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・なにわ男子・高橋恭平×INI木村柾哉×FANTASTIC中島颯太 映画『ロマンティック・キラー』週末3日間興行収入は1億円
・映画がヒット作とみなされる目安の興行収入は累計10億円以上
・アイドル映画の現実―公開時週末3日間で興収1億円超の作品は少ない
・『ロマンティック・キラー』3日間興収はなにわ男子・大橋和也W主演の異例のロングラン・ヒット作『君がトクベツ』に届かず
上白石萌歌、なにわ男子の高橋恭平、INIの木村柾哉、FANTASTICSの中島颯太がクワトロ主演を務めた2025年12月12日(金)公開映画「ロマンティック・キラー」が、公開から3日間の週末に約1億円の興行収入を上げた。今のところ、ヒット作とまでは言えないが、アイドル映画としては好調な初動だ。
ただし、異例のロングラン・大ヒット作となった、なにわ男子の大橋和也主演でDXTEENの大久保波留、MAZZELのNAOYA、M!LKの山中柔太朗が出演した2025年6月20日公開の「君がトクベツ」には及ばなかった。
なにわ男子・高橋恭平×INI木村柾哉×FANTASTIC中島颯太 映画『ロマンティック・キラー』週末3日間興行収入は1億円
興行通信社の「CINEMAランキング通信」サイトの2025年12月15日付ニュースによると、上白石萌歌(25)、なにわ男子の高橋恭平(25)、INIの木村柾哉(28)、FANTASTICSの中島颯太(26)がクワトロ主演の2025年12月12日(金)公開映画「ロマンティック・キラー」は12月12日(金)~14日(日)の週末3日間のランキングで初登場4位だった。
「ロマンティック・キラー」の初日から3日間の観客動員数は7万6,000人で、興行収入は1億600万円だった。
ちなみにこの期間の1位は2週目のディズニー映画「ズートピア2」で、3日間の動員数は116万1,000人、3日間の興行収入は16億2,400万円で、累計興収は42億円突破となった。声優陣にはSTARTO ENTERTAINMENTの山田涼介(Hey! Say! JUMP)や堂本光一(DOMOTO)も含まれている。
「ロマンティック・キラー」の公開日からの週末3日間の興行収入の1億600万円はどうなのかというと、ヒット作とみなされるには不十分だが、アイドル映画としては3日間で1億円なら、良いほうだと思う。ただし、アイドル1人ではなく、3人投入でようやく1億円に達した、とも言える。
映画がヒット作とみなされる目安の興行収入は累計10億円以上
一般的に、映画がヒット作とみなされるには、累計興行収入10億円以上が目安となる。累計10億円以上だと、日本映画製作者連盟の年間ランキングで公表される。
ほとんどの場合、映画がロングランヒットになるか否かは、初動の反応次第だ。最初の週末あるいは1週間の客入りが悪いと、上映回数が減らされたり、打ち切られたりする。
公開時の週末3日間の興収が数億円規模だと、累計10億円突破の期待を呼び、ヒットしつつあるという印象になるが、「ロマンティック」のように3日間で1億円程度だと、累計10億円に届くのは、不可能ではないが、容易とも思えない。
筆者は旧ジャニーズの頃からの、アイドルの主演映画の興収のデータを見てきたが、よほどの大人気アイドルでない限り、累計10億円超の興収を上げることは稀で、最初の週末3日間で1億円超を記録することすらできないケースが多い。
最近の成功例だと、2025年8月29日公開の二宮和也主演「8番出口」は11月までに累計興収が約51.5億円に達した(東洋経済の記事を参照)。
アイドル映画では、異例の大ヒットとなったのが、なにわ男子・大橋和也が畑芽育とW主演し、FANTSTICSの木村慧人、M!LKの山中柔太朗、DXTEENの大久保波留、MAZZELのNAOYAが出演した2025年6月20日(金)公開の「君がトクベツ」だ。累計興収は公開3週目の6月24日時点で21億円を突破した。その後、30億円に達したとの見方もある(下記)。
少し前までさかのぼると、2022年12月公開の二宮和也主演の「ラーゲリより愛を込めて」は最終興収26.7億円、2022年9月のLDHの人気者やNCT 127の中本悠太が出演した「HiGH & LOW THE WORST X」は11.4億円を上げている。
アイドル映画の現実―公開時週末3日間で興収1億円超の作品は少ない
現実には、多くのアイドル映画は、累計興収10億円には程遠く、公開時週末3日間の興収は1億円未満だ。3日間で5,000万円程度も珍しくない。一般的なヒット作には程遠いが、製作費も高くはないので、採算が悪いかどうかは分からない。
たとえば、JO1の豆原一成主演で、INIの池﨑理人やM!LKの山中柔太朗が出演した5月30日公開の「BADBOYS -THE MOVIE-」の公開時週末3日間の興収は非公開だが、映画オタクのSNSを見ると、4,400万円以上と推定されている(正確な金額は不明)。
若手アイドルの場合は、興収が低調でも、一定数のファンは観に来てくれるし、演技の経験を積む場としてキャリア形成にプラスになるので、出演することに意義がある、と事務所も出演者も考えている。
ただし、大コケしたとみなされれば、主演アイドルにはそれ以降、主演オファーが来なくなる。甘くはない。
『ロマンティック・キラー』3日間興収はなにわ男子・大橋和也W主演の異例のロングラン・ヒット作『君がトクベツ』に届かず
主演の1人のなにわ男子・高橋恭平にはショックかもしれないが、映画「ロマンティック・キラー」の興収は、今のところ、なにわ男子・大橋和也が畑芽育とW主演し、FANTSTICSの木村慧人、M!LKの山中柔太朗、DXTEENの大久保波留、MAZZELのNAOYAが出演した2025年6月20日(金)公開の映画「君がトクベツ」に届いていない。
映画「君がトクベツ」は、公開時の週末3日間の観客動員数は9万7,674人、興収は1億4,005万円を記録した。
これに対し、「ロマンティック・キラー」は観客動員数7万6,000人で、興収は1億0,600万円にとどまった。
異例の大ヒット・アイドル映画となった「君がトクベツ」の公開時3日間の興収1.4億円は、アイドル作品としては良好だが、その時点では大ヒットになるかどうかは分からなかった。
しかし、この映画はその後、ロングラン・大ヒット映画に化けた。累計興収は、公開から3週目の6月24日時点で21億円を突破した。その後の公式データは日本映画製作者連盟の2025年年間ランキング待ちだが、ネット情報では30億円に達したとの見方もある。
「君がトクベツ」は、映画公開に続き、TBS系で9月16日スタートでテレビドラマ化もされたので、話題となる期間が長かった。
「ロマンティック・キラー」については、テレビドラマ化の話は聞こえてこないので、「君がトクベツ」ほど話題になる期間が長くはないかもしれないが、まだ結論を出すには早すぎるので、状況を見守りたい。
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