HYBEがミン・ヒジン以外ADOR役員を総入れ替え、ミン・ヒジンはHYBEに和解呼びかけ（お互い嫌いなのに？）

（目次）・TOP
・ミン・ヒジン勝訴でHYBEはミン・ヒジンを解任できず、代わりにADOR取締役を入れ替え取締役会を掌握
・ミン・ヒジンが現実的選択―嫌いなHYBEと和解して、競業禁止期間を乗り切るしかない？

HYBEと泥沼の内紛状態だった子会社レーベル・ADORのミン・ヒジン代表が2024年5月31日に、突然HYBEに和解を呼びかけた。

裁判所に認められ勝訴したことで、ミン・ヒジンは何とかADOR代表の座からの解任を免れたが、代わりにADOR取締役をHYBEに入れ替えられて、孤立状態になった。そこでミン・ヒジンは会見を開いて、ふっきれたかのような晴れやかな笑顔を見せ、HYBEに和解を呼びかけた。ミン・ヒジンが投げたボールを、HYBEはどうするだろう？

ミン・ヒジン勝訴でHYBEはミン・ヒジンを解任できず、代わりにADOR取締役を入れ替え取締役会を掌握

HYBEが2024年5月31日（金）子会社レーベル・ADORの臨時株主総会を開き、ミン・ヒジン代表以外のADORの社内取締役2人（ミン・ヒジンの側近）の解任案を可決し、代わりにHYBEが推薦するキム・ジュヨンCHRO（最高人事責任者）、イ・ジェさんCSO（最高戦略責任者）、イ・ギョンジュンCFO（最高財務責任者）の社内取締役選任案を可決した。

HYBEはADORの株式の80％を保有しており、株主総会の議決権は持ち株比率に比例して配分されているので、20％の少数株主のミン・ヒジンおよびその側近にはどうしようもかかった。

この臨時株主総会の前日の5月30日（木）に、ソウル中央地裁民事合議50部が、ミン・ヒジンADOR代表がHYBEに対して訴訟を起こしていた議決権行使禁止仮処分申請を認める決定をした。

HYBEはミン・ヒジン代表を解任しようとしてADORへの背任容疑を持ち出していたが、裁判部（裁判所）は、ミン・ヒジン代表の行為はHYBEを裏切る行為になりかねないが、ADORへの背任行員に当たると判断するのは難しい、との判断を示し、HYBEが主張する解任の理由が十分でない、とした（Newsen記事に基づくKstyleの2024年5月30日15:49配信の「ミン・ヒジン、ADOR代表職を維持へ…HYBEは「解任案議決権」行使できず」を参照）。

すると同日中に、HYBEは裁判所の決定を尊重して、ミン・ヒジン解任の件について、賛成する内容での議決権行使をしない意向を発表した。

しかし、5月31日のADORの臨時株主総会では、ミン・ヒジン以外のADOR取締役の解任については裁判所から何の制限もなかったため、HYBEは早速、ADORのミン・ヒジン以外の社内取締役をHYBE側の人間に入れ替えた。つまり、4人から成るADOR取締役会は、ミン・ヒジン1人対HYBE側3人という構成になり、HYBEが掌握することになった。

このADOR臨時株主総会が終了した後に、ミン・ヒジン代表はソウル中区の韓国プレスセンターで、記者会見を開き、突如HYBEに和解を呼びかけた。ミン・ヒジンはこう語った。

「他のボーイズグループが5年や7年で出した成果を私は2年で出した」「そのような成果を出した子会社の社長に裏切りという言葉を使うことができるのか」「誰のための紛争なのかも分からないし、何を得るための紛争なのか分からない」（聯合ニュースの2024年5月31日16:29配信の記事を参照）

「私は個人的利益に関心があるのではなく、NewJeansと一緒にしようとした私のプランを持って行ってくれたら嬉しい」「私が（NewJeansのプロデュースを）やらなくなり、組織改編になったら、NewJeansが休止することになるのは、誰にとっても良いことではない」「お互いに傷つき、うんざりするほど争ったので、もう終わりに。次のチャプターで、皆のためのチャプターに行こう」（Kstyleの2024年5月31日15:07配信の記事を参照）

ミン・ヒジンが現実的選択―嫌いなHYBEと和解して、競業禁止期間を乗り切るしかない？

4月25日の記者会見時には、ミン・ヒジンは強張った表情で、感情のたけをぶつけたりしながら、世論に訴えて、支持を得ることに成功した。

しかし、今回は晴れやかな表情で、笑顔を見せていた。ふっきれた笑顔なのか、それともHYBEと本気で和解できる気でいる前向きな笑顔なのかは、正直分からない。

筆者個人的には、この1カ月余りのHYBEとミン・ヒジンのマスコミを巻き込んだ公開大喧嘩が泥試合となっていたので、もはやお互いの信頼関係は取り戻せないだろう、と思っていた。

このため、今回のミン・ヒジンの晴れやかな笑顔での若井呼びかけに、筆者は非常に驚いた。今からでもHYBEとの信頼関係が取り戻せると、本気で思っているのだろうか。そんなことってあるのだろうか？

理性的に考えたら、ミン・ヒジンはHYBE入社時の契約事項により、2026年11月までは持ち株売却もできないし、競業禁止規定により、他の会社でプロデュース業を行うことができない。

つまり、ミン・ヒジンがNewJeansを連れてHYBEから出て行きたくても、自分が競業禁止期間中はプロデュースできない。また、NewJeansも自己都合でHYBEと契約解除すれば膨大な違約金が生じるから、HYBEを出るのは現実的な選択肢ではない。

