※本ページにはプロモーションが含まれます。

J-POP JO1

『Mステ』に今も残るジャニーズ忖度の片りんと、それを超越した山田涼介の発言(HANA、JO1佐藤景瑚)

スポンサードリンク

(目次)・TOP
『Mステ』は長年、ジャニーズと競合する国内グルを排除し、K-POPグルにジャニーズ称賛コメントをさせた
『Mステ』スタッフには今もジャニーズ忖度の片りんが感じられるが、山田涼介の対応はそれを超越していた

テレビ朝日系「ミュージックステーション」(Mステ)と言えば、2023年のジャニーズ崩壊まで、最もジャニーズ忖度が強い音楽番組として知られていた。

現在では、さまざまな国内事務所の人気ボーイズグループが出演できるようになりつつあるが、今なおジャニーズ忖度の片りんみたいなものが垣間見えることがある。

だからこそ、2025年4月11日放送回でのHey! Say! JUMP・山田涼介が国内ガールズグループHANAを称賛するコメントをしたことと、JO1の佐藤景瑚とのやりとりは、画期的で時代の変化を感じさせた。

「Mステ」の忖度体質が染みついたスタッフよりも、STARTO ENTERTAINMENT(スタエン、旧ジャニーズ)のタレントの意識のほうが、だいぶ進んでいる印象だ。

『Mステ』は長年、ジャニーズと競合する国内グルを排除し、K-POPグルにジャニーズ称賛コメントをさせた

「Mステ」が長年、旧ジャニーズ事務所のアイドルグループと競合する、国内のアイドル性の高いボーイズグループ(若い男性が歌って踊るグループ)を排除してきたことは、疑う余地のない事実だった。

筆者は元々ジャニーズ・ファンだったので、「Mステ」に他の国内ボーイズグループが、オラオラ系でバーニングのバックアップを得たLDH系ダンス&ボーカルグループ以外は出演できなくても、何とも思っていなかった。

しかし、2020年3月にデビューしたJO1を応援するようになって以来、いつまで経ってもJO1が「Mステ」に出演できないことに気づいて、番組のジャニーズ忖度がものすごく気になり始めた。

同時に、韓国拠点のK-POPのボーイズグループやガールズグループが「Mステ」に出演する際に、しばしば同じ放送回に出演しているジャニーズのグループを褒める類の発言をしていることに気づいた。

たとえば、SMエンターテインメントの人気者選抜グループ・SuperMが2020年10月2日の「Mステ」3時間SPに韓国からリモート出演した際に、SuperMの7人中最も下っ端の1人だったNCT/ WayVのテンが、Hey! Say! JUMPのパフォーマンス披露直前に、通訳を介してこう述べた。

「従妹のお姉さんがHey! Say! JUMPさんの大ファンだったことがきっかけで、僕もよく番組を観ていました。そのころからすごくカッコいいと思っていたので、今日は共演できて嬉しいですし、幸せです」

SMの大人気グループのエースを選抜したSuperMだったから、SMにもプライドがあって、SuperMの中でも先輩格のEXOのベクヒョンやSHINeeのテミンには、決してジャニーズ称賛コメントをさせなかった。だから、下っ端のテンの出番だった。

ただ、この時はまだCDデビュー1年目のSnow Manの最年少メンバーのラウールが、SuperMについて「MVを家で観たんですよ。そしたら、カッコよくて、今日楽しみでございます」とお返しみたいなコメントを述べた。

「Mステ」のスタッフが、ジャニーズの当時の藤島ジュリー景子社長が観ることを念頭に、SMの看板グループ・SuperMのメンバーから“ジュリー派”のグループの1つのHey! Say! JUMPを称賛するコメントを引き出したのだろう。

一方で、お返しとも言える、SuperMを褒める言葉は、Hey! Say! JUMPからではなく、当時“タッキー派”だった、デビューしたてのSnow Manの、ダンスが上手な最年少メンバーから発せられた。ジュリー氏は絶対に、Hey! Say! JUMPにはSuperMを褒めるコメントをさせなかったと思う。

