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・NewJeansが専属契約の本訴訟でも敗訴の可能性大との見方が強まる、しかも裁判は3年以上
・裏でNewJeansを率いている模様のミン・ヒジンは聖人君主ではない―パワハラの一部が認められた
・今ならまだADORに戻れる→ミン・ヒジンでないPDと音楽活動、イジワルされたら『信頼関係の破綻』
・ADORと戦う道を選ぶなら、ADORは当面は優しいが、いずれNewJeansに牙をむく
・ニュジも親もミン・ヒジンに心酔し恩義も感じているが、一部ファンはADORとの和解を求め始めトラックデモ
HYBEの子会社レーベルADORとの契約解除を宣言したNewJeansの5人（「NJZ」と自ら改名）を相手取って、ADORが起こした「企画会社の地位保全及び広告契約締結など禁止の仮処分申請」がソウル中央地裁・民事合議50部に認められたことで、NewJeansへの風向きが明らかに変わってきた。
韓国の弁護士が、専属契約をめぐる本訴訟でもNewJeansの敗訴の可能性が高いとの見方を示し、NewJeansの一部ファンも勝ち目がないと感じ、2025年3月27日にHYBE社屋前でNewJeansにADORとの和解を求めるトラックデモを行った。
ミン・ヒジンのパワハラが一部認められたことも、ミン・ヒジンに地獄の果てまでついて行くことへの危険性を、予感させたようだ。
だが、NewJeansもその親も、ミン・ヒジンに心酔し、義理も感じていて、また、HYBEが嫌いすぎて、このまま茨の道を貫きそうだ。
NewJeansが専属契約の本訴訟でも敗訴の可能性大との見方が強まる、しかも裁判は3年以上
ソウル地裁がNewJeansの独自活動を禁じるADORの仮処分申請を認めたことで、専属契約をめぐる本訴訟でもNewJeans側が敗訴する可能性が高いとの見方が広まりつつあるようだ。
たとえば、スポーツソウル日本語版の2025年3月27日配信の記事が、専属契約をめぐるADORとNewJeansの本訴訟でもNewJeans敗訴の可能性が高い、という韓国の弁護士の見解を紹介している。
記事によると、ある弁護士が匿名で掲示板に「NewJeansとADORの未来」というタイトルで以下の見解を示しているという。
「NewJeansの訴訟は、本案でも敗訴する可能性が非常に高い。問題は控訴、上告まで行った場合、確定まで最低3年以上かかると予想されるが、その頃にはアイドルの寿命や現在の世論、音楽市場とトレンドの変化スピードを考えたとき、一体この争いがNewJeansにとってどんな利益があるのか疑問を抱かざるを得ない」
一方で、NewJeansの5人を支持する元裁判官のイ・ヒョンゴン弁護士は、「ADORとNJZの信頼関係が取り返しがつかないほど破綻した事実さえ立証すればよい」と述べている。過去の判例には、信頼関係の破綻が契約解除理由として認められたケースもあるという。
結局のところ、以前から予感されていた通りの展開だ。
仮処分申請の段階で、NewJeans側は、ADORとの信頼関係が破綻したという明確な証拠を示すことができなかった。
本訴訟でNewJeans側は今まで示せなかった強力な証拠を示して勝訴することに自信があるなら、このまま徹底的に争ってもいいかもしれないが、判決が確定するまで3年以上かかりそうだ。
現実には、敗訴する可能性が非常に高く、3年以上を裁判に費やしていくうちに、NewJeansの人気は低下の一途をたどる。
しかも、騒動が勃発した2024年の春の段階では、世論はミン・ヒジンやNewJeansに同情的だったが、今では批判的な声が増えている。特に、NewJeansが米タイム（TIME）誌のインタビューで、韓国音楽業界ひいては韓国にも批判的だったことが、多くの韓国人の反感を呼んでしまった。
裏でNewJeansを率いている模様のミン・ヒジンは聖人君主ではない―パワハラの一部が認められた
NewJeansの5人は、あくまでも自分たち5人だけですべて意思決定しているように述べてはいるが、背後で彼女たちを操っているのはミン・ヒジンを筆頭とする大人たちだ、と誰もが思っている。
ミン・ヒジンをはじめとする大人たちの支援なしに、10代後半から20歳前後の彼女たち5人だけで、香港の音楽フェス出演の契約を締結し、新曲を制作してそのステージで披露することができた、とは誰も思っていない。
世間の多くの人も筆者も、ミン・ヒジンのクリエイターおよびプロデューサーとしての才能は認めているが、果たしてADORという芸能事務所・レーベルの経営トップとしては、尊敬に値する人物だったかについては、疑問の余地がある。
韓国政府・雇用労働部傘下のソウル地方雇用労働局は最近、ADORの元社員によるミン・ヒジンに社内いじめをされたとの申告の一部を認め、ミン・ヒジンに過怠金処分を課した。
ミン・ヒジンは聖人君主ではなさそうだ。NewJeansが今後地獄の果てまでミン・ヒジンについて行って大丈夫だろうか？また、ミン・ヒジンは、NewJeansの5人の人生を背負えるのだろうか？
かつてのHYBE側の主張を思い出すと、HYBEのバイアスがかかってはいるが、ミン・ヒジンには自分勝手なところもあった。
ミン・ヒジンは当初は新人ガールズグループの音楽制作を担当する立場ではなかったが、強引に主張を続けて、最終的には音楽制作担当者を、パン・シヒョクから自分に変えさせた。これが、パン・シヒョクとの不仲の大きな理由の１つとみられている。
その後ミン・ヒジンは新設のADORの代表取締役に就任しており、ADORのトップとして、社員や所属アーティストのNewJeansのために、HYBEの筆頭株主で事実上の最高意思決定者のパン・シヒョクとの関係改善に努めるべきだった。しかし、ミン・ヒジンはそうしなかった。
ミン・ヒジンが将来、新天地で年齢を重ねて大人になったNewJeansを再びプロデュースするようになった場合、もし上手くいかなかったら、ミン・ヒジンはどうするつもりなのか。5人に見切りをつけて、自分が得意な10代の少女たちのグループを新たに作りたくなるのではないか。
今ならまだADORに戻れる→ミン・ヒジンでないPDと音楽活動、イジワルされたら『信頼関係の破綻』
今NewJeansの5人には、選択肢がある。直ちにADORに謝罪して戻るか、あくまでもミン・ヒジンに地獄の果てまでついて行くかだ。
ADORに直ちに謝罪をして戻れば、ミン・ヒジンではない新しいプロデューサーの下で、HYBEの資金力と知名度を使って再び世界で活躍することが、ぎりぎり可能かもしれない。
HYBE・ADORは心の中でNewJeansを苦々しく思っていても、世界に向けて、自分たちは“寛大な良い会社”で、ミン・ヒジンがいなくてもNewJeansを大ヒットさせられる能力がある、とアピールしたいだろう。
多くのファン（Bunnies）も、ミン・ヒジンのプロデュースでなければNewJeansを応援しない、とは言わないだろう。ファンなら推しの選択を尊重するはずだ。
もちろん、ADORに戻ったNewJeansの5人が飼い殺しにされたり、見えないところでイジワルされる可能性はあるが、その時こそ「信頼関係の破綻」の証拠をしっかり揃えて、専属契約解除の訴訟を起こせばいい。
ADORと戦う道を選ぶなら、ADORは当面は優しいが、いずれNewJeansに牙をむく
NewJeansがあくまでもADORと全面的に戦う道を選ぶ場合、ADORは本訴訟で勝つまでは、表面的にはNewJeansに優しい言葉をかけ続け、「信頼関係の破綻」はない、という態度を見せるだろう。
しかし、HYBE・ADORはいずれ、どこかのタイミングで、おそらく勝訴が確実になり、かつNewJeansの人気がかなり低下してから、NewJeansに牙を向けるだろう。
NewJeans側こそ契約違反だとしてクビにする方針に転じ、違約金だけでなく、損害賠償も請求するかもしれない。
ニュジも親もミン・ヒジンに心酔し恩義も感じているが、一部ファンはADORとの和解を求め始めトラックデモ
現在までのところ、NewJeansの5人と彼女たちの両親らは、ミン・ヒジンに心酔していると同時に、恩義も強く感じていて、どこまでもミン・ヒジンについて行くとの一択を貫きたいようだ。
しかし、負け戦と分かっていながら、今後長い月日を訴訟に費やし、その間に世界中のファンも減るという茨の道を選ぶのが、果たしてNewJeansの5人にとって最善の選択なのか、今やファン（Bunnies）の中にも、考えが変わり始めた人がかなりいるようだ。
3月27日には、そうしたファンがHYBE社屋の前で、トラックデモを行った。トラックの荷台のモニターに、以下のようなメッセージがデカデカと表示された。
「勝算のない戦い」「天文学的な巨額の違約金」「損害賠償の訴訟、しっかりしろ」「BunniesはNewJeansを尊重するが、危険な道を行くのを放ってはおけない」
つまり、こうしたファンたちは、今やNewJeansにHYBE・ADORとの和解を求めるようになっているのだ。ニュジたちよ、目を覚ませ！だ。
NewJeansはこのトラックデモを見て、どう思うだろう。
客観的に見ると、ミン・ヒジンは本当にNewJeansの5人のためを思うなら、彼女たちを囲い込んで茨の道を歩ませるのではなく、手放してADORに返すことも、考えるべきではないか。
だが、ニュジたちも彼女たちの両親たちも、ミン・ヒジンに心酔していて、また、HYBEが嫌いすぎて、周りの人が進言しても、聞く耳持たずになっているような気がする。
ならば、破滅への道なのか、奇跡の逆転があるのか分からないが、とことん貫くしかなさそうだ。
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