(目次)・TOP
・主要6部門ノミネートの国内アイドル/ ダンス&ボーカル勢はNumber_i、FRUITS ZIPPER、XGのみ
・主要部門にノミネートされたK-POP勢―ROSE&Bruno Mars『APT.』とaespaは納得、PLAVEは衝撃
・全部門で国内アイドル/ダンス&ボーカル勢ノミネート最多はNumber_i、次はBE:FIRST、さらにXG、FZ、CUTIE St
・その他ノミネートを得たアイドル/ダンス&ボーカルグループ
・非主要部門にノミネートされたアイドル/ダンス&ボーカル勢のリスト
・『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』主要6部門ノミネート一覧
日本の音楽業界が日本版グラミー賞を目指して結束し、世界にアピールする新たな音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」の2025年の各賞のノミネートが2025年4月18日(金)に発表された。
アイドル/ダンス&ボーカル系に絞ってみると、「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」主要6部門でノミネートされた国内勢は、最優秀ニューアーティスト賞の男性グループ・Number_iと女性アイドルグループ・FRUITS ZIPPER、それにTOP GLOBAL HIT FROM JAPAN のガールズグループ・XGのみだ。
主要部門以外も合わせた全部門では、国内アイドル/ ダンス&ボーカル系で最多ノミネートはNumber_i(グループ1、楽曲5)だった。これに次ぐのが男性グループ・BE:FIRSTだ。その次は女性グループのXG、FRUITS ZIPPER、CUTIE STREETだ。業界地図が塗り替わりつつあるようだ。
K-POP勢で主要6部門にノミネートされたのは、ROSE&ブルーノ・マーズ「APT.」、K-POPガールズグループ・aespa、K-POPバーチャルアイドルグループ・PLAVEだった。
*全てのノミネートデータの出所は:
https://www.musicawardsjapan.com/ja/nominees/
主要6部門ノミネートの国内アイドル/ ダンス&ボーカル勢はNumber_i、FRUITS ZIPPER、XGのみ
「日本レコード大賞」が音楽業界関係者とマスコミ代表者の投票で選ばれるのに対し、「MUSIC AWARDS JAPAN」は約5,000人の音楽プロフェッショナル(音楽業界関係者およびアーティスト・クリエイターなど)による投票で選ばれており、ごく一部の賞はSpotifyやUSENを通じた一般リスナー投票で選ばれている。
授賞式は5月21日・22日にロームシアター京都で開催され、NHKが生中継し、YouTube世界生配信もある。
おびただしい数の賞があるが、特に重要な主要6部門は、「SONG OF THE YEAR(最優秀楽曲賞)」、「ARTIST OF THE YEAR(最優秀アーティスト賞)」、「NEW ARTIST OF THE YEAR(最優秀ニューアーティスト賞)」、「ALBUM OF THE YEAR(最優秀アルバム賞)」、「TOP GLOBAL HIT FROM JAPAN(世界でヒットした日本の楽曲賞)」、「BEST SONG ASIA(最優秀アジア楽曲賞)」だ。
日本のダンス&ボーカルグループで主要6部門にノミネートされたのは3組のみだ。
「NEW ARTIST OF THE YEAR(最優秀ニューアーティスト賞)」つまり新人賞に、TOBE所属3人組男性グループNumber_iと、アソビシステム所属の7人組女性アイドルグループFRUITS ZIPPERがノミネートされた。
また、「TOP GLOBAL HIT FROM JAPAN(世界でヒットした日本の楽曲賞)」には、エイベックスの韓国子会社XGALX所属の日本人7人組ガールズグループ・XGがノミネートされた。
いずれも、ストリーミングに強いグループで、幅広いリスナーに浸透している。音楽のプロが投票する賞だからそうなる。CD売上だけ多くても選ばれない。
「NEW ARTIST OF THE YEAR(最優秀ニューアーティスト賞)」ノミネート全5組
・FRUITS ZIPPER
・Number_i
・Omoinotake
・tuki.
