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・YOSHIKIがXY内で第三のグループを構想―売れるためには、どんなグループにすればいいか、勝手に予想
・手越加入前のXYの率直な印象―バンドはいずれ売れそうだが、ダンス&ボーカルは苦戦が続きそう
・XYの手越加入前のダンス&ボーカルグループが苦戦した理由
・手越はグループよりソロ向き/ ようやく『Flash Back』で楽曲に恵まれた感がある
・XYに手越が加わって、必ず売れる保証はない→良い楽曲、良いパフォーマンス、独自の魅力、共感が必要
YOSHIKIが自身のXの2024年11月9日午後9:34の投稿で、「XYの中で、第三のグループの構想を考えています。近々発表します」と書き込んだ。
YOSHIKIがXY内で第三のグループを構想―売れるためには、どんなグループにすればいいか、勝手に予想
そこで、YOSHIKIが正式に発表する前に、筆者個人的に第三のグループがどんなものか、考えてみたところ、2つの可能性がありそうだと思った。
第1に、4~5人程度のボーカルグループだ。メンバーは、手越祐也と、XYのボーカルメンバーからの選抜だ。ダンスはほとんどせずに、歌に集中する。LDHの男性ボーカルグループのWOLF HOWL HARMONYのXYバージョンで、ジャンルはたとえばR&Bだ。
第2に、手越祐也とバンドの楽器隊だ。つまり、ボーカルが手越祐也、ギターがKAIRI、ベースがFURUTATSU、ドラムがKYOHEYで、ジャンルは今のXYのバンドのようなクラシカルなハードロック系ではなく、Mrs. GREEN APPLEのように、爽やかで大衆受けするポップなロックだ。
2つの可能性のどちらも、手越祐也がXYに加入する前の、オーディション当時からのXYファンには受け入れがたいかもしれない。ファンを離脱する人も現れかねない。
それでも、入れ替わりに、新規ファンが大量に流入してくれば、YOSHIKI的には成功だろう。
客観的に見て、今のXYは実力はあるが、チャート実績などを見ると、売れていない。
XY内で第三のグループを作るなら、そのグループが既存のバンドとダンス&ボーカルグループよりも売れなければ、やる意味がない。売れない新グループに時間を費やすよりも、今のグループを強化すべきだからだ。
上記の2つのアイデアは、既存ファンの意向よりも、音楽番組に出演して脚光を浴び、売れることを優先したい場合は、こうするのがベストだろう、という提案だ。
手越加入前のXYの率直な印象―バンドはいずれ売れそうだが、ダンス&ボーカルは苦戦が続きそう
筆者個人的には、手越加入前のXYは、ロックバンドのほうは、時間がかかるかもしれないが、自分たちで良い楽曲が作れれば、売れるだろうと思っていた。
バンドメンバーはそれぞれ実力と、ロック・ミュージシャン的なオーラがあって、しかも、この分野はYOSHIKIの専門であり、YOSHIKIはどうすればロックバンドが成功するか、熟知している。
しかし、ダンス&ボーカル・グループのほうは、ボーイズグループ戦国時代の中で、このままではかなりの苦戦を強いられそうだった。危機的状況とすら言えるかもしれない。
理由は、プロデューサーのYOSHIKIも、マネジメント会社のプラチナムプロダクションも、ボーイズグループの経験・実績がないからだ。
このため、デビュー時に的確・効果的な運営・戦略・プロモーションができず、良い結果を残せず、その成績を見て、テレビ局などもオファーをなかなかくれなくなるという、悪循環に陥った。
これが、AAAという大人気ダンス&ボーカル・グループのメンバーでもあるSKY-HIがBE:FIRSTを大成功させたこととの大きな違いだ。
GAIが番組中で主張したところによると、XYはアイドルではなくアーティスト志向だ。自分たちの“生きざま”を表現した楽曲を作るロックバンドであれば、その通りだ。ただし、“生きざま”にも魅力がなければ、人を惹きつけられない。
一方、ダンス&ボーカルグループとなると、アイドルだろうがアーティストだろうが、ステージ・パフォーマンスにおける華という、ビジュアル要素が必要だ。
アイドルでなくアーティストだから、顔は関係ないと主張したいかもしれないが、少なくともステージ・パフォーマンスにおける華・見栄えは必要だ。
現実的には、アイドルではなくアーティストのダンス&ボーカルグループを名乗るのであれば、世間的には、BE:FIRSTと比べられることになる。残念ながら、現状では、XYはBE:FIRSTに大きく水をあけられている。
XYの手越加入前のダンス&ボーカルグループが苦戦した理由
正直、XYのダンス&ボーカルグループのパフォーマンスを初めてテレビ番組で見た時、ダンスが際立っていたP→★以外は、BE;FIRSTに比べて、総じて地味に見えた。
これが、XYがデビュー当時にYOSHIKIのバーターで音楽番組に出演できていたにもかかわらず、新規ファン獲得がほとんど進まなかった理由の1つだと思われる。
しかも、長いデビュー準備期にファン向けのコンテンツ供給に乏しかったから、オーディション期間中に獲得したファンの多くの、離脱を招いてしまった。
プロダンサーのP→★(ちなみに彼はソロでは新しい学校のリーダーズのいるアソビシステムの所属)は、ステージで華があるが、残念ながら音楽番組では、カメラは主として歌っているメンバーを映しがちだ。
デビュー曲の「Crazy Love」は、JAYが1人が歌っている曲だったが、デビュー当時のJAYは歌はすごく上手いものの、テレビに映るとかなり地味で、残念ながら、初見の視聴者の印象にほとんど残らなかった。
率直に言って、YOSHIKIのオーディション番組は、誰がお金を出したのか分からないが、大大的・ど派手なオーディションを実施した割には、デビュー後の成績は不発だったと言わざるをえない。
(韓国のJYPから独立して個人事務所を開いたRAINは、家が一軒買えるほどの自腹のお金を新人ボーイズグループの育成・売り出しに使ったが、結局売れなかった。もしかして、YOSHIKIも自腹か?)
