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・感想―『シューイチ』では5人の候補生のうちジェイの次はセイマにフォーカス→セイマはデビューか
・ユメキがダイゴを絶賛『スターになるべき』/ダイゴが脱落させられるなら、このグループは終わりも同然と思う
・シオンのパフォーマンスにユメキが『感動した』
・カイリはアイドル・オーラがある、失った自身を取り戻せたら大丈夫
・次回デビューメンバー発表…で思うこと―この特殊なオーディションなら脱落者なしでいいと思う
・先輩グルWATWINGが自主制作路線だから、TAGRIGHTも同自路線と納得/ ホリプロの手腕に不安も
・イベント情報
「タイプロ」のセミファイナリストの西山智樹と前田大輔がホリプロで新・5人組ボーイズグループ・「TAGRIGHT」の候補生5人との2回の合宿を通じてメンバーを決定するプロジェクトの第4話の短縮版が、2025年12月21日(日)の日本テレビ系「シューイチ」で9:55頃より放送され、直後にHuluで完全版が配信された。
第4話では、西山智樹が作詞作曲した課題曲「FOREVER BLUE」の歌とダンスの7人でのパフォーマンスを、「BOYS II PLANET」(ボイプラ2)ファイナリストで著名振付師・ダンサーのユメキ(YUMEKI)がトレーナーとして指導し、本番パフォーマンスの講評も行った。
「シューイチ」の短縮版では、5人の候補生のうち、セイマがフィーチャーされていた。セイマはデビューか。
次回、デビューメンバーが確定する。相性も大事だが、売れるグループを作らないと、デビュー後大苦戦することになる。
筆者個人的には、別途プロデューサーがいるオーディションなら脱落者は1~2人だと思うが、この特殊なオーディションでは、脱落者なしで7人全員でデビューでもいいと思っている。
感想―『シューイチ』では5人の候補生のうちジェイの次はセイマにフォーカス→セイマはデビューか
以下、ネタバレに留意されたい。
サバイバル・オーディション番組を沢山観てきた筆者としては、いくら「オーディションではない」と銘打っても、候補生5人から3人を選ぶとなれば、事実上オーディションと変わらない、と思っている。
サバ番の特徴として、プロデューサー側がデビューさせたい候補者の映る尺(分量)が多くなる傾向にあり、デビューさせたくない候補者や、収録とオンエアの時差により実は既に脱落してしまった候補者は、ほとんど映る尺(分量)がない傾向にある。
前回・第3話では、このプロジェクトのリーダー的存在の西山と、ダンス初心者のジェイが、多くの尺(分量)をもらっていた。このため、西山と前田、もしくはホリプロはきっと、ジェイが短期間で急成長する姿を見せて、ジェイをデビューさせたいんだろうな、と思った。
今回は、セイマが沢山の尺(分量)をもらっていた。特に、「シューイチ」の短縮バージョンは、ほとんどセイマ中心だった。
セイマはプロのバックダンサーの経験があり、ダンスは上手だが、知名度や華が圧倒的に不足していた。
セイマとジェイ以外の3人(ダイゴ、シオン、カイリ)は、韓国の事務所に認められた人材で、既に日本である程度の知名度があり、ファンもいる。
ただ、合宿の共同生活で、セイマが実はひょうきんなところがあると分かった。これは、セイマの強みになるかもしれない。
ユメキがダイゴを絶賛『スターになるべき』/ダイゴが脱落させられるなら、このグループは終わりも同然と思う
ダイゴこと小林大悟は11人組INIが誕生した2021年の「PRODUCE 101 JAPAN Season2」(日プ2)のファイナリストで、視聴者投票による最終順位は13位(11位までがデビュー)という、人気と実力の持ち主だった。
その後、ダイゴは「日プ2」を運営したINIの事務所の韓国親会社のCJ ENM傘下のWAKEONE所属のボーイズグループ・TO1の追加メンバーに抜擢されたが、加入後1年で開店休業状態となって、解散した。
