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・男性アイドル/ダンス&ボーカルグループの公表全34組のうちSTARTO(旧ジャニーズ)勢が50%、ファン数では72%
・ K-POP系(日本現地化グル含む)―5位のBTSなど10組、ブランドで29%・ファン数で22%を占める、HYBEが多い
・(表)男性アイドル/ダンス&ボーカルグループ公表34組の日本ファン数ランキング
「日経エンタテインメント!」2025年10月号に掲載されている、GEM Partnersの2025年2月~7月の全国3万人月次調査の6カ月平均で見た、男性アイドル/ダンス&ボーカルグループの日本での推定ファン数の、1位は断トツでSnow Manで、94.7万人に達している。2位のSixTONESに2倍超の大差をつけての圧倒的1位だ。
STARTO(旧ジャニーズ)4組に次ぐK-POP系グループの最高位は5位のBTSで、8位と9位は僅差でそれぞれStray KidsとSEVENTEENだった。
男性アイドル/ダンス&ボーカルグループの公表全34組のうちSTARTO(旧ジャニーズ)勢が50%、ファン数では72%
「日経エンタテインメント!」2025年10月号に、GEM Partnersによる全国15~69歳の男女3万人が対象の月次の「推しエンタメブランドスコープ」調査の、2025年2月~7月の各ブランドの推しファン数の6カ月平均値が掲載されている。有効回答データを日本の人口構成でウェイト付けしているので、一種の日本におけるファン数推定値とみなすことができる。
この調査の対象は全ジャンルで、アイドルやアーティスト以外にアニメやスポーツなども含まれ、TOP300にランクインしたブランドの推しファン数が公表されている。以下は、TOP300ブランドのうち、男性が歌って踊るボーイズグループ(男性アイドルもしくはダンス&ボーカルグループ)のみに注目したものだ。
全ジャンルのブランドのTOP300に入って公表された男性アイドル/ダンス&ボーカルグループは、男性アイドルグループ所属の個人(Snow Manの目黒蓮)も含め、計34組いる(図表1)。迷ったが、ライブイベント以外顔見せしないが「NHK紅白歌合戦」に出場したすとぷり(24位)も含めている。
系統別に分けると、STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ)所属アイドルは、断トツ1位のSnow Man以下17組(ブランド)が公表対象となった。なお、この17組には個人4人(Snow Man所属の目黒蓮、Hey! Say! JUMP所属の山田涼介、嵐所属で個人では独立している二宮和也、木村拓哉)も含まれている。
男性アイドル/ダンス&ボーカルグループ全34組(ブランド)に占めるSTARTO勢の比率はブランド数(グループ+個人)では50%、ファン数では72%という、圧倒的シェアを誇っている。
滝沢秀明社長が率いるTOBE所属は7位のNumber_iの18.4万人、29位のIMP.の5.5万人に、21位の平野紫耀(Number_i)個人の7.9万人が、全ジャンルTOP300に含まれて公表されている(STARTO/ TOBE勢に特化した記事は2025年9月26日付 「STARTO&TOBEアイドルファン数(2025年7月迄)-Snow Manが断トツ1位、6位Number_i」)。
K-POP系は日本現地化グループ3組も含め計10組いる(個人はおらず、すべてグループ)。K-POP系のブランド(グループ)は全34組の29%を占めたが、ファン数では22%となっている。
一方、非STARTO/TOBEかつ非K-POP系で公表対象となったのは、14位のBE:FIRST(BMSG所属)、25位の三代目JSB(LDH所属)、24位のすとぷり、30位の超特急(スターダスト)の4組だ。
個別ブランドでファン数が1位だったのは、STARTO社のSnow Manで、94.7万人だった。2位のSixTONESの36.9万人に約2.6倍の大差をつけての断トツ1位だ。以下、3位のtimelesz(旧Sexy Zone)と4位の嵐が僅差で、TOP4をSTARTOアイドルが占めた。
K-POP系(日本現地化グル含む)―5位のBTSなど10組、ブランドで29%・ファン数で22%を占める、HYBEが多い
K-POP系(日本現地化グループ含む)は5位のBTSを筆頭に10組が公表され、全34組に占める比率はブランド(グループ名)では29%、ファン数では22%だった。
