(目次)・TOP
・JO1川尻・豆原・川西・佐藤とBE:FIRSTリュヘイ・マナト・リョウキ、シュントが坂本冬美のバックダンサーに
・NHKはアーティストにリスペクトがない。いっそ『紅白』は打ち切りにしたらいいのでは?
2023年12月31日19:20~23:45の「第74回NHK紅白歌合戦」の曲順や見どころが発表され、LAPONEエンタテインメント所属の11人組グローバル・ボーイズグループ・JO1はトップバッターの新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」に次ぐ2番手で白組の1組目として「NEWSmile」を披露することになった。
最初の出演者が番組の視聴率の起点に影響を及ぼすため、近年はジャニーズの若手グループなどが盛り上がる人気曲を披露することが多かった。そういう意味では、新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」は適役と言えそうだが、JO1も2番手なので割と責任重大だ。明るい曲である「NEWSmile」は、去年の「無限大」よりは紅白向けだとは思う。
JO1川尻・豆原・川西・佐藤とBE:FIRSTリュヘイ・マナト・リョウキ、シュントが坂本冬美のバックダンサーに
衝撃だったのは、JO1の川尻蓮、豆原一成、川西拓実、佐藤景瑚と、BMSG所属の7人組ダンス&ボーカルグループ・BE:FIRSTのRYUHEI、MANATO、RYOKI、SHUNTOが、番組後半2番目の女性演歌歌手・坂本冬美の「夜桜お七」(1994年)のパフォーマンスで、ReiNa振付のダンスでコラボすることだ。
このニュースを見て、筆者はJO1×BE:FIRST×ReiNaのダンス作品を見たいという気持ちがある反面、NHKがまたしても演歌歌手出演時の視聴率低下を、人気アイドルのバックダンサー起用で防ごうと姑息なことをしている、と怒りを感じた。
これまでも、演歌歌手のバックダンサーとして、ジャニーズの若手グループや、大人数女性アイドルグループが駆り出される例はよくあった。ジャニーズが出演しない今回は、その役目をJO1とBE:FIRSTが務めさせられる。
NHKはアーティストにリスペクトがない。いっそ『紅白』は打ち切りにしたらいいのでは?
NHKはJO1やBE:FIRSTやReiNaをまだ若造だと思っているのか、アーティストあるいはコレオグラファーとしてのリスペクトがない。ダンススキルが高いメンバーを集めて視聴率の低下さえ防げれば、彼らが踊る大事な楽曲は、何でもいいと思っているようだ。
NHKの「紅白に出させてやるんだから、これくらいやれ」という傲慢な姿勢がうかがえる。韓国の大型音楽番組でのコラボなら、アーティストにそんな屈辱的なことはさせない(そもそも所属事務所兼レーベルがステージ・パフォーマンスの演出を企画する)。
だから「紅白歌合戦」は終わっていると言われるのだ。もちろん、大御所以外の出演歌手の歌の尺が「テレビサイズ」に短縮されていることも、アーティストへのリスペクトのなさを如実に示している。いっそ、「紅白」は今回で打ち切りにして、全く新しい大型音楽特番を作ったほうがいいのではないか。
JO1は、過去の民放の音楽特番でもそうだったが、この種のバックサンダー出演のリクエストを、受け入れてきている。今回も、ダンスリーダーの川尻、その次にダンスが上手な豆原、さらに華のあるダンスが踊れる川西・佐藤を投入している。
たとえばNiziUの事務所の韓国大手・JYPエンターテインメントだと、演歌歌手のバックダンスのリクエストは断りそうな気がするが、LAPONEは、JO1以外の所属グループの将来も考慮して、テレビ局との良好な関係を維持することを優先しそうだ。
一方、BE:FIRSTのほうは、断トツでダンスが上手で世界的ダンサーレベルのSOTAが今回このコラボに加わらないことで、無言の抵抗を示しているような気もする。一般に、BE:FIRSTのダンスが上手な順は、1位がSOTA、2位がRYUHEIで、3位がSHUNTOかMANATOとみられているようだ。SOTAは演歌のバックなんてやってられるか、と拒否したのだろうか。
ということで、JO1やBE:FIRSTが演歌歌手の視聴率対策の道具に使わることは悔しいが、彼らがせっかく頑張って練習して披露するステージなので、彼らのダンスをしっかり見届けたい。そして、彼らには、屈辱の演歌歌手のバックダンサーに起用したNHKをいつか見返してやれるような、グローバルで活躍するアーティストになってもらいたい。
[PR]