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・イケメン・リルーシュ―歌・ダンス・俳優業に興味なし、マネキン・アーティストになりたい
・素っ気ない応対ぶりは『創造営2021』から変わらず(辞退したくてもさせてもらえなかった)
・『創造営2021』で誕生したボーイズグループ・INTO1は4月7日に東京でファンミ開催決定
2023年3月4日に国立代々木競技場第一体育館で開催された「TOKYO GIRLS COLLECTION 2023 SPRING/SUMMER」(TGC 2023 SS)で、ランウェイを歩いたモデルの中に、茶髪で外国人らしき顔立ちのイケメンがいた。どこかで見たことのある顔のような気もしたが、すぐには誰だか分からなかった。
イケメン・リルーシュ―歌・ダンス・俳優業に興味なし、マネキン・アーティストになりたい
その後、トークコーナーでMCのEXITらが、その外国人イケメンを紹介した。名前はカタカナで「リルーシュ」とあった。覚えのない名前だと思った。
リルーシュは日本語が話せないようで、EXITによるインタビューには通訳が入った。今後のリルーシュの日本での活動内容についてのインタビューだった。
「歌を歌ったりダンスしたりする?」との質問に、リルーシュは「いいえ」と答えた。「俳優業は?」の質問にも、リルーシュは「いいえ」と答え、苦笑を呼んだ。最後に「(何もしない)マネキン・アーティスト?」と尋ねられると、リルーシュは英語で「Yes」と答え、爆笑を呼んだ。
素っ気ない応対ぶりは『創造営2021』から変わらず(辞退したくてもさせてもらえなかった)
この口数の少ない素っ気ない対応には、既視感があった。改めてアルファベットで表示された名前の「Lelush」を見ているうちに、どこかで見た覚えがある、と思った。一体どこで見たんだっけ?
ようやく思い出した! 中国で2021年2月~4月に開催された中国版プデュのサバイバル・オーディション番組「創造営2021」(CHUANG 2021)に出演していた、ロシア出身の口数の少ないひねくれた不愛想な感じのイケメン練習生だ。モデル志望だった。名前はアルファベット表記で「Lelush」、漢字表記で「利路修」で、当時27歳だった。
Lelushは芸名で、本名は全く違う(ウラジスラフ・イワノフ)。ロシアの出身だが、アメリカの大学、さらに中国の大学にも留学していた。「創造営2021」では元々は通訳スタッフとして働いていたが、イケメンであるため練習生になったという。
当時名前の読み方は分からなかったが、口数が少ないのに、たまに発していた言葉の日本語訳の字幕が「ボーイズグループに興味がない」とか「(期待に)応えられないから愛さないでください」「僕はデビューしないことに決めます」など、やる気が全く感じられなかったので、注目されていた。
そんなに嫌なら辞退すればいいのに、と何度も思ったが、Lelushは番組の意向で辞退することができずにいる、とみられていた。番組で顔を売って人気を得ることは、その後のモデルを中心とする芸能活動にプラスになるだろう、と本人も思っていたようだった。
このオーディション番組は視聴者投票で順位が決定され、ミッション終了ごとに脱落者が発表されていたが、視聴者はひねくれものイケメンのLelushを面白がっていて、本人は望んでいないのに人気があり、なかなか脱落せず、とうとうファイナルまで残ってしまった。
ファイナルで、Lelushは念願かなってようやく脱落し、ボーイズグループ・INTO1にならずに済んだ。その後の消息は不明だったが、番組終了後も中国に住んで、念願のモデルになれたようだった。また、アパレルブランド「KOBMAST IVAROV」のプロデュースを行っているという。
そして日本でもモデル活動を開始。人生とは分からないものだ。「創造営2021」で誕生した期間限定ボーイズグループ・INTO1は日本に本格進出できていないのに、脱落したLelushがひと足先に日本進出できたと考えていいかな。
ロシア出身というと、ウクライナの戦闘が続いている現在は、表に出る仕事は難しい面もありそうだが、何も喋らないモデルの活動なら、比較的容易かもしれない。
『創造営2021』で誕生したボーイズグループ・INTO1は4月7日に東京でファンミ開催決定
ちなみに、「創造営2021」で誕生した期間限定の11人組多国籍ボーイズグループ・INTO1(日本人3人を含む)は、おそらくコロナ禍と日中関係の悪化のせいで、期待された日本デビューに至っていない。このまま2023年4月末に予定通り、グループ活動を終了する。
それでも、活動終了前の2023年4月7日(金)に、東京・GARDEN新木場FACTORYで、初の日本ファンミーティング「INTO1 2023 “GROWN UP” FANMEETING IN TOKYO」を開催することになった。
*INTO1イベント情報
2023年
4/1(土)・4/2(日) 「INTO1 2023 “GROWN UP” CONCERT」@タイ・バンコク
4/7(金) 13:30/ 18:30 「INTO1 2023 “GROWN UP” FANMEETING IN TOKYO」@日本・東京・GARDEN新木場FACTORY(ALL STANDING)
商品情報
*INTO1の2023年3月1日(水)発売のGraduate Album(卒業アルバム)「GROWN UP」
Apple Music/ iTunes: 就这样长大 – Single (GROWN UP) (INTO1) 2023/3/1
*INTO1の2021年7月16日中国リリースのデジタルアルバム(EP)「風暴眼―INTO1’s Wonderland 序」は「風暴眼」(英語タイトルは「The Storm Center」)、オーディション「創造営2021」テーマ曲の中国語版「我们一起闯 (中文版)」および英語版「Chuang to-gather, go!」をそれぞれのインストバージョンとともに収録。
Apple Music/ iTunes: 風暴眼―INTO1’s Wonderland 序 -EP (INTO1) 2021/7/16
*INTO1の2021年7月16日中国リリースのデジタルシングル「Into the Fire」はテンセントVの東京オリンピック報道のテーマ曲。
Apple Music/ iTunes: Into the Fire - Single (INTO1) 2021/7/30
*INTO1のデジタルシングル「INTO1」はグループ最初の楽曲で、グループのテーマ曲的存在。
Apple Music/ iTunes: INTO1 (INTO1)
*書籍
Amazon: 日経エンタテインメント! 2021年10月号 (BE:FIRST, SKY-HI, INTO1) 2021/9/3
楽天ブックス: 日経エンタテインメント! 2021年10月号 (BE:FIRST, SKY-HI, INTO1) 2021/9/3
セブンネット: 日経エンタテインメント! 2021年10月号 (BE:FIRST, SKY-HI, INTO1) 2021/9/3
INTO1/ 創造営2021の記事:
2021年9月4日付 中国でアイドル選抜オーディション番組禁止、男性化粧も排除で、SEVENTEENやINTO1への影響は?
2021年9月2日付 SEVENTEENは’21年9-12月に11人体制、ジュンとディエイトは中国で活動/ 中国でアイドルファン規制強化
2021年4月25日付 『創造営2021』ファイナル―中国からデビューの11人組『INTO1』に日本人3人
2021年3月4日付 『創造営(CHUANG)2021』-日プ出身井汲大翔がダンス上達していた! Aクラス日本人はSantaとRikimaru
2021年2月26日付 『創造営(CHUANG)2021』で日本人大活躍―プロダンサーRikimaruとSanta、元ジャニーズJr. Amuなど