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『MISSION×2』#1―『MAZZELが成功してこそBMSGが本物に』『プロフェッショナルとしてデビュー』

2023年1月14日

（目次）・TOP
・なぜMAZZELに注目すべきなのか
・8人組MAZZELのメンバーにRAN、KAIRYU、SEITOがいるが、REIKOはいない
・SKY-HI語録―『MAZZELが成功してこそBMSGが本物になれる』『デビュー段階からプロフェッショナル』

SKY-HIこと日高光啓が社長・プロデューサーを務めるBMSGからBE:FIRSTに次ぐ2組目のボーイズグループ・MAZZEL（マーゼル）のメンバー8人が選出されたプロセスを事後的に公開するドキュメンタリー番組「MISSION×2」（ミッション・ミッション）の第1話が、YouTubeのBMSGチャンネルに2023年1月13日21時に公開された。

・YouTubeのBMSGチャンネルに、2023年1月13日に公開された【MISSIONx2】Ep.01 / Prologue -BMSG Trainees-（31分7秒）

なぜMAZZELに注目すべきなのか

筆者の主な関心事は、(1) MAZZELが先輩グループ・BE:FIRST同様に、国内ボーイズグループ市場の覇権争いに加わることができるだけの魅力のあるグループか、および(2) プロデューサーのSKY-HIこと日高社長がどんな戦略で天下獲りをしようとしているのか、の2点だ。

筆者個人的には、非ジャニーズの国内ボーイズグループ（男性ダンス＆ボーカルグループ）のトップグループ争いは、BE:FIRST、JO1、INI、＆TEAM、NiziProject2から誕生するグループ、NCT東京（仮）の6組がしのぎを削ると予想してきたが、ここにMAZZELも加われるほどの、人気を獲得できるかどうかを見て行きたい。

BMSGで爆売れするのがBE:FIRSTだけで終わらず、MAZZELも双璧となれるのであれば、SKY-HIこと日高社長およびBMSGの業界での立ち位置は、間違いなく上がる。つまり、昭和・平成の男性グループの名プロデューサーがジャニー喜多川だったとすれば、令和の名プロデューサーはSKY-HI、と言われるようになる可能性すらあるだろう。

筆者はBE:FIRSTのファンというほどではないが、BE:FIRSTが今や日本のボーイズグループのトップの座に大手をかけていることは、紛れもない事実だ。

2022年末の「第73回NHK紅白歌合戦」初出場、日本レコード大賞優秀作品賞受賞も記憶に新しいが、2022年年間Billboard JAPAN HOT 100で、国内ボーイズグループの2022年のヒット曲として最上位の29位にランクインしたのが、BE:FIRSTの「Bye-Good-Bye」だった（18位のDa-iCEの「CITRUS」は2021年リリース）。

また、2023年1月12日に発表された「第15回CDショップ大賞2023」で、唯一ボーイズグループの作品として選ばれたのが、BE:FIRSTの1stアルバム「BE:1」だった。2022年年間のCDアルバム売上ではBE:FIRST「BE:1」は22位で、これより売上が多かったボーイズグループは幾つもあったのに、CDショップ店員が「お客様に進めたい」として選んだのは（配信にも強い）BE:FIRST「BE:1」だった。

8人組MAZZELのメンバーにRAN、KAIRYU、SEITOがいるが、REIKOはいない

MAZZELは8人グループだが、第1話では、メンバーの名前は2021年のオーディション「THE FIRST」のファイナリストでBMSGのトレーニーとなったダンスの達人・RAN（古家蘭）以外は明かされなかった。

しかし、MAZZELの8人の全員の顔が1人ずつアップで一瞬だが映った場面があり、「THE FIRST」の3次審査で脱落した歌が得意なKAIRYU（大林海龍）の姿があった。

KAIRYUは「THE FIRST」出演当時、韓国の大手事務所で半年ほど練習生経験があり、他の大きなオーディションで最終審査まで残っていたが、憧れのSKY-HIのオーディションを選んだ、と述べていた。

今回明らかになったところによると、KAIRYUは是非ともBMSGに入りたいと思い、「THE FIRST」終了後にBMSGにメールを送り、情熱をPRして粘り勝ちしてトレイニーにしてもらえたようだ。

2022年3月11日に4人の"疑似グループ"として集められたのは、RANとKAIRYUに加え、「THE FIRST」の最終審査で脱落したREIKO（カドサワン・レイコ）と、初めて見るトレーニーのSEITO（セイト）だった。

最初に4人を選んだ時点では、SKY-HIは「グループを組むのをやってみてほしかったのがRANとREIKO」「RAN、REIKO、可能ならば両方っていう人が入った時に、一番グループとしての姿が想像できるのが、（中略）KAIRYUとSEITO」と考えていた。

だが、ファンがRANと同じグループでのデビューを熱望したREIKOは、MAZZELの8人のメンバーにはいなかった。なぜ彼が選ばれなかったのか、ソロ向きと判断されたのか、今後判明していくだろう。

SEITOという人は、髪型によって雰囲気が全く違って見えるので、筆者はMAZZELの中にいたかどうか分からなかった。しかし、ネットで視聴者の反響を調べてみると、SEITOはMAZZELのメンバーに入っているという。

SEITOは中学時代にブレイクダンスの全国大会で1位を獲った実力者だがその後アーティスト志向に転じ、ラッパーのさなりを通してSKY-HIと面識があったが、「THE FIRST」開催時には芸能事務所に所属していて、応募できなかったという。