更にその後、ダイゴは韓国大手事務所・SMエンターテインメントの練習生となり、公開練習生グループ・SMTR25に選抜されたものの、そこからデビュー候補組には選抜されず、退所した。SMTR25は高い実力とビジュアルを兼ね備えたエリート練習生の集団で、そこに選ばれただけでも、ダイゴのレベルの高さが分かる。
実際、今回トレーナーのユメキはダイゴの本番パフォーマンスを絶賛し、「これ見て、ダイゴのこと好きにならない人いないんじゃない? スターになるべきだと。ダイゴがいてくれたから、みんなも刺激を感じたと思うし、僕も教えながら沢山学べました」とまで言っていた。
ダイゴはでしゃばる性格ではなく、控えめなところもあるので「スターになるべき」と言われて、どう思っただろう。
正直、筆者個人的には、これでもし西山と前田がダイゴを落としたら、このグループはほほ終わったも同然、と思っている。ダイゴはスキルが高いだけでなく、他のメンバーの練習に付き合ってアドバイスするなど、チームに貢献もしていた。しかも、人気も高い(下記)。
シオンのパフォーマンスにユメキが『感動した』
シオンは「SHIN」の活動名で、HYBE JAPANのYX LABELS(旧名HYBE LABELS JAPAN)の日本人ボーイズグループ・aoenが誕生したオーディション番組「応援-HIGH」に出ていたが、脱落させられた。
筆者個人的には、当時のシオンは「応援-HIGH」の放送前から、公開練習生グループ・「24組」に選抜されていて、実力はあったが、シオンよりも実力は下だがビジュアルがすごく良い追加候補者が現れて、そちらがデビュー組に選ばれ、シオンが落とされてしまった、と思っている。
シオンも一般人に比べればイケメンだが(ENHYPENのJAYにちょっと似た雰囲気もある)、ビジュアル重視のHYBEの社内オーディションで勝ち抜くためには、多少整形してでも美形揃いのライバルたちに負けないようにしておけば、違った結果だったかもしれない、と筆者個人的には思っている。
ユメキは最後にシオンに「感動したよ」「シオンに幸せになってほしいよ」との言葉をかけた。
カイリはアイドル・オーラがある、失った自身を取り戻せたら大丈夫
カイリは韓国でボーイズグループ・T1419(その後TFNに改名)としてデビューできた実績があるだけに、実力もアイドル・オーラもある。筆者は韓国の大手事務所のグループ以外はほとんど知らないが、T1419が日本人もいるボーイズグループで、デビュー当時かなり話題になっていたことは、知っていた。
その後、カイリは2024年11月~2025年1月のSBSのオーディション番組「UNIVERSE LEAGUE」に出演したが、ファイナルで13位で脱落し、AHOFメンバー入りを逃した。それで、すっかり自信をなくしてしまったようだ。この番組で自信が取り戻せたようで、良かったと思う。
次回デビューメンバー発表…で思うこと―この特殊なオーディションなら脱落者なしでいいと思う
次回・つまり12月28日(日)放送・配信の最終回で、TAGRIGHTのデビューメンバーが決定する。
といっても、合宿の収録は既に終わっていて、まだオンエアされていないだけで、実際にはデビューメンバーは決まっている。
TAGRIGHTは西山・前田に3人を加えた5人組となる予定だというから、5人の候補生のうち2人が脱落することになる。
西山と前田がデビューメンバーを選ぶのではなく、ホリプロが雇った専門家プロデューサー、もしくはホリプロ幹部が選ぶのなら、1~2人の脱落者が出ると思う。
理由は、スキルが時間的に間に合わない、人気面なども含めデビューメンバーに入れるメリット・必要性に乏しい、のいずれかだろう。相性も大事だが、売れるグループを作らないと、デビュー後大苦戦を強いられる。
ちなみに、ネットでは、Xの自己紹介ポストに付いた「いいね」の件数やSNSフォロワー数などから判断して、TAGRIGHTの合宿参加者7人の人気順を示している記事がある。その順位では、1位はダイゴ、2位はジェイ、3位は西山、となっている。
