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RAMPAGEがSTARTOに勝利!『24karats GOLD GENESIS』がCD売上とビルボードJapan Hot 100で1位

2024年7月31日

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CDは自己最高の初週売上で1位、STARTO for youとの競争で逆転勝利
K-POP勢の日本進出で最も痛手を受けたのはLDH勢、しかし2023年から巻き返した
ただしTHE RAMPAGE『24karats GOLD GENESIS』のCD売上大幅増はSTARTO for youというライバルのおかげ

最近“巻き返し”が目立つLDH勢の中でも頭1つ抜けてきたTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEが、2024年7月24日(水)に発売したシングル「24karats GOLD GENESIS」の同名の表題曲が、2024年7月22~28日の週の総合ソングチャート・Billboard JAPAN Hot 100で1位を獲得した。おめでとうございます。

筆者は多作のTHE RAMPAGEの全シングルのデータを持っているわけではないが、少なくとも近年のデータで見た限り、Billboard JAPAN Hot 100での1位は今回が初めてとみられる(違っていたらすみません)。

THE RAMPAGEのCD売上が急増した2023年5月発売の「16BOOSTERZ」および同年8月発売の「Summer Riot ~熱帯夜~/Everest」は、いずれもJAPAN Hot 100では2位だった。

THE RAMPAGEの今作「24karats GOLD GENESIS」のBillboard JAPAN Hot 100の1位の内訳は、CD売上とラジオ放送回数が1位、ストリーミングが68位で、ダウンロード、MV再生数は無料表示圏外だった。

CDは自己最高の初週売上で1位、STARTO for youとの競争で逆転勝利

CD売上では、ビルボ―ド・ジャパンのTop Singles SalesでのTHE RAMPAGE「24karats GOLD GENESIS」の初週売上は、自己最高の32万6,342枚で、週間1位を獲得した。2位は、STARTO(旧ジャニーズ)の14組75名によるSTARTO for youのチャリティーシングル「WE ARE」で、20万9,847枚だった。

ちなみに、オリコンによる初週売上は、THE RAMPAGE「24karats GOLD GENESIS」が21万9,758枚で週間1位、STARTO for youの「WE ARE」が20万6,569枚で週間2位だった。

オリコンでの初日売上の段階では、1位はSTARTO for youの「WE ARE」の14万4,001枚で、THE RAMPAGE「24karats GOLD GENESIS」は13万4,156枚で2位だったが、初週売上では逆転した。

なお、オリコンではCDの「積み」の間引きを行っており、旧ジャニーズ勢のファンはCDをほとんど積まないとみなされていて、ビルボード・ジャパンとオリコンの売上の差は小さい。しかし、旧ジャニーズ以外のアイドルのオリコンでの売上は、ビルボ―ド・ジャパンを下回ることが珍しくない。

STARTO for youの「WE ARE」は、Billboard JAPAN Hot 100では4位だった。

K-POP勢の日本進出で最も痛手を受けたのはLDH勢、しかし2023年から巻き返した

日本のボーイズグループ市場は、2020年頃までは旧ジャニーズが“一強”状態だった。そんな中でも、上手く“隙間”に入り込んでいたのがLDHで、アイドル性がなく、ボーカルとパフォーマーを分離したダンス&ボーカルグループで、ジャニーズに睨まれずにEXILE、さらに三代目J Soul Brothersを成功させていた。

しかし、2018年頃からK-POP勢の日本進出が加速するようになると、旧ジャニーズよりも、LDHにとって大打撃となった。旧ジャニーズ勢のファンは、パフォーマンス力よりも推しのビジュアルや個性やバラエティー力に関心があったからだ。

三代目JSBがオリコンの2018年のアーティスト別トータルセールスで、5位にランクインしたのを最後に、翌年からLDHからはTOP10に登場するグループがなくなった。代わりに、2019年からBTSとTWICEがTOP5に登場し、コロナ禍の2020年には、TOP10にBTS、TWICE、SEVENTEENが名を連ねた。

しかし、2023年になると、LDHが巻き返し始めた。2017年メジャーデビューのTHE RAMPAGEの2023年5月2日発売のシングル「16BOOSTERZ」の、ビルボ―ド・ジャパンでの初週売上が19万7,450枚(週間2位)に急伸して注目され、さらに2023年8月2日発売のシングル「Summer Riot ~熱帯夜~/Everest」の初週売上は22万9,497枚で、週間1位を獲得した。

ただしTHE RAMPAGE『24karats GOLD GENESIS』のCD売上大幅増はSTARTO for youというライバルのおかげ

ただし、THE RAMPAGEの今作シングル「24karats GOLD GENESIS」のビルボード・ジャパンでの初週売上が自己最高の32万6,342枚で1位を獲得できた最大の理由は、ファンが一丸となって、STARTO for youの「WE ARE」に勝つ、という目標に向けて頑張ったからだ。

そうしたファンの熱意を後押しするために、THE RAMPAGEはリリース週のフラゲ日から最後の日曜日まで、毎日メンバーが3グループに分かれて、全国3都市でファンミーティングを開催して、会場でCDを販売した。

STARTO for youというライバルがいなかったら、おそらくTHE RAMPAGE「24karats GOLD GENESIS」の売上は、ここまで多くはなかっただろう。

なお、STARTO for youが人気アイドル14組75名もいながら、THE RAMPAGEにCD初週売上で敗れた理由は、音楽番組などでのプロモーションがなかったこともあるが、“共同責任は無責任”の典型的なパターンと思われる。これがSTARTOのただ1組(たとえばWESTとかHey! Say! JUMP)だったら、彼らのファンは1位獲得のために、はるかに懸命に頑張っただろう。

(さらに深堀りしたSTARTO for you中心の記事は、2024年8月1日付「STARTO for you総勢14組の『WE ARE』がTHE RAMPAGEに敗れ週間2位―共同責任は無責任」を参照)

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