(目次)・TOP
・久々の面白いオーディション番組、プデュに近い、日本人には厳しい状況かも
・投票はスマホのMnet Plusアプリで
・練習生入場―日本人タクトがクローズアップされる、PENTAGONのフイ登場に一同騒然
・専門家『マスター』陣が実力レベルを判定する『STAR LEVEL TEST』開始
・『LOUD』出身ハルトがバレエの連続ターン披露、日プ2出身アントニーはPR不足か
・アメリカ出身のジェイがスター性・存在感を発揮
・中国YUE HUA所属ジャン・ハオ(Gセンター)はバイオリン披露、ハン・ユジンは中学3年のカリスマ
・ソン・ハンビン(Kセンター)はワッキングで注目、カナダ出身・マシューとCUBE時代に仲よしだった
・東京出身のイチカら3人がPENTAGON『ピンナリ(Shine)』披露、しかし主役はフイに
・2023年2月2日の第1話放送終盤でのリアルタイム順位のTOP20
グローバル・ボーイズグループを誕生させるサバイバル・オーディション「BOYS PLANET」(ボイプラ)の第1話が、2023年2月2日(木)20時よりMnetとABEMAで放送された(ABEMAは日本語字幕もしくは同時通訳付きで、7日間見逃し配信あり)。
初回はK(韓国)グループ48人とG(グローバル)グループ48人が、所属事務所ごとや国・地域ごとのチームまたは個人単位で入場し、それぞれが専門家「マスター」たちに実力を判断してもらうためにパフォーマンスを披露した(前半)。
久々の面白いオーディション番組、プデュに近い、日本人には厳しい状況かも
久しぶりに面白いオーディション番組に出会えたと思うし、ここからとても魅力的なグローバル・グループが誕生する予感がする。
出演者はビジュアルもいいし、デビュー経験者や韓国芸能事務所で鍛えられた練習生が多くて実力が高い。セット等も豪華だし、MCはいないが専門家「マスター」たちが盛り上げ上手で面白い。ダンス・マスターのLIP Jに至っては、突然ステージに上がって人気練習生・ハンビンとワッキング掛け合いを披露した。
番組名は2021年の「Girls Planet 999: 少女祭典」の男性版という体裁だが、内容的には、その前身だった「PRODUCE」(プデュ)シリーズに近いようだ。だから面白い。
1つ確実なのは、これだけビジュアルと実力を備えた練習生だらけだから、番組スタッフに気に入られて、放送で映る十分な尺がもらえた練習生だけが、視聴者に魅力を届けることができ、勝ち残って行けるということだ。いくらイケメンで実力があっても、放送で映らなければ埋もれたままで、デビューできる9人として勝ち残れない。
この点、17人いる日本人練習生者には、早くもかなり厳しい状況になりつつある。第1話ではたっぷり映る尺がもらえたのはタクト(豊永拓斗)とハルト(前田晴翔)くらいだった。
番組終盤の第1回目のリアルタイム順位発表では、最高が9位のアントニー(飯沼アントニー)で、次が11位のヒロト(井汲大翔)、それから14位がケイタ(寺園佳汰)、20位がタクト(豊永拓斗)だった。今後、新たに脚光を浴びる練習生が続出するから、最初に順位が上位でも、全く安泰ではない。日本人練習生を推している人は、是非投票してほしい。
投票はスマホのMnet Plusアプリで
途中の脱落者と最終デビューメンバーは、グローバル視聴者(「スタークリエイター」)による投票のみに基づいて決定される。韓国国内視聴者票と韓国外視聴者票が1対1の比重で扱われる。韓国の視聴者のほとんどは韓国人に投票すると予想される。日本人でデビュー組に残れるのは、1~3人にとどまりそうな気がする。
今回は、スマートフォンのMnet Plusアプリ(無料)で登録した人のみが投票できる。筆者もアプリをダウンロードして「BOYS PLANET」に入って投票してみた。なかなか投票サイトに繋がらなくて焦ったが、何度もトライして何とか投票できた。
練習生入場―日本人タクトがクローズアップされる、PENTAGONのフイ登場に一同騒然
以下は、第1話中の印象に残った場面・練習生だ。