・こちのけんと
「TOP GLOBAL HIT FROM JAPAN(世界でヒットした日本の楽曲賞)」ノミネート全5組
・Lotus Juice/高橋あす美「It’s Going Down Now」
・XG「WOKE UP」
・YOASOBI「アイドル」
・藤井風「死ぬのがいいわ」
・松原みき「真夜中のドア ~stay with me」
主要部門にノミネートされたK-POP勢―ROSE&Bruno Mars『APT.』とaespaは納得、PLAVEは衝撃
K-POP関連では、BLACKPINKのロゼと洋楽スターのブルーノ・マーズ(Bruno Mars)のデュエットの大ヒット曲「APT.」が、主要6部門のうち国内勢と同じ土俵の「SONG OF THE YEAR(最優秀楽曲賞)」に、堂々のノミネートとなった。これには納得だ。
「BEST SONG ASIA(最優秀アジア楽曲賞)」の全5曲ノミネートは、K-POP祭りになるかと思っていたら、K-POPからは2曲のみだった。
そのうち、SMエンターテインメントの大人気4人組ガールズグループaespa(エスパ)の「Supernova」は、韓国の2024年末の音楽授賞式でも大賞を受賞していたから、当然と思われた。
しかし、まさかK-POPバーチャル・アイドルグループのPLAVEの「WAY4 LUV」が選ばれるとは思わなかった。そんなに日本で流行ってたっけ?というのが正直な感想だ。
この結果に、HYBEやJYPエンターテインメントは不愉快なのではないか。日本の音楽賞は、韓国の主要音楽賞に比べれば大したことないと内心思っていても、SMのaespaが選ばれたのに自社のアーティストが選ばれないのは、当然面白くないだろう。
「BEST SONG ASIA(最優秀アジア楽曲賞)」ノミネート全5組
・Bernadya「Satu Bulan」(インドネシア)
・REGINA SONG「the cutest pair」(シンガポール)
・aespa「Supernova」(韓国)
・PLAVE「WAY4 LUV」(韓国)
・JEFF SATUR「Ghost」(タイ)
全部門で国内アイドル/ダンス&ボーカル勢ノミネート最多はNumber_i、次はBE:FIRST、さらにXG、FZ、CUTIE St
主要部門以外の、アイドル、ダンス、バイラル(SNS)関係部門、および一般リスナー投票部門では、人気アイドル/ダンス&ボーカルグループが名を連ねているが、少数の新興グループが多数の部門でノミネートされている。業界地図が塗り替わりつつある。
全部門を通じてグループおよびそのグループの楽曲のノミネート数の合計が最も多かったのは、Number_iだ。
TOBEのNumber_iはグループとしてUSENのリクエスト特別賞の1部門、Number_i「GOAT」が最優秀ダンスパフォーマンス賞とベスト・オフ・リスナーズチョイス: 国内楽曲の2部門、Number_i「BON」とNumber_i「INZM」もそれぞれベスト・オフ・リスナーズチョイス: 国内楽曲にノミネートされている。主要部門の新人賞と合わせると計6部門だ。
Number_iに次ぐ計5部門のノミネートを得たのは、BMSGの男性ダン&ボーカルグループのBE:FIRSTだ。
BE:FIRSTは最優秀国内ダンスポップアーティスト賞とUSENリクエスト特別賞の2部門、BE:FIRST「Masterplan」が最優秀ダンスパフォーマンス賞とベスト・オフ・リスナーズチョイス: 国内楽曲の2部門、BE;FIRST「Blissful」がベスト・オフ・リスナーズチョイス: 国内楽曲の1部門にノミネートされている。
計4部門にノミネートされたのは、エイベックスの日韓プロジェクトの日本人ガールズグループ・XG、アソビシステムの女性アイドルグループのFRUITS ZIPPERおよびCUTIE STREETだ。
XGは最優秀国内ヒップホップ/ ラップアーティスト賞の1部門、XG「WOKE UP」が最優秀国内ヒップホップ/ ラップ楽曲賞とベスト・オフ・リスナーズチョイス: 国内楽曲の2部門にノミネートされている。主要部門のTOP GLOBAL HIT FROM JAPANと合わせると計4部門だ。
FRUITS ZIPPERは最優秀アイドル賞の1部門、FRUITS ZIPPER「私の一番かわいいところ」が最優秀アイドルカルチャー楽曲賞とベスト・オフ・リスナーズチョイス: 国内楽曲)の2部門にノミネートされている。主要部門の新人賞と合わせると計4部門だ。
CUTIE STREETは優秀アイドル賞の2部門、CUTIE STREET「かわいいだけじゃだめですか?」は最優秀アイドルカルチャー楽曲賞、最優秀バイラル楽曲賞、ベスト・オフ・リスナーズチョイス: 国内楽曲の3部門にノミネートされている。計4部門だ。
「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」(日プ女子、日プガールズ)を勝ち抜いた11人で結成したME:Iよりも、脱落した桜庭遥花が加入したCUTIE STREETのほうが、より多くのノミネートを得ているという現実!
