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・日本でだけYouTubeでチーム別パフォーマンス動画とチッケムが観られない(チーム別動画のみABEMAにある)
・HYBEの他のオーディション番組のパフォーマンス動画はYouTubeでも観ることができた→今回の番組は日本の視聴者軽視
・日本の視聴者軽視→日本の視聴者・投票者が低迷→日本人練習生3人が不利になる
K-POPのHYBEが米ユニバーサル傘下のGeffin Records(ゲフィン・レコード)と組んで、アメリカ拠点のグローバル・ガールズグループ発掘のオーディション番組「The Debut: Dream Academy」を、9月2日(土)配信の「【MISSION1】課題・チーム発表」より、本格的に開始した。日本ではABEMA、日本以外ではYouTubeでの配信だ。
ところが、同じHYBEがその直前まで日本で同じくABEMAで配信していた、HYBEのBELIFT LAB所属のガールズグループ発掘オーディション番組「R U Next」に比べて、今回の「The Debut: Dream Academy」は、日本の視聴者へのコンテンツ供給が、他の国の視聴者への供給に比べて、かなり少なくかつ不便で、明らかに日本の視聴者軽視となっている。
最も重要な問題は、パフォーマンス動画が、日本の視聴者だけ、YouTubeで一切視聴できないことだ(2023年9月11日4時現在)。
このような日本の視聴者への差別的扱いは、日本の視聴者のこの番組に対する興味が冷める方向に作用するから、日本でのこの番組への関心が一向に強まらず、日本の視聴者投票も増えず、3人の日本人練習生の投票結果も不利になる。
HYBEは日本人練習生を切り捨てるつもりなのか?
これまではHYBEのアーティストも含め、多くのK-POPアーティストは日本人気、日本での集金を重視してきたが、「The Debut: Dream Academy」はアメリカで十分集金できそうだから、日本のファンがほとんどいなくても結構、ということか。
率直に言って、日本でだけ練習生のチーム別パフォーマンス動画がYouTubeで手軽に視聴できず、個人別フォーカス動画(チッケム)に至ってはどこにも見当たらないのは、不便を通り越して、差別的で不愉快だ。直ちに是正を求めたい。
日本でだけYouTubeでチーム別パフォーマンス動画とチッケムが観られない(チーム別動画のみABEMAにある)
具体的には、日本以外の国の視聴者向けには、MISSION1の4チームのそれぞれのパフォーマンス動画が、2023年9月7日の0時に、YouTubeのHYBE LABELSチャンネルに公開され、さらに、個人別フォーカス動画(チッケム)がYouTubeのHYBE LABELS+チャンネルに公開された(Kstyleの2023年9月7日配信のHYBE新オーディション番組『The Debut: Dream Academy』ミッション映像第1弾を公開)を参照)。
しかし、日本の視聴者は、YouTubeのHYBE LABELSチャンネルのチームごとのパフォーマンス動画も、HYBE LABELS+チャンネルの個人別動画(チッケム)も、視聴できない状態にある。日本でだけ、視聴できないのだ。
日本のネットメディアが一斉に報じたように、4つのチームのチームごとのパフォーマンス動画だけなら、ABEMAの番組サイトで視聴可能だ。しかし、ABEMAの番組サイトに行って探すのもひと苦労な上、個人別フォーカス動画(チッケム)はどこにも見当たらない。
ABEMAでのみパフォーマンス動画が視聴可能というのでは、ABEMAでこの番組を観ている視聴者以外に見つかる可能性はほぼゼロだ。YouTubeという圧倒的に利用者が多いプラットフォームとは、雲泥の差になる。
HYBEの他のオーディション番組のパフォーマンス動画はYouTubeでも観ることができた→今回の番組は日本の視聴者軽視
この番組の直前まで放送されていたHYBEのオーディション番組「R U Next」を含め、ABEMAで日本向けに放送されたオーディション番組のほとんどでは、当たり前のようにYouTubeにパフォーマンス動画を公開しており、番組の存在を知らなかったYouTube視聴者から新規ファンを獲得する一助にもなっていた。
それらのオーディション番組に比べて、明らかに「The Debut: Dream Academy」では、日本の視聴者への動画コンテンツ供給が日本以外の視聴者向けに比べて少ない(チッケムが日本でだけ視聴できない)上、数少ない日本の視聴者向けコンテンツすらもアクセスが不便だ(ABEMAの番組サイトにしかない)。このままでは、日本の視聴者の不満も募るし、番組自体が日本で普及しづらくなる。
元々HYBEのオーディション番組は単調になりがちで、サバイバル・オーディション番組オタクにとってつまらないとの定評がある。しかも、今回の「The Debut: Dream Academy」は日本人視聴者に差別的とも言える、他国の視聴者に比べて少なくかつ不便なアクセスのコンテンツ供給しかない。日本の視聴者が軽視されている。
日本の視聴者軽視→日本の視聴者・投票者が低迷→日本人練習生3人が不利になる
その結果、他のK-POP系オーディション番組では考えられないほど、日本での視聴者数や話題が低迷する事態となっている。
2023年9月8日にグローバルファン投票の中間集計結果が公表された。その時点で、Weverse投票に参加したファンは世界で計124の国・地域に分布していたが、最多の米国からの投票の比率が19.2%だったのに対し、日本からの投票は僅か3.4%にとどまり、フィリピンの14%やインドの6.2%をも下回った(Kstyleの2023年9月9日配信の「HYBE新オーディション番組『The Debut: Dream Academy』最初のミッションの中間集計結果を発表」を参照)。
これまでのほとんどのK-POP系のサバイバル・オーディション番組で、日本からの投票数がトップクラスだったことや、今回は20人の練習生のうち3人(15%)が日本人であることを考えると、驚くほどの不人気だ。
このままでは、日本の視聴者の支持が高いはずの日本人練習生たちが、不利になるだろう。それとも、HYBEは最初から日本人練習生たちを切り捨てたいのか?
HYBEには、日本の視聴者を差別するのをやめて、直ちに他の国の視聴者同様に、YouTubeでチーム別パフォーマンス動画と個人別フォーカス動画(チッケム)を視聴できるようにしてもらいたい。
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「The Debut: Dream Academy」の記事:
2023年9月3日付 HYBE米国拠点グローバル・ガールズGオーディション番組『The Debut: Dream Academy』開始、日本人3人