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・ヒップホップやアニメに関心のない親たちも、子供の学校の運動会のダンスで『Bling-Bang-Bang-Born』を覚えた
Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」がロングラン大ヒット曲となっている証拠と言えば、まず思い浮かぶのが、ビルボ―ド・ジャパンの総合ソングチャートであるBillboard JAPAN Hot 100で通算16回も1位を獲得していることだ(2024年6月2日現在)。
また、YouTubeのCreepy Nutsチャンネルに2024年3月3日に公開された「Bling-Bang-Bang-Born」とTVアニメ「マッシュル – MASHLE-」のコラボのミュージックビデオの再生回数は既に1億,5,500万回を突破している。
しかし、そんなありきたりの指標だけを見るていると、どうせヒップホップ好きJ-POPファンとアニメファンと、ダンスをやっている人たちの間だけでのヒット曲だろう、くらいにしか思われない。
筆者は最近、「Bling-Bang-Bang-Born」がもっともっと広い層に波及している事実を知った。
ヒップホップやアニメに関心のない親たちも、子供の運動会のダンスで『Bling-Bang-Bang-Born』を覚えた
よく行くところの馴染みの方と話している時にその方が偶然話したところによると、その方のお子さんの通っている公立小学校の運動会が最近あって、お子さんの学年もしくは全校児童が踊ったダンスの曲が何と、Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」だったという。「#BBBBダンス」だ。
お子さんが自宅でそのダンスの練習をしなければならなかったため、Creepy Nutsやヒップホップに全く関心がなかった親御さんを含め、いつの間にか家族全員が、正確な歌詞は分からないとしても、「Bling-Bang-Bang-Born」のメロディーとダンスをすっかり覚えてしまったのだという。運動会となれば、孫の活躍を見に来たおじいちゃん、おばあちゃんも、この曲に触れることになっただろう。
これは凄いことだ。幼稚園、保育園、小学校の運動会のダンスの曲に採用された流行り曲と言えば、古くは元SMAPの香取慎吾の「慎吾ママのおはロック」であり、近年では米津玄師が書き下ろして子供ユニットのFoorinがパフォーマンス披露をした「パプリカ」(2018年頃)が思い浮かぶ。
しかし、「慎吾ママのおはロック」や「パプリカ」は元々子供が踊ることを念頭に作られた曲だったので、普及したのは主として子供とお母さんたちの間だった。
一方、ヒップホップ・ユニットのCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」は、ダンスのことなど一切考えずに作られた曲であり、サビの「#BBBBダンス」が大バズリして子供やその親たちにまで普及して、小学校の運動会で採用されるとは、誰も予想していなかった。
こんなふうに、音楽ファン、アニメファン、ダンスファン、子供たちとその親たちという、ものすごく幅広い層にまで浸透した「Bling-Bang-Bang-Born」は、歌詞は早口すぎて分からない人が多くても、国民的大ヒット曲と言えるのではないだろうか。
ところで、小学校の運動会のダンスに採用するとなれば、子供たちを指導できる教員が必要だ。自分たちの子供時代の運動会に「ソーラン節」程度のダンスしか経験がなかった年齢高めの先生では、「Bling-Bang-Bang-Born」のダンスなど、子供たちに教える以前に、自分がとてもついて行けないのではないか。
そう伝えると、その親御さんは「今どきは、小学校の先生のためのダンス教室もあるんですよ」とおっしゃった。先生も大変だ。
・YouTubeのCreepy Nutsチャンネルに2024年3月3日に公開されたCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」 × TV Anime「マッシュル-MASHLE-」 Collaboration Music Video #BBBBダンス(2分52秒)
・YouTubeのアニプレックスチャンネルに2024年1月7日に公開されたTVアニメ「マッシュル-MASHLE-」第2期ノンクレジットOPムービー|Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」#BBBBダンス(1分30秒)
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レコチョク: Bling-Bang-Bang-Born (Creepy Nuts) 2024/1/7
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