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HYBEが2025年7~9月期に営業赤字・最終赤字に転落!売上は大幅増・過去最高なのに高コストすぎ

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HYBEの2025年7~9月期の売上は大幅増収で過去最高なのに、コストが多すぎ赤字転落
イ・ジェサンCEOが収益悪化は一時的と強調、2026年はBTSカムバとワルツで業績の大幅改善を見込む

HYBEが2025年7~9月期連結決算で、売上が大幅増で過去最高となったにもかかわらず、高コストため、本業の業績を示す営業損益が赤字となり、最終損益も純損失つまり赤字に転落した。

イ・ジェサンCEO(最高経営責任者)は株主に向けて、7~9月期の業績悪化は一時的要因によるものと説明し、2026年にはBTSのカムバックとワールドツアーで業績が大幅に改善するとの見方を示した。

結局、HYBEのBTSだのみの体質は変わっていないようだ。BTSなしでは増収増益基調を確立できないのか?

HYBEの2025年7~9月期の売上は大幅増収で過去最高なのに、コストが多すぎ赤字転落

HYBEの公式サイトの2025年11月10日付「Q3 2025 Earnings Report」、The Korea Timesの2025年11月10日(月)配信の英語記事やYahoo!financeの11月11日のHYBE Q3 2025 Earnings Highlightsによると、HYBEが同日に発表した2025年7~9月期の決算で、当期純損益が520億ウォン(約3580万ドル)の赤字(純損失)となったことが、明らかになった。前年同期の14億ウォンの純利益から赤字転落となった。

本業の業績を示す営業損益は422億ウォンの赤字(営業損失)で、前年同期の542億ウォンの営業利益から一転した。営業利益率(営業損益/売上高)はマイナス5.8%だった。

連結売上高は前年同期比37.8%の大幅増収で過去最高の7,272億ウォン(約771億円)となったが、高コストで採算が悪化した。

売上のうち66%がアーティスト関連事業で、34%がそれ以外だった。音楽(録音音源作品)の売上は前年同期比11.5%減で1,898億ウォン、コンサートの売上は前年比で3倍以上の大幅増加で2,450億ウォン、グッズ売上およびライセンス(権利)収益は前年同期比69.8%増の1,683億ウォンだった。

2025年7~9月期のコスト項目で前年同期で増加したものを見ると、まず売上原価が前年同期比82.9%の大幅増で、粗利益(売上高-売上原価)の段階で既に前年同期比16.2%の減益となった。

ちなみに、売上原価は2025年1~3月期は前年同期比53.7%増、4~6月期は同6.8%増だったので、7~9月期の同82.9%増は突出している。7~9月期に全世界でリリースした作品(デジタル+音盤)の制作や開催したライブなどのコストがかさんだ、ということだ。

売上に比べて制作コストが膨大だった例は、明示されていないが、CEOのレター(下記)が新人デビューに言及しているので、おそらく8~9月のCORTISのプレデビューおよびデビュー作品に関わるコストが、収益圧迫要因の1つだったと思われる。

さらに、間接部門の販売費および一般管理費(販管費)が同30.9%増となった。このうち、人件費は同7.7%増、賃借料は同3.7%増、外注費は同109.8%増、その他販管費は同158.1%増だった。

イ・ジェサンCEOが収益悪化は一時的と強調、2026年はBTSカムバとワルツで業績の大幅改善を見込む

同日午後の株主に宛てたレターで、HYBEのイ・ジェサンCEO(最高経営責任者)は、収益悪化は、北米事業の再編に伴う一時的なコストとグローバルでのアーティストIP(タレントという知的財産)の拡大、つまり新人デビューへの積極的な投資という、一時的な戦略要因によるものだ、と説明した。

イ・ジェサンCEOは、これらの2つの要因が営業利益率の約12%ポイントの低下につながったが、将来の収益改善のための構造的変化と中長期の投資でコストがかさんだ、と理解してほしい、と述べた。

イ・ジェサンCEOは、7~9月期に生じた一時的要因のほとんどは10~12月期に解消するので、10-12月期には業績が改善するだろうとの見通しを示した。

さらに、来年には看板グループのBTSがニューアルバムでカムバックしてワールドツアーを開始するので、収益が大幅に改善するとの見通しも示した。

HYBEはまた、同社のマルチホーム・マルチジャンルのアーティスト展開戦略、Weverseファン・コミュニティー・プラットフォーム、長期的成長視野の「次のエンターテインメント」事業の再編により、収益性が向上すると見込んでいる。

結局BTSだのみなようだ。BTSなしでは増収増益基調を築けないのか?

【著者略歴】
・元サラリーマン(市場調査アナリスト)。最終学歴では経済学(統計学含む)を専攻。元日本証券アナリスト協会検定会員。
・2016年よりジャニオタ・ブログ執筆開始。2017年末よりK-POP中心の雑食&音楽好きオタクの当ブログ開始。
・ピアノ履修歴は計20年超(現在はほとんど弾かない)。
・アマチュア・バンド活動歴あり(ジャズ・フュージョン、ロック、ポップス)。

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