その他ノミネートを得たアイドル/ダンス&ボーカルグループ
計3部門のノミネートを得たのは、NiziU、INI、Da-iCE、櫻坂46、新しい学校のリーダーズの、5グループだ。
JYPエンターテインメントのNiziUは、最優秀アイドル賞とUSENのリクエスト特別賞の2部門、またNiziU「SWEET NONFICTION」がベスト・オフ・リスナーズチョイス: 国内楽曲の1部門にノミネートされている。計3部門だ。
LAPONEの次男グループ・INIは、USENのリクエスト特別賞の1部門、INI「LOUD」とINI「WMDA」がそれぞれベスト・オフ・リスナーズチョイス: 国内楽曲にノミネートされていて、計3部門だ。
エイベックスのDa-iCEの「I wonder」は、最優秀国内ダンスポップ楽曲賞、最優秀ダンスパフォーマンス賞、ベスト・オフ・リスナーズチョイス: 国内楽曲の3部門にノミネートされている。
国内女性アイドルグループの坂道系では、櫻坂46がUSENリクエスト特別賞に、櫻坂46「自業自得」と櫻坂46「何歳の頃に戻りたいのか?」がベスト・オフ・リスナーズチョイス: 国内楽曲にノミネートされた。計3部門だ。
アソビシステムの新しい学校のリーダーズは、最優秀国内ダンスポップアーティスト賞の1部門、新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」は最優秀国内ダンスポップ楽曲賞と最優秀ダンスパフォーマンス賞の2部門にノミネートされていて、計3部門だ。
計2部門のノミネートを得たのは、Snow Man、JO1、超ときめき♡宣伝部の3グループだ。
STARTOのトップアイドルグループ・Snow Manは、最優秀アイドル賞の1部門、Snow Man「LOVE TRIGGER」が最優秀アイドルカルチャー楽曲賞にノミネートされていて、計2部門だ。
LAPONEの長男・JO1はUSENリクエスト特別賞に、JO1「Love seeker」はベスト・オフ・リスナーズチョイス: 国内楽曲にノミネートされていて、計2部門だ。
スターダストの女性アイドルグルプ・超ときめき♡宣伝部「最上級にかわいいの!」は、最優秀アイドルカルチャー楽曲賞と最優秀バイラル楽曲賞にノミネートされていて、計2部門だ。
1部門のみノミネートを得たのは、STARTOのKing & Prince、嵐「Love so sweet」、NEWS「チャンカパーナ」、GEMN(中島健人参加ユニット)「ファタール -Fatal」、LAPONEのME:I「Click」、JYPのMISAMO「NEW LOOK」、LDHのTHE RAMPAGE「24karats GOLD GENESIS」、坂道系の乃木坂46だ。
韓国拠点のK-POP勢では、全部門を通じてアーティストまたは楽曲で複数のノミネートを得ているのが、ROSE(ROSE & Bruno Mars「APT.」)、aespa、NewJeans、LE SSEARIM、ILLIT、PLAVEだ。
非主要部門にノミネートされたアイドル/ダンス&ボーカル勢のリスト
「BEST JAPANESE HIP HOP/ RAP SONG(最優秀国内ヒップホップ/ ラップ楽曲賞)」
・XG「WOKE UP」
「BEST JAPANESE DANCE POP SONG(最優秀国内ダンスポップ楽曲賞)」
・Da-iCE「I wonder」
・新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」
「BEST IDOL CULTURE SONG(最優秀アイドルカルチャー楽曲賞)」
・嵐「Love so sweet」
・Snow Man「LOVE TRIGGER」
・CUTIE STREET「かわいいだけじゃだめですか?」
・超ときめき♡宣伝部「最上級にかわいいの!」
・FRUITS ZIPPER「私の一番かわいいところ」
「BEST DANCE PERFORMANCE(最優秀ダンスパフォーマンス賞)」
・Number_i「GOAT」
・SEKAI NO OWARI「Habit」
・Da-iCE「I wonder」
・BE:FIRST「Masterplan」
・新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」
「BEST VIRAL SONG(最優秀バイラル楽曲賞)」
・CUTIE STREET「かわいいだけじゃだめですか?」
・超ときめき♡宣伝部「最上級にかわいいの!」
「BEST OF LISTENERS CHOICE; JAPANESE SONG(ベスト・オフ・リスナーズチョイス: 国内楽曲)」(Spotify投票)
・Number_i「GOAT」「BON」「INZM」
・BE:FIRST「Masterplan」「Blissful」
・INI「LOUD」「WMDA (Where My Drums At)」
・JO1「Love seeker」
・NEWS「チャンカパーナ」
・CUTIE STREET「かわいいだけじゃだめですか?」
・櫻坂46「自業自得」「何歳の頃に戻りたいのか?」
・FRUITS ZIPPER「私の一番かわいいところ」
・NiziU「SWEET NONFICTION」
・GEMN「ファタール -Fatal」
・MISAMO「NEW LOOK」
・ME:I「Click」
・XG「WOKE UP」
・Da-iCE「I wonder」
