テミン「TAEMIN」がオリコン初日1位、K-POPソロアルバムとしてはかなり好調

2018年11月29日

韓国の人気グループSHINeeのテミンの2018年11月28日発売の日本1stフルアルバム「TAEMIN」のフラゲ日・11月27日の売上は、オリコン調べで5万5,639枚で、オリコンのデイリー・アルバムランキングで初登場1位を獲得した。

この「TAEMIN」の初日売上は、2位のジャニーズの山下智久の「UNLEASHED」（5万2,276枚）との差が僅か3,363枚という接戦だった。

初週売上でも1位を獲れるかどうかは予断を許さない。一般論だが、日本の地上波テレビの露出が限られてしまうK-POPアーティストの場合、初週売上のうちかなりの部分が初日すなわちフラゲ日に集中し、その後伸び悩む傾向があるからだ。

フラゲ日の売上の多くは、発売日の数日前までの固定ファンの予約分だ。特に、今作「TAEMIN」の場合、指定店舗での予約で「TAEMIN Premiumサイン会」応募用のアクセス番号が配布されていたが、応募期間は既に終わってしまった。このため、今後のCD売上が伸び悩む可能性もある。

それでも、初週売上はオリコンの週間アルバムランキングで少なくとも2位、上手くいけば1位が獲れそうな位置に付けている。

K-POPのソロアルバムの売上としてはかなり好調

初の日本ソロアルバムだから比較対象が存在しない。参考までに、SHINeeの2018年4月発売のベストアルバム「SHINee THE BEST FROM NOW ON」の売上は初日が6.2万枚、初週が8.9万枚だった。ソロでグループの売上を上回ることは難しいため、グループの売上に近づくことが目標になる。

ちなみに、K-POPのソロアルバムとなると、最近ではBIGBANGのD-LITEが2017年12月に初週売上4.5万枚、V.Iが2018年9月に初週1.5万枚程度だったため、テミンの初日5万5,639枚はかなり好調と言える。

最先端のサウンド、聴きやすいメロディー、メッセージ

音楽＆エンタメアナリストの田中久勝氏によるインタビュー記事では、今作「TAEMIN」の新曲6曲がいずれも最先端のサウンドを上手く取り入れつつもメロディーが聴きやすいと田中氏が評し、テミンは「みなさんに理解してもらえないものは、よくないと思っています。できれば自分の音楽性がもっと伝わるように、印象的なメロディのものを選んだし、それを意識しながら作ったアルバムです」と述べている（田中久勝氏の2018年11月28日付「SHINee・テミン理想の自分に近づくために『もっとプレッシャーを感じながら勉強して、頑張る』」を参照）。

リード曲の「Under My Skin」の MV は、海の近くの大自然の光景の映像の中で、寂寥感と重厚感のあるサウンドが流れている。上記のインタビュー記事の中で、テミンは「自然の景色を入れた画を撮影したかったので、とても満足しています。この曲は最初はもっと違う雰囲気の曲でしたが、メロディが好きになって、自分が伝えたいメッセージを入れた歌詞を作ってほしいと言って、テンポや雰囲気も変更しました」と述べている。

初の全国ソロツアーで10万人動員、感動のファイナルを迎える

テミンがこのアルバム「TAEMIN」を引っ提げて全国18会場32公演を開催して計10万人を動員した、初の日本全国ソロツアー「TAEMIN Japan 1st TOUR ～SIRIUS～」が、11月26日に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナで感動のファイナルを迎えた。

最終日にはマスコミ取材も入り、テミンの歌とダンスの圧倒的パフォーマンスが絶賛されている（Billboard Japanの2018年11月26日付「テミン(SHINee)『一番明るい星“SIRIUS”のようなステージ』、初の全国ソロツアーついに感動のファイナル」を参照）。

新曲「Under My Skin」を歌うに当たり、大歓声で涙ぐんでいたテミンは「誰にでも辛いときはあると思いますが、僕が大変だったときは、SHINeeのメンバーやファンのみなさんが光でした。そんな僕の気持ちを歌詞に込めた曲です」と述べていたそうだ。また、ライブの最後は「みなさんありがとう大好きだー！」と叫んで締めくくったそうだ（Billboard Japanの前出記事）。

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