まだデビュー経験もない西山と前田が、5人の候補生のうち2人を落とすのはいかがなものか、と思っている視聴者もいるし、チームワークを乱すような候補者もいなさそうなので、筆者個人的には、脱落者なしで全員デビューでもいいのではないか、と思っている。
もっと言えば、次回予告で、悲壮感がうかがえなかったので、全員デビューの可能性が高くなりつつある、と思っている。
合宿前までダンス初心者だったジェイが、1月7~10日のショーケースのステージに間に合うのか、という懸念はある。
だが、収録が11月下旬か12月初めで、1月7~10日のショーケースで課題曲2曲だけのパフォーマンス披露なら、問題はないだろう。ただ、ジェイがデビュー組に入るなら、正式デビューはもっと先にして、ジェイのダンスの猛練習をすべきだろう。
もし、誰か脱落者が出るのであれば、西山と前田が決めるのではなく、脱落者側が「このグループの方向性と自分は合わないと思った」などの理由で辞退するのであれば、後味が悪くない終わり方にできる。
先輩グルWATWINGが自主制作路線だから、TAGRIGHTも同自路線と納得/ ホリプロの手腕に不安も
筆者個人的には、本番のパフォーマンスを観て、初めて、センターに立った西山に華があると思った。
また、練習中に先輩グループのWATWINGの3人が突然訪ねて来たが(筆者はその3人のうち8LOOMのメンバーだった八村倫太郎しか知らない)、その3人がすっぴんだったせいもあるが、TAGRIGHTのほうがアイドル・オーラがある、と思った。
ホリプロが2019年にWATWINGを結成した時には、筆者個人的には、大丈夫なんだろうか、売れるんだろうか、と不安視していた。しかし、今では日本武道館公演をソールドアウトにできるほどWATWINGのファンが増えたとのことで、長い時間はかかったが、成功して良かったと思う。
これが中小事務所だったら、資金ショートで、とっくに解散になっていただろう。やはりホリプロが大手事務所で体力があったからこそ、長い時間がかかっても、WATWINGが成功できたのだと思う。
WATWINGが自主制作グループになっていると初めて知った。ようやく腑に落ちた。ならば、後輩グループのTAGRIGHTも自主制作路線になるのは、自然の流れだと思えた。
ただ、ホリプロがせっかく番組を観て話題になっているTAGRIGHTを、上手く売り込めるのか、不安はかなりある。
たとえば、12月28日(日)にデビューメンバーが公表されるが、ホリプロはちゃんと12月29日(月)の日本テレビの大型音楽特番「発表!今年イチバン聴いた歌 年間ミュージックアワード 2025」にTAGRIGHTが出演できるように、手配できているだろうか?
日本テレビと系列のHuluの番組で誕生するグループを、日本テレビの高視聴率の大型音楽番組に押し込むことは、基本中の基本だ。YOSHIKIだってHuluの番組で誕生したXYを、この特番に押し込んでいた。
もし、出演させられないなら、やはりホリプロのボーイズグループの売り込みの力不足を、予感せざるをえない。
イベント情報
2026年
1/7(水)~10(土) 「TAGRIGHT showcase -REVEAL as 1-」@東京・日本青年館ホール
番組情報
*MUSIC ON! TV(エムオン!)で2026年1月31日(土)22:00よりTAGRIGHTのオリジナル番組「GO ON: TAGRIGHT」を全3回放送。
TAGRIGHTの記事:
2025年12月14日付 西山智樹・前田大輔『TAGRIGHT』#3-ユメキ指摘、ダンス上級候補者に足りないもの/ 手越祐也『シューイチ』でコメント
2025年12月8日付 西山智樹・前田大輔『TAGRIGHT』メンバー候補に小林大悟ら、Aile The Shotaやユメキも出演
2025年11月24日付 『タイプロ』出身西山智樹・前田大輔のホリプロTAGRIGHTに日プ2小林大悟、『応援HIGH』SHIN、韓国UL出身カイリ合流か