HYBEが水面下でミン・ヒジンに代わるNewJeansのプロデューサーを探しているとの情報も見かけたので、HYBEの本音はミン・ヒジンを追い出して、NewJeansには新たなプロデューサーを付けたいとの意向だったのだろう。

しかし、裁判所の決定により、HYBEはミン・ヒジンを追い出すことができなかった。そこで、HYBEはミン・ヒジン以外のADOR取締役会メンバーをHYBE側の人間で固めて、ミン・ヒジンを孤立させる戦略に出た。ミン・ヒジンを干すつもりなのかもしれない。

ミン・ヒジンはせっかくADORの代表の座にとどまれたのに、孤立させられたり、干されたりするのでは、いる意味がない。今まで通り、NewJeansのプロデュースを続けたければ、HYBEと和解するしかない、という判断になったのだろう。

もしくは、弁護士たちから、そうするしかない、とアドバイスされたのだろう。仲直りのボールを、笑顔のミン・ヒジン側からHYBE首脳に投げてみる。それに応じないほうが、悪者に見えるかもしれない。

ただ、筆者としては、この1カ月余り、HYBEがマスコミを使ってミン・ヒジンを非難する記事を書かせていたことを考えると、パン・シヒョク取締役会議長もパク・ジウォンCEOも、ミン・ヒジンのことが大嫌いに違いない。彼らが今さらミン・ヒジンと歩み寄れるのだろうか？

もちろん、HYBEの所属アーティストや彼らのファンにとって、平和が一番ありがたい。

だが、ミン・ヒジンとパン・シヒョクとパク・ジウォンは、内心の憎しみを隠して、表面上はにこやかに、仲良くふるまえるのだろうか？そんな欺瞞は、長続きしないだろう。

ミン・ヒジンは何とか競業禁止規定が明ける2026年11月まで、何とか我慢して今のポジションに残る道を模索しているのだろうか。

とりあえず、ミン・ヒジンが投げた「和解」のボールを、パン・シヒョクらはどう返すだろう？

K-POPランキング

韓国アイドルランキング

にほんブログ村

NewJeans イベント情報

2024年
1/6(土) 「第38回ゴールデンディスクアワード with Mandiri」＠インドネシア・ジャカルタ国際スタジアム（日本ではTBSチャンネル1で生中継）
6/2(日) 18:30 「K-WAVE CONCERT『INKIGAYO（人気歌謡）』」@韓国・仁川INSPIRE Arena（Stray Kids, ATEEZ, TWS, TREASURE, ZEROBASEONE, aespa, ITZY, NMIXX, NewJeans, ILLIT, Kep1er, XGなどが出演）
6/26(水) 19:00「NewJeans Fan Meeting ‘Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome」@東京ドーム（YOASOBIがゲスト出演）
6/27(木) 19:00「NewJeans Fan Meeting ‘Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome」@東京ドーム（リナ・サワヤマがゲスト出演）

商品情報（PR）

*NewJeansの2024年6月21日（金）13時韓国発売の3rdシングルアルバム「Supernatural」は、「Supernatural」「Right Now」「Supernatural (Instrumental)」「Right Now (Instrumental)」の4トラックを収録。

CDパッケージは、世界的ポップアーティストの村上隆とのコラボのデザインで、1形態の巾着袋付きNewJeans ‘Supernatural’ NJ X MURAKAMI Drawstring Bag ver.と、メンバー別5形態の布バック付きNewJeans ‘Supernatural’ NJ X MURAKAMI Cross Bag ver.で販売。CDなし・専用アプリで再生のWeverse Albums Ver.も3バージョンで販売。

日本では通常の輸入盤の他に、特典付きで日本発売日（お届け予定日）が2024年6月22日（土）に設定された日本国内流通仕様のCDパッケージ（CDシングル）が、公式2ストアとAmazon.co.jp、楽天ブックス、タワーレコード・オンライン、HMV＆BOOKS onlineで販売される。

日本国内流通仕様CDパッケージは、1形態の巾着袋付きNewJeans ‘Supernatural’ NJ X MURAKAMI Drawstring Bag ver.（税込定価3,190円）、メンバー別5形態の布バック付きNewJeans ‘Supernatural’ NJ X MURAKAMI Cross Bag ver.（税込み定価各2,860円）の、計6形態で販売。各形態ごとに異なるフォトブック、ジュエルケース、ブックレット、フォトカード、ポストカードが封入される。全形態共通で、6月29日（土）に大阪、6月30日（日）に東京で開催のオフライン対面イベントの応募抽選用シリアルナンバー入りチラシを同梱。

6月21日（金）予約分までの予約分には、ストアごとに異なる先着外付け特典が、1形態購入で1枚付く。絵柄はDrawstring Bag ver.がグループ、Cross Bag ver.は購入形態の個人。1形態購入で、Amazon.co.jpではビジュアルシート、楽天ブックスではL判ブロマイド、タワーレコード・オンラインではフォトカード、HMV＆BOOKS onlineではクリアフォトカードが付く。

*NewJeansの2023年7月21日（金）13時韓国発売の2nd EP（ミニアルバム）「Get Up」は、トリプルタイトル曲「Super Shy」「ETA」「Cool With You」に加え、プロローグとなる「New Jeans」、インタールード・トラック「Get Up」、エピローグ曲「ASAP」の全6曲を収録。
7月7日（金）に「Super Shy」と「New Jeans」を先行配信リリース。パッケージは「Bunny Beach Bag ver.」（NEWJEANSおよび5人のメンバー別の計6種）、「The POWERPUFF GIRLS X NJ BOX ver.」（2種）、CDなし専用アプリ再生のデジタルアルバム「Weverse Albums ver.」（3種）の3バージョンで販売。