入場の際にクローズアップされた日本人練習生は、話題のタクト(豊永拓斗)だった。2007年11月13日生まれ、埼玉県出身のタクトは、全員でのシグナルソング「Here I Am」のパフォーマンスでエンディング妖精の1人として映る幸運に恵まれていたが、自分のフルネーム「トヨナガタクト」を連呼するいっぷう変わったエンディング妖精だったので、注目を浴びた。
また、最後に入場したのがCUBEエンターテインメントのボーイズグループ・PENTAGONのリーダーで音楽プロデューサーのフイ(イ・フェテク)だったため、練習生たちは騒然となった。兵役から除隊後1週間で「BOYS PLANET」に参加となったフイは、いきなりアカペラで熱唱し、凄い歌唱力で拍手喝さいを浴びた。
フイは、マスターたちによるレベル審査でPENTAGONの「ピンナリ(Shine)」のパフォーマンスを披露した日本人チームのステージを観て、泣いていた。フイが「BOYS PLANET」からデビューできてもできなくても、PENTAGONは7年契約満了となる今年に解散の危機に瀕しているのかもしれない。
専門家『マスター』陣が実力レベルを判定する『STAR LEVEL TEST』開始
入場が終わると、番組の説明のナレーションを経て、専門家「マスター」陣が練習生たちのチームごともしくは個人でのステージ・パフォーマンスを観て実力レベルを最大4つの星の数で評価する「STAR LEVEL TEST」が始まった。星の総数が最も多いチームには、ベネフィットとして、次のテスト(シグナルソングテスト)の課題曲を1日早く公開してくれるという。
専門家「マスター」陣:
・ボーカル: イ・ソクフン、ソルジ(EXID)、イム・ハンビョル
・ラップ: pH-1
・ダンス: ペク・クヨン、チェ・ヨンジュン、LIP J
『LOUD』出身ハルトがバレエの連続ターン披露、日プ2出身アントニーはPR不足か
2組目、Gグループでは1組目として、WAKEONE所属の韓国人でない3人組が登場した。「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」(日プ2)のファイナリストだったアントニー(飯沼アントニー)、2021年の韓国オーディション番組「LOUD」に参加していたハルト(前田晴翔)、およびミンの3人だった。自己評価の星の数はアントニーが2つ、ハルトが3つ、ミンが3つだった。
3人が披露したのはNCT DREAMの「Glitch Mode」だった。ハルトとミンはアクロバットで観客席の練習生たちの歓声を浴び、アントニーは可愛さをアピールしていた。アントニーは日プ2ではボーカル力が高く評価されていたのに、この曲ではソロでじっくり歌うパートがなく、自身の魅力を十分にPRできたとは思えなかった。
ハルトはパフォーマンスの途中でヘッドセットのマイクが落ちてしまったが、上手く対処して、マスターに褒められた。さらに、ターンが上手だったと褒められ、バレエをやっていたと明かすと、その場でリクエストされてバレエのつま先立ち連続ターン30回を披露し、絶賛された。結果、マスター陣によるハルトの評価は「オールスター(星4つ)」に昇格した。
アメリカ出身のジェイがスター性・存在感を発揮
Gグループのアメリカ出身の2人のチームのメンバーのうち、茶髪で西洋人の顔立ちのジェイが、存在感を発揮した。アカペラで「You guys know this song? ♪Hey, ladies and gentlemen, what’s you wanna do baby」と歌い始めた。踊りながらの歌も安定していたし、スター性があった。ボーカル・マスターのイム・ハンビョルに「コーラスのところが最高でした」と褒められた。ジェイはマスター陣から「オールスター(星4つ)」の判定をもらった。
中国YUE HUA所属ジャン・ハオ(Gセンター)はバイオリン披露、ハン・ユジンは中学3年のカリスマ