『Mステ』スタッフには今もジャニーズ忖度の片りんが感じられるが、山田涼介の対応はそれを超越していた

真偽不明だが、JO1がだんだん人気を得て、「Mステ」以外の民放の主要音楽番組にどんどん出演するようになっていくと、あるネットメディアの記事が、ジュリー氏はテレビ番組に嫌いなJO1が出ると、チャンネルを変えている、と述べたのを見たことがあった。

そういう状況なら、ジャニーズ忖度の著しい「Mステ」にJO1が出演できる日は来ないかも、と思っていたら、2023年春に表面化したジャニー喜多川性加害問題で、あっさりとジャニーズ事務所が崩壊し、ジュリー氏は事務所のトップを退いた。

旧ジャニーズ弱体化とともに、「Mステ」には旧ジャニーズ以外の国内人気ボーイズグループも徐々に出演するようになったが、今でもなお、ジャニーズ忖度の片りんみたいなものを感じることがある。

たとえば、2025年4月11日の「Mステ」2時間SPでは、JO1の佐藤景瑚が、ソロで出演していたHey! Say! JUMPの山田涼介のパフォーマンス直前に、「僕の姉がめっちゃ大好きで、昔から。その影響で、めっちゃ大好きになっちゃったので、楽しみです」と述べた。

佐藤の姉が山田涼介のファンというのは本当なのだと思うが、この佐藤の発言だけを聞いていたら、筆者は、また「Mステ」がSTARTO ENTERTAINMENT(スタエン、旧ジャニーズ)に気を遣っているよ、と思っただけかもしれなかった。

ただ、今回はその前に、山田涼介が、元ジャニーズJr.でもあるSKY-HIの会社のちゃんみなプロデュースの新人ガールズグループ・HANAについて、「このHANA、とんでもないグループが出てきたなと。レベルの高さに驚いて、本当にちょっと好きになっちゃいました。カッコいいですね。楽しみです」と、驚きのコメントをしていた。

これが画期的だったのは、ジュリー氏が率いる旧ジャニーズでは、所属人気アイドルグループのメンバーが、国内ガールズグループを「レベルの高さに驚いて」と褒めたり、「好きになっちゃいました」と明かしたりすることは、あり得なかったからだ。

この発言を聞いて、もうジュリー氏の束縛がなくなって、スタエンのアイドルたちも、自分の本音を堂々と語れるようになったんだな、と思った(ただし、ジャニーズ御用達メディアの記者たちの中には、この発言を自社の記事に書けない人もいるかもしれない)。

たとえジャニーズ忖度が染みついた「Mステ」のスタッフが、JO1の誰かに山田涼介を称賛するコメントをするよう根回ししていたとしても、ジュリー氏が今も影響力を発揮していたら、今回のJO1の佐藤とジュリー氏オキニの山田涼介の言葉の交わし合いは、あり得なかったと思う。

具体的には、JO1の佐藤の「めっちゃ大好きになっちゃったので、楽しみです」の発言に、山田涼介は「頑張っちゃおうかな」と返し、佐藤が「頑張ってください!」とエールを送り、山田涼介が「ありがとうございます。頑張ります」と述べた。

こんなやりとりがカメラの前で直接できるようになったことに、時代の変化を感じた。

「Mステ」のスタッフには、ジャニーズ忖度の片りんが残っているが(もっと言えば、韓国HYBEなど他の大手事務所への忖度体質は確実にある)、スタエンのタレントの意識はそれよりもずっと進んでいるように思った。

(山田涼介を中心にまとめた記事は2025年4月13日付「山田涼介が『Mステ』でソロアルバム表題曲『RED』披露、M!LK佐野勇斗、JO1佐藤景瑚とトークも」を参照)

[PR]



amazon タイムセール

スポンサードリンク
スポンサードリンク

-J-POP, JO1
-, ,