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『Who is Princess?』から5人組PRIKIL誕生、とにかく可愛い! NiziUやKep1erと何が違う?

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なぜサバ番『Who is Princess?』はNiziUの『Nizi Project』やKep1lerの『ガルプラ』ほど話題にならなかった?
FNCはガールズグループで成功実績がなく、日本の女性アイドル市場は秋元康への忖度がありそう、という不安

2022年1月23日の日本テレビ系「シューイチ」生放送で、サバイバル・オーディション「Who is Princess?」からついに5人のデビューメンバーが決定し、5人組ガールズグループ「PRIKIL」(プリキル)として5月のデビューを目標に準備中であることが発表された。また、5人のメンバーが初登場して、ファイナル課題曲「FUN」の生パフォーマンスを披露した。

全容はHuluで配信されるが、「シューイチ」のファイナルダイジェストで、ホスト役の西川貴教がデビューメンバー5人を、[1] UTA(14)、[2] RINKO(14)、[3] RIN(13)、[4] YUKINO(14)、[5] NANA(14)の順に発表した。

筆者は「シューイチ」のダイジェスト版しか観ていなかったが、オーディション中から可愛くて華があるなと思っていたYUKINOとNANA、そしてメインボーカルが張れそうなRINKOが含まれたことに、驚きはなかった。

ダンスの実力がもっと高い練習生もいたが、日本市場で人気を得ることや、今後の伸びしろも期待できることを優先して、5人全員が可愛いビジュアルの中学生(13~15歳)という結果になったのだろう。

筆者はガールズグループの記事を書くことは滅多にないが、もちろん人気グループはチェックしているし、音源を購入することもある。

なぜサバ番『Who is Princess?』はNiziUの『Nizi Project』やKep1lerの『ガルプラ』ほど話題にならなかった?

PRIKILが誕生したサバイバル・オーディション「Who is Princess?」は、「シューイチ」のダイジェスト版のみ全回観たが、NiziUが誕生した「Nizi Project」やKep1erが誕生した「Girls Planet 999: 少女祭典」に比べて、世間の反応が鈍いことが、ちょっと心配だった。

NiziUの場合は、何と言っても所属事務所が韓国大手のJYPエンターテインメントで、プロデューサーが超有名人のJ.Y.Park(パク・ジニョン)で、既にTWICEやITZYといったガールズグループを世界的に成功させた実績があり、JYP所属なら間違いなく売れるだろう、との期待があった。

実際、NiziUのメンバー9人はビジュアルの実力も非常にレベルの高い逸材ばかりだ。日テレの「スッキリ」での「Nizi Project」の紹介の仕方がとても上手だったこともあり、プレデビュー時点でメディア露出が非常に多くなって、爆発的人気を得ることができた。

その後、韓国アイドルに倣って、NiziUのカムバック(新譜リリース)時以外のメディア露出が減り、ファン向けのコンテンツ供給が減ったことで、一部のライト層のファンが離脱してしまった。しかし、NiziUの人気と実力は本物であり、今後も進化を続け、グローバルでも人気を得て行けるだろうと思っている。

一方、9人組ガールズグループ・Kep1erが誕生した「Girls Planet 999: 少女祭典」は、Mnet放送の大人気のファン参加型サバイバル・オーディション「PRODUCE」(プデュ)シリーズの後継番組だから、オーディション中からファンの熱量が大きかった。所属事務所はオーディションを放送したMnetの母体・CJ ENMの傘下のWAKEONE ENTERTAINMENTだ。

Kep1erのメンバーに日本人は2人、中国人は1人しか入れなかったのはショックだったが、デビュー曲「WA DA DA」の中毒性と破壊力は抜群で、新人としては破格の大成功デビューを飾った。個人的には、早く日本デビューしてほしいと思っている。

では、オーディション「Who is Princess?」がなぜ「Nizi Project」や「Gils Planet」ほど日本で盛り上がらなかったのか、と言うと、事務所が韓国大手でないこと、プロデューサーが誰かはっきりしていなかったこと、「シューイチ」での紹介の仕方が「スッキリ」ほど上手でなかったこと、練習生のレベルが日本の既存アイドルよりはずっと高いものの「Nizi Project」や「Gils Planet」には及ばなかったこと、などが挙げられるだろう。

FNCはガールズグループで成功実績がなく、日本の女性アイドル市場は秋元康への忖度がありそう、という不安

「シューイチ」では最後まで「Who is Princess?」の練習生たちの所属事務所が明かされなかったが、韓国のFNC ENTERTAINMENTの日本法人だ。

本国のFNCの所属アーティストで筆者が知っているのは、2021年にMnetで放送されたボーイズグループ・コンテスト番組「KINGDOM: LEGENDARY WAR」に出演していたSF9と、男性ロックバンドのCNBLUEだけだ。

FNCはガールズグループを世界的に成功させた実績がないのに、日本でガールズグループを売り出して上手く行くのだろうか、と素朴な疑問を感じたK-POPファンも多いだろう。

また、「Who is Princess?」では、誰がこのガールズグループのプロデューサーなのかが、ほとんどの期間で不明だった。出演していた西川貴教はホスト役・番組進行役で、ダンスのトレーナーのベ・ウンギョン先生とボーカルのトレーナーのりょんりょん(佐藤涼子)先生は、オーディションの途中過程で脱落メンバーの選定に関与していたが、最終デビューメンバーの決定者ではなかった。

「シューイチ」のみで追っていた者にとっては、やっとデビューメンバー決定の最終回になって、"審査員"として「FRIDAY (GALACTIKA*)」という男性が顔を出してコメントした(たとえばNANAについて「人を惹きつけられる能力がある」など)。

この人はファイナルの課題曲でPRIKILが「シューイチ」で初披露した「FUN」の作曲者でもある。この人がプロデューサー役だったようだが、おそらくFNC幹部らと協議の末、最終的なデビューメンバーを決定したのだろう。実力優先というよりも、あくまでも日本市場で人気が得られやすそうな可愛い子を優先した、という感じがある。

FNCという韓国事務所が日本のテレビ業界に所属アーティストを出演させた実績としては、CNBLUEのNHK Eテレ「テレビでハングル講座」の2021年8月マンスリーゲストとしての出演ぐらいしか、記憶にない。

幸い日テレが「Who is Princess?」を取り扱ってくれたという幸運に恵まれたが、秋元康が牛耳っているとみられる日本の女性アイドル市場で、FNC所属のPRIKILがどれだけテレビの音楽番組等に出演できるのか、不安を感じてしまう。

ジャニーズ以外の国内ボーイズグループがなかなかメジャーな音楽番組に出演できていないが、たとえばモーニング娘。のような国内実力派女性アイドルグループも、近年地上波の音楽番組で見かけることが少なくなったのは、テレビ業界の秋元康への忖度ではないか、という見方が根強い。なお、NiziUの事務所の大手・JYPエンターテインメントと大ボス・J.Y.Parkは別格だから、日本のテレビに問題なく出演できる。

一部K-POPファンがさらに心配しているのは、PRIKILの5人の女の子たちが今後強いられるかもしれない、劣悪な環境での共同生活だ。FNCで成功できなかったガールズグループの先例、もしくは韓国の大手以外の芸能事務所の新人アイドルグループの先例に倣うと、売れなければ数人相部屋のタコ部屋は当たり前だから、プライバシー・ゼロの辛い共同生活になるのではないか、と案じている。

PRIKILがデビュー曲に恵まれて、いっぱいメディアに出れますように!



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