Gグループの中国YUE HUAエンターテインメント所属の4人組の最年長メンバーは、全員でのシグナルソング「Here I Am」の2人のセンターのうち1人(Gグループセンター)を務めたジャン・ハオだった。大学では音楽教育学科の3年生で、バイオリン専攻だがビオラ、ピアノ、チェロも習っていて、音楽教師の資格も得ていたが、高校時代からK-POP大好きだったという。
チームのパフォーマンスの前に、ジャン・ハオはバイオリン独奏を求められ、「そんなに高くないです。1000万ウォンくらい(約100万円)」というバイオリンを上手に弾いた。
チームのパフォーマンスはNCT 127の「英雄; Kick It」を披露した。全員上手だったが、特にジャン・ハオはマスターから「ダンスが上手」と褒められた。ジャン・ハオの長音ボーカルが安定的で響き渡っていた。事前の自己評価では4人とも「オールスター(星4つ)」としていたが、マスターの評価ではジャン・ハオのみが「オールスター(星4つ)」で、他の3人は星3つだった。
続いて、Kグループ(在韓国)の中国YUE HUAエンターテインメント所属の4人組が、全員黒衣装で登場した。童顔のチ・ユンソ、メインボーカルのユ・スンオン、2007年生まれ・中学3年生のカリスマ末っ子・ハン・ユジン、長身で色白・明るい茶髪のキム・ギュビンの4人だった。全員自己評価は「オールスター(星4つ)」と、自信を見せていた。
チームのパフォーマンスはオリジナルのイントロで始まったが、まさかのNCT 127「英雄; Kick It」だった。つまり、同じ事務所のGグループの4人と同じ曲だった。長音ボーカルの部分がめちゃ上手だった。ダンスも素晴らしく、ダンス・マスターのLIP Jが「Bravo!」と叫んだ。
特に上手だった末っ子・ユジンについて、マスターのチェ・ヨンジュンが「ユジンはペク・クヨン・マスターとダンスのスタイルが似ている」と述べ、ダンス歴を尋ねた。すると、現在中学3年生のユジンは「ダンスは中学2年生から習った」と答えた。まだ1年しか経っていなかったので、マスター陣が驚いた。
キム・ギュビンが「他のダンス、ポップを見てください」「チェ・ヨンジュン・マスターが組んだレピールをやってもいいですか?」とアピールし、1人で靴を脱いでポッピンのソロダンスを披露した。めちゃ上手で、マスターから褒められた。4人全員「オールスター(星4つ)」の判定だった。
ソン・ハンビン(Kセンター)はワッキングで注目、カナダ出身・マシューとCUBE時代に仲よしだった
Gグループのカナダ出身のソク・マシューは単独で登場した。色白で愛嬌がある EXOシウミンに似ているとの声も上がっていた。英語・韓国語・フランス語の3カ国語が得意ということで、フランス語を喋るようリクエストされたが、「ボンジュール」と喋り始めるも上手く喋れなかった。得意なポジションについては、「前はダンスが得意でしたが、他の子たちが上手なので今は曖昧です」と述べた。
シグナルソング「Here I Am」の全員パフォーマンスでKグループのセンターを務めたソン・ハンビンが、「マシューとはCUBEエンターテインメントの時に一緒に住んでいて、本当に仲が良かったです」と明かした。マシューも、過去にカナダに帰ろうと思った時にハンビンと話して踏みとどまったことがあったと述べた。
ハンビンがマシューのソロ・ステージを見ながら涙していた。マシューはボーカル・マスターのイム・ハンビョルに歌を褒められ「シャープが上手ですね」と言われた。ジャンプしながら音程がブレなかったことも評価されたが、判定は「3スター(星3つ)」だった。
続いて、ソン・ハンビンが1人で登場した。過去にマシューと一緒にCUBEエンターテインメントの練習生をしていたが、現在はスタジオグライド所属だという。
ハンビンは「アイドルを志す前にダンサーとして活動していた」「ワッキング(腕や胸を使う)というジャンルを2年ぐらい練習しました」と述べた。するといきなり、ステージにLIP Jが上がって来て、ハンビンと即興掛け合いワッキング・ダンスをした。ハンビンは称賛を浴びた。
ハンビンは「ボーカルはこれから学んでいきたい」「練習生をしていましたが、未熟なところがあって事務所を出る事になりました。バックダンサーをしながらアイドルを目指した」と述べた。