・THE RAMPAGE「24karats GOLD GENESIS」
「BEST JAPANESE HIP HOP/ RAP ARTIST(最優秀国内ヒップホップ/ ラップアーティスト賞)」
・XG
「BEST JAPANESE DANCE POP ARTIST(最優秀国内ダンスポップアーティスト賞)」
・BE:FIRST
・新しい学校のリーダーズ
「BEST IDOL ARTIST/GROUP(最優秀アイドル賞)」
・CUTIE STREET
・FRUITS ZIPPER
・NiziU
・Snow Man
・乃木坂46
「SPECIAL AWARD: OSHI-KATSU REQUEST ARTIST OF THE YEAR(リクエスト特別賞 推し活リクエスト・アーティスト・オブ・ザ・イヤー)」(USEN投票)国内+海外アイドル/ダンス&ボーカル系ノミネート
・BE:FIRST
・INI
・JO1
・King & Prince
・NiziU
・Number_i
・SB19(フィリピンのボーイズグループ)
・TOMORROW X TOGETHER(K-POPボーイズグループ)
・V(K-POPのBTSのメンバー)
・櫻坂46
「BEST INTERNATIONAL POP SONG IN JAPAN」
・ROSE & Bruno Mars「APT.」
「BEST K-POP SONG IN JAPAN(最優秀K-Pop楽曲賞)」
・NewJeans「Ditto」「Supernatural」
・BTS「Dynamite」
・ILLIT「Magnetic」
・LE SSERAFIM「Perfect Night」
・aespa「Supernova」「Whiplash」
「BEST OF LISTNERS CHOICE: INTERNATIONAL SONG(ベスト・オフ・リスナーズチョイス: 海外楽曲)(Spotify投票)
・Megan Thee Stallion「Neva Play (feat. RM of BTS)」
・PLAVE「WAY4 LUV」
・SEVENTEEN「消費期限」
・NewJeans「Supernatural」「How Sweet」
・ROSE & Bruno Mars「APT.」
・ILLIT「Magnetic」
・LE SSERAFIM「CRAZY」「Perfect Night」
*全てのノミネートデータの出所は:
https://www.musicawardsjapan.com/ja/nominees/
『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』主要6部門ノミネート一覧
『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』主要6部門ノミネート一覧
「SONG OF THE YEAR(最優秀楽曲賞)」
・ROSE & Bruno Mars「APT.」
・Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
・YOASOBI「アイドル」
・藤井風「満ちてゆく」
・Mrs. GREEN APPLE「ライラック」
「ARTIST OF THE YEAR(最優秀アーティスト賞)」
・Creepy Nuts
・Mrs. GREEN APPLE
・Vaundy
・YOASOBI
・藤井風
「NEW ARTIST OF THE YEAR(最優秀ニューアーティスト賞)」
・FRUITS ZIPPER
・Number_i
・Omoinotake
・tuki.
・こちのけんと
「ALBUM OF THE YEAR(最優秀アルバム賞)」
・Mrs. GREEN APPLE「ANTENNA」
・米津玄師「LOST CORNER」
・藤井風「LOVE ALL SERVE ALL」
・Vaundy「replica」
・宇多田ヒカル「SCIENCE FICTION」
「TOP GLOBAL HIT FROM JAPAN(世界でヒットした日本の楽曲賞)」
・Lotus Juice/高橋あす美「It’s Going Down Now」
・XG「WOKE UP」
・YOASOBI「アイドル」
・藤井風「死ぬのがいいわ」
・松原みき「真夜中のドア ~stay with me」
「BEST SONG ASIA(最優秀アジア楽曲賞)」
・Bernadya「Satu Bulan」(インドネシア)
・REGINA SONG「the cutest pair」(シンガポール)
・aespa「Supernova」(韓国)
・PLAVE「WAY4 LUV」(韓国)
・JEFF SATUR「Ghost」(タイ)
*全てのノミネートデータの出所は:
https://www.musicawardsjapan.com/ja/nominees/
【著者略歴】
・元サラリーマン(市場調査アナリスト)。最終学歴では経済学(統計学含む)を専攻。元日本証券アナリスト協会検定会員。
・2016年よりジャニオタ・ブログ執筆開始。2017年末よりK-POP中心の雑食&音楽好きオタクの当ブログ開始。
・ピアノ履修歴は計20年超(現在はほとんど弾かない)。
・アマチュア・バンド活動歴あり(ジャズ・フュージョン、ロック、ポップス)。
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