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・注意点―調査サンプル数『3万人』はある程度信ぴょう性あり、ただし細かい数字の正確性は分からない
・ガールズグループ・不動のファン数1位は乃木坂46、坂道3グループで唯一ファン数が増加
・HANAが大躍進2位、業界地図を塗り替える
・日本ではTWICEを超えられるK-POPガールズグループが出ていない
・カワラボ人気は一過性ではなかった―半期ごとの調査で着実にファンが増え続けている
・ランキング データ
「日経エンタテインメント!」2026年4月号に掲載されているGEM Partnersの2025年8月~2026年1月の月次調査の6回平均に基づく全ジャンルの推定ファン数を、ガールズグループだけについて見てみると、不動の1位は乃木坂46で、2位に大躍進したのがHANAだった。
注意点―調査サンプル数『3万人』はある程度信ぴょう性あり、ただし細かい数字の正確性は分からない
まず、「日経エンタテインメント!」で概ね半年ごとに掲載されている推しファン数調査について述べておくと、GEM Partnersが毎月実施している全国の13~69歳の3万人を対象とする調査の結果の6回の平均値に基づいた推定値だ。
この3万人というサンプル数は、テレビ番組の視聴率調査(ビデオリサーチ関東地区で2,700世帯)に比べると非常に多く、ある程度信頼できると思われる。
ただ、日本の13~69歳人口の8,000万人~8,500万人からの毎回異なる3万人というサンプル数は、音楽、スポーツ、アニメなど膨大な推し活の全ジャンルの実態を正確に把握するには、十分とは言えないと思う。
おそらく6カ月平均のランキングの順位は概ね信頼できると思うが、細かい端数はアテにできないし、小幅変動の場合は時系列の(前回との)比較が正確にできるとは思えない。前回との比較では、細かい数字よりも、方向だけ見たほうがいいかもしれない。
なお、前回調査(2025年2~7月)では全ジャンルの推しファン数がTOP300まで公開され、そのうちガールズグループは13組いた。
しかし、今回の調査(2025年8月~2026年1月)では全ジャンルの推しファン数がTOP100までしか公開されず、その中に含まれたガールズグループは6組にとどまった。
ガールズグループ・不動のファン数1位は乃木坂46、坂道3グループで唯一ファン数が増加
今回も断トツ1位は乃木坂46で、推定ファン数は48.7万人だった。半年前の前回調査では、1位の乃木坂46の推定ファン数は44.8万人だったので、今回はファン数が増えている。細かい数字はアテにならないかもしれないが、変化の方向は正しいと思われる。
同じ坂道3グループからは、3位に櫻坂46(18.3万人)、4位に日向坂46(18.2万人)がランクインした。しかし、櫻坂46も日向坂46も、推定ファン数が前回の20.0万人から減少していて、坂道3グループ内ではファンを増やした乃木坂46の1人勝ちのようにも見える。
HANAが大躍進2位、業界地図を塗り替える
今回の2位はBMSG傘下のB-RAVE所属のちゃんみなプロデュースの7人組・HANAだった。推定ファン数は25.0万人で、半年前の前回の14.8万人(5位)から大躍進だ。デ調査時点でまだデビュー1年未満だったHANAが、ガールズグループの勢力図を塗り替えたと言っても、過言ではないだろう。
HANAは他のガールズグループとは異なり、実力派揃い、ありのままの自分を肯定、楽曲制作というクリエイティブ面にも携わるアーティスト性の高さ、という特徴があり、これまで見たことのないガールズグループとして、着実にファンを増やしてきている。
日本ではTWICEを超えられるK-POPガールズグループが出ていない
5位はK-POPの日本人を含む多国籍ガールズグループ・TWICEだった。ただし、推定ファン数は前回の17.4万人から今回は16.5万人に小幅減となった。前々回(「日経エンタテインメント!」2025年4月号)では20万人だったので、減少が続いている。
K-POPボーイズグループほどの猛烈商法ではないが、K-POP勢の日本におけるあの手この手の集金攻勢に疲弊してきたファンもいるとみられ、日本においてもK-POPブームは最盛期を過ぎた可能性があると思われる。
そんな中で、いろんな後輩K-POPガールズグループが、少なくとも日本のこの調査ではTWICEを超えられずにいることは、注目に値する。TWICEは日本人メンバーがいるK-POPガールズグループの草分けで、日本での知名度が高く、一貫して日本市場を重視してきており、「キュート」から「エレガント」へのコンセプト・チェンジにも成功している。
カワラボ人気は一過性ではなかった―半期ごとの調査で着実にファンが増え続けている
6位はアソビシステムのアイドルプロジェクト・KAWAII LAB.(カワラボ)のお姉さん格・FRUITS ZIPPERで、推定ファン数は14.3万人だった。この推定ファン数は、前々回の9万人から、前回は11.9万人、そして今回は14.3万人へと、半年ごとの調査で着実に増加している。
カワラボ人気は、決して一過性のバズリではなく、綿密に計算された戦略で成功したものと思われる。HANAとは全く異なるアプローチで、カワラボも日本のガールズグループの勢力図を塗り替えている。
カワラボの楽曲のコンセプトは自己肯定的(ありのままの自分が好き)で、若い世代に刺さりやすく、キャッチーな振付とサビのサウンドでバズリを誘発しやすい。しかも、実力の高いメンバーもいる。メンバーたちは明るく、仲が良さそうで、多幸感や癒しを与えている。
こうした要素が、2026年初め時点の時代のニーズにマッチしているからこその、大成功なのだろう。
ランキング データ
図表1 ガールズグループの国内推定ファン数ランキングTOP6(万人、2025年8月~2026年1月の6カ月の月次調査平均値)
1 乃木坂46 48.7
2 HANA 25.0
3 櫻坂46 18.3
4 日向坂46 18.2
5 TWICE 16.5
6 FRUITS ZIPPER 14.3
出所: GEM Partner調査に基づく「日経エンタテインメント!」2026年4月号の記事
図表2 参考: 前回調査結果―ガールズグループの国内推定ファン数ランキングTOP13(万人、2025年2~7月の月次調査平均値)
1 乃木坂46 44.8
2 日向坂46 20.0
3 櫻坂46 20.0
4 TWICE 17.4
5 HANA 14.8
6 FRUITS ZIPPER 11.9
7 CUTIE STREET 9.3
8 LE SSERAFIM 8.5
9 aespa 8.2
10 NiziU 8.1
11 IVE 7.4
12 =LOVE 5.6
13 XG 4.8
出所: GEM Partner調査に基づく「日経エンタテインメント!」2025年10月号の記事
【著者略歴】
・元サラリーマン(市場調査アナリスト)。最終学歴では経済学(統計学含む)を専攻。元日本証券アナリスト協会検定会員。
・2016年よりジャニオタ・ブログ執筆開始。2017年末よりK-POP中心の雑食&音楽好きオタクの当ブログ開始。
・ピアノ履修歴は計20年超(現在はほとんど弾かない)。
・アマチュア・バンド活動歴あり(ジャズ・フュージョン、ロック、ポップス)。
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