Official髭男dismがドリフェスでライブの達人ぶりを発揮

2018年9月17日

9月16日に千葉・幕張メッセで開催された「テレビ朝日ドリームフェスティバル 2018」に初出演したOfficial髭男dismは、ライブの達人ぶりで観客を魅了した。

ドリフェスでは前もってその日のアーティストの出演時間は公表されず、出番の直前の数十秒前にスクリーンに登場アーティスト名が表示されて初めて分かる。Official髭男dismはこの日のトップバッターだった。

島根県出身のOfficial髭男dismは、テレビ朝日系「関ジャム完全燃SHOW」で「売れっ子プロデューサーが選ぶ2017年上半期ベストソング」の3位に楽曲「始まりの朝」が選ばれて、急速に認知度を上げた。

その後、2018年4月クールのフジテレビ系月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」の主題歌にOfficial髭男dismの「ノーダウト」が抜擢された。筆者はこの「ノーダウト」は知っていたが、他の曲はほとんど知らないまま、この日初めてOfficial 髭男dismのライブを聴いた。

サウンド、トーク、観客との対話の達人

いきなりピアノを弾きながらボーカルの藤原聡が「愛なんだが…」を伸びやかかつパワフルな声で歌い出し、自然に踊りたくようなグルーブで観客の心を掴んだ。4人しかないバンドで、コーラスは藤原以外の3人が担当していたが、音が十分厚く聴こえるのはさすがだ。

続けて「異端なスター」、それから「Tell Me Baby」で盛り上がった。元々はピアノPOPバンドという触れ込みだったようだが、ソウルやR&Bやロックの要素が取り入れてある、耳に馴染みやすくノリも良いサウンドだ。

また、藤原はMCの話術や盛り上げ方もなかなか巧みで、ライブの達人だった。まずはバンドの自己紹介で、「Official髭男dism、略して『ヒゲダン』です」と親しみやすく話しかけた。藤原が「初めて見る人、手を挙げてもらえますか？」と観客に尋ねたら、ほとんどの客が挙手したので、若干ショックを受けた模様で、「そうっすよね」と呟いていた。

「115万キロのフィルム」は、若いみずみずしさのある完成に溢れた良い詞だと思った。「犬かキャットか死ぬまで喧嘩しよう！」に入る際には、観客に向かって「急なんですが、コール・アンド・レスポンス・タイムに入りたいと思います！」と宣言して、観客に声を出させたりするのを上手く誘導していた。

藤原はボーカリストとしても実力を見せつけた。特に、最後の「SWEET TWEET」の高音の熱唱は圧巻だった。

セットリスト

1.愛なんだが…
2.異端なスター
3.Tell Me Baby
4.115万キロのフィルム
5.犬かキャットか死ぬまで喧嘩しよう！
6.ノーダウト
7.SWEET TWEET

* Official髭男dismの2017年4月19日発売のミニアルバム「レポート」収録の「始まりの朝」は、「関ジャム完全燃SHOW」で「売れっ子プロデューサーが選ぶ2017年上半期ベストソング」の3位に選ばれた。ミニアルバム「レポート」は、他に「異端なスター」「.犬かキャットか死ぬまで喧嘩しよう！」などを収録。

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