、世界へ～」で、45分間にわたって特集された。藤井風の世界進出の新展開に、ワクワクさせられた。

NHKプラスで1週間の見逃し配信があり、番組の再放送も11月4日（月）23:50～24:35に予定されている。

この番組は、NHKがずっと藤井風に密着して撮影して、編集を経て世に出したものだ。これだけ藤井風に力を入れているから、大晦日の「第75回NHK紅白歌合戦」の藤井風が出場する可能性は、かなり高いと思われる。

3月の『tiny desk CONCERTS』の映像がYouTube公開され、世界の視聴者に大好評

番組前半で、2024年にシンガーソングライター・藤井風の世界進出が、新段階に入り、新たなチャレンジも始まったことが、明らかになった。

まず、藤井風の、2024年3月16日にNHK総合で放送された日本版「tiny desk CONCERTS JAPAN」の約30分間のバンドライブの映像が、この番組の米国の本家National Public Radioの公式YouTubeチャンネルであるNPR Musicチャンネルに、4月12日に公開され、世界中から大好評を得た。

米国本家のプロデューサー氏は、このライブ映像の再生回数が同チャンネルで最速で100万回を突破し、半年で1100万回を超えたことを高く評価していて、藤井風が米国で成功できるアーティストになれる、と確信している。

・YouTubeのNPR Musicチャンネルに2024年4月12日に公開されたFujii Kaze: Tiny Desk Concerts JAPAN（29分22秒）

米リパブリックレコードと契約、自作の英語詞曲を集めたニューアルバムを出す予定

その後、5月に藤井風は渡米し、ピアノ弾き語りのワンマンショー・ライブを5月30日にロサンゼルスで、6月2日にニューヨークの有名劇場であるApollo Theaterで開催した。

Apollo Theater公演では、演奏中にキーボードがスタンド上のラックから落ちるというハプニングがあったが、藤井風は機転をきかせて、スタッフがキーボードを整えている間も、アカペラで歌い続け、ライブを成功させた。

さらに、6月に藤井風はユニバーサル・ミュージック・グループ内の有名レーベルであるRepublic Records（リパブリックレコード）と契約し、日本に帰らず同社のロサンゼルスのスタジオで制作活動を行うようになった。

リパブリック・レコードと言えば、テイラー・スウィフトやアリアナ・グランデといった洋楽の大物アーティストが所属し、K-POPのJYPエンターテインメントのTWICE、Stray Kidsらの米国レーベルでもある。

同社の壁に、大物アーティストたちの写真入りの額縁が沢山飾ってあり、そこに藤井風の写真の額縁も加わっている映像が映し出された時、筆者個人的には、これは凄いことになった、とワクワクした。

藤井風の場合は、リパブリック・レコードを通じて現地アーティストに楽曲提供してもらうのではなく、藤井風自身が英語の楽曲を制作してリパブリック・レコードからアルバムをリリースすることになり、同社のスタジオにこもって楽曲制作を始めた。

スタジオでエレピを弾いて、まずメロディーとコードを考えて、それからメロディーに最適な英語の歌詞を考える。そういう楽曲制作をしている藤井風の映像も流れた。

藤井風は3歳から父からピアノと英語を習っており、最も影響を受けたアーティストは、マイケル・ジャクソンだという。

英語詞書きで苦闘、アルバム完成予定がかなり後ずれすることに

だが、藤井風自身が「自分が聴いてきた曲たちに劣るようではダメだ」「自分が最高ってちゃんと思えるようなものにしたい」と、高い基準を設定した上、英語詞を書くことが大変だったこともあって、楽曲制作は思うように進まなかった。

藤井風は「英語に接している機会が日本語よりも少ないんで、一番いい言い方、もっとうまい言葉のはめ方があるはず。ちょっと悔しい」と述べていた。

本当は、8月24・25日の神奈川・日産スタジアムでのライブの前にアルバムを出す予定だった。そのアルバムを引っ提げて、日産スタジアムライブや10月からのアジアツアーをしたかったのだろう。