ハンビンは自身のソロステージでは、ダンスがめっちゃ上手で、途中でアイドル的仕草を入れていた。ファルセットを上手く使っていた、と褒められた。しかし、LIP Jとのワッキングは良かったが、自分のステージでは魅力が出しきれていなかったとのことで、「3スター(星3つ)」の判定になった。
東京出身のイチカら3人がPENTAGON『ピンナリ(Shine)』披露、しかし主役はフイに
Gグループの東京出身の3人のチームが登場した。イチカ(上原一翔)、イツキ、オジュだった。登場すると、「カワイイ!」との声が上がった。
制服っぽい衣装でパフォーマンス前からPENTAGONの「ピンナリ(Shine)」だと囁かれ、曲が始まるとやはりそうだった。「フイ先輩の曲」と言われた。弾けるような元気いっぱいのパフォーマンスだった。
しかし、主役が作曲者のフイになってしまった。
フイは彼らのステージを観ながら涙ぐんでいた。この曲の作曲者としてフイがコメントを求めれ、フイはしばらく言葉に詰まり、こう述べた。
「最も幸せだったのが『ピンナリ(Shine)』の活動をしていた時だったので、当時が恋しくなったんです、その時間が。楽しく拝見しました。原曲を作った者としてありがたかったです」「練習生の姿に、僕もああだったなと思いました。本当に寂しいです。イ・フェテク1人でステージをいっぱいにしなければならない」
第1話の最後にステージに登場したのは、CUBEエンターテインメント所属のボーイズグループ・PENTAGONのフイことイ・フェテクだった。
フイはパフォーマンス前にコメントを求められ、こう語った。「97人の練習生の皆さんに言いたいことがあります。僕もチャレンジャーの立場としてここに出てきました。先輩だからといって怖がらずに僕に勝ってほしいです」
さらに、フイがインタビューで「本当に上手いと言われたいです。そのために10年以上ステージの上で頑張ってきました」と述べている映像も流れた。
2023年2月2日の第1話放送終盤でのリアルタイム順位のTOP20
1位 ソン・ハンビン(K)(シグナルソングのKセンター)
2位 キム・ジウン(K)
3位 ハン・ユジン(K)(YUE HUAエンターテインメント所属)
4位 イ・ダウル(K)
5位 キム・ギュビン(K)(YUE HUAエンターテインメント所属)
6位 イ・フェテク(K)(PENTAGONのフイ)
7位 ジャン・ハオ(G)(シグナルソングのGセンター、YUE HUAエンターテインメント所属)
8位 アントニー(飯沼アントニー)(G)(「PRODUCE 101 JAPAN」シーズン2ファイナリスト)
9位 キム・テレ(K)
10位 チャ・ウンギ(K)
11位 ヒロト(井汲大翔)(G)(「PRODUCE 101 JAPAN」シーズン1および「創造営2021」に出演。RBW所属)
12位 リッキー(G)
13位 イ・スンファン(K)
14位 ケイタ(寺園佳汰)(G)(「YG宝石箱」に出演していて、現在ボーイズグループCiipherメンバー、ピのR.A.I.N.Company所属)
15位 パク・ゴヌク
16位 マ・ジンシャン
17位 オ・ソンミン
18位 ソウォン
19位 イム・ジュンソ
20位 タクト(豊永拓斗)
K-POPランキング
韓国アイドルランキング
にほんブログ村
BOYS PLANETの記事:
2023年1月17日付 『BOYS PLANET』をABEMAで日本語入り同時無料放送決定、日本人参加者は17人
2023年1月4日付 『BOYS PLANET』個人再生数上位―PENTAGONフイ、Kセンターのハンビン、日プ2アントニーなど
2022年12月30日付 『BOYS PLANET』練習生にPENTAGONフイ、日プ1井汲大翔、日プ2アントニー、LOUD出演者、元TO1
2022年12月20日付 『BOYS PLANET』撮影現場にPENTAGONのフイがいるとの報―まさか参加者側(CUBEならやりかねない)?
2022年11月29日付 『BOYS PLANET』が2023年2月放送開始! 日プ1・2元練習生やLOUD参加者もいそう