全体5位、K-POP系では最上位となったのが、ワールドスターのBTS(HYBEのBIGHIT MUSIC所属)の26.6万人だ。
以下、K-POP系で、BTSに次いで2番目に日本のファン数が多いのは8位のStray Kids(JYPエンターテインメント所属)の15.6万人、3番目は9位のSEVENTEEN(HYBEのPLEDISエンターテインメント)で、この2組は僅差となっている。
それに続くのは、日本現地化グループのLAPONEエンタテインメント(韓国CJ ENMと日本の吉本興業の合弁会社)所属のJO1の8.8万人が18位、弟グループのINIの8.5万人で19位で、この兄弟グループ2組はほぼ互角と言えそうだ。
さらにK-POP系を見ると、20位にENHYPEN(HYBEのBELIFT LAB所属)の8.0万人、22位にNCT(SMエンターテインメント)の7.3万人、23位にTOMORROW X TOGETHER(HYBEのBIGHITMUSIC)の7.3万人(端数でランク付け)、33位に&TEAM(HYBE JAPANのYX LABELS属)の4.9万人、34位にZEROBASEONE(CJ ENM傘下のWAKEONE所属)の4.4万人がいる。
K-POP系10組のうちHYBEは4組で、ブランドではK-POP系内で40%、ファン数では58%を占めた。K-POP系内ではHYBEファンが圧倒的に多いと言える。
CJ ENM系列は日本のLAPONE2組(JO1、INI)と韓国WAKEONEのZEROBASEONEの3組で、ファン数はK-POP系内で20%を占めた。
(表)男性アイドル/ダンス&ボーカルグループ34組の日本ファン数ランキング
図表1 日本における推しファン数-男性アイドル/ダンス&ボーカルグループ
ブランド 万人
1位 Snow Man 94.7
2位 SixTONES 36.9
3位 timelesz 27.9
4位 嵐 27.5
5位 BTS 26.6
6位 なにわ男子 23.6
7位 Number_i 18.4
8位 Stray Kids 15.6
9位 SEVENTEEN 15.4
10位 King & Prince 15.0
11位 目黒蓮(Snow Man) 12.0
12位 Aぇ!group 11.4
13位 Hey! Say! JUMP 10.8
14位 BE:FIRST 10.7
15位 WEST. 10.7
16位 Travis Japan 9.8
17位 SUPER EIGHT 8.8
18位 JO1 8.8
19位 INI 8.5
20位 ENHYPEN 8.0
21位 平野紫耀(Number_i) 7.9
22位 NCT 7.3
23位 TOMORROW X TOGETHER 7.3
24位 すとぷり 7.2
25位 三代目JSB 6.6
26位 山田涼介(Hey!Say! JUMP) 6.5
27位 Kis-My-Ft2 6.0
28位 二宮和也(嵐) 5.8
29位 IMP. 5.5
30位 超特急 5.3
31位 DOMOTO(旧KinKi Kids) 5.2
32位 木村拓哉 5.0
33位 &TEAM 4.9
34位 ZEROBASEONE 4.4
出所:「日経エンタテインメント!」2025年10月号
注: 推しファン数はGEM Partners が2025年2月~7月に行った6回の「推しエンタメブランドスコープ」調査データをもとに作成。6回の調査の平均値。推しファン人数は推していると答えたファンの人数。毎月の調査対象は全国に住む15~69歳の3万人。日本の人口構成で重み付けを行っている。
*関連する以前の記事:
2025年3月31日付 男性アイドル/ダンスボーカルG日本ファン数(’25年1月迄)-1位Snow Man、3位BTS、7位セブチ(日経エンタ)
2024年11月9日付 ボーイズグループ日本ファン数(2024年8月調査)-1位Snow Man 、2位BTS、7位セブチ(日経エンタ)
【著者略歴】
・元サラリーマン(市場調査アナリスト)。最終学歴では経済学(統計学含む)を専攻。元日本証券アナリスト協会検定会員。
・2016年よりジャニオタ・ブログ執筆開始。2017年末よりK-POP中心の雑食&音楽好きオタクの当ブログ開始。
・ピアノ履修歴は計20年超(現在はほとんど弾かない)。
・アマチュア・バンド活動歴あり(ジャズ・フュージョン、ロック、ポップス)。
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