本来なら、XYが地上波テレビでレギュラー番組に出演できるなど、到底無理なレベルなのに、YOSHIKIというビッグネームのおかげで、こうしてSEASON2の番組を作って放送してもらえている。
すべてYOSHIKIのおかげだ。言い換えれば、YOSHIKIが投げだしたら、XYは終わる。
手越はグループよりソロ向き/ ようやく『Flash Back』で楽曲に恵まれた感がある
一方、筆者はNEWS時代の手越の歌唱力に魅了されたライトなファンだったが、ソロになってからの手越の楽曲は好きではなかったので、遠ざかっていた。
より正確に言うと、手越は本来グループよりもソロに向いていると思うが、ソロになってからの手越は、楽曲にあまり恵まれていなかったと思っている。
手越が2024年11月11日に配信リリースした「Flash Back」は、ソロになって以来公開したMVの曲の中では、一番いいと思った。手越は歌唱力と華はあるので、もっと主要メディアに露出するなど、より良いプロモーションができれば、もっと売れるだろうに、と思った。
XYに手越が加わって、必ず売れる保証はない→良い楽曲、良いパフォーマンス、独自の魅力、共感が必要
正直、手越のXY加入のニュースを見た時、グループよりソロに向いていると思われる手越が、36歳にもなって、わざわざXYに加入して苦労するのは、コスパが見合わない可能性があるから、やめたほうがいいかも、と思った。
だが、考えてみれば、YOSHIKIというビッグ・ネームに指名してもらえたのは光栄だし、YOSHIKIは手越の敬愛してやまないHYDEと仲よしだから、断れない。また、YOSHIKIというビッグネームのコミュニティーに仲間入りできれば、手越が受ける恩恵も大きいと思われた。
筆者は日本や韓国のボーイズグループを沢山見ている雑食だが、有名人の手越が加わって話題になったからといって、XYが必ず売れる保証はないと思っている。
売れるためには、[1] 良い楽曲に恵まれて(自分たちで良い楽曲が作れればより望ましい)、[2] 視聴者に爪痕を残せるような良いパフォーマンスを披露できて、[3] 他グループと差別化できる独自の魅力を発揮して、[4]放送中の「YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X」が視聴者の共感を呼べることが、必要になると思われる。
XYのダンス&ボーカル・グループの楽曲「GET STUPID」は、デビュー曲の「Crazy Love」よりも、はるかにダンス&ボーカルらしい曲だ。
曲としてはいいとは思うが、K-POPをよく聴く人間には新鮮味がないサウンドに思えるので、XYならではの魅力を打ち出せないと、爪痕を残すのは難しい気がする。ボーイズグループは山ほどいるので、既視感があると、埋没してしまう。
とにかくまず、手越が加わったXYの、新曲のステージ・パフォーマンスを観てみたい。曲をバズらせたいなら、中毒性のあるサビにして、そこをダンスチャレンジにできるといい。
いろいろ辛口の話を書いたが、XYに期待したい気持ちもあるので、今後も番組を見守っていくつもりだ。
【著者略歴】
・元サラリーマン(市場調査アナリスト)。最終学歴では経済学(統計学含む)を専攻。
・2016年よりジャニオタ・ブログ執筆開始。2017年末よりK-POP中心の雑食&音楽好きオタクの当ブログ開始。
・ピアノ履修歴は計20年超(現在はほとんど弾かない)。
・アマチュア・バンド活動歴あり(ジャズ・フュージョン、ロック、ポップス)。
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