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・控訴しても勝てる見込みなし、控訴期限を目前にNewJeans5人全員がADORに戻ると意思表明
・結局ADORに戻るしか選択肢がなくなった、ミン・ヒジンへの義理立ても限界
・ADORに戻ったNewJeansの今後の懸念材料
HYBEの子会社レーベルADORと専属契約を巡って対立していた5人組ガールズグループ・NewJeansのメンバー5人全員が、控訴期限目前の2025年11月12日（水）に、ADORに復帰してADORで活動するとの意志を表明した。
まず、この日午後にADORが、年少メンバーのヘリン（HAERIN、19）とヘイン（HYEIN、17）が、ADORと共に活動を続けていくという意志を表明した、と発表した。
その後、同日夜になって、韓国メディアがミンジ（MINJI、21）、ハニ（HANNI、21）、ダニエル（DANNIELLE、20）もADORに復帰する意向を示した、と報じた。
控訴してもNewJeans側が勝てる見込みがなく、敗訴の場合の裁判費用の負担や、無駄に何もできない年月を重ねることや、最終的にADORに損害賠償請求されるリスクを考えると、ミン・ヒジンへの義理立てにも限界があり、彼女たちにはADORに戻る以外の選択肢はなくなったと思われる。
誰がADORに戻ったNewJeansをプロデュースするかとか、陰でHYBE・ADORが彼女たちを冷遇する可能性とか、ILLITやLE SSERAFIMの一部ファンからの反発など、いろいろ問題はありそうだ。それでも、ファン集団のTeam Bunniesが今後もNewJeansを応援すると宣言しているのは心強い。
控訴しても勝てる見込みなし、控訴期限を目前にNewJeans5人全員がADORに戻ると意思表明
聯合ニュース（日本語版）の2025年11月12日（水）21:30配信の記事によると、ADORは同日午後のプレスリリースで、ヘリンとヘインの2人が家族とともに熟考を重ねた末に、10月30日のソウル中央地裁によるADORの専属契約が有効と認める判決を尊重し、専属契約を順守することを決めた、と発表した。
それから約2時間後に、ミンジ、ハニ、ダニエルの3人が聯合ニュースやスタートゥデイなど現地メディアに向けたコメントを発表し、「慎重な話し合いを経てADORに戻ることを決めました」「メンバーの一人が現在、南極にいるためお伝えするのが遅くなりましたが、現在ADORから返信がなく、やむを得ず別途で意思をお知らせすることになりました」と伝えた。
ADORは3人が復帰の意向を示したことの真偽を確認中だとした。
結局ADORに戻るしか選択肢がなくなった、ミン・ヒジンへの義理立ても限界
10月30日にソウル中央地裁がAODRの主張を全面的に認める判決を下した際に、NewJeans側の代理人弁護士は、完敗だったにもかかわらず、早々に控訴する方針を表明していた。
しかし、2週間の控訴期限が迫っているのに、NewJeans側が控訴したとの情報がないことが、11月11日頃からネット上で、話題になっていた。
ここに来て、控訴の動きがない理由は、NewJeans側の心境の変化だったことが分かった。
地裁の判決は何一つNewJeans側の主張を認めない、厳しいものだった。新たな証拠でも提出できない限り、控訴審でもNewJeansは100％負けるだろうとの見方が、既にコンセンサスになっていた。
裁判で負け続ければ、訴訟費用も負担しなければならないし、NewJeansの5人は活動することなく年を重ねていくしかなかった。
ヘイン場合は、父親がADORからの独立に反対で、ミン・ヒジン支持の母親だけが親権を行使できるように裁判所に認めてもらっていた、との情報があった。父親がヘインと母親を説得すれば、ヘインはADORに戻る可能性が高いと思われた。
ヘインの父以外のNewJeansの親たちも、NewJeansのメンバーたちも、今後自分たちが裁判で勝てる可能性はなく、敗訴となればADORの分の裁判費用も自分たちが払わなければならず、最終的にADORから損害賠償請求されるかもしれない、という現実を直視して、冷静な話し合いをするようになったのだろう。
そんな大金は払えない。結局、メンバーも家族も、合理的に考えて、「恩人」のミン・ヒジンにいつまでも義理立てしてはいられない、という結論に達したものと思われる。
ミン・ヒジンも最近自分の会社を設立して、新人アーティストの育成を手がけるとみられているので、ミン・ヒジンとNewJeansは別々の道を歩んで行くことになる。
NewJeansがADORからの一方的な契約解除・独立を宣言したのが2024年11月29日だった。
その時点では、NewJeansもその親たちも、ミン・ヒジンと新天地でアーティスト活動をできると信じていたが、甘かった。結局、約1年を棒に振ってしまった。
今さらだが、ミン・ヒジンは本当に彼女たちが無事独立を勝ち取れると考えていたのだろうか。その可能性が極めて低いことを知っていたのなら、1年前にADORに残るようアドバイスすべきだった。ミン・ヒジンが自分が世間の同情を引きながら独立するためにNewJeansを利用したとは思いたくないが･･･。
ADORに戻ったNewJeansの今後の懸念材料
今後ADORで、ミン・ヒジン以外のプロデューサーが、NewJeansのプロデュースを担当することになるだろう。
HYBEがその気になれば、社内・社外からNewJeansのために優秀な音楽プロデューサーを起用することはもちろん可能だ。CORTISメンバーに楽曲制作参加させたりして？
もし彼女たちをエレベーターの中で無視したとされるパン・シヒョク議長自らNewJeansのプロデュースに参加するようであれば、彼女たちはギョッとするかもしれない。だが、ミン・ヒジンと比べられるのが嫌だし、自分の不正疑惑問題で忙しいから、おそらくパン・シヒョク議長は関与しないだろう。
今後誰がNewJeansのプロデュースを担当しても、これまでのミン・ヒジンのプロデュースした作品と比べられることになる。もしかしたら、以前ほど話題になる作品が、出せなくなるかもしれない。
だが、そんなことよりも、NewJeansの5人が今一番心配しているのは、社内での彼女たちの待遇だろう。
ソウル中央地裁の判決では、悪いのはNewJeansのメンバーではなく、彼女たちを巻き込んだミン・ヒジン、という配慮がうかがえた。
NewJeansがADORに戻れば、ILLITやLE SSERAFIMの一部ファンからNewJeansへの厳しい声が上がることは避けられないが、元々そうした反感をもたらしたのはミン・ヒジンだった（ILLITはNewJeansのコピーとの主張など）。
他のグループのファンよりも、彼女たちが気にするのは、HYBE・ADORにイジワルされる可能性だろう。HYBE・ADORが心の底から「悪いのはミン・ヒジンだけ」という考え方でいるのであれば、ADORに戻ったNewJeansが、会社にイジワルされることは、基本的にはないはずだ。
もっとも、ADORに批判的だったNewJeansの5人、特に国会で証言までしたハニやミン・ヒジンに深く心酔していたとみられるミンジが、今後HYBE・ADORで陰で密かに冷遇される可能性も、ゼロではないと思われる。だから、彼女たちはADORに戻ることが、内心怖いかもしれない。
しかし、今の彼女たちには、ADORに戻って活動するしか選択肢がない。
幸い、ファン集団のTeam Bunniesは、NewJeansのADORに復帰するとの決定を尊重し、今後も応援するとの声明を発表していたから、何とかやって行けるだろう。
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