MAZZELの8人の顔だけ見た第一印象では、RANが最もアイドルっぽく見えるように感じた。他にも華のありそうなメンバーが2人くらいいると思ったが、パフォーマンスする姿で、また印象も変わってくるだろう。

SKY-HI語録―『MAZZELが成功してこそBMSGが本物になれる』『デビュー段階からプロフェッショナル』

期待通り、SKY-HIこと日高社長は、自身のMAZZELおよびBMSGに関する考えを沢山話してくれた。その中でも、特に印象に残った発言を書き留めておこう。

MAZZELの成功がSKY-HIが描くBMSGの発展の鍵となる理由:

「MAZZELが成功してこそBMSGが本物になれる」
「『MISSION×2』およびMAZZELを成功させることができると、会社としては本当に強いことになると思いますね」
「元々BMSGは商業的な成功だけではなっていない」「ブームをムーブメントにしてカルチャーにしていくってことが本当に大事」「そのカルチャーの発展のためには、1つのグループというのでは成立しない」
「所属アーティストの人数も、最初の5年間で増加させていく」
「表に出る活動（仕事）もするという準プロというポジションがトレーニー」（筆者注: ジャニーズJr.みたいに、表に出る仕事もさせるが、あくまでも練習第一なところが違う）

BE:FIRSTとMAZZELの差別化:

「BMSGにはBE:FIRSTの知見が（ある）」「2022年段階で一番フレッシュな勢いのあるボーイズグループの作り方とかの知見は、会社単位で持っている」
「BE:FIRST 2を作ることだけは、絶対に避けたかったので、音楽制作チームとか、そういうとこも含めて割と差別化はしている」
「自分の入る度合いのバランス。ここは完全に自分がやります。お任せしたいなの分量は増やしたいなとは思いますね」

MAZZELをどんなグループにしたいか:

「もっと違った個が輝いている形っていうのを、キャラクターが爆発しているって感じっていうのを、2つ目（のグループに）作りたい」
「（2つ目のグループには）プロフェッショナルとしてデビューしてほしい」
「メンタリティーも含めて、もうプロとして、こういうことを発言していこう、こういうふうな人間でいこうっていうことを、高まった上でデビューするっていうのをやりたい」
「全部キャラクターが違くてムードも違くて、そういったものが特にユナイトするっていう形のものが作りたい。MARVEL的な面白さを追求したい」
「全く違う、スタイル違いというムードで。デビュー段階からプロフェッショナルであることはすごい大事なこと」

RAN、REIKO、KAIRYU、SEITOの4人の“疑似グループ”審査で何を見るか:

「集団でのデビューをしてもらうことになる。何が一番必要かって言ったら、互いのリスペクトを誰に対してもし合っていること。それがまずないと、次、スタッフに対するリスペクトとか、ファンに対するリスペクトとかが薄れてくる」
「デビューすると忙しいし、しんどい。その時にメンバー同士にリスペクトがあるか、リスペクトが信じられるかが大事。ないとパフォーマンスのクオリティ、スタッフやファンのモチベーションに影響する。グループとして活動していく心構えを身に着けよう」

「（4人に対して）3月4月は課題曲を用意して、集団でみんなでやる。この4人でデビューするということでは全くない」
「デビューした段階でこれはイケる、凄いことになる、世界に届くっていう確信を持った上でデビューしないといけないのが、2つ目のグループの宿命だと思う」
「（2つ目のデビュー組メンバー選出について）見たいものは、クオリティとかクリエイティビティではなく、グループのメンバーになった時にどういう輝き方をするのか、集団でものを作っていく時にどういうふうに進められるか」

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*BE:FIRSTの2022年8月31日（水）発売の1stアルバム「BE:1」は、新曲8曲を含む全15曲を全形態共通で収録。ただし、初回生産限定盤のみボーナストラック「To The First」を追加収録。CDアルバム「BE:1」はCDのみの初回生産限定盤[CD]、Blu-ray2枚組またはDVD 2枚組付きの【ライブ映像】通常盤[CD+2Blu-ray][CD+2DVD]、Blu-ray1枚またはDVD1枚付きの【MV】通常盤[CD+Blu-ray][CD+DVD]、Blu-ray2枚組またはDVD 2枚組付きのBMSG MUSIC SHOP限定盤[CD+2Blu-ray][CD+2DVD]の4形態7種で販売。

CDのみの初回生産限定盤[CD]には、トレーディングカードA（全7種から1種ランダム）、アナザージャケット（全7種から1種ランダム）、応募抽選特典シリアルコードを封入。Blu-ray2枚組またはDVD 2枚組付きのライブ映像通常盤[CD+2Blu-ray/2DVD]の映像には、「"Bye-Good-Bye” One-day One Man Show」ライブ映像およびビハインド映像、「Bye-Good-Bye」および「Gifted.」のChasing Cameraを収録し、トレーディングカードB（全7種から1種ランダム）、ステッカーセット、応募抽選特典シリアルコードを封入。Blu-ray1枚またはDVD1枚付き通常盤[CD+Blu-ray/DVD]の映像には、ミュージックビデオ（MV）集を収録し、トレーディングカードC（全7種から1種ランダム）、ステッカーセット、応募抽選特典シリアルコードを封入。BMSG MUSIC SHOP限定盤[CD+2Blu-ray/2DVD]の映像には、「"Bye-Good-Bye” One-day One Man Show」ライブ映像およびビハインド映像、「Bye-Good-Bye」および「Gifted.」のChasing Camera、さらにMV集を収録し、フォトブックとステッカーセットを封入（応募抽選特典シリアルコードはない）。

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