星野源が「紅白歌合戦」で大活躍、「嵐にしやがれSP」で半生を明かす

2019年1月3日

2018年大晦日の「NHK」紅白歌合戦は大物アーティストらのステージが凄かったが、その中で星野源も第一線アーティストとしての存在感を発揮した。

星野は前半の「おげんさんといっしょ」コーナーでは一家で「SUN」を歌い、後半ではドラマ「半分、青い」の永野芽郁・佐藤健に見守られて主題歌「アイデア」を間奏で途切れる部分も含め最後まで堂々と披露し、どらを叩いてステージを終えた。

さらに、2019年元旦の日本テレビ系「嵐にしやがれ元旦SP!」の記念館コーナーに星野はゲスト出演し、一般にはこれまであまり知られていなかったその半生を明かした。小学生の頃から既に音楽と演劇の両方の道を志していたという。

小学生の頃に既に音楽と演劇の道を志していた

1981年1月28日生まれで間もなく38歳になる星野は、八百屋の家の一人っ子として生まれたが、両親は趣味で音楽をしていて、家でピアノを弾いたり、ジャズが好きでジャズのレコードをかけたりしていたそうだ。

小学校時代の星野は暗かったというが、ある時映画「ブルース・ブラザーズ」を観て、（ファンクの帝王と呼ばれた）ジェームス・ブラウンがゴスペルを歌って主人公を触発させたシーンに感動して、「音楽やりてえ」と思い、書くこと・コメディー・音楽に憧れを抱くようになった。

10歳の時の作文では、詩人になりたい、作詞家になりたいので音楽を頑張ります、などと綴っていた。

このように、小学校時代から音楽、演劇、物書きの道に憧れ、大人になってもそこからブレず、時間をかけて夢を実現するに至った。

中学生になるとオタク風のロン毛姿になっていたが、ギターと演劇を始めた。さらに、高校では演劇の演出を手掛け、2日間の舞台で大成功を収めた。

高校卒業後、18歳で一人暮らしを始めた。音楽活動では、SAKEROCKというバンドを組んだ。

22歳で宮藤官九郎のいる「大人計画」に直談判で入ることに成功した。25歳だった2006年の宮藤官九郎演出舞台「ウーマンリブ先生」では、1時間50分にわたって全裸で出演しなければならず、お腹が弱かったため毎日アンパンだけ食べて過ごしたそうだ。

一方、音楽活動では、2007年にはバンド・SAKEROCKで嵐の主演映画「黄色い涙」で音楽を担当した。2010年には元YMOの細野晴臣の誘いでソロデビューした。

駆けだしの頃は音楽と演劇と1つに絞るべきとよく言われたそうだが、星野本人は「両方やりたいなあ」と思い続けてきたという。

その後、俳優業では2014年には日本アカデミー賞新人賞を受賞し、ミュージシャンとしては2016年にリリースした「恋」が大ヒットした。星野としては、時間はかかったが両方やってきてよかったと思っている。

名古屋でライブをした時に、嵐の松本潤が星野とスタッフのためにおすすめの店を予約してくれ、星野の生まれた年のワインまでプレゼントしてくれた、というエピソードも披露された。

星野は2019年2月から、国内男性ソロアーティストでは5人目の5大ドームツアーを開催する。一方で、小型船舶操縦士の免許を取りたいという夢があるそうだ。

*星野源の2018年8月20日配信リリースの「アイデア」