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・ MAZZELのNAOYAは『保留』扱い、元日プ1練習生・北川玲叶(れいと)は3次不合格
・3次通過(後半)―可愛い西山裕貴、掛け持ちの渡祥恵、JYP練習生の河嶋星太&井上陽、ダンスのエース・伊藤瑛史
K-POPのJYPエンターテインメントの日本拠点ボーイズグループ(NiziUの弟分)発掘のオーディション番組「Nizi Project Season2」(虹プロ2)の第2話が、2023年7月28日(金)22時からHuluで、完全版として配信された。同時に、海外ではYouTubeで配信された。日本でのYouTubeのEditバージョン配信は8月4日(金)19時(第1話)からだ。
相変わらずJ.Y.Park(パク・ジニョン)PDの手腕により、非常に興味深いオーディション番組になっている。以下、ネタバレに留意されたい。
第2話では地区3次予選の後半の合格者が紹介された。7月26日の日本テレビ系「DayDay.」の先出特集で、既に可愛い西山裕貴、ミュージカル俳優経験のある渡祥恵、ダンスのエースの伊藤瑛史の3人が紹介されていたが、第2話完全版ではさらに、韓国のJYP練習生の河嶋星太と井上陽も合格していたと判明したので、後半の地区予選合格者は計5人になった。
7月21日配信の第1話で5人の合格者が紹介されていたので、地区3次予選を通過して東京合宿に進出できたのは計10人、となった。
MAZZELのNAOYAは『保留』扱い、元日プ1練習生・北川玲叶(れいと)は3次不合格
2023年5月にデビューしたBMSGのボーイズグループ・MAZZELのメンバー・NAOYAが、(本名の)紀田直哉として神戸会場の地区3次予選に登場していた。しかし、J.Y.Parkは「ダンスは動き一つ一つは正確ですけど、歌もダンスも魅力的じゃないです。保留します」と言った。それっきり、NAOYAがこの番組に登場することはなかった。
NAOYAは過去にスターダストプロモーションでボーイズグループ活動の経験があったので、J.Y.ParkがNAOYAを見る目が厳しくなっていたかもしれない。
また、もしNAOYAが他のオーディション(BMSGの「MISSION×2」)にも応募と明かしていたら、どちらを選ぶかJ.Y.Parkに質されたと思われる。同じ神戸会場の合格者・渡祥恵は掛け持ち応募を明かしていたが、選択を迫られ、JYPを選ぶと答えていた(下記)。神戸会場での地区3次予選は、実際には2022年4月に行われており、BMSGのオーディション「MISSION×2」は2022年5月に開催された。
一方、コロナ禍の影響でJ.Y.Parkの到着が遅れて中止となった福岡会場からの振り替え分の(神戸)3次予選には、2019年の「PRODUCE 101 JAPAN」(日プ1)に出演していた北川玲叶(れいと)が現れた。しかし、J.Y.Parkに「アイドルになる素質も見えなくて、実力も足りなさすぎるから、残念ですけど選べません」との厳しい評価で落とされた。
ちなみに、宮崎県出身の北川玲叶は、2019年後半の日プ1のセミファイナルで脱落後、北岡謙人ら他の元日プ1練習生らと株式会社チュロスでボーイズグループ・BXWとしてデビュー準備に入っていたが、デビュー前に井汲大翔(現在韓国RBW練習生)とともに脱退・退所して、その後消息が途絶えていた(BXWは2021年1月にデビューしたが、2023年7月29日のライブをもって無期限活動休止となった)。
3次通過(後半)―可愛い西山裕貴、掛け持ちの渡祥恵、JYP練習生の河嶋星太&井上陽、ダンスのエース・伊藤瑛史
以下、地区3次予選を通過した、神戸会場の西山裕貴(14)と渡祥恵(15)、韓国ソウル会場の河嶋星太(15)と井上陽(16)、東京会場の伊藤瑛史(14)について、まとめておく。
神戸会場
西山裕貴(にしやまゆうき、中3、14歳)
小柄で可愛い感じ。まだ声変わりしていない。本人によると「背の順で並んでたら一番前」とのこと。待ち時間には、壁で審査音を盗み聞きしようとするなど、無邪気な仕草をしていた。
Stray Kids「神メニュー -Japanese ver.-」のダンスを披露。J.Y.Park(パク・ジニョン)は「芸術ということは、ある人の見えないところを見えるようにすることです」「裕貴君は、歌う時、踊る時に自分のキャラクターがそのまま表れています」「Stray Kidsのダンスを踊っていても、自分だけの個性が合わさって変化が起きるんですが、その小さな変化が不思議なんです。この年齢の参加者の中で、小さな変化が起こっているのは、見つけにくい大切な才能」と称賛した。
さらにJ.Y.Parkは「ダンスは背が小さすぎですけど、動きは本当に大きく見えます。ダンスのラインも本当にキレイいです。まだ幼いのに不思議ですね。まっすぐに育って来たんだという印象。情熱も溢れている。今まで見た参加者の中で、最高だと思います」と褒めて、合格とした。
渡祥恵(わたるしょうけい、高1、15歳)
細身。首が長い。前髪を眉が隠れるくらいまで下ろし、少し刈り上げも入る髪型。「幼稚園の時にお母さんが事務所に入れた」とのことで、芸能活動歴が長い。ミュージカル「SUN」で主演を務めた実力者。自宅での練習をお母さんが手助けしている。特技は格闘技とダンス。空手は3歳の頃からお父さんの影響で始め、今も続けている。2013・2017年に全九州大会で優勝。
歌はJONHO (from 2PM)の「キミの声」を披露。ダンスは振付を自分で考えた2PM「My House -Japanese ver.-」を披露。
J.Y.Parkは「歌は悪すぎです。その理由は、発生ができてないからです。発声をしっかり習ったことがありますか?」と尋ね、渡祥恵は「しっかりとはないです」と答えると、J.Y.Parkは「発声をしっかり習ったら、すぐ伸びる可能性が高い」と、ポジティブ評価に転じた。
さらにJ.Y.Parkは「ダンスはとても良かったです。力が強くでスピードが速くて、ダンスのラインもキレイ。何よりもいいことは、歌う時も踊る時も、自分自身の姿を維持しながらやったから、本当に良かったです。本当に自然です」と褒めた。
しかし、J.Y.Parkはオーディション掛け持ち応募の問題に気づき、「問題がありますね」「今、他のオーディションにも応募した、と書いていますね。両方とも合格したら、どっちを選びますか?」と、選択を迫り、会社の方針をこう述べた。
「(韓国語で)JYPは社員も歌手も、私たちが追求する価値があって、その価値に共感して、必ず私たちと一緒にやりたいという人たちと一緒に働いているので、その価値を求めていない人に、才能があるからといって、我々の会社で一緒にやりましょうとは言えないです。祥恵君が明確に私達と一緒にやりたいのではなく、まず受けておいて、どの事務所に行くか考えるつもりなら、JYPとしては選ぶことができません」
今放送されている神戸会場での地区3次予選は、実際には2022年4月に行われていた。J.Y.Parkが2つのオーディションの両方に合格したらどっちを選ぶか気にするくらいだから、おそらく別の韓国大手事務所かBMSGのオーディションに応募していたのだろう。事務所ごとに社風や所属アーティストのカラーが違う一方で、韓国大手事務所はプライドが高いので、自社が第一志望と言わない応募者を合格させることはないだろう。
渡祥恵は「そうですね・・・」としばし言葉に窮していたが、「JYPさんと、何かを作って行く。それは是非僕もしたいですし、参加させてもらいたい。それはあります」と答えた。とは言うものの、絶対にJYPに入りたいです!ときっぱりと断言できなかったから、SMかHYBEのオーディションに応募しているような気がする。
すると、J.Y.Parkが「もし僕が選んだら、他のオーディションに受かってもNizi Project2で頑張りたいと思いますか?」とトドメをさす質問を投げ、決断を迫った。すると渡祥恵はようやく腹を括ったようで、「はい、それ(覚悟)はできています」と答えた。そこまで言わせて、J.Y.Parkは合格を決めた。
渡祥恵が退出すると、ドアの外で待っていたお母さんが、合格をとても喜んで、ハグしてきた。一方、審査会場内では、J.Y.Parkが掛け持ち応募の渡祥恵がJYPを選んだことを、喜んでいた。
ソウル会場
河嶋星太(かわしませいた、15歳)
練習生期間7カ月。人懐っこそうな印象。7年間モデルの仕事をしていた。Stray Kidsの曲に元気や夢をもらったので、自分も夢や元気を与えるアーティストになりたいと思った。
ダンスは2PM「Without U -Japanese ver.-」を披露。J.Y.Parkは「ダンスはまだ関節を良く使う方法を知らないです。モデルは完全に別の人になって感情表現をする。歌手は元々の自分の姿を維持して自分に実際に起きたことのように表現するから、とても違います。でも、感情表現が本当に自然でした。漫画を見るみたいです。練習生を7カ月しかやっていないことを考えると、本当に印象的です」」と評し、合格とした。
井上陽(はる、16歳)
大阪出身、練習生期間6カ月。4年間ポッピンダンスをしていた。目が細く、実年齢より上に見えるかもしれない。コロナのため日本でオンライン授業を2カ月間受け、韓国で4カ月間練習。姉がダンスをしていて、自分も小学4年生から始めた。ヒップホップから始まり、その中でもポッピンをやっていた。ポッピンのロボットみたいな癖を修正。
ダンスはStray Kids「神メニュー -Japanese ver.-」を披露。ダイナミック。J.Y.Parkは「今立っている姿勢も、典型的なダンサーの姿勢です。ダンサーだった人はダンスは上手くても観ている人との共感は上手くできないのに、君は完全に歌手のように、共感が上手くできています」「このオーディション参加者の中で、ダンスは1番です」と褒めて、合格とした。ポッピンの癖も完全に消えていると評価。
東京会場
伊藤瑛史(いとうえいじ、14)
名古屋出身。丸顔でやや浅黒い肌、細い目、濃い眉、鼻は高い。体格が良さそう。兄と姉の影響で「ダンスを4歳の時から」しており、「アイドルになりたい」「自分の踊りで観客を沸かせるっていうのが楽しい」という。歌いながら踊るのが苦手と明かすと、J.Y.Parkは「胸から力を抜くべきです。力を入れるのは下腹だけ」とアドバイス。
歌はCreepy Nutzの「かつて天才だった俺たちへ」を披露。リズム感がいい。
ダンスはStray Kids「ソリクン -Japanese ver.-」を披露。上手だった。J.Y.Parkは「僕が一番受ける質問は『どんな才能を探していますか?』 そしたら僕はいつも『自分自身の元々の姿を自由に自然に表現できる人』だと答えます。君がまさにそうです」「体の条件がいいですし、リズム感は歌う時も踊る時も、全部感じられます。テクニックと感じも全部良かったです」と称賛し、合格にした。
伊藤瑛史が退出すると、J.Y.Parkは「彼がエースだね。昔Rainに初めて会った時の感じ。体格からリズムの乗り方まで、教えられないものを全部持ってます。凄いね」と感激していた。
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