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・ SM子会社KMRが元Stray Kidsキム・ウジンの事務所・10xエンターテインメントを買収
K-POPのSMエンターテインメントは2024年2月5日、公式コメントで、憶測が出ていた筆頭株主のカカオ(Kakao)によるSM株売却説と、SM経営陣交代説を否定するとともに、SMが2023年に設立したマルチレーベルのプロデュース業や著作権管理などを行う子会社・Kreation Music Rights(KMR)を通じた音楽出版社・THE Herbと、アーティストおよびコンテンツ制作を行う10xエンターテインメントの買収を発表した(Kstyleの2024年2月5日配信の記事を参照)。
このうち、カカオのSM株売却説については、カカオが2024年1月29日付の公式声明で、事実でないと伝えた。また、SMの経営陣交代説についても、SMがカカオとコミュニケーションをとった結果、カカオがSM経営陣の交代を考えていないと確認できたという。なぜカカオが1月29日の公式声明で、SM経営陣についてコメントしなかったのかは不明だが、不安が和らいで何よりだ。
SM子会社KMRが元Stray Kidsキム・ウジンの事務所・10xエンターテインメントを買収
一方、10xエンターテインメントには、元Stray Kids(スキズ)のメインボーカルだったキム・ウジン(26)が所属している。キム・ウジンは同事務所で現在唯一稼働中のアーティストだ。
キム・ウジンは元々SMの練習生だったが、その後JYPエンターテインメントの練習生となってデビュ・サバイバル番組を経てStray Kidsとして2018年にデビューした。しかし、2019年10月28日にStray Kids脱退とJYPの契約解除が発表された。理由は非公表だった。
今に至っても理由は特定されていないが、JYPが非公表を貫いたことで、キム・ウジンのJYP退所後のアーティスト活動再開を円滑に進めることができたと言えそうだ。
その後、10xエンターテインメントがキム・ウジンと専属契約したことが、2020年12月22日に明らかとなり、キム・ウジンが動画公開などの音楽活動を開始した。キム・ウジンは2021年8月5日にはミニアルバム「The moment: 未成年, a minor」をリリースして正式にソロデビューした。
KMRはキム・ウジンが今後十分に成長可能だと判断し、適正評価価格での10xエンターテインメントの買収を決めた。これにより、KMRはキム・ウジンを含むさまざまなアーティストを育成するレーベルを保有することになり、今後パブリッシング事業(著作権管理など)とともに、韓国国内外のさまざまなプロデュース事業などを進めて行く。