しかし、6月14日に27歳の誕生日を迎えた藤井風は、「27歳のうちに3枚目のアルバムをお届けできたら最高」という目標に切り替えた。

2日で14万人動員の日産スタジアムライブのダイジェスト

番組後半では、2日で14万人を動員した日産スタジアムでの貴重なライブの映像が沢山流れた。ナレーションを務めた仲野太賀も、日産スタジアムライブに行っていたという。

藤井風の楽曲の編曲でお馴染みにのYaffleが日産スタジアム公演のバンドのキーボードを務めたことは、「Venue 101」でYaffleが曲提供したハマいくが映像付きで明かしていたので、知っていた。

ライブでは、藤井風がダンサーたちとダンスをしながら歌ったり、「MO-EH-YO」（燃えよ）で炎の演出があったりなど、ステージ演出にも力を入れていた。

また、情感豊かな「旅路」を、8ビートのロックサウンドにリアレンジして、で青春を表現していた。

アジアツアーの前に1週間だけLAのスタジオに戻り2曲のデモ音源完成

藤井風は、日産スタジアムライブと10月からのアジアツアーの間の9月に1週間だけロサンゼルスのスタジオに戻って楽曲制作をして、2曲のデモ音源ができたという。その後のアジアツアーでは、ツアーの合間に楽曲制作に取り組んだ。

藤井風は自作の英語詞曲を集めたアルバムを世界に向けてリリースという、大仕事にチャレンジしていて、生みの苦しみは日本語詞曲以上に大変だろうとは思う。

それでも、完成した時の喜びや、アルバム収録曲をいろんな国でのライブで披露するという、新たな景色を考えるとワクワクが止まらない。

頑張れ、藤井風！

イベント情報

2024年
5/30(木)「Fujii Kaze and the piano U.S.Tour」@米国ロサンゼルス・United Theater on Broadway
6/2(日)「Fujii Kaze and the piano U.S.Tour」@米国ニューヨーク・Apollo Theater
8/24(土)・25(日) 「Fujii Kaze Stadium Live “Feelin’ Good”」@日産スタジアム
10/26(土)「Best of Fujii Kaze 2020-2024 ASIA TOUR」@シンガポール Singapore Indoor Stadium
11/2(土)「Best of Fujii Kaze 2020-2024 ASIA TOUR」@マレーシア・クアラルンプール Axiata Arena
11/9(土)「Best of Fujii Kaze 2020-2024 ASIA TOUR」@タイ・バンコク Impact Arena
11/10(日)「Best of Fujii Kaze 2020-2024 ASIA TOUR」@タイ・バンコクImpact Arena
11/16(土)「Best of Fujii Kaze 2020-2024 ASIA TOUR」@台湾・台北 Taipei Arena
11/20(水) 「Best of Fujii Kaze 2020-2024 ASIA TOUR」@中国・成都市（Chengdu）Financial City Performing Center
11/23(土) 「Best of Fujii Kaze 2020-2024 ASIA TOUR」@中国・上海Mercedes-Benz Arena
11/24(日) 「Best of Fujii Kaze 2020-2024 ASIA TOUR」@中国・上海Mercedes-Benz Arena
11/30(土)「Best of Fujii Kaze 2020-2024 ASIA TOUR」@インドネシア・ジャカルタ Beach City International Stadium
12/4(水)「Best of Fujii Kaze 2020-2024 ASIA TOUR」@中国・香港 AsiaWorld-Arena
12/5(木)「Best of Fujii Kaze 2020-2024 ASIA TOUR」@中国・香港 AsiaWorld-Arena（追加公演）
12/10(火)「Best of Fujii Kaze 2020-2024 ASIA TOUR」@フィリピン・マニラ SM Mall of Asia Arena
12/14(土)「Best of Fujii Kaze 2020-2024 ASIA TOUR」@韓国・ソウル高尺スカイドーム（Gocheok Sky Dome）