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・KGがストーリーズで暴露『JYPは非公開の仲裁を主張、私は公開を求めている』
・アメリカ人・KGは元々自由なソロアーティスト活動をしていた→K-POPの縛りが苦痛、違約金も納得できない
・JYPはVCHAカムバックや『L2K』への悪影響を避けたい
・KGのインスタ・ストーリーズでの声明文の原文
K-POPのJYPエンターテインメントの北米6人組ガールズグループ・VCHA(ヴィチャ)から離脱したKG(17)が、2024年12月7日に起こした専属契約解除のための訴訟に関して、2025年2月28日に自身のインスタグラムのストーリーズで、JYPは非公開の仲裁、KGは公開裁判を望んでいることを、明らかにした。
KGがストーリーズで暴露『JYPは非公開の仲裁を主張、私は公開を求めている』
KGはオーディション「A2K」で結成された米国現地化ガールズグループ・VCHAの6人のメンバーの1人だったが、グループを離脱し、宿舎も出て、虐待と不当な待遇を受けたとして、アメリカの裁判所に、JYPエンターテイメントを相手取って、民事訴訟を起こした。
KGが2025年2月28日に自身のインスタグラムのストーリーズに掲載した声明文を日本語に仮訳すると、以下の感じだ。
「3月6日の朝、私は初めての法廷審問に出席します。この法廷審問は公開され、この事件が仲裁に進むか法廷での裁判となるかを決定する重要なものです。
JYP Entertainmentは仲裁を主張しています。仲裁は、すべての手続きが非公開で、非公開に処理され、結果と真実が一般から隠蔽されることを意味します。
しかし、私はこの事件が法廷で裁判官の前で審理され、私のすべての文書と証拠が公開されるように求めています。法廷は私の法的権利を保護する上で最善で、私が脅されて沈黙することを防いでくれます。
この件とこの事件の結果については、引き続きお知らせします」
(英語原文は下記に掲載)
アメリカ人・KGは元々自由なソロアーティスト活動をしていた→K-POPの縛りが苦痛、違約金も納得できない
KGはオーディション「A2K」に参加する前から、個人でアーティスト活動をしており、高い歌唱力に加え、楽器演奏・楽曲制作もこなす才能を発揮していたが、ダンスの経験は少なかった。元々ソロアーティスト向きだったのだ。
だからこそ、JYP USAから、体重管理のための食事制限を含め、私生活上のさまざまな制約を課されたことが、KGにはかなり苦痛だったと思われる。
また、KGがJYPとの話し合いをやめて訴訟に踏み切った理由の1つには、膨大な違約金の問題もあるのではないか、と思われる。これが、一般的アメリカ人には、奴隷契約のように思えて、納得がいかない可能性はある。
KGのVCHA離脱が、JYPに問題があったから、と認められれば、KGが支払うべき違約金が減免される可能性があるのではないか。これは、NewJeansのHYBE・ADORへの契約解除宣言でも用いられた論理だ(韓国の裁判所が認めるか否かはまだ分からない)。
多くのK-POPファンは、新人アーティストの食事や私生活への制限や、辞める場合の違約金などについては、それが正しい・正しくないを論じるまでもなく「それが慣例」「そういうもの」と思ってきた。
だが、自由に暮らしてきた、権利に敏感なアメリカ人にとっては、耐えがたい人権侵害に思えるかもしれない。そうなると、K-POP大手事務所が進める現地化戦略も、欧米では日本のように上手くは行かない可能性が浮上する。
ただ、KGは自分の個人的な問題を、K-POP業界全体の問題という大きな話に広げようとしており、今後この訴訟がKGの思い通りに進展していくかどうかは、分からない。
JYPはVCHAカムバックや『L2K』への悪影響を避けたい
JYPとしては、KGとの闘争が非公開にされることを望んでいるが、KGはJYPから受けた仕打ちをすべて公開して、アメリカ世論に訴えたいから、公開裁判を望んでいる。
筆者個人的には、KGのVCHAとしての活動期間中に一体なにがあったのか知りたいし、K-POP特有の私生活制限や違約金について、アメリカの司法がどう判断するか気になるので、公開裁判にしてほしいなという気持ちはある。
JYPは、今後KGが離脱したVCHAのカムバックを計画しているし、ラテンアメリカで「L2K」のオーディションを行おうというのだから、JYPに関して何らかの悪い評判が出てしまうと困るだろう。
JYP USAが、何か都合の悪いことが発覚するのを恐れて、非公開を望んでいるのではないか、と気になる。何か非があったのなら、隠蔽してもいずれ発覚するだろうし、むしろ非を認めて謝罪したほうが、KGだけでなく、世間も納得するだろう。
一方で、KG個人がK-POPシステム全体を正すみたいなことは無理だろうと思うし、KGは違約金さえ免除されれば、あとは守秘義務を課されても、納得するのではないか、という気もする。
KGのインスタ・ストーリーズでの声明文の原文
Statement
On the morning of March 6th, I will attend my first court hearing. This court hearing will be open to the public and is crucial as it will determine whether the case proceeds to arbitration or through the court of law. JYP Entertainment is advocating for arbitration, which would mean all proceedings are handled privately, behind closed doors, shielding the outcome and the truth from the public. I, however, am fighting for this case to be heard in a court of law, in front of a judge, where all my documentation and evidence are made public. A court of law provides me the best protection for my legal rights and prevents me from being bullied into silence.
I will keep you updated on this matter and the outcome of this